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interview with Salyu + Keigo Oyamada

interview with Salyu + Keigo Oyamada

21世紀ポップ

――Salyu & 小山田圭吾、インタヴュー

野田 努    photos by Yasuhiro Ohara   Apr 09,2011 UP

私、1980年生まれなんですね。20歳になると世紀が変わると言われて育ってきたし、新しい世紀を楽しみにしていたんですね。でも、21世紀になってもあまり変わらないなというのがあって、そんななかで『ポイント』を聴いて、「変わった」と感じることができた最初の出来事だったんですよね。――Salyu


salyu × salyu
s(o)un(d)beams

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■歌詞に関しては複数の方が書いていますけど、それも小山田くんが決めたの?

小山田:いや、それは彼女と相談して。

■ちなみに坂本慎太郎の"続きを"の歌詞は、震災のコメントとして彼がele-kingに寄せてくれたんですけど、ものっすごい反響があったんですよ。

小山田:ああ、DOMMUNEに出てたよね。それは僕らもびっくりしていたんだよね。

■それが計らずとも最後の曲になっているんだね。

小山田:そうなんですよね。実は震災のあとにこの曲をあらためて聴いたんですよ。本当は、震災の後に別の曲を発表する予定だったんですけど、それを急遽、この曲にしようって、Salyuたちと演奏したやつをYouTubeにアップしたんだよね。そのときも歌詞に対する反応がすごかった。で、その曲をやる前に、坂本くんに連絡して「やるけどいい?」って言ったら、「実はそう思っていた」って。「歌詞をele-kingに上げるけどいい?」って。彼ももちろんこういう状況を想定して書いたわけじゃないんだけど、でも、その言葉が何かいまの気持ちを代弁してしまった。そういうことって、偶然にしろ、あるときにはあるからね。

■salyu×salyuのこのアルバムを最初に聴いたときには、良い意味でエンターテイメントだと思っていたんだけどね。それがね......。

小山田:......うん。

■Salyuさんは自分でも歌詞を書いてますよね。

Salyu:どっちかと言うと、あんま好きじゃない。

■作詞はダメ?

Salyu:苦手なんですよ。

■なんで(笑)?

Salyu:なんでかって言うと、もうすでにある曲を演奏するのが音楽だと思って育ってきているんです。

■あー、そうか。

Salyu:合唱も、山のように譜面があって、人の作った曲を自分がどう演奏するのかってことが音楽だと思って育ってきている。だから、人からいただく(曲の)ほうがフィットしますね。

小山田:坂本くんに歌詞を書いてもらいたいといったのもSalyuだから。

■そうなの。俺は疑いもなく、これはいかにも小山田くんかと思っていた。

小山田:僕ももちろん、思ってはいたんだけど、ゆらゆら解散したばっかりだったから、ちょっと言いづらくて。

Salyu:ハハハハ。

小山田:でもSalyuが言ったから、ちょっと言ってみようかなと(笑)。

Salyu:ねー。あれは感動的でしたよね。

■いろんなタイプの曲をやっていると思うんですけど、かなり実験的な曲もやってますね。声がループしているヤツ。

小山田:"歌いましょう"かな。

■そう、あれ。

小山田:あれは僕が適当に作った曲。Salyuが忙しいときに、彼女の仮歌を僕がチョップしたり編集したりして、それで作った。

■あれは......ひと言で言ってしまうと、アニマル・コレクティヴというか。

小山田:そう、気持ち悪いですよね。

Salyu:ハハハハ。

■あの曲だけブルックリンなんだよね(笑)。ジュリアナ・バーウィックという女性アーティストの作風とすごく近い。

Salyu:ライヴでは、ループ・マシーンを使って、いよいよというか......(笑)。

小山田:いや、あれ面白かったよ。

■まあ、ホントにいろんなタイプの曲をやっているよね。

小山田:うん、可能性をいろいろ試している。そういうところはファースト・アルバムっぽいでしょ。

■ということは、次作も考えている?

小山田:まだぜんぜんわかんない。お互いの活動もあるんで。ただ、このプロジェクトに関しては面白かったんで、またチャンスがあればやりたいですけどね。

■小山田くんがここまで全面的にやっているのって、いままでないでしょ?

小山田:自分のアルバム以外ではないですね。まあ、自分のアルバムも4年ぐらい前なんで(笑)。

■このあとライヴが控えてますけど、小山田くんは参加する?

小山田:参加できるときがあれば参加します。ライヴはすごく面白いですよ。

■生でやるの?

小山田:9割生だよね。同期させる曲もちょっとあるけど、ほぼ生ですね。すごく面白い。

■アルバム・タイトルの『s(o)un(d)beams』にはどんな意味があるんですか?

Salyu:音を視る、というか、光を聴くという感覚、そういうニュアンスを込めたタイトルですね。

小山田:歌詞ではっきりとアルバムでやりたかったことを言ってる曲なんで、それをアルバムのタイトルにもしようってね。

■ちなみに、ふたりの共通する趣味っていうのはあるんですか?

小山田:なんだろうね。あ、トレーシー・ソーンは好きだよね?

Salyu:トレーシー・ソーンは好き(笑)。あとは......アントニー!

小山田:アントニーはいいよね。

■やっぱ、歌唱力がある人が好きなんですね。

Salyu:好きですね。ああいう人たちの歌は身体に来ますね。


※なお、salyu × salyu のツアー情報はここ(http://www.salyu.jp/salyuxsalyu)をチェック!

取材:野田 努(2011年4月09日)

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