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京都レコード・シーンのいまを「垣間見る」2日間

京都レコード・シーンのいまを「垣間見る」2日間

──《京都レコード祭り 第4回》開催!

Jul 07,2016 UP

■レコまつに出たことでお店に来るお客さんが増えたっていう声は聞きます?

加地:あんまり聞いたことない(笑)。ただ、終わってからしばらく、見たことない人が来るのは続くね、俺んとこは。

■主催者側として理想なのは、ふだんお店に来ないお客さんが、レコまつをきっかけにしてお店に来るようになってくれることですよね。

加地:うん、だから、毎回地図(『京都レコードマップ』。毎年改訂版を発行。無料)を会場で配って。だけど、すぐに目に見える効果が出るわけじゃないかなら、いろいろやってみてる。

■レコまつの影響でお店の売り上げが増えるとか、そういうダイレクトな「効果」以外の部分も、シーン全体では大きい意味をもっているようにも感じます。

加地:こういう祭りで、店のこととかあんまり把握してない人が、ばーっと買うやんか。それは、「○○さんのレコードを買いました」っていう意識より、「レコード祭りで買いました」っていう意識のほうが絶対強いと思う。だから、全体的に「レコードを買う」という行為が底上げされるというか、そういう効果があるんちゃうかな。それって、狙ったわけじゃないけど、なんかいい感じにできている気がすんねんな。

■参加してるレコード屋同士の関係が、レコまつによって深まったりするんですか?

加地:毎回来る人らはすごい仲良くなってるよ。そのうちどっかに旅行でも行きだすんちゃう(笑)?

■年齢構成はどんな感じでしたっけ?

加地:40代・50代、平均するとアラフィフくらいかな。

■みなさんが若い頃って、こういうイベントはなかったですよね。だからなにかお手本があったわけじゃなくて。

加地:これね、「京都では(いままで)なかった」っていうのが、やろうかなってなった動機やったりするし。

■モデルはあったんですか?

加地:いや、別に。俺は、すごい慣れてたからさ、レコードじゃなかったら。

■古本市とか、《左京ワンダーランド》とか。

加地:そうそう、そっちで慣れてたから。この感じでレコード版をやったらいいのんちゃうのって。だから、手づくり市とかの集めかたといっしょで、呼べるところをいっぱい呼ぼうよって感じやったな。

■でも結果的には、京都ローカルだけどすごいオープンなイベントになりましたよね。大阪とか神戸からもいっぱい人は来るし。ライブ・トーク・DJも、それ目当てで来る人はたぶんそんなにはいないけど、みんななんだかんだで、レコード買い終わったあと、見てますもんね、ふつうに。

加地:なんなんやろな、あの、がしゃがしゃした感じ(笑)。

■ほんとそうですよね、みんな好き勝手に見て、喋ってて。

加地:特に、湯浅(学)さんといしい(しんじ)さんがやってるときは、妙な一体感があんのよ。ほったらかしっていうか、ほんまに、横でなんかやってはるわ、くらいの雰囲気。これやってるとき、なんかめっちゃ、完成度高いっていうか、すごい安心しておれんねん。

■あとやっぱり、ジャンルが、これだけ揃えば当然、催しの内容もレコードの品揃えも、全体としてオールジャンルになるし、このごちゃまぜ感が、来る人には楽しいんじゃないですか。

加地:そうやね。まあ、ふだんから京都のレコード屋は、オールジャンルの店多いけど。さらに、ふだん店で扱ってないものをこれにあててきたりしよるから、もうなにが出るかわからへん(笑)。

■そういう楽しみもありますね。でもなんで京都ってオールジャンルの店が多いんでしょうね? 大阪とかは専門店のイメージが強いですが。

加地:それはたぶん、街のサイズが影響してると思う。京都って、いわば「街歩き」の街やん。これを買いに行くっていうよりも、「出歩きに行く」ところ。レコード屋に行くことに関してもそうで、特定のジャンルの専門店のものはネットで新入荷をチェックしてればなんとかなる部分はあるけど、オールジャンルだとほんまにいつなにが入るかわからんから、どんなジャンルを好きな人もそれを見てまわって歩く。そうやって、いろんな人がごちゃごちゃ出入りしていくと、お店のほうもオールジャンル化していくんじゃないの? たとえば、〈ART ROCK NO.1〉さんも、もともとちょっと専門店ぽかったけど……。

■インディーロック専門のイメージでしたね。

加地:でしょ? けどいまいちばんいろんなもん持ってるからね(笑)。

■そうですね、狭い範囲に密集しているからみんな歩いてハシゴするし、レコード屋の近くには音楽好きな人が憩えるカフェもあるし。それでふらっと訪れる人たちのニーズに応えるかたちで、各店の商品構成が多様化するっていうのはあるかもしれませんね。そういえば、レコード屋めぐりに必要な『京都レコードマップ』は今年もレコまつにあわせて出すんですよね?

加地:もうあがってくる頃。今度は、英語と日本語と混合版(2015年は日本語版と英語版を別に作成した)。今回、このチラシ(日本語版のみ)を寺町通りのわりと大きいゲストハウス2軒に置きに行って、どっちもこういうチラシ受け付けてくれなさそうな大きいところで、ほんまに外国人ばっかり来るねんけど、「ああ、全然置きますよ」ってすごいウェルカムで。だから、持って行ったら持って行ったでつながるんちゃうかなって思って。それで、「地図できたらすぐ持って来ます」って言って(笑)。

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