「S」と一致するもの

downt - ele-king

 新曲“AWAKE”が映画『YOUNG&FINE』主題歌に起用されて話題のdowntだが、彼らの自主企画公演が京都で開催されることになった。これまでつづけられてきた自主企画“WASTE THE MOMENTS”の第4回目にあたるもので、京都では初の開催となる。10月13日(月・祝)、チケットは発売中です。詳細は下記より。

downt自主企画”WASTE THE MOMENT"、初の京都で10月開催決定!

2023年1月よりスタートした不定期開催の自主企画イベント”WASTE THE MOMENTS”の第四回目を、10/13(月・祝)京都にて開催。
同企画としては約2年4ヶ月ぶりの開催となり、会場は京都UrBANGUILDにて行われる。
これまでのゲストアクトには、明日の叙景(第一回)、Subway Daydream(第二回)、DENIMS(第三回)と様々なアーティストを迎え2マンで開催し、チケットは毎回SOLD OUTとなっている。
そして第四回目、今回のゲストアクトには、Qoodow、House Of The Blood Choirの2組をお迎えしての3マンでの開催となります。

【公演情報】
公演名:downt presents “WASTE THE MOMENTS 4”
公演日時:10/13(月・祝)
開場/開演:18:00/18:30
会場:京都UrBANGUILD
出演:downt / Qoodow / House Of The Blood Choir
Ticket:3,000円 (+1Drink)

<Ticket Info>
発売日:9/19(金)20:00〜
TIGET:https://tiget.net/events/430443

downt official link:https://linktr.ee/downtjapan

【リリース情報】
映画『YOUNG&FINE』主題歌シングル『AWAKE』
8cm短冊CDシングル
Release Date:2025.06.27 <完売>
DIGITAL
Release Data:2025.04.23
【AWAKE - Streaming / Download】
https://p-vine.lnk.to/OfwRyN
【「AWAKE」リリックビデオ】
https://youtu.be/jgiel7ppcpY

『ビリーバーズ』のカリスマ漫画家・山本直樹の傑作青春漫画を、新原泰佑主演で奇跡の実写化!!
映画『YOUNG&FINE』
原作:山本直樹
脚本:城定秀夫
監督:小南敏也
出演:新原泰佑、向里祐香、新帆ゆき他
主題歌:downt「AWAKE」(P-VINE RECORDS)
2025年6月27日(金)新宿武蔵野館他より全国順次公開中
©2025 KLOCKWORX・LEONE

【downt profile】
2021年結成。富樫ユイ(Gt&Vo)、河合崇晶(Ba)、Tener Ken Robert(Dr)の3人編成。東京を中心に活動開始。
同年10月1st『downt』(ungulates)リリースを受け、一躍ライブハウスシーンにて注目を集める存在に。翌年『SAKANA e.p.』(ungulates)リリース、FUJI ROCK FESTIVAL’22“ROOKIE A GO-GO”への出演等、その名を各所に響かせた。2023年6月、バンドとしての新機軸となった8分を超える大作「13月」を含むSg『III』を6月リリース、今年3月待望の1stFULL AL『Underlight & Aftertime』をリリース。リリース後、東名阪(沖縄)ツアー、初の海外公演となる中国ツアー、そして9月には台湾公演も成功におさめる。各地野外フェス、大型サーキットフェスへの出演、US、UKはじめ中国、台湾、インドネシア、タイ、フィリピンなどアジア各国の海外アーティストとも数多く共演。もはやカテゴライズはいらない存在感でジャンルの境界線を風通しよく越え快進撃中!
昨年3月、1stフルアルバム『Underlight & Aftertime』(P-VINE)をリリース。東京・名古谷・大阪+沖縄リリースツアー、そして初の海外公演となる中国ツアーを4月、9月に台湾公演を開催、さらに二度目の中国ツアーを11&12月上海・深圳・広州の3箇所で開催し全公演SOLD OUTに!
今年1月東京(渋谷duo MUSIC EXCHANGE)、2月大阪(心斎橋Music Club JANUS)にてANORAK!xdowntxくだらない1日にて開催した3マンはそれぞれのアーティストの現在地をまざまざと示した。
6/27〜新宿武蔵野館を含む全国30館を超える劇場にて公開の映画『YOUNG&FINE』の主題歌をdowntが担当。映画の公開に先駆けて主題歌シングル『AWAKE』を4月23日に配信リリース、そして公開に合わせ新宿・横浜・梅田の上演館3館のみ限定にて8cm短冊CDシングルを販売し瞬く間に完売。
4月26日渋谷WWWにて開催した初のワンマン公演は、チケットは発売早々にSOLD OUTし満員御礼の公演となり、バンドとしての未来を大きく示す一夜となった。

downt:
https://linktr.ee/downtjapan

Qoodow:
https://linktr.ee/qoodow_

House Of The Blood Choir:
https://www.instagram.com/houseofthebloodchoir
https://x.com/Hthebloodchoir

Dijon - ele-king

 このアルバムを繰り返し聴きながら、僕は誰かのことを「ベイビー」と呼ぶときの熱についてずっと考えている。再生ボタンを押すと、ざらついた音色に囲まれながらもスウィートなムードを持った1曲目 “Baby!” でディジョン・デュエナスが甘美な思い出について歌う――「ベイビー、きみのお母さんとぼくは踊ったんだよ/彼女の名前を知る前にね」。この歌は自分の子どもに向けて、沸きあがる愛おしさを表現したものなのだ(ベイビーは彼の子どもに実際につけられた名前でもある)。「ベイビー」との呼びかけはそこで終わらない。続くプリンス風の “Another Baby!” では、エロティックな言葉とともに「次の赤ちゃん!/準備はできているよ/赤ちゃんを作ろうよ」と反出生主義をものともせずに新しい生命に希望と喜びを見出そうとする。この殺伐とした時代に、どうやったらこんなにエネルギッシュに愛を歌えるんだろう? いくつかの曲につけられた!マークがこのアルバムの勢いをよく表している。それはただの浮ついた誘惑の言葉ではない。ベイビー! いま、どのような態度で生きるかの宣言のようだ。

 ジェイムス・ブレイクの登場以降でもっとも刺激的なニューカマー、フランク・オーシャンの不在を埋める存在、ディアンジェロの後継者などなど、すでにものすごい絶賛のされ方をしているボルチモア出身のシンガーソングライター、プロデューサー、そして俳優のディジョンだが、僕が本当に彼の音楽に魅了されたのはファースト・アルバム『Absolutely』(2021)を音源で聴いたときよりも、そのセッションをライヴで再現した映像(https://youtu.be/FEkOYs6aWIg?si=k8xOp0YuDiX7HOor)を観たときだったと思う。盟友のMk. Geeらバンド仲間とひとつの部屋に集まって、親密な空間のなかからどうやって爆発的なエネルギーを生み出せるかの挑戦がそこでは繰り広げられていたからだ。何よりもディジョンそのひとの、身体の内側から感情が溢れだして仕方がないというような落ち着きのない様。そして、それを小さな部屋でやってしまうのがディジョンのアティチュードだ。最近ではジャスティン・ビーバーの『SWAG』への参加が話題になった彼だが、そんなメインストリームでの華々しい脚光で真価が証明されるわけではもちろんない。ディジョン自身の音楽としては、ごくパーソナルな場所からどれだけ活気に満ちた音を鳴らせるかが重要になる。
 2作めの『Baby』は、ディジョンのエモーショナルなソウル、R&Bを前作以上に作品としてパッケージ化することに成功している。それを実現したのはプロダクションだ。意図的に濁りや汚れや割れを音色に混ぜこみ、さらにはコラージュ的な要素を持ちこみ、甘い歌とサウンドの混沌が衝突する瞬間を動力へと変換するのだ。2010年代なかば頃のオルタナティヴR&Bにおけるサウンドの冒険をあらためて推し進めているとも言えるし、それこそMk. Geeらとともに近年トレンドになっている80年代風の甘ったるい音をどうやってロウに響かせるかのモダンな実験とも取れる。ボン・イヴェールの新作にも参加していたディジョンだが、たしかに『22, A Million』辺りのあり方と共鳴する大胆な折衷性もある。ただ、なかでもディジョンの音はそのワイルドさにおいて際立っている。温かいコーラスがざりざりとした鳴りのリズムとまぐわるような “HIGHER!” はどうだろう。IDMとノイズの隙間からシンセ・ファンクを強引に出現させるような “FIRE!” は? スローなバラード “my man” では、柔らかいシンセの和音の代わりにディジョンの歌が叫びとなって生々しさを立ちあげる。そしてこれほどダイナミックな飛躍に満ちた本作もまた、彼の自宅で制作されていることに驚嘆せずにはいられない。

 ときに耳障りな音を強調することで言葉が聞き取りにくくなる瞬間もある『Baby』だが、それでもこれは新しいR&Bとして真っ向から愛を主題とする作品だ。そして自分は、いま愛を語るならばそこに混沌や混乱がつきものであるというようなサウンド・デザインに直感的に共感するところがある。無邪気にラヴ&ピースを掲げられるときではないからだ。ディジョンはアルバムを通じて家庭生活を巡る「love」を繰り返し歌い、繊細さと野性味を思い切りぶつけ合わせながら、カオスのなかから純粋な喜びが訪れる一瞬を捕まえようとする。
 アルバムではもっともスムースでソフトなバラード “Kindalove” でディジョンが「きみの愛でぼくを震わせてくれ!」と懇願すると、また「ベイビー!」とのサンプリングが挿入されてアルバムは終わる。だから僕はつい再生ボタンをもう一度押す。再び愛の歌が始まる――「Baby! What a beautiful thing!」

WWW 15th Anniversary - ele-king

 2010年の誕生以来、数えきれぬほど多くのライヴ/パーティを創出してきた渋谷・スペイン坂のヴェニュー、WWW。みなさんもいろんな思い出があることでしょう。オープン15周年を記念し、スペシャルなシリーズの開催が決定しています。9月25日のSuchmosとLEXのツーマンを皮切りに、11月に怒濤の6公演、ハーバート&モモコ、D.A.N.とElijah Foxのツーマン、折坂悠太とCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN、ceroPeterparker69と長谷川白紙の組み合わせ、そしてコーチェラへの出演が話題となった¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U。各公演の詳細は下記より。

WWW 15th Anniversary

09月25日(木) WWW X Suchmos / LEX
11月04日(火) WWW X Herbert & Momoko and more
11月12日(水) WWW X D.A.N. / Elijah Fox
11月18日(火) WWW  折坂悠太とりを(+ハラナツコ+宮坂洋生)/ CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
11月19日(水) WWW  cero
11月20日(木) WWW X Peterparker69 / 長谷川白紙
11月22日(土) WWW X ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U and more

and more

主催・企画制作:WWW
詳細:https://www-shibuya.jp/feature/019231.php

Photography: トキ
Design: Ryu Nishiyama

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WWW 15th Anniversary「Suchmos × LEX」

SuchmosとLEXによる特別ツーマンライブ開催決定。生き様を通じてリスナーに強烈な影響を与えてきた二組が交わり、世代やジャンルを超え新たな景色を描く一夜に。

出演:Suchmos / LEX
日程:2025年9月25日(木)
会場:渋谷 WWW X
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:ADV.¥8,800(税込 / ドリンク代別) ※SOLD OUT
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019175.php

SuchmosとLEXそれぞれの公式YouTubeチャンネルにて、同内容を同時生中継
Suchmos : https://youtube.com/live/AqfuUoap2Sc
LEX : https://www.youtube.com/live/MMtCcV0-qAU

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WWW 15th Anniversary “PERSONAL CLUβ -Herbert & Momoko-”

革新的な実験性で鬼才の敬称に最も相応しい電子レジェンドの一人Matthew HerbertがMomoko Gillとの最新アルバム『Clay』を携えた6年ぶりとなるジャパン・ツアー。東京公演は最新作を軸にハーバートの名曲も交えたドラムとボーカルありのデュオ・ライブを披露、前回のJan Jelinekに続くmelting bot主宰の電子音楽イベント・シリーズPERSONAL CLUβにて開催。追加アクトは後日発表。数量限定の早割とU25が即時販売。

出演:Herbert & Momoko LIVE and more
日程:2025年11月04日(火)
会場:渋谷 WWW X
時間:OPEN 18:00 / START 18:00
料金:早割/U25 ¥4,000(税込 / ドリンク代別) *数量限定
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019224.php

チケット:
・早割/U25発売:9月18日(木)19:00
 https://t.livepocket.jp/e/20251104wwwx

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WWW 15th Anniversary “D.A.N. x Elijah Fox”

キャリア初のワンマンや、Mndsgn、Jamie Isaac、Erika de Casierを招聘した共催企画「Timeless」など、幾つもの記憶に残る時間をWWWで刻み、今年約2年の休止期間を経て活動を再開した「D.A.N.」と、SZA、Childish Gambino、Yussef Dayesなどのレコーディングやプロデュース、ライブに参加し、その精力的なソロワークスとライブが各国で高い評価を集める「Elijah Fox」による特別な2マン。「Elijah Fox」は本邦初となるバンドセットでの出演となる。電気信号と温度、都市生活者の心象までを包摂した環境音としてのアンビエントに身を委ねる一晩。

出演:D.A.N. / Elijah Fox
日程:2025年11月12日(水)
会場:渋谷 WWW X
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:ADV ¥6,300(税込 / ドリンク代別)
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019226.php

チケット:
・先行予約(抽選)
 受付期間:9月18日(木)19:00〜9月21日(日)23:59
 受付URL:https://eplus.jp/dan-elijahfox/

・一般発売:9月27日(土)10:00
 e+ https://eplus.jp/dan-elijahfox/
 Zaiko https://wwwwwwx.zaiko.io/e/dan-elijahfox

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WWW 15th Anniversary “折坂悠太×CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN”

10周年公演をはじめこれまでも節目のタイミングでWWWに出演、いつになっても色褪せない、祈りにも似た静謐さと普遍的な音楽の素晴らしさを我々に感じさせる折坂悠太と、世界の様々な土地やルーツを思い起こさせる、豊かで神秘的なサウンドで祝祭の空間へと導くCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN。

折坂悠太は今回、ハラナツコ(Sax.)と宮坂洋生(Cb.)を迎えた初編成の『折坂悠太とりを』にて出演。
会場はWWW、音楽の手触りを感じる二組の魅力をたっぷりお楽しみください。

出演:折坂悠太とりを(+ハラナツコ+宮坂洋生)/ CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
日程:2025年11月18日(火)
会場:渋谷 WWW
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:ADV.¥5,500(税込 / ドリンク代別)
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019222.php

チケット:
・先行予約(抽選)
 受付期間:9月18日(木)19:00〜9月28日(日)23:59
 受付URL:https://eplus.jp/orisakayuta-chocopa-co/
・一般発売:10月4日(土)10:00

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WWW 15th Anniversary cero live "Obscure Adventures"

『Obscure Ride』から10年、WWWオープンから15年
現在と過去を融合させながらceroはその先を目指す

出演:cero
日程:2025年11月19日(水)
会場:渋谷 WWW
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:ADV.¥5,300(税込 / ドリンク代別)
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019230.php

チケット:
・先行予約(抽選)
 受付期間:9月18日(木) 19:00〜9月24日(水) 23:59
 受付URL:https://eplus.jp/cerolive1119/
・一般発売:10月4日(土)10:00

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WWW 15th Anniversary “Peterparker69×長谷川白紙”

インターネット的な文脈から独自のポップサウンドを生み出し、国内外問わず幅広い世代からも強い支持を集める、Peterparker69と長谷川白紙によるこれからのシーンを予感させる一夜

出演:Peterparker69 / 長谷川白紙
日程:2025年11月20日(木)
会場:渋谷 WWW X
時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:ADV ¥4,500 / U25 ¥2,500 (税込 / ドリンク代別)
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019233.php

チケット情報:近日発表

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WWW 15th Anniversary ”¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U presents Zone Unknown”

Coachellaへの出演決定、破竹の勢いで世界を揺らすDJ ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U主宰のイベント・シリーズZone Unknown、初の東京編がWWW Xにてデイ開催。本シリーズは2016年に大阪で始動、Shapednoise、Imaginary Forces、Kamixlo、Aïsha Devi、Palmistry、Endgame、Equiknoxx、Rabit等を招き、しばらくの休止を経て本年ベルリンにて復活を遂げる。長年のDJ活動で鍛え上げられたミキシングや選曲の節々に現れる¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$Uの根源を物語る実験性に基づきキュレーションされたラインナップと共に未知なるゾーンへと突入する。東京編の詳細は後日発表。数量限定の早割とU23が即時販売。

出演:¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U and more
日程:2025年11月22日(土)
会場:渋谷 WWW X
時間:OPEN 16:30 / START 16:30
料金:早割/U23 ¥3,000(税込 / ドリンク代別)*数量限定
詳細:https://www-shibuya.jp/schedule/019225.php

チケット:
・早割/U23発売:9月18日(木)19:00
 https://t.livepocket.jp/e/20251122wwwx

KING GIDDRA - ele-king

 日本のヒップホップに大きな影響を残したキング・ギドラ。Kダブシャイン、Zeebra、DJ OASISから成る彼らのデビュー・アルバム『空からの力』(1995年)がついに30周年ということで、リマスタリングされアナログ化されることになった。重量盤2枚組のオビ付き仕様。さらにカセットテープでもリリースされるとのこと。完全限定プレスとのことなので、お早めに。

伝説的なグループ、キング・ギドラのデビュー30周年を記念して1995年に発表した名盤デビュー・アルバム『空からの力』のリマスタリング盤が180g重量盤/2枚組/帯付き仕様で待望のアナログ化!同時にカセットテープでもリリース!

 ジャパニーズ・ヒップホップ・シーンのみならず幅広く音楽シーンに多大なる影響を与えたKダブシャイン、Zeebra、DJ OASISによる伝説的なグループ、キング・ギドラ。1995年にリリースされたデビュー・アルバム『空からの力』は当時の日本語でのヒップホップの概念を根底から覆すライミングやフロウ、トラックメイキング、思想、姿勢でシーンに大きなインパクトを与え、現在ではジャンルの枠を越えた日本の音楽史に残る名盤として語り継がれている。リリース20周年となる2015年にはボーナストラックも収録し、故トム・コインが全曲をリマスタリングした20周年記念盤をリリースしたことも大きな話題に。
 そしてリリース30周年となる2025年12月10日、前述のリマスタリング盤が『空からの力:30周年記念エディション』として待望のアナログ化!巨匠トム・コインの手により新たにアップデートされた『空からの力』のサウンドをダイナミックに再現すべく180g重量盤/2枚組/帯付き仕様でリリース!同時にカセットテープでのリリースも決定!
 デビュー30周年にあたる2025年末~2026年に三本の首が再び集結する。
※TOWER RECORDSやHMV、P-VINE SHOPではポスターやステッカーなど各ショップごとのオリジナル特典が付く予定です。

<アルバム情報>
アーティスト: キング・ギドラ
タイトル: 空からの力:30周年記念エディション
レーベル: P-VINE, Inc.
仕様: TAPE | LP(180g重量盤/帯付き2枚組仕様/完全限定プレス)
発売日: 2025年12月10日(水)
品番: TAPE / PCT-74 LP / PLP-8282/3
定価: TAPE / 3,080円(税抜2,800円)LP / 7,150円(税抜6,500円)
*P-VINE SHOPにて予約受付中!
https://anywherestore.p-vine.jp/collections/king-giddra

interview with Ami Taf Ra - ele-king

 アミ・タフ・ラという新しいシンガーのアルバムが届いた。北アフリカのモロッコ生まれで、幼い頃からアラブ音楽に囲まれて過ごし、オランダからトルコ、中東諸国など世界中を転々とするなかでシンガーとしての道を見出し、現在はロサンゼルスを拠点とする彼女は、カマシ・ワシントンの妻でもある。世界のさまざまな国で活動するなかでカマシとのツアーもおこない、幾多のフェスにも参加してきた。また、ヨルダンの難民キャンプとコミュニケーションを取り、音楽や絵画のワークショップを開くなど、芸術を通じた社会活動もしている。そんなアミ・タフ・ラのファースト・アルバムが『The Prophet and The Madman』である。

 『The Prophet and The Madman』というタイトルは、レバノン生まれの詩人・画家であるハリール・ジブラーンの著書『The Prophet(預言者)』と『The Madman(狂人)』から名づけられたもので、歌詞にもそれらからの引用が多く見受けられる。パンデミックの最中、アミはカマシとの娘であるアシャを妊娠しており、そうしたなかでアミとカマシが『The Prophet』と『The Madman』を読み、そこからインスピレーションを受けてアルバムの構想が生まれたそうだ。特に1923年に刊行された『The Prophet』は、アメリカにおいては1950年代のビート・ジェネレーションから1960年代のヒッピー・ムーヴメントにも影響を与えた。ジャズで言えばジョン・コルトレーンファラオ・サンダースアリス・コルトレーンらのスピリチュアル・ジャズの世界観や神秘主義にも通じる書物でもあるから、アミやカマシが大きなインスピレーションを受けたというのも頷ける。

 アルバムにはライアン・ポーター、マイルス・モズレー、ブランドン・コールマン、トニー・オースティン、テイラー・グレイヴス、キャメロン・グレイヴス、ロナルド・ブルーナー・ジュニア、アラコイ・ピート、カリル・カミングスなど、カマシのアルバムやツアーでお馴染みのバンド・メンバーが参加し、カマシがプロデュースとアレンジをおこなっている。従って、アミのソロ・アルバムであると同時にアミとカマシの共同作品という色彩も強い。スピリチュアル・ジャズからモロッコのグナワ音楽、ゴスペル、アラブ音楽など、アミが世界を旅するなかで培ってきたいろいろな土地の音楽の融合も見られる。そして、彼女の歌声には世界を旅するジプシーやボヘミアンが持つ独特の個性が感じられる。そんな『The Prophet and The Madman』を生み出したアミ・タフ・ラに迫った。

音楽はモロッコの家庭ではとても重要で。どの家庭でも音楽をかけている。私はモロッコで祖母と一緒に暮らしていたけど、リビングルームでは伝統的なアラビア音楽が一日中かかっていた。だから私は、至って自然に音楽に惹かれていった。

まず、あなたの経歴から伺います。モロッコ生まれで、その後オランダで育ち、再びモロッコに戻ってきたそうですね。あなたはどんなファミリーの中で育ち、ルーツとなるモロッコはどんな国ですか?

アミ・タフ・ラ(以下ATR):モロッコは文化や伝統が豊かな国。心の温かい人たちがいる。モロッコ社会では手厚いもてなしがとても大切だから、モロッコを訪れると歓迎されていることをすぐに感じるはず。到着してから最初の1時間でわかる。豊かな国で、歴史や伝統があって。各都市に独自の伝統や食べ物がある。モロッコの主要言語はアラビア語だけど、アマジグ語というモロッコの先住民語もある。アマジグ語には5種類の方言があるんじゃないかな。アマジグとは自由の民 (people of the free)という意味なの。アマジグ文化はモロッコ北部から南部まで広がっていて、美しい。とても魅了されるし、心がこめられている。
 いまは早くまたモロッコに戻りたいと思っているの。2ヶ月前に行ったばかりだけど(笑)。親戚を訪ねたけど、今度は娘のアシャにモロッコをもっと見せてあげたい。彼女にとってもモロッコはルーツだから。彼女にはモロッコの言語も教えているの。2ヶ月前、アシャと私は1ヶ月間モロッコに滞在したけど、おじさんやおばさんの言っていることを聞いて、結構言葉を覚えていたわ。来月5歳になるけれど、覚えが早いの。ヨーロッパをツアーしたときも、アシャはフランス語の言葉を覚えて、「ボンジュール」「オル ヴォワール」と言っていた。
 私も子どもの頃はよく旅していたけど、彼女には同じ体験をもっとさせている。彼女はたくさんの国を見て来たけど、音楽を通じて旅をしている。私たちが旅をしているとき、彼女は素晴らしい音楽をたくさん聴いているし、素晴らしい人たちと会っているのね。両親である私たちが、娘にそういった体験をさせてあげられるのは素敵なこと。

あなたの母親はアラビア音楽のファンで、幼少期はそうしたものを聴いて育ったそうですね。アラビア音楽は独特のメロディやリズムがありますが、どんなところがあなたを魅了したのでしょう?また、音楽はどのように始めたのでしょうか?

ATR:小さい頃の私はほとんどモロッコで過ごしていたけど、音楽はモロッコの家庭ではとても重要で。どの家庭でも音楽をかけている。私はモロッコで祖母と一緒に暮らしていたけど、リビングルームでは伝統的なアラビア音楽が一日中かかっていた。だから私は、至って自然に音楽に惹かれていった。私が覚えた最初のアラビア語の曲は、シリア人の詩人ニザール・カバニが作ったものだったの。何ていう人が歌っていたのかしら? 彼女の名前を忘れてしまった(笑)。美しいレバノン人のシンガーだった。カセット・レコーダーと一緒に眠って、自分があの曲を歌っているところを想像していた。ヘアブラシを持って鏡の前に立って、その曲を歌っていた。というわけで、私は自然とアラビア音楽に惹かれた。ジャンルは様々で、アラビアのポップスやアラビアのクラシック音楽だった。とても自然だった。

その後オランダに移住して、アムステルダムの音楽学校で本格的に学び、メトロポール・オーケストラなどと共演してプロの道に進むようになったそうですが、どういった経緯でそのようになったのですか?

ATR:11歳のときにオランダに戻って、アムステルダムの音楽学校に通った。私はゴスペル・クワイアーの一員で、そこでハーモニーを歌うことを覚えて。あと私はカヴァー・バンドのメンバーでもあって、このバンドは毎週学校で有名な曲をプレイしていた。こうして、アムステルダムで子どもだった私の音楽生活が始まって。私の継父が学校の送り迎えをしてくれた。
 私はマイケル・ジャクソンの大ファンだった。マイケルはヒストリー・ワールド・ツアーの一環でオランダにやって来て、しかも私の誕生日にライヴを行なった。それで、母親がお誕生日のプレゼントに彼のコンサート・チケットを買ってくれて。詳しい話をさせてもらうと、彼はアムステルダムのグランド・ホテルに2週間宿泊していた。それで私は学校をサボってホテルに通って。彼の部屋は2階だったんで、そんなに高いところじゃなかった。だから彼は、私たちファンを見ることができた。初日は何千というファンがいて。ところが、2日目、3日目になると数がどんどん減っていったんで、ホテルの前にはもう20人くらいしかいなかった。私はそこでいろんな曲を歌った。私の声はすごく大きかったんで、周りのファンに「あなたが歌って! あなたが歌えば、彼が出て来るから!」と言われたの。それで私は超大きな声で歌ったのよ。“We are the world, we are the children”って。そうすると、彼が出て来たの! カーテンの向こう側に来て、親指を立てていいねという態度を示してくれたの。「よくやった、よかったよ!」って。それで私は家に帰ると、「ママ! 私、有名になる! シンガーになるの! 私の声は美しいってマイケル・ジャクソンが言ってくれたんですもの!」と母親に言ったの。私はいつかシンガーになるという想像を彼が掻き立ててくれたのよ。
 実は、YouTubeでビデオを見つけたの! 私はマイケルのファンクラブの会員だったんで、彼がアムステルダムに到着したとき、私たちファンクラブはバスを貸し切って空港に行って彼を迎えに行った。彼の後ろを走ったのね。もちろん、彼にはセキュリティがいて、自家用車があったけど、私たちファンはその後ろにいたのよ。そのビデオでは、空港にいる私が飛び跳ねているのが観られる。学校のリュックを背負っている、13歳の少女がね。すごくおかしかったけど、YouTubeのおかげで自分の姿を見ることができた。

photo by Sol Washington

私はトルコ音楽も聴いて育った。継父はトルコ人だったし、弟と妹はトルコとのハーフだったから。だから、家ではトルコ音楽もよく聴いていた。そしてトルコでライヴをやることになって、そのまま7年間そこで暮らしていた(笑)。

あなたがマイケル・ジャクソンの大ファンだということはわかりましたが、お母さんの影響でエジプトのウンム・クルスーム、アスマハーン、アブドゥル・ハリム・ハーフェズ、アルジェリアのワルダ、レバノンのファイルーズといったアラブのシンガーもよく聴いていたそうですね。彼らからの影響は大きいのですか?

ATR:別に二重生活を送っていたわけではないけど、家では母緒が一日中アラビア音楽をかけていた。でも学校に行くと、これはアムステルダムでの話だけど、みんなMTVを観ていたのよ。当時はMTVがすごく流行っていた。90年代だったから。R&Bやヒップホップやロックもよく聴いていた。でも18歳の頃、西洋の曲をよく歌っていたけど、何かが欠けている気がして。私は毎週歌っていた。音楽学校に行って、英語の曲を歌っていた。そして家に帰るとアラビア音楽を聴いていたけど、アムステルダムでアラビア音楽をやっている人なんて知らなかった。でも、なんとかわたりをつけて、荷物をまとめて、「エジプトに行くから」と母親に言って。当時のエジプトはアラビア音楽ビジネスの中心で、ハリウッドのようなところだったから、アラビア音楽でキャリアを築こうと思ったら、みんなカイロに行ったの。テレビ局や大手ラジオ局がすべてカイロにあったから。
 というわけで、18歳の私はそこで大勢のエジプトのミュージシャンやソングライターと出会って、曲のレコーディングを始めた。アブドゥル・ハリム・ハーフェズがレコーディングしたスタジオでレコーディングして! 〈サウト・エル・ホブ〉というレーベルもやっているスタジオ。いまは別の名前になっているかもしれないけど、私がそこにいると、ウンム・クルスームやアブドゥル・ハリム・ハーフェズもそこでレコーディングしたって言われた。
 当時の私は、アラビア語で歌うと訛りがすごく強かったんで、すごく練習した。中東の大物シンガーたちの真似をして、彼らと同じように言葉を発音しようとした。耳で聴いて練習すると、まるでそっちで暮らしていたように歌えるようになった。私がアラビア語をしゃべると、オランダ訛りだということがわかる。「君はアラビア語をしゃべるけど、こっちの出身じゃないよね」って言われる。だから私はそれを隠して歌わないといけなかった。何年もかかったけど、やらないといけなかった。

プロのシンガーとなってからはトルコを拠点にレバノン、ヨルダンなど中東諸国でもライヴを行い、世界中を旅してきたそうですね。定住を好まず、ジプシーのような生活を送ってきたそうですが、そうした旅の生活が性に合っていたのですか?

ATR:そう。生まれてからというもの、私はずっとそういう生活を送ってきた。モロッコに2年、オランダに2年いて、それから継父がポルトガルで仕事をしていたんで、私も1年間ポルトガルにいた。それからまたモロッコに2年。しょっちゅう旅することは私のDNAに既に組み込まれていたんで、もちろん18歳になると荷物をまとめて、「ママ、エジプトに行く」と母親に言って。母親は許してくれた。私は既にヤングアダルトだったから。
 私は母親を助けて、まだ小さかった3人の妹と弟を育てていた。特に継父が亡くなってからはね。私はトルコ音楽も聴いて育った。継父はトルコ人だったし、弟と妹はトルコとのハーフだったから。だから、家ではトルコ音楽もよく聴いていた。そしてトルコでライヴをやることになって、そのまま7年間そこで暮らしていた(笑)。トルコの文化や言語にも馴染みがあったし、音楽にも馴染みがあったんで、トルコにいた頃はトルコのミュージシャンと一緒によくライヴをやっていた。特にジプシー・ミュージシャンとね。彼らは本当に素晴らしかった。
 そしてスーツケースを持って、トルコからそこここを旅した。私は各国をふるさとにできる。特にいまでは夫と娘がいるから、どの国に住んでいるかなんて関係ない。彼らが一緒にいさえすれば、そこが私にとってのふるさとになる。

その後、ニューヨークを経由して、2021年にロサンゼルスに移住したんですよね?

ATR:ニューヨークで暮らしたことはなくて。ニューヨークでカマシ(・ワシントン)と出会った。私は休暇でニューヨークに2週間滞在していて。そしてそのときカマシと出会ったの。ニューヨークに住んでいたことはない。アメリカで最初に住んだのはロサンゼルスよ。

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アニメ『LAZARUS(ラザロ)』の音楽を依頼されたとき、彼(=カマシ・ワシントン)はすごくハッピーだった。子どもの頃から彼はアニメの大ファンだったから。彼が作った最高の音楽のうちのひとつが『LAZARUS』だった。

カマシとはどのように出会い、またパートナーとなったのですか?

ATR:カマシとはジャズ・クラブで出会った。ありきたりな話よ。オープン・ナイトでジャム・セッションがおこなわれていて、そこで彼と出会って音楽の話をした。そして私たちは友だちになった。最初は友だちで、それが私たちの関係の始まりだった(笑)。それから恋に落ちて、結婚して、いまでは娘がいる!

あなたと彼との関係を見ると、1970年代に〈ブラック・ジャズ〉から諸作を発表したジーン・カーンとダグ・カーンの関係性を思い起こさせるのですが、意識するところなどありますか?

ATR:そうね。彼らも結婚して、一緒に音楽を作っていたわね。その後離婚はしたけど。彼らの曲は大好き。“Infant Eyes” だったかしら? ジーンが夫と一緒に歌った美しい曲だった。とても興味深い。でも実は脅威。私の夫は天才ミュージシャンだから。カマシは本当にすごいの! みんなは彼がリリースするものしか耳にしないけど、彼と一緒に暮らしていると、彼はほかの音楽にも取り組んでいて。常にピアノの前に座って、オーケストラの楽曲に取り組んでいる。「すごい!」って思う。彼がやっていることを、みんなに知ってもらえたらと思う。脅威的よ! 彼は歩く音楽の天才なんだから。彼はつねに音楽のことを考えている。映画を観ている最中でも頭の中では音楽を作曲し、アレンジしている。
 日本のアニメ『LAZARUS(ラザロ)』の音楽を依頼されたとき、彼はすごくハッピーだった。子どもの頃から彼はアニメの大ファンだったから。彼が作った最高の音楽のうちのひとつが『LAZARUS』だった。すごい! 彼の映画やアニメとのつながりはとても深い。脅威的よ! 「なんてこと! あなた、本当に素晴らしい!」って(笑)。たまに、こっちはちょっと不安になってしまうけど。しかも、相手は自分の夫。だから、私たちが話すときは遠慮がない。他人と仕事をするときは、ちょっとは気を遣ってコミュニケーションを図るでしょう? でも、夫と妻が一緒に仕事をすると、考えていることを率直に言ってしまう。だからたまにピリピリするけど、結果は常に素晴らしいものになる。あまりにも素晴らしいんで、私も夫と一緒にやっていける。そしてそれを娘に引き継いでもらう。アシャは両親の音楽を受け継ぐことになる。彼女が早く成長して、自分が赤ちゃんだった頃に私たちが生み出したものを振り返ってくれるのが待ち遠しい。

カマシのツアーで共演する中で、ファースト・アルバムの『The Prophet and The Madman』の制作が始まったそうですね。実際のところ、パンデミックの中でアシャを妊娠しているときに構想が始まり、レバノンの詩人で画家のハリール・ジブラーンの著書『The Prophet』と『The Madman』を読んだことがきっかけと聞きます。どんなところにインスピレーションを受けたのでしょうか?

ATR:私が初めてハリール・ジブラーンの名前を聞いたのは……。私は小説家としてではなく、音楽を通じて彼の作品を知って。ファイルーズが歌ったものすごく美しい曲に “Aateny El Nay We Ghanny” があるけど、その歌詞はハリール・ジブラーンが書いたもの。あと、私が仕事をしたミュージシャンが私に歌詞をつけて欲しいと言ったんで、私は『The Prophet』の “Children” からの言葉を引用してアラビア語で歌った。パンデミックの最中、私たちは人生や詩や映画についての話をしていて、たまたまハリール・ジブラーンの『The Prophet』の話になって、私が妊娠中にふたりでこの本を読み上げた。これを読み終えると、次は『The Madman』を読んで。これを読み終えると、「なんてこと! The MadmanはThe Prophetだったのね!」ということに気がついた。ハリール・ジブラーンが書いたこの2冊に登場する架空の人物には似通ったところがあることがわかったんで、「この2冊の本を元に音楽プロジェクトをやりましょう」ということになった。そうして『The Prophet and The Madman』のアルバム作りが始まった。

アルバムのプロデューサーはカマシが務め、作曲はカマシ、作詞はあなたが行っています。

ATR:プロデューサーは間違いなくカマシだったけど、音楽はふたりで作った。曲のアレンジとプロデュースは全て彼が手掛けたけど、例えば “Speak To Us” のメロディは私が考えた。そして、そのメロディと私が書いた歌詞を中心に彼が全体をアレンジしていった。というわけで、基本的にはコラボレーションだったけど、プロデュースとアレンジは全てカマシが手掛けている。

制作にあたってカマシはどんなアドバイスをしてくれましたか?

ATR:アドバイスというよりは、洞察ね。例えば私が “Speak To Us” をやったとき、私はこの曲を歌って自分のスマホに録音して、彼に聴いてもらった。彼はそれをより高いレベルに引き上げてくれた。“Children” をレコーディングしたとき、彼はそこに壮大なオーケストラ・アレンジを施して。私たちはその編成をすべてレコーディングした。でも聴き返してみると、「カマシ、この曲にはこんなにいろんなものは必要ないと思う。必要なのはギターだけじゃないかしら」と思ったんで、あの曲から全ての楽器を取り除いてギターだけを残した。少ないほうが効果的ってこともあるから。曲をビッグにするために、ビッグなサウンドにする必要はなくて。というわけで、彼は私の言うことを聞いてくれるし、私も彼のアドバイスを受け入れる。お互い様よ。“Children” に関しては彼が同意してくれた。

“Children”の話が出たところで、これはジブラーンからの引用ですが、あなたとカマシの娘であるアシャへの想いも込められているのでしょうか?

ATR:そういうことではないわ。もっと概念的なものね。母親になってからこの歌詞を読んだら、ちょっと恐れを感じた。自分の子どもは自分の子どもじゃないって言っているんだから。最初の文章がそうなのよ。「自分の子どもが自分の子どもじゃないなんて、どういうこと?」って思った。子どもは自分を通して生まれて来るけど、自分からではないんだって。あれは教訓よ。「子どもたちには自分の考えを持たせること」。「新しい世代から学ぶこと」。私はジブラーンからそれを学んだ。自分の考えや経験を子どもに押しつけてしまうことってあるでしょう? でも、子どもたちには自分の考えや意見がないといけない。だから、子どもたちから学べる。子どもたちについて行かないといけないこともある。

あなたから見てカマシはどんなプロデューサーでしたか?

ATR:彼との仕事はいつだって楽しい。プロデューサーとしての彼は、アーティストの言うことに耳を傾ける。彼は私のバックグラウンドを知っている。私は彼と一緒にアラビア音楽をよく聴いていた。彼は私のスタイルを知っている。彼はベストを尽くして彼の世界と私の世界というふたつの世界をうまく引き出して、このアルバムに取り込もうとした。特にモロッコのグナワ音楽とか。彼は間違いなく、音楽を通してアーティスト本来の姿を大事にしてくれる人。素晴らしいプロデューサーね。

photo by Sol Washington

私の音楽は間違いなく、流浪の民のものだと思う。人間は環境によって形成されるもので、私も間違いなく私が訪れた国々や私が暮らした国々で出会った人びとによって形成された。

グナワの話が出ましたが、“Gnawa”はモロッコのグナワ音楽をベースにしています。グナワ音楽特有のリズムとジャズを融合した作品ですが、あなたの作品にはジャズとアフリカ音楽、中東音楽など異文化が融合したものがいろいろ見られます。あなたのルーツもそうですが、世界をいろいろ旅してきたことがそこに影響していると言えますか?

ATR:もちろん! 私の音楽は間違いなく、流浪の民のものだと思う。人間は環境によって形成されるもので、私も間違いなく私が訪れた国々や私が暮らした国々で出会った人びとによって形成された。私が歌えば、それが聞こえて来る。本物だし自然。私の音楽は、私という人間を如実に表わしていて。だからもちろん、モロッコやヨーロッパからの影響が多々ある。オランダやトルコで育ったから、私の中にはトルコの文化も根付いている。レバノンもそう。あともちろん、アメリカもそう。アメリカの音楽は、ヨーロッパでもとても強力な存在感がある。こういった様々なものがミックスされているのが、私の音楽を聞けばわかるはず。あと私は、文化や音楽を通じて橋渡しができるというのが大好きで。境界なんてない。私は境界が好きじゃない。音楽は万国共通語。だから私の音楽を聴けば、私が境界を信じていないことがわかるはず。

“Children”の歌詞ではハリール・ジブラーンの詩を引用したとのことですが、ジブラーンの世界観とあなたのメッセージをどのように同化させていったのですか?

ATR:アルバムに収録された4〜5曲は本から引用したもの。そのほかの4〜5曲はカマシと私が作ったものね。ジブラーンへのトリビュートとして私が作ったもので。“Gnawa” と “Khalil(ハリール)” は私が作った。私が妊娠8ヶ月のときに曲作りを始めたけど、それが “Khalil” だった。ハリール・ジブラーンも境界を信じていなかった。“Khalil” で私がアラビア語で歌っているところは、ユダヤ教だろうがイスラム教だろうがキリスト教だろうが、みんなが祈れば同じときに同じ場所で出会うということ。つまり、境界なんかないと言っているのね。私たちはひとつ。結束している。ハリール・ジブラーンは自らの作品を通じてそのメッセージを打ち出した。

参加ミュージシャンはカマシのバンド・メンバーが中心となっていますが、アラコイ・ピートやカリル・カミングスなどはあなた同様にアフリカがルーツのミュージシャンでしょうか?

ATR:ええ、バンド・メンバーの大半はアフロ・アメリカンだと思う。カマシがライヴをやっているとき、楽屋にいるほかのメンバーはありとあらゆる音楽を聴いていて。影響された音楽や聴く音楽に制約なんてない。彼らはアフロ・アメリカンだけど、世界中の音楽の知識が豊富で。だから、彼らとはとてもやりやすかった。

そうしてみると、『The Prophet and The Madman』はアフロ・ディアスポラによるアルバムと言えるのですが、いかがですか?

ATR:そうね。アフロ・アメリカンは、アフリカのどの国の出身なのか知らない。私はアフリカ生まれだけど、冗談まじりに「あなたの祖先って、もしかしたらモロッコ人かもしれないよ!」ってカマシに言っている。彼は自分がアフリカのどの国の出身か知らないんだから。悲しい話だけど、これが全アフロ・アメリカンの現実で。だから、音楽で私がカマシとコラボするのは、再び互いに交わるようなこと。彼の祖先は、私の音楽を通じて彼に会いに来ている。だから、これってとても詩的だと思う(笑)。私たちは、またつながったわけ。私が西アフリカ出身であることは間違いないし、もちろん私の父親は黒人のモロッコ人よ。だから私のルーツには、マリとかナイジェリアも入っているはず。一巡しているようなもの。私たちの祖先も旅人だった。私たちは、祖先を引き合わせている!

あなたはヨルダンの難民キャンプとコミュニケーションを取り、音楽や絵画のワークショップを開くなどの社会活動もしているそうですが、『The Prophet and The Madman』にはそうした活動と繋がる部分も見えます。特にあなたと縁の深い中東はずっと紛争や戦争が絶えないのですが、そうした国際情勢に対して何かメッセージを込めたところはありますか?

ATR:アーティストや作家、ヴィジュアル・アーティストでもいいけど、何かを生み出すときは、特定の国や宗教の集団のためにそうするわけではなくて。アートを生み出すとき、そのアートはみんなが体験するためのもの。さっきも言ったように、私の音楽には境界がない。ヨルダンやシリアの難民キャンプに行ったとき、そこでワークショップをやったし、私は彼らにカンバスをあげて絵を描くように言った。子どもたちには、世界と共有したいメッセージを描くようにと言った。私は境界を信じていない。音楽は万国共通語だから。音楽はみんなをひとつにできる唯一の表現手段だと思う。どんな宗教かなんて関係ない。国籍や性別も関係ない。音楽は差別のない唯一の表現手段。私はそれを信じている。

最後に『The Prophet and The Madman』について、リスナーへのメッセージをお願いします。

ATR:私のアルバムによって、リスナーがじっくり考える時間を設けられたら嬉しい。彼らが人生に答を見いだしたいと思っているのだとしたら、私の音楽がそれを促したり、その道標になればと思っている。私の曲をストリーミングで聴いたり、アルバムを買ったりしてね(笑)! アーティストをサポートしてちょうだい(笑)! とにかく、私の音楽がみんなの探索の助けになればと思っている。立ち止まって、人生を振り返って欲しい。

Buoy - ele-king

 一風変わったこの名前、「浮(ぶい)」とはシンガー・ソングライターの米山ミサによるプロジェクトだ。これまで『三度見る』(2019)、『あかるいくらい』(2022)とすでに2枚のアルバムを送り出している彼女だけれど、このたび初のライヴ盤がリリースされることとなった。『草蔭(くさかげ)』と題されたそれは、京都のレーベル〈disk sibasi〉より11月26日に発売。先行配信中の沖縄民謡 “てぃんさぐぬ花” をはじめ、彼女の代表曲 “あかるいくらい”、高田渡のカヴァー “おなじみの短い手紙” などが収録されている。まだまだ残暑が厳しい今日このころ、風にそよぐ草を思い浮かべながら聴きましょう。


浮、京都のカルチャースペース<しばし>での自身初のライブ盤『草蔭』を11月に発売!
先行シングル「てぃんさぐぬ花」の配信を開始!

米山ミサによるソロ・プロジェクト 浮(ぶい)は、自身初となるライブ盤『草蔭』(くさかげ)を京都の音楽レーベル disk sibasi より11月26日(水)に発売する。本作は、2024年の年末、京都の築100年の町屋を改装したカルチャースペースの<しばし>にて、山内弘太をゲストギタリストとして迎え、レコーディングが行われた。竹林が風で揺れる庭を背景に構えた陰翳の畳の部屋でのライブ盤は、彼女の現在の姿をより感じられる選曲となっている。
収録曲の中から早速、先行シングル「てぃんさぐぬ花」の配信が開始された。

■[Pre-order + Listen]
http://lnk.to/buoy_sibasi


Photo by Hitomi Ogawa

先行シングルとして配信が始まった、沖縄代表する民謡「てぃんさぐぬ花」は、ホウセンカの赤い花が爪先を染めるように、いつの時代も心に染みる親の教えとその大切さが歌われている。これまで、うたのはじまりを意識しながら制作、ライブ活動を重ねてきた彼女にとって、民謡とは生活の中から生まれ、常に日常と地続きのものであるという。
本作は、彼女の代表曲のひとつ「あかるいくらい」、高田渡のカバー曲「おなじみの短い手紙」、沖縄で滞在した経験からインスピレーションを受けた曲「つきひ」、さらにアルバム未収録の「石」などを収録しており、まさにベストな選曲のしばし録音盤と言えるだろう。

■商品概要

アーティスト:浮(ぶい)
タイトル:草蔭(くさかげ)
発売日:2025年11月26日(水)
品番:sibasi-2 / JAN: 4571260595262
定価:2,727円(税抜)
1枚組CD
Label : disk sibasi

■Tracklist
1. つきひ
2. てぃんさぐぬ花
3. 愛が生まれる
4. 石の浜
5. 湯気
6. 風はながれて
7. 海へ
8. 石
9. あかるいくらい
10. おなじみの短い手紙(cover)

[Pre-order + Listen]
http://lnk.to/buoy_sibasi

山内弘太 参加曲(エレキギター):Trk-2. 7. 9. 10

■プロフィール
浮(ぶい)
米山ミサのソロプロジェクト。
2018年頃より、ガットギターの弾き語りで活動を開始。
2020年、1stアルバム『三度見る』をリリース。
2021年、コントラバス奏者の服部将典、ドラマー藤巻鉄郎とトリオ“浮と港“を結成。同メンバーにゲストを迎え、2022年に2ndアルバム『あかるいくらい』を発売。
2025年11月、ライブ・アルバム『草蔭』を発売。
https://sandmiru.my.canva.site/
https://www.instagram.com/buoy_live/
https://www.instagram.com/yoneyama.m/?hl=ja
https://x.com/buoy_japan

■しばし
しばしは、音楽レーベルTrafficが運営するレコード喫茶・カルチャースペースであり、disk sibasiは、しばしの音楽部門。京都の岡崎に店を構え、喫茶のみならず、ライブ、展覧会、作品の発売などを通して、さまざまなカルチャーがクロスオーバーし、発信する場となっている。
https://sibasi.jp/
https://www.instagram.com/sibasikyoto/
https://x.com/sibasikyoto/

Tyler, The Creator - ele-king

 2017年に行われた最後の来日公演から8年、タイラー・ザ・クリエイターが東京に降り立った。今回はお台場・有明アリーナで二夜連続(9月9日、10日)という大舞台。かつて恵比寿リキッドルームでの一夜限りの公演を観た人なら、その規模の違いはまさに天と地ほどだと実感するだろう。タイラーは紛れもなく人気者であり、世界で最も優れ、最も影響力を持つラッパーのひとりだ。そして本人も認めるように、タイラー自身は疲れを覚えている。
 OFWGKTA(Odd Future Wolfgang Kill Them All)がまだTumblrを拠点にし、その思想と広告戦略がまさにそこに刻まれていたローファイなデジタル時代から彼らを追いかけてきた私だが、残念ながらこれまで一度もタイラーをステージで観ることは叶わなかった。YouTubeを通じて彼と一緒にステージダイブをする自分を想像したり、彼の最初の3枚のアルバムに合わせて跳ね回る自分を思い描くしかなかった。そして有明アリーナをほぼ満員にした二夜の観客の8割は、おそらく私と同じ状況だったに違いない。
 オープニングを任されたのはバンドのParis Texas。タイラーの熱量とフロウをなぞるように、観客を温める役割を見事に果たしてみせた。彼らの演奏の前後には、二公演目にして最後となる日本公演を待ちわびる熱気がホールを満たし、人びとは席を探しながら廊下を駆け抜けていた。その光景に自然と頬が緩む。日々のメディア過剰時代にあっても、こうした切実な「待ち遠しさ」や「胸の高鳴り」がまだ健在であることに、私は心から安堵する。

 照明が落ち、巨大スクリーンが一斉に光を放つと、新作『Don’t Tap the Glass』の映像が流れはじめ、観客の熱気は一気に高まった。そしてそのまま、タイラーは“Big Poe”でアリーナ全体を揺らしにかかった。残念ながら私は三階席に追いやられてしまったが、周囲の観客の一部は、これがダンス・ミュージックであることを忘れてしまったかのように静かで、その分アリーナのフロアは熱狂的に応えていた。
 ステージに現れたタイラーは真っ赤なレザーパンツに白いTシャツ、そして赤のレザージャケットという装い。観客の多くが30歳未満であることを考えると、この色彩の組み合わせがマイケル・ジャクソンの『Bad』や『Thriller』を想起させるものだと気づいた人は少なかったのではないだろうか。タイラーが披露した数々のムーンウォークを見れば、その内輪的なジョークは明らかだったはずだ。
 『Don’t Tap the Glass』の鮮やかな色彩から、次の曲群では『Chromakopia』の緑を基調とした演出へと移行した。だが、ここで違和感を覚えた。タイラーの責任ではないが、ヴィジュアル・チームはスクリーンの光演出に偏りすぎており、ステージ上のタイラー自身は闇に包まれてしまっていたのだ。曲がひとつふたつと続くあいだも、彼の姿がほとんど見えない時間があり、観客としては落ち着かない体験となった。

 音楽自体は素晴らしく、タイラーは純粋なポジティヴ・エナジーの塊として、心を込めてラップを届けてくれた。もっと多くのラッパーがこうした愛情をもってパフォーマンスをすれば、と願わずにはいられなかった。しかし、それでもなお舞台演出には混乱の影が残った。これまでの公演映像を見返してきた私は、今年7月までのツアーでもタイラーが『Chromakopia』のプロモーションに集中し、仮面、アフリカ風のヘアスタイル、そして緑のスーツを纏っていたことを知っている。だが、新作『Don’t Tap the Glass』が突如リリースされたことで、そうした演出はすべて覆され、東京の観客はその世界観を体験できなかった。過去の公演映像で見た華麗な舞台美術を心から楽しみにしていたが、有明アリーナの舞台装置は巨大スクリーンがあるだけで、それ以上は何もなかった。この特別な東京公演における演出の物足りなさは、まさに痛手だった。仕事を休んでまで足を運んだ観客にとってはなおさらだ。
 それでも、知っている曲では声の限りに歌い、馴染みのない曲では耳を傾け続け、一度も座ることはなかった。だがタイラーは座った。三度も。そしてそのうち一度は、床に仰向けに寝そべってしまったのだった。

 “Take Your Mask off”で彼が吐き出した深い心の傷——それはたしかに私の胸にも響いた。本物の誠実さがそこにあった。だが同時に、彼は何度も「暑い」とこぼした。真っ赤なレザージャケットを着たまま、一度も脱がずに。さらに彼は、「しばらく日本には戻ってこないだろう」と、観客の心を射抜くような言葉を投げかけた。思い返せば、前回の東京公演は2017年、ほぼ10年近く前のことだ。そして彼は繰り返し「疲れた」とも語った。私は3〜4時間にわたる長丁場のステージをこなすバンドを見てきたが、この日のタイラーの公演はわずか1時間20分だった。

 もちろん私はライヴを楽しんだ。謎めいた存在であるタイラーを間近に感じられたことは大きな昂揚をもたらした。しかし、ステージ上で「疲れている」と訴える姿には苛立ちも覚えた。時差ボケ、過剰に熱狂的なファン、日々絶え間なく求められる発言、仲間に囲まれない孤独——そうした重荷を背負う彼に共感しないわけではない。だがそれは、毎朝4時に起き、夜8時まで働きづめだった父の労働や、複数の子どもを出産し、7〜9時間立ち仕事をしてから家に帰って夕食を用意した母の姿から聞こえる、「疲れた」と同じではない。
 彼はたしかに観客に感謝していた。しかし、舞台演出の乏しさや、人気曲を断片的に繋いだメドレー形式——それぞれが一節で切られてしまう構成には、「完全なパッケージ」を体験できなかった物足りなさが残った。
 もし今回の東京公演を観た人がいるなら、ぜひ7月にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたパフォーマンスを観て比較してほしい。


8 long years since his last show in Japan in 2017, Tyler the Creator touched down in Tokyo for 2 nights at the Ariake Arena in Odaiba (Sept 9th and 10th). Unlike his one show at Liquid Room in Ebisu before, packing two dates at Ariake are like day and night. Tyler is hands down popular, one of the best and one of the most influential rappers around the world. And by his own admission, Tyler is tired.
Despite following OFWGKTA from their Tumblr days when literally their ethos and advertising was prominent there (the good old low-fi digital days), I have unfortunately never seen him on stage. Only through YouTube was I able to imagine myself stage diving with him or bouncing to his first 3 albums. And I am sure 80 percent of the audience over the 2 almost sold out nights were in the same boat.
Tyler brought the band Paris, Texas to warm up the crowd and they didn`t fail in their mission to make as best an impression as possible emulating Tyler`s energy and flow. Before and after they took the stage, the anticipation for Tyler for this second and last show in Japan, was very palpable with people running in the hallways anxious to find their seats. This energy brought a smile to my face. Despite daily media oversaturation, I`m glad that anticipation and excitement are still alive.

Once the lights came down, the jumbo screens lit up and images from the new release “Don`t Tap the Glass” appeared gassing everyone up and just like that Tyler started the arena moving to “Big Poe.” Unfortunately relegated to the third floor, it did seem some audience members near me forgot it was dance music but the floor didn`t.
Tyler was out from the beginning dressed totally in red leather pants, white T and a red leather jacket. With a significant segment of the audience under 30, I fear they didn`t get the Michael Jackson reference with the color coordination reflecting “Bad” and “Thriller.” The inside joke should have been obvious with many of the moon walk dance moves Tyler pulled off.
From the bright colors of “Don`t Tap the Glass” the stage changed with the next songs to the green of “Chromakopia” and it`s here where I felt things became a bit off-kilter. I don`t blame Tyler for this but his visual team focused too much on creating nice lights for the jumbo screens while Tyler on stage was almost surrounded in darkness. For more than one song. It was disorientating.
The good music flowed and Tyler, just a ball of pure positive energy, rapped with the heart and love I wish more rappers did. But still there was bits of disorientation. Having watched earlier shows, even up til July of this year, Tyler had focused largely on promoting and performing “Chromakopia” and wore the outfit and hairstyle that he created for it on stage. Mask, African hairstyle and green suit. With “Don`t Tap the Glass” suddenly released though, it seems he threw all of that under the bus so Tokyo audiences didn`t get to experience any of it. Having also seen video of past years of great performances, I REALLY looked forward to a gorgeous set design. The Ariake Area set design unfortunately were literally just jumbo screens and nothing more. The lack of effort for such special show for Tokyo hit me bad. Like I look time off of work to see this show.
I sang my heart out at songs I knew and listened intently to songs I wasn`t so familiar with and I never sat down. But Tyler did. Three times to be exact. Once even lying flat on the ground.

Yes, he was spitting out deep emotional trauma with “Take Your Mask Off” and I fell that. It hit me. All that sincerity. But more than once he complained that it was hot despite wearing a leather jacket he never took off. He sent out arrows to pierce everyone`s heart saying he wouldn`t be back any time soon (keep in mind he hasn't been to Tokyo since 2017 - that`s almost a decade) and complained that he was tired. I`ve seen bands play 3 to 4 hour shows and Tyler`s show was just an hour and 20 minutes.
I enjoyed all of the concert. Being close to the enigma that is Tyler left me high but Tyler complaining on stage about being tired irked me. Though I have empathy for anyone combatting jet lag or having obsessive fans or tons of people asking your opinion every day or the loneliness of not having a crew around to mentally protect you, it still isn`t the same as my father who woke up at 4am to drive to work and stay til 8pm 5 times a week. Or my mother who gave birth to several children and then went back to work standing on her feet for 7 to 9 hours before going back home to cook dinner. I understand he was grateful for everyone coming to the show but with the set design, medleys of his most popular songs - each song cut down to one verse, it felt like we didn`t get the full package.
For anyone who saw the show, I encourage you to watch his performance in New York City this July at Barclays to compare.

former_airline - ele-king

 former_airlineの新作『Breath of the Machineries』は、まるで機械が夢を見ているかのような音楽である。ノスタルジーと未来が重なり合い、呼吸のように揺らめくサウンドに身を委ねると、リスナーは過去と現在、記憶と想像の狭間を漂うことになる。その体験は、まさに夢そのものだ。

 この音を紡ぐのは、former_airlineこと久保正樹。複数のバンド活動を経たのち、90年代後半からギター、エレクトロニクス、テープを駆使した音響実験に取り組んできた才人である。2000年代後半に「former_airline」としての活動を開始して以来、独自の軌跡を描き続けてきた。またライター/批評家としても活動し、寄稿する文章には鋭い審美眼が宿る。音楽と文筆を並行させる姿勢は、作品をたんなる音響表現にとどめず、批評的実践としても成立させてきた。
 実際、former_airlineの音楽はしばしばJ・G・バラードの小説にも喩えられ、「サイファイ・サイコ・エロチシズム」や「ディストピアン・スナップショット」などと評されてもきた。音は感情を喚起するだけでなく、聴き手に思考や言葉を促す装置としても機能する。その批評性を内包したアプローチは、日本のエクスペリメンタルな音楽シーンにおいても異彩を放っている。
 新作『Breath of the Machineries』は、イアン・F・マーティンが主宰する〈Call And Response Records〉からの久々のリリースだ。ポスト・パンク、クラウトロック、ミニマルウェイヴ、シューゲイズ、ダブ、アシッド・ハウスといった参照点を持ちながらも、模倣や懐古に陥ることなく、サイケデリックな広がりと現代的な緊張感を兼ね備えている。
 同レーベルから2020年にリリースされた前フル・アルバム『Postcards from No Man’s Land』は、パンデミック下の不安を描いた作品だった。その後、自主レーベル〈FALRec〉でのEPを経て、再び〈Call And Response Records〉から発表されたのが本作である。
 5年の歳月を経て、久保の音楽はどう変化したのか。本作のテーマは「機械の息遣い」。録音機材の揺らぎやノイズを積極的に取り込み、90年代のカセット断片をサンプリングすることで、過去と現在を同時に鳴らす音層を築き上げた。
 その核心にあるのは「機械」の扱い方である。久保が注視するのは、テック企業が夢想する未来像ではなく、日常に遍在する機材や装置の微細な挙動だ。マイクの呼吸、テープの歪み、録音機材の振動──それらを音楽へと変換することで濃厚なノスタルジーを喚起する。ただし、それは懐古にとどまらない。冷徹さと優しさのあいだを往還し、記憶と現実の境界を音響へと変換していく。ロックも電子音楽もテクノもアンビエントも痕跡として堆積し、個の記憶に沈殿していく。失われゆく時間そのものが音に変換されていくようだ。安易なテクノロジー批判や甘美なノスタルジーに寄らず、絶妙な均衡を保つ態度がアルバム全体に緊張感をもたらしている。
 本作『Breath of the Machineries』には全12曲を収録。テクノやダブを基盤にしたエレクトロニックなトラック、シューゲイズやドリームポップ的なギター、ポスト・パンク的なソリッドな音が交錯する。象徴的なのが “Yesterday’s World” で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを想起させつつ、元ザ・ワイアーのブルース・ギルバート的実験性を融合させている。また “Too Drunk to Dub” では鋭利なギターと飛翔する電子音が交差し、ポスト・パンク的な切れ味を提示。意識を引き裂くようでありながら、突き放すようなクールさを同居させている。
 さらに注目すべきはブロードキャスト “Roses Red” のカヴァーだ。トリッシュ・キーナンの死後に発表された未収録曲集『Spell Blanket』(2024)収録のデモ曲を再解釈し、幻想性とメランコリーを帯びた音響空間に組み込んだ。オリジナルの儚さを尊重しながら、former_airlineの文脈へ引き寄せることで、たんなるトリビュートを超えた「記憶の再編成」として提示されている。ポスト・パンク的処理とブロードキャスト的音像が交錯し、記憶と知覚、夢と現実を揺さぶる批評的装置として作用しているのだ。
 制作後、久保は拠点を東京から大阪へ移した。都市のコンクリートが抱える孤独と、移動による距離感が重なり合い、アルバム全体に陰影を与えている。“The Machineries of Joy” には、東京での記憶が逆回転するようなアンビエント感覚が漂う。都市の静寂や孤独、雑踏は、移動という解体と再編を経て、夢と不穏のはざまで揺らめいている。『Breath of the Machineries』は東京という都市へのレクイエムであり、その記憶の集積でもある。
 本作は従来「ディストピアン・スナップショット」と評されてきた作風を受け継ぎつつ、喪失と記憶によって多層的に拡張された作品だ。「記憶と音響の関係」を更新する試みといえるだろう。
 希望と忘却、批評と夢想。その両義性から立ち上がる音響風景は、聴き手に「音楽はいかに記憶を宿すのか」という問いを突きつける。すなわち『Breath of the Machineries』は、音楽が単なる娯楽や記録ではなく、失われゆく時間と来るべき未来を同時に生成する「記憶装置」であることを示している。

 Breath of the Machineries。機械が息をする。その微かなノイズの奥に、過ぎ去った都市の風景を聴き取り、まだ形を持たない希望を見いだすことができる。記憶と忘却、孤独と連帯、夢想と批評。そのすべてが音に溶け込み、やがて聴き手の身体の奥で共鳴をはじめる。その響きは刹那を超えて、永遠の余韻として生き続けるのだ。

RC SUCCESSION - ele-king

 RCサクセションと忌野清志郎がデビュー55周年を迎えます。それを記念したポップ・アップ・ストアが、2005年作の“JUMP”のミュージック・ヴィデオの撮影場所でもある原宿・竹下通りのど真ん中で開催されるとのこと。

 また、あわせて1976年リリースの名盤『シングル・マン』のデラックス・エディションも発売決定、同アルバムをZAKがリマスタリングしたDisc1はもちろん、「Single & Rare Tracks」と題したDisc2には、未発表曲“ぼくの眠るところ”や“恐るべきジェネレーションの違い (Oh,Ya!)”、“甲州街道はもう秋なのさ〜ANOTHER MIX〜”の初収録ヴァージョン、さらには1976年4月25日にtvk「ヤングインパルスにて実施されたスタジオ・ライヴの録音も収録されるそう。

 なお、当日は高橋康浩(著)『忌野清志郎さん』(https://www.ele-king.net/books/011796/)も販売予定です。ほか、詳細は以下にて。

「RCサクセション&忌野清志郎 55th Celebration POP-UP STORE」

期間:2025年10月15日(水)~2025年10月26日(日)
(10月15日(水)・16日(木)・18日(土)・19日(日)は事前予約枠を設けています)
場所:UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU 1F・3F
住所:東京都渋谷区神宮前1-20-6(JR山手線「原宿」駅竹下口 徒歩3分)
時間:11:00〜20:00(最終入場19:30)
入場料:入場無料(定員に達した際は入場制限させていただく場合があります)

特設サイト: https://sp.universal-music.co.jp/pop-up/rc-kiyoshiro/
(9月20日(土)正午12:00より、特設サイトにて事前予約・入場方法の詳細を発表、同時に受付を開始します)

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 RCサクセション・忌野清志郎デビュー55周年と、RCサクセションの名盤「シングル・マン」デラックス・エディションの発売を記念して、POP UP STOREを開催します。
忌野清志郎の代表曲「JUMP」(2005年)Music Videoを撮影した原宿・竹下通りのど真ん中での開催が決定しました。

 カメラマンおおくぼひさこ、有賀幹夫によるRCサクセションの迫力満点の写真、忌野清志郎のプライベートスタジオ「ロックン・ロール研究所」をイメージした特設スペース、本人が描いた絵画やイラストの展示、鋤田正義、蜷川実花、佐内正史を始めとした9人の著名カメラマンによる忌野清志郎ポートレイトの共演などなど、ここでしか観られない、体験できない展示が満載。日本のロック史に大きな足跡を残した「KING OF ROCK」RCサクセション・忌野清志郎の姿が直に体験できるPOP UPです。

 また、2Fに常設POP UPスペースを構えるローリング・ストーンズのシンボル「ベロマーク」こと「Lips and Tongue」と忌野清志郎が描いたキャラクター「ヒトハタウサギ」の限定コラボグッズ、RCサクセション・忌野清志郎・THE TIMERSなどのジャケットをモチーフにしたTシャツなど、ここでしか入手できないグッズも満載! この秋見逃せない限定POP UPによォーこそ!


RCサクセション「シングル・マン」デラックス・エディション 10月15日発売!

●発売日:2025年10月15日
●発売形態
2CD 価格:¥4,400(税別) 品番:UPCY-8060/1
・Remastered by ZAK
・「幼児・児童 絵画統覚検査図版」(絵:南大路一)17点・解説・歌詞を含むブックレット
・ライナーノーツ:今井智子、坂井洋輝

2LP 価格:¥6,200(税別) 品番:UPJY-9520/1

・Remastered by ZAK
・LP Disc1:ハーフ・スピード・カッティング by Miles Showell at ABBEY ROAD STUDIOS, LONDON
・LP Disc2:ノーマル・カッティング by Miles Showell at ABBEY ROAD STUDIOS, LONDON
・180g重量盤クリア・ヴァイナル
・「幼児・児童 絵画統覚検査図版」(絵:南大路一)17点・解説・歌詞を含むブックレット
・ライナーノーツ:今井智子、坂井洋輝

<収録曲>

Disc1 :『シングル・マン』2025リマスター

01 ファンからの贈りもの
02 大きな春子ちゃん
03 やさしさ
04 ぼくはぼくの為に
05 レコーディング・マン(のんびりしたり結論急いだり)
06 夜の散歩をしないかね
07 ヒッピーに捧ぐ
08 うわの空
09 冷たくした訳は
10 甲州街道はもう秋なのさ
11 スローバラード

Disc2 : Single & Rare Tracks

01 スローバラード(シングル・バージョン) (1976/1/21 single)
02 やさしさ(シングル・バージョン) (1976/1/21 single)
03 わかってもらえるさ (1976/10/11 single)
04 よごれた顔でこんにちは (1976/10/11 single)
05 恐るべきジェネレーションの違い (Oh,Ya!)  *初収録バージョン
06 甲州街道はもう秋なのさ〜ANOTHER MIX〜 *初収録バージョン

▼ tvk「ヤングインパルス」スタジオ・ライブ 1976/4/25
07 恐るべきジェネレーションの違い (Oh,Ya!)
08 スローバラード
09 夜の散歩をしないかね
10 おはようダーリン
11 ぼくの眠るところ *未発表曲
12 ぼくはぼくの為に

お買い求めは大手CDショップ、ECサイト、UNIVERSAL MUSIC STOREまで
UNIVERSAL MUSIC STORE

Barry Can’t Swim - ele-king

 バリー・キャント・スウィムのライヴ・セットを〈フジロック〉で観なかったことは今夏の心残りだ。2日目夜のホワイト・ステージに登場したが、なにしろ僕はヘッドライナーのヴルフペックに向けて、夕方のジェイムス・ブレイクからずっとグリーンの最前付近に張っていた。あの日のグリーンは時間を追うごとに最高潮を更新し続けるような状態だった……が、あとになって風間一慶(しろみけ)さんのレポートを読むと、いまさら身体がうずうずする。一介のクラブ・ミュージック好きとしては、やはり悔しさが残る(補足:ちなみに、フォー・テットも見逃した)。

 まずは思い出話を。エディンバラ出身のジョシュア・マイニーことバリー・キャント・スウィムとの遭遇は、〈Shall Not Fade〉からの「Amor Fati EP」だった。ジョー・サンプルを引用したハウスが展開される小品からは、同レーベルで言えばフェリペ・ゴードンのようなメランコリックなジャジー・ハウスか、あるいは彼のふざけた名から連想して、DJボーリングやDJサインフェルドなどロウファイ・ハウスの文脈としても聴いていた記憶がある。いずれにせよ、広くない場所で流れる四つ打ちという印象を抱いていた。
 当時盛り上がりを見せたこれらベッドルーム的な音は、個人的にハウス・ミュージックへ入れ込む過程での良き入口だったと、いま振り返って思う。

 そんな私的な思いもあり、このときの周辺の名はその後も追い続けていたが、はっきりいってバリー・キャント・スウィムの躍進ぶりは他を圧倒している。まず2023年のデビュー・アルバム『When Will We Land?』でいきなりマーキュリー賞の候補に加わると、ツアーは軒並みソールドアウト、リリース元の〈Ninja Tune〉に “10年がけの目標は〈O2 Academy Brixton〉” と語ったのも束の間、2024年には早くも3公演を果たしている。このスピード感には驚かされる。
 破竹の勢いが続くなかでの今作『Loner』はどうだ。ブレイクを経た現実のめまぐるしい変化による影響は想像に難しくなく、オープナーのAI音声による語りは、彼の予期せぬ成功による当惑が端的に表されているし、たしかに前作と較べると内省的な印象だ。それはタイトル『Loner』(=孤独)からも明らかだろう。他方で、外向きなダンス・サウンドも前作より推進されており、特に “Different” や “Still Riding” などはアグレッシヴでより踊れる。いまや過剰な快感原則とでも言うべきビルドアップ/ドロップダウンの定式に接近する瞬間もあるが、彼の内的な感情も十分に散りばめているためか、過剰にはならず解放的な身体性と親密な情感がうまく同居していると感じた。まるでEDM的な音が一時を席巻した “その後” における、フェス/アリーナ仕様のダンス・ミュージックの在り方のひとつをも提示しているようで、世代的にも刺さるものがあり心が揺さぶられた。この点は、1日目の苗場のヘッドライナーであったフレッド・アゲイン‥にも顕著に感じている。
 こうして書いてみると、バリー・キャント・スウィムはずいぶん遠くへ行ったようにも思える。はじめは──いわばYouTube上でも機能するハウス・ミュージックだったが、そのダイナミズムは瞬く間に苗場の大舞台にまで拡大した。彼の音はベッドルームに留まることを知らなかったようだ。今後、どんな展開が待ち受けているのか期待せずにいられない。……そしてやはり、このライヴ・セットが観れずに悔しい。もう何も見逃さないよう、後悔しないように、現場へ足を運ぼう。

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