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interview with Karl Hyde

interview with Karl Hyde

一音(いちおん)あれば、僕は歌える

──カール・ハイド(アンダーワールド)、インタヴュー

三田 格    May 01,2013 UP

「エッジランド」......都市も田舎も雑誌では特集されるけど、そのどっちからも外れてしまう場所のこと。ほとんどが廃墟になっていて、忘れさられた場所なんだけど、たくましく生きている人もいる。


Karl Hyde - Edgeland
Universal / ビート

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そういえば、どうして〈ピュア・シーニアス!〉の流れでそのままイーノにプロデュースを頼まなかったんですか?

ハイド:彼は忙しすぎるんだよね。実のところ、イーノとはすでにアルバム1枚分はレコーディングもしてるんだ。でも、僕はいつも誰かに従ってしまうので、このアルバムでは責任を持ちたいと思って、自分がプロジェクトを引っ張れる体制にしたかったんだよ。だから、〈ピュア・シーニアス!〉で知り合ったリオ・エイブラハムに共同プロデュースを頼むことにしたんだ。イーノに頼むと全部、引っ張られちゃうからさ(笑)。

そうですよね(笑)。インタビューしてても、どうも主導権はあっちにあるんですよね(と、エレキングを見せたら、冒頭で書いたようなことになり、ついでにフルーアーの12インチを取り出して、ニュー・ロマンティクス時代のカール・ハイドを見せると......)

ハイド:この曲("ランナウェイ")はこの間、iTUNESで買ったばかりだよ。はっはっはー(といって、ジャケットを持ってマネージャーのところに走っていく)。

(あまりに受けたので、もう1枚、見せる)

ハイド:これは撮影が大変だったんだよ。(ひとりずつメンバーの写真を指差しながら、ああだこうだ言いはじめ)ジョン(・ワーウィッカー)はいま、僕らのスタッフをやっているよ。アルフィー(・トーマス)は、これはグラム時代のイーノをそのままマネしてる。こいつはヒドいやつだね(と、最後に自分の写真を指差す)。

(ひと通り笑い転げてから)音楽はどちかというとカントリー・サイドを連想させるんだけど、『エッジランド』というのは都市を意味しているんですよね。

ハイド:田舎と都市の中間にある地帯だね。都市の端っこの方という意味で使っている。都市も田舎も雑誌では特集されるけど、そのどっちからも外れてしまう場所のこと。ほとんどが廃墟になっていて、忘れさられた場所なんだけど、たくましく生きている人もいる。昔からそういうところに惹かれてたんだ。子どもの頃、そういった場所や錆びた鉄などをアートの題材にしようとしたら、父親から「そういうものはアートの題材じゃない」と言われてしまったんだ。でもね、やっぱり興味があったんだね。

ジャケットの写真に使われている立体交差は実在の場所ですか?

ハイド:そう、ロンドンからエセックスに帰るときはいつもここを通っていくんだ。高架下が、やっぱり昔から好きだったので、こういった写真だけを集めて写真集も出そうかと考えているんだ......。

(ここで時間だと合図される)

ハイド:もう1問いいよ。

じゃー、(アンダーワールドが音楽監督を務めた)ロンドン・オリンピックにモリッシーは批判的でしたけど、彼の意見はどう思いました?

ハイド:自由に自分の意見が言えることは素晴らしいことだと思うよ。いいんじゃないかなー。

 さすがに本人には言わなかったけれど、『エッジランド』にはどうしてもザ・スミスに聴こえてしょうがない曲がある。その曲を〈ソナー〉で演奏しはじめたとき、僕は隣にいた橋元優歩に「ザ・スミスに聴こえるよね」といってふたりで声を押し殺して笑っていた。橋元さんがそれにもうひと言、付け加えた。「声も似てますよね」。

取材:三田格(2013年5月01日)

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