「AY」と一致するもの

Thundercat - ele-king

 昨日、ついにスタートしたサンダーキャットの来日公演。ドラマーとして同じ〈ブレインフィーダー〉仲間、ルイス・コールが参加するという嬉しい事前告知も手伝って、会場は大いに活気に包まれていた。序盤から全開で炸裂する、驚異的なベースとドラムのコンビネーション。ただただ圧巻のひと言につきます。その恵比寿 The Garden Hall でおこなわれたショウのレポートが早くも到着。
 今夜は大阪、明日は名古屋だ。これを読んで備えましょう。

サンダーキャット、2022年の海外アーティストの
ツアーの幕開けを告げる熱狂のライブ!
この2年を超えて、集まったファン・日本に
最大限の愛を与えた一夜!
抽選で出演者全員のサイン入りポスターをプレゼント!

昨夜The Garden Hallで行われ、称賛の嵐と共に幕を閉じたサンダーキャットの記念すべき日本公演の最速ライブレポートが到着!
今夜の大阪公演、明日の名古屋公演もソールドアウト。この衝撃は見逃し厳禁!!!

Thundercat 2022, May 16 (1st set)
恵比寿The Garden Hall

 今われわれはとんでもないものを見て聴いて体感している。ステージの上にいるのは3人の超人(スーパーサイヤ人)たちなのかもしれない。何度もそう思った。
 サンダーキャットの、本来2020年4月に予定されていた来日公演は、世界中で猛威をふるいはじめた新型コロナウィルスによりあえなく延期され、2021年に再度アナウンスがされたが外国からの入国制限 が厳しく再度延期。今日(2022年5月16日、恵比寿The Garden Hall)で行われているのは再振替公演だ。すべてをいったん白紙に戻しての来日じゃない、“再延期”を経ての実現なのだと謳う気持ちには、サンダーキャットの日本カルチャー、日本のファンへの愛が何の偽りもなく込められていた。
 その熱意が実を結んでのジャパン・ツアー。コロナ禍が沈静したとは言えないまでも、細心の注意を払いつつようやくこうしてライブが叶った。2022年の海外アーティストのツアーとしてはこれが皮切りになるだろうし、東京、名古屋、大阪で連日2回公演を敢行するタフなスケジュールにも「やりたい/見たい」の需要と供給が幸福な関係で成立していると感じた。
 また、この“再再延期”によってもたらされた興奮のなかでも、思いがけないボーナスとなったのが、ツアー・ドラマーとしてルイス・コールの参加がアナウンスされたこと。事実上、サンダーキャット&ルイス・コールによる〈Brainfeeder〉スペシャル・バンドとしての来日が叶ったと言っていい。
 僕が見たのはファースト・セット。先日までのスタンディングでは1メートル間隔で仕切り線が引かれていたフロアも、今日は50センチ間隔。ぎゅうぎゅうとまではいかないが、満員の光景として遜色がない。開演前のBGMは小さめで、マスク越しとはいえ伝わる客席の静かなざわざわのほうがむしろ興奮を高める役割を果たしていたように思う。

 客電が落ち、ステージ後ろのカーテンにサンダーキャットのアイコンが映し出された。バンドはサンダーキャット、ルイス・コール、キーボードにデニス・ハム。待ち望み、待ち望まれていた時間が幕を開ける。
 まだ名古屋(17日)、大阪公演(18日)が残されているのでセットリストの詳細についてはなるべく記述を避けたいが、1曲演奏を終えて感極まるようにサンダーキャットがしゃべった言葉については書いてもいいだろう。
 「俺がどれほど日本に戻ってきたかったかわかるかい。本当にすごく好きなんだ」
 それにしても、このトリオの演奏はすさまじい。ルイス・コールが参加すると聞いたとき、近年のサンダーキャットのヴォーカル・ナンバーの充実を後押しするような感じになるのかなと予想していたが、このトリオでのルイス・コールの役割はスーパー・ドラマーだった。
 僕の立ち位置がステージ右側(ルイス・コール側)だったこともあり、背筋をしゃんと伸ばした上半身は微動だにせず、肘と膝、手首のスナップを最大限効果的に活かして、スネア、ハイハット、キックを驚異的な手数足数で連打しながら、涼しい顔つきでステディにビートを刻むテクニックがとてもよく見えた。
 ジャズ・ミュージシャンとしてのマインドを刺激されたかのようにサンダーキャットもデニスも動きまくる。この3人のインプロなら永遠に見ていられる。しかも、それでいて3人でハモるコーラスもびっくりするほど美しいんだから最高すぎて困った(ファーストセットではほんの一瞬だったので、もっと聴きたかった)。サンダーキャット以外の2人はかなり寡黙というコントラストもばっちりで、演奏面だけでなく人間味としてもシャイネスと超絶の間を自由に行き来する。まさしく現代のインタープレイとはこういうことだ。
 誰もが必ず演奏されると確信していた「I Love Luis Cole」の前には、サンダーキャットとルイスの出会いは、2012年に22歳の若さで世を去ったオースティン・ペラルタの引き合わせだったエピソードが語られた。オースティンから「楽器を持ってきてくれ」と呼び出されたサンダーキャットがLAのクラブに来てみると、そこにフレディ・クルーガー(『13日の金曜日』の)みたいな顔つきでルイスがいて、実はオースティンが最初から2人をセッションさせるつもりで仕組んだというくだり。だから、ルイス・コールと一緒に「I Love Luis Cole」をこうして演奏することは、オースティン・ペラルタへのトリビュートでもあるのだ。
 こういうところが、サンダーキャットが愛される理由のひとつだと実感する。超絶なベース・プレイヤーで、最高にスウィートなソウル・シンガーで、変態的だがメロウなコンポーザーで、日本のアニメやゲームカルチャーに没入した“OTAKU”であり、そんな自分に正直で親しみやすいキャラクターというそれぞれの側面に独自のフックはあるが、根本にあるのは自分の愛を惜しまずに誰かに与えること。彼の愛し方が、音楽ジャンルを超えて人を自由にする。

 英語の“tribute”は今では“影響を受けた曲をカヴァーすること”と同義語のように扱われている。それだと“もらう”とか“借りる”みたいな印象を持ってしまうが、本来は“与える”という由来の語源を持つ。
 オースティン・ペラルタ、マック・ミラー、MF ドゥーム、ジャコ・パストリアス、チック・コリア、そしてコロナ禍で亡くなった友人たちにも。故人ではなくとも自分を育てたアニメ/ゲーム・カルチャーの担い手である渡辺信一郎や中村正人、実兄でドラマーのロナルド・ブルーナー・ジュニア(兄弟が少年時代にテレビ争いでケンカしていたエピソードはかわいかった)にも、自分のやり方で愛を。そして、大変な状況だったこの2年を超えて、ここに集まったファンにも最大限の愛を。
 サンダーキャットはまさに“愛を与える人”だと心から思った一夜だった。

text by 松永良平


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なお、現在BEATINKオフィシャルサイトにてサンダーキャット最新グッズを受注受付中!

THUNDERCAT JAPAN TOUR 2022 T-SHIRT
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アメリカで、人気自転車コラムニストであり、自転車ブランドのリヴェンデルを主宰する米自転車界のカリスマ、グラント・ピーターソンによる、自転車界の常識を覆す、自転車入門ガイド。
自転車の乗り方、必要な装備 (必要だと言われているが、実は不要な装備)、安全性の考え方、健康とフィットネスにおいて自転車はどこまで有効なのか、必要なアクセサリーとは何か、より安く効率的な洗車の仕方、そして自転車哲学まで。自転車界で言われている常識を覆しながら、実践的な知恵や情報を惜しみなく提案する。
私たち、レーサーでもない趣味の自転車乗りは、レーサーよりももっと自由に、もっとお洒落に自転車を楽しめるという特権がある。自転車に関する間違った知識を払拭し、自転車がボロボロになるまで乗りこなそう!

グラント・ピーターセン Grant Petersen
サンフランシスコの自転車メーカー、リヴェンデル(Rivendell)の設立者。ライターとしては『Bicycling』、『Outside』、『Men's Journal』など、多くのメジャーなアウトドア雑誌/自転車雑誌に寄稿。著書に『Eat Bacon, Don't Jog: Get Strong. Get Lean. No Bullshit.』(2014年)がある。

沼崎敦子 Atsuko Numasaki
上智大学新聞学科卒。主な訳書に『R.E.M.ストーリー』、『ガンズ・アンド・ローゼズ』、『プリンス A POP LIFE』、『自伝 裸のジョージ・マイケル』、『トゥルー・カラーズ シンディ・ローパー自伝』、『トータル・パフォーマー ローリー・アンダーソン』など多数。ちなみに本人はバイクライダーでなくジョガー。

BLUE LUG
東京に3店舗構える自転車屋。Rivendell の取り扱いは2014 年から。著者であるグラントから直接教えを乞い、技術はもとより、思想を学ぶ。自転車屋としての日々の修理・メンテナンス業務のかたわら、Just Ride な考え方の普及に尽力。もちろん Rivendell の自転車の購入も可能。https://bluelug.com/

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
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丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
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有隣堂
TSUTAYA
未来屋書店/アシーネ

* 追ってリンク先を追加予定。

訂正
このたび は弊社商品をご購入いただきまして誠にありがとうございます。
『新版ジャスト・ライド——ラディカルで実践的な自転車入門』において、
13ページの13行目の(約3,500キロ)は(約35.000キロ)の誤りです。
謹んで訂正いたしますとともに、
お客様および関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

Ron Trent - ele-king

 彼が16歳のときに発表した “Altered States” は、いまなお色褪せぬエレクトロニック・ミュージックのクラシックだ。シカゴ・ディープ・ハウスの重要人物、ロン・トレントがなんと11年ぶりに新作『What Do The Stars Say To You』をリリースする。新名義「ウォーム(WARM)」の名のもと放たれる同作では、トレント自身によってプレイされたドラムやキーボード、ギターがエレクトロニクスと融合されているという。ゲストも豪華で、クルアンビンアジムスのふたり、ジャン=リュック・ポンティ、ジジ・マシンと、そうそうたる顔ぶれだ。さらにはフランソワ・ケヴォーキアンによってミックスされてもいるらしい。生ける伝説の現在を、この耳でたしかめたい。

Ron Trent, Francois Kevorkian
「ハウス・ミュージックの伝説」として第一線で活躍を続けるロン・トレント
11年ぶりの最新作を発表!!!
CDはフランソワ・ケヴォーキアンによる超スペシャル・ミックス音源!!!

クルアンビン、イヴァン・コンチ(アジムス)、
アレックス・マリェイロス(アジムス)、ジャン=リュック・ポンティ、
そしてジジ・マシンら超豪華ゲストが参加!!!

アーティストが監修を務めるオリジナル・コンピレーション・シリーズで人気を博す〈Late Night Tales〉から派生した姉妹レーベルで、第一弾アーティストのクルアンビンがいきなり世界的ブレイクを果たし、その独特の美学が評価を高めているレーベル〈Night Time Stories〉より「ハウス・ミュージックの伝説」として、さらには超一流のミュージシャン/ソングライター/プロデューサーとして第一線で活躍を続ける、ロン・トレントの最新アルバム『RON TRENT PRESENTS WARM: What do the stars say to you』が6/17にリリース! 現在、アルバムからクルアンビン参加の新曲のMVとアルバム・サンプラーが公開されている。

Ron Trent presents WARM - Flos Potentia (Sugar, Cotton, Tabacco) feat. Khruangbin (Official Video)
https://youtu.be/8dXR5B8GDuA

Ron Trent presents WARM - What do the stars say to you (Album Sampler)
https://youtu.be/0fU31j2S4hc

アルバムの参加ゲストとしては前述のクルアンビンに加えて、ブラジルの伝説的バンド、アジムスのドラマー、イヴァン・コンチとベーシストのアレックス・マリェイロス、フランスのジャズ/フュージョン界のスター、ジャン=リュック・ポンティ、そしてアンビエントのパイオニア、ジジ・マシンといった面々が名を連ねており、マスタリングはフランソワ・ケヴォーキアンが手がけた超豪華なコラボレーション作品となっている。

また、作品中ドラム、パーカッション、鍵盤、シンセ、ピアノ、ギターなどをロン自身が奏でており、生楽器とエレクトロニクスの調和がディープで陶酔的なサウンドを生み出している。ジャズ・ファンク、ポップ、ニュー・エイジ、ニューウェーブ、コズミック、バレアリック、サンバ、アフロビート、ラテンロック他……彼の飽くなき探究心で培われた音楽的豊かさが詰め込まれたキャリア最高傑作がここに誕生している。

本作はCDとLPで6/17にリリースされ、CDはフランソワ・ケヴォーキアンによるミックス音源となっており、5曲のボーナス・トラックが収録、更に国内流通仕様盤CDには解説が封入される。
また、LPにはアンミックス音源が収録され、通常のブラック・ヴァイナルと限定のホワイト・ヴァイナルで発売され、フランソワ・ケヴォーキアンによるミックス音源とアンミックス音源、両方のDLコードが付属する。

label: Night Time Stories / Beat Records
artist: Ron Trent, Francois Kevorkian
title: RON TRENT PRESENTS WARM: What do the stars say to you
release date: 2022.06.17

国内流通仕様盤CD BRALN68 定価 ¥2,100+税(税込 ¥2,310)
国内盤特典:解説封入

ご予約はこちら:
BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12808

TRACKLISTING


CD tracklist
フランソワ・ケヴォーキアンによるミックス音源、5曲のボーナス・トラック入り
*がボーナストラック

01 Melt into you feat. Alex Malheiros (Azymuth)
02 Cool Water feat. Ivan Conti (Azymuth) and Lars Bartkuhn
03 Flos Potentia (Sugar, Cotton, Tabacco) feat. Khruangbin
04 The ride*
05 Cycle of Many
06 In the summer when we were young*
07 Flowers feat. Venecia
08 Sphere feat. Jean-Luc Ponty
09 Admira feat. Gigi Masin
10 Endless Love*
11 Rocking You*
12 WARM
13 On my way home
14 What do the stars say to you
15 Cool Water Interlude*


Vinyl tracklist
フランソワ・ケヴォーキアンによるミックス音源とアンミックス音源、両方のDLコードが付属

A1. Cool Water feat. Ivan Conti (Azymuth) and Lars Bartkuhn
A2. Cycle of Many
A3. Admira feat. Gigi Masin
A4. Flowers feat. Venecia
A5. Melt into you feat. Alex Malheiros (Azymuth)
B1. Flos Potentia (Sugar, Cotton, Tabacco) feat. Khruangbin
B2. Sphere feat. Jean-Luc Ponty
B3. WARM
B4. On my way home
B5. What do the stars say to you

Undefined - ele-king

 こだま和文との共作10インチ「New Culture Days」(2018)や、ヤング・エコーライダー・シャフィークを迎えた「Three」(2019)などでじわじわと注目を集めてきた気鋭のダブ・ユニット、Undefined が初のフルレングスをリリースしている。
 元 HEAVYMANNERS で〈Newdubhall〉を運営するサハラと SOUL DIMENSION のオオクマから成るこのユニットは、オーセンティックなルーツ・サウンドもデジタル・サウンドも、さらにはテクノ以降のミニマル・ダブも踏まえたうえで新たなスタイルを探求しているチャレンジャーだ。
 待望のファースト・アルバムは8曲収録のLPに2曲入りの7インチが付属する仕様で、ポートランドの人気レーベル〈ZamZam Sounds〉傘下の〈Khaliphonic〉からのリリース。2022年、押さえておきたいダブ作品の筆頭になること間違いなしです。チェックしておきましょう。


artist : Undefined
title : Defined Riddim
label: ZamZam Sounds / Khaliphonic

[tracklist]

LP:
A1 Victims feat. Paul St. Hilaire
A2 Array
A3 After Effect
A4 Second Floor
B1 Mango Step
B2 Tech In Black
B3 Three feat. Rider Shafique
B4 Untitled

7”:
A Into The Light feat. Ras Dasher
B Into The Dub

B.B. King - ele-king

 〈Pヴァイン〉の「VINYL GOES AROUND」シリーズ、次なる新作はなんとブルースの王者、B・B・キング。1957年のファースト・アルバム『Singin' The Blues』と1960年作『The Great B.B.King』がオビ付きの180g重量盤としてリイシューされる。さらに、同2枚をモティーフにしたTシャツも限定販売。LPとのセットもあり。これまた見逃せないアイテムの登場だ。詳細は下記をチェック。

B.B.KINGのクラウン時代の人気作『Singin' The Blues』『The Great B.B.King』が帯付き重量盤仕様で待望のリイシュー! VINYL GOES AROUNDにてTシャツの限定販売も決定!

言わずと知れたブルースの王者、B.B.KING。彼がCrown Recordsに残したアルバムから、ファースト・アルバムにしてR&Bチャート5週連続1位に輝いたブルース史上最高の名盤の1つである『Singin' The Blues』と、傑作「Sweet Sixteen」を筆頭に脂ののった彼の演奏が詰まった『The Great B.B.King』を帯付き重量盤仕様でリイシューします。

そしてその2作品のジャケット・デザインを使用したTシャツをVINYL GOES AROUNDにて限定販売することも決定しました。

ブルースの神髄が存分に堪能できるB.B.の名作とその魂を込めたTシャツ、是非この機会にチェックしてください。

B.B.KING『Singin' The Blues』『The Great B.B.King』LP,T-Shirts 予約ページ
https://vga.p-vine.jp/exclusive/

[商品情報①]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:Singin' The Blues
品番:PLP-7824
フォーマット:LP(180g重量盤)
価格:¥4,400(税込)(税抜:¥4,000)
発売日:2022年6月8日(水)
レーベル:P-VINE
★初回限定生産 ★帯付き

■トラックリスト
A1. Please Love Me
A2. You Upset Me Baby
A3. Every Day I Have The Blues
A4. Bad Luck
A5. 3 O'clock Blues
A6. Blind Love
B1. Woke Up This Morning
B2. You Know I Love You
B3. Sweet Little Angel
B4. Ten Long Years
B5. Did You Ever Love A Woman
B6. Crying Won't Help You

[商品情報②]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:The Great B.B.King
品番:PLP-7825
フォーマット:LP(180g重量盤)
価格:¥4,400(税込)(税抜:¥4,000)
発売日:2022年6月8日(水)
レーベル:P-VINE
★初回限定生産 ★帯付き

■トラックリスト
A1. Sweet Sixteen (Pts 1&2)
A2. (I'm Gonna) Quit My Baby
A3. I Was Blind
A4. Just Sing The Blues (aka What Can I Do)
A5. Someday Baby (aka Some Day Somewhere)
B1. Sneakin' Around
B2. I Had A Woman (aka Ten Long Years)
B3. Be Careful With A Fool
B4. Whole Lotta' Love (aka Whole Lot Of Lovin')
B5. Days Of Old

[商品情報③]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:Singin' The Blues Original T-Shirts
品番:VGA-1025
フォーマット:Tシャツ
カラー:BLACK / WHITE / SKY
サイズ:S M L XL 2XL
価格:¥5,280(税込)(税抜:¥4,800)
期間限定受注生産(~5月30日まで)

※受注期間が終了しましたら各デザイン一色のみの販売となります。
※商品の発送は 2022年7月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

[商品情報④]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:Singin' The Blues Original T-Shirts + LP
品番:VGA-1026
フォーマット:Tシャツ+LP
Tシャツカラー:BLACK / WHITE / SKY
Tシャツサイズ:S M L XL 2XL
価格:¥9,350(税込)(税抜:¥8,500)
期間限定受注生産(~5月30日まで)

※Tシャツは受注期間が終了しましたら各デザイン一色のみの販売となります。
※商品の発送は2022年7月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

[商品情報⑤]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:The Great B.B.King Original T-Shirts
品番:VGA-1027
フォーマット:Tシャツ
カラー:BLACK / NATURAL / SPORT GRAY
サイズ:S M L XL 2XL
価格:¥5,280(税込)(税抜:¥4,800)
期間限定受注生産(~5月30日まで)

※受注期間が終了しましたら各デザイン一色のみの販売となります。
※商品の発送は2022年7月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

[商品情報⑥]
アーティスト:B.B. KING
タイトル:The Great B.B.King Original T-Shirts + LP
品番:VGA-1028
フォーマット:Tシャツ+LP
Tシャツカラー: BLACK / NATURAL / SPORT GRAY
Tシャツサイズ:S M L XL 2XL
価格:¥9,350(税込)(税抜:¥8,500)
期間限定受注生産(〜5月30日まで)

※Tシャツは受注期間が終了しましたら各デザイン一色のみの販売となります。
※商品の発送は 2022年7月上旬ごろを予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※Tシャツのボディはギルダン 2000 6.0オンス ウルトラコットン Tシャツになります。

インフル病みのペトロフ家 - ele-king

 作中の現在時は2004年、ロシア連邦中部の大都市エカテリンブルクを舞台に、トロリーバスの通路中央に主人公ペトロフがたたずむ場面で幕をあける。自動車工のペトロフは目の下にクマをつくった生気のない表情でつねに咳きこんでおり、みかねた女性客が席をゆずろうと「ガン患者なのか」と声をかけると「インフルエンザだ」とかえす。女のもうしでを断ったペトロフがふらふらと車内前方に歩をすすめるとやおらバスは停車し、プロレスの覆面をかぶったテロリスト風の男が彼を車外につれだし銃を押しつけたかと思うと、目隠しのうえ両手を縛られた政治犯と思しき男女数名の銃殺刑の片棒をかつがされる、その一部始終を無表情の乗客がトロリーバスの熱でくもった窓ごしにながめている──ここで「Петровы в гриппе」なるロシア語のタイトルバック、英語では「Petrovs in The Flu」すなわち『インフル病みのペトロフ家』である。

 ここまで開始から5分もない。熱に浮かされたような矢継ぎ早の展開に観るものは眩暈をおぼえるが、語り口は場面転換しながら別々の空間を描くのではなく、時間と空間の継起をおりこんでいるので混乱をきたすほどではない。そのため作品全体を表層とは裏腹の明晰さが一貫するが、明晰夢なる用語が存在するように夢の夢たるはただ夢の切迫感に由来するのではなく、夢みていることを知りながらみる夢もある。『インフル病みのペトロフ家』をみるとはそのような状態であり、全体はいくつかの部分にわかれるのだが、それらは分節化し併存するというよりは、階層化したがいに嵌入しながらハレーションを生み出していく。
 監督は本作が2018年の『LETO ‒レト‒』以来となるキリル・セレブレンニコフ。ユダヤ人の父とウクライナ人の母をもち、モスクワの北東部ロストフに生まれたセレブレンニコフははじめ演劇分野で頭角をあらわし映画に進出したのは前世紀末。爾来演出家兼映画監督として活動するなかで10本ちかい作品を世におくりだしているが、2017年には国からの演劇予算の不正流用の疑いで自宅軟禁状態になった。一説によると、セレブレンニコフがロシアのジョージア、クリミアへの侵攻やLGBTへの抑圧を批判した咎ともいうが、『インフル病みのペトロフ家』はそのような状況下でアレクセイ・サリニコフの小説をもとに脚本を書きすすめることからはじまったのだという。

 先に述べたとおり、現在時は2004年である。そこに1976年と1990年代というふたつの時制が混入する。76年は1917年のロシア革命から60年の節目の年を目前にひかえた年であり90年代──というだけで具体的な設定はあきらかにされていない──はソヴィエト連邦が崩壊する十年紀である。主人公ペトロフは76年の時点で4歳なので72年生まれの私の同級生だが、それはさておき、日本では72年の2月に浅間山荘事件がおこり5月15日には沖縄が本土に復帰している、そのような時代背景のもと、76年のエカテリンブルクでは年の瀬の風物詩ヨールカ祭り──正教会の新年祭、もみの木を飾りつけ、サンタクロースを思わせるマロースおじいさんと雪むすめが子どもたちへ贈りものをとどける──が盛大に催されつつあり、お祭りにでかける内気な4歳のペトロフと母(父とともに家のなかではなぜか全裸)と、ヨールカ祭には欠かせないおじいさんや雪むすめやクマや雪だるまに扮した若い役者たちの人間模様と、おそらく当人たちの記憶にものこらないであろう、一瞬の交錯が76年の世界の主題となる。
 セレブレンニコフは4歳のペトロフと、主要人物のひとりである雪むすめ役のマリーナをきりかえすように描くなかで出来事の立体化をはかるのだが、そのさい各自の主観ショットに仕掛けをほどこし性格を描きわけている。たとえば4歳のペトロフの主観はローポジションの視点そのものに純化する(ペトロフの身体は消失する)が、マリーナの場合、視界に入る男性はなぜだか全裸になるといった具合に。ただし本作ではこれらの内面描写がなにを意味するか、説明らしい説明はない。ただそのようなものとして視覚化する。そのように考えると、ペトロフの両親ともに家のなかでつねに全裸なのはペトロフの目に映る影像として現象していただけなのかもしれない。そのような主観の歪みは妄想や狂気、ときにはオイディプス的な解釈も可能だろうし、事実彼らはそのようにふるまうが、おかしいのは人物だけではない。すべてが狂っており、狂気に染まった空気はあたかも感染するかのように、70年代、90年代、2000年代の時制の隔たりを浸食し『ペトロフ家』のすみずみに満ち満ちていく。
 たとえば2004年の世界におけるペトロフの離婚した元妻ペトロワは女性を抑圧する男性への暴力衝動がおさえられず、攻撃はときに殺人にエスカレートする。他方でペトロフ家の一粒種のセリョージャは口うるさい図書館司書の母よりも、マンガを描くのが趣味の父になついており、離婚したのちも父の訪問を心待ちにしている。ちなみに息子の名であるセリョージャは1990年代の世界で、偉大な作家の列に加わるべく、ペトロフの手により念願かなってピストル自殺を遂げる作家志望の友人の名をとっているので、父子関係はペトロフの幼少期ばかりか90年代をも反復している。当の息子は本作では数少ない穏当なキャラクターだが、ペトロフ家という空間に内在するかぎりその象徴体系は狂気におびやかされつづけるであろう。

 いうなれば『ペトロフ家』はイデオロギーと経済と軍事において異質さを無意識のように潜在させるロシア的空間における、その最小の構成単位である家族の物語であり、いかにハチャメチャであろうとも、というよりむしろ荒唐無稽であればあるほど、家族という閉域特有の切迫感が逆説的にうかびあがる。むろん映像表現でそれをなしえるのはメカニカルな撮影技法であり、なかでも長回し──90年代のパートでは複雑な場面転換と動きのあるまるまる18分を撮りきっている──移動ショットあるいはアクションなどは場面の転換と連結を担い、その滑らかさが『ペトロフ家』におけるイメージの跳躍台となっている。むろんミニチュアなどの小道具やアニメーションやロケーションや音楽も虚構のリアリティを下支えする重要な要素である。ことに前作となる2018年の『Leto-レト-』では80年代のソ連でTレックスやツェッペリンやデヴィッド・ボウイにいれあげる若者たちを描いたセレブレンニコフだけあって音楽の使い方ひとつとっても芸が細かい。一例をあげると、哲学者ヴィーチャ宅で友人イーゴリとペトロフとが酒盛りをする場面(時制は2004年)、政治や宗教に悪態をつきつづけるヴィーチャが手にしたカセットを小ぶりなデッキに入れてボタンを押すとニック・ケイヴとバッド・シーズの “Tupelo” がおごそかにながれはじめる。
 この曲は85年のセカンド『The Firstborn Is Dead』(〈Mute〉)の1曲目で、作中の会話でオーストラリアが話題になる(そしてそれは物語の重要な伏線となる)ことから豪州出身のニック・ケイヴを連想したと思しいが、ケイヴはじっさい旧共産圏で、ストーンズやヴェルヴェッツといったビッグネームにおとらぬ人気を誇っていた。いささか牽強付会だが、先日レヴューしたソニック・ユースがさきごろ Bandcamp に発表したライヴ音源『Live In Kyiv, Ukraine 1989』によせたコメントで、ウクライナ出身で多国籍ジプシー・パンクバンド「ゴーゴル・ボールデロ」をひきいるユージン・ハッツは以下のように述懐している。すなわち「ニック・ケイヴ、ノイバウテン、ピストルズ、ディスチャージにはなれっこだったけど、ソニック・ユースこそ僕らが必要としていた新しいビタミン剤だった」
 いうまでもなく1989年、ウクライナはいまだソヴィエト連邦に属していた。SYは前年にリリースした『Daydream Nation』の成功を受け、やはりまだソ連だった現リトアニアのヴィリニュスからレニングラード~モスクワを経てウクライナのキーウをめぐるツアーに出た。上の発言の主であるユージン・ハッツが足を運んだのは地元キーウの回でいかにペレストロイカ体制下だったとはいえ、殺気にちかい熱気に満ちた音源を耳にすればSYへの期待が尋常ならざるものなのがわかる。この時点でSYはすでにアングラの帝王というよりオルタナのモーセであり、同年ボン・ジョヴィらヘアメタル勢が大挙しておしよせたモスクワ・ミュージック・ピース・フェスティヴァルに共産圏における文化親善大使の座は奪われたものの、リスナーにもたらした影響において比較にならないほどの深度だった(なにせ、ハッツはSYのライヴをみてニューヨーク行きを決意したというのだから)。

 80年代前半のニック・ケイヴもおそらく似たような役割を担っていた。むろんそのような存在もやがてノスタルジーの対象にならないともかぎらない。事実『ペトロフ家』の字幕翻訳を担当した守屋愛がセレブレンニコフの発言を引くかたちで指摘するように本作をみた「ロシアの観客の感想は、昔を懐かしんでノスタルジーにひたり、共感するものがほとんど」だったという。彼らの感想はリアリティの傍証でもあるが、セレブレンニコフの語りはむろんまっとうなノスタルジーにとどまらない。ソクーロフ的長回しに、ブニュエル風の飛躍、クストリッツァ的群衆性、咳つながりで『ヴァンダの部屋』ならぬ『ペトロフ家』などといいだしたら、そいつの額に手をあて熱をたしかめたほうがよさそうだが、どんな妄言や妄想もトロリーバスさながら乗っけてしまう『インフル病みのペトロフ家』のバフチン的な、すなわちきわめてロシア的なカーニヴァル性はコロナが世界を覆い尽くしロシアがウクライナに侵攻した2022年を戯画化する娯楽作となった。

interview with Mamas Gun (Andy Platts) - ele-king


Mamas Gun
Cure The Jones

Légère Recordings / Pヴァイン

Soul

Amazon Tower HMV disk union

 ロンドンに拠点を置くソウル・バンド、ママズ・ガンが2017年発表の前作『Golden Days』から約4年半を経てニュー・アルバム『Cure The Jones』を完成させた。バンドの中心メンバーであるアンディ・プラッツがショーン・リーと組んだヤング・ガン・シルヴァー・フォックスでの精力的な活動(2018年の『AM Waves』と2020年の『Canyons』、計2枚のアルバムを作っている)、そして予期せぬパンデミックの影響も受けて過去最長のスパンを開けてのアルバム・リリースになったわけだが、これは14年に及ぶママズ・ガンのキャリアにおけるマスターピースとして賞賛されることになるだろう。
 2009年にアルバム『Routes to Riches』でデビューした当時のママズ・ガンは、のちにヤング・ガン・シルヴァー・フォックスへと発展していくAORフィーリングをベースにしつつ、マルーン5ばりのポップ・センスとジャミロクワイにも通ずる洗練されたグルーヴを武器にして人気を博していくことになるが、例えば『Routes to Riches』収録の “Pots of Gold”、続く2011年のセカンド・アルバム『The Life and Soul』収録の “We Make it Look So Easy” など、随所で垣間見せていた真摯なソウル心にも強く心を惹かれるものがあった。
 そんなママズ・ガンがデビュー時からの音楽的方向性を一転してソウル・ミュージックに寄せる憧憬を前面に打ち出してきたのが、2017年リリースの4thアルバム『Golden Days』だった。マーヴィン・ゲイ流儀のしなやかなメロウネスに貫かれた内容は従来からのファンはもちろん新たなリスナーを開拓することにもつながったが、今回の新作『Cure The Jones』は『Golden Days』の路線をさらに推し進めたより純度の高いソウル・アルバムに仕上がっている。
 『Cure The Jones』の豊潤なサウンドの向こうから立ち上がってくるソウル・レジェンドたちは、マーヴィン・ゲイ、ビル・ウィザース、カーティス・メイフィールドなど。まるで彼らが憑依したような、素晴らしいヴォーカル・パフォーマンスとソングライティングによってアルバムを傑作へと導いたアンディ・プラッツに話を聞いてみた。

ママズ・ガンの音楽は、角やエッヂやテクスチャーがあって、5人の人間が一緒に演奏している音だ。一方のヤング・ガン・シルヴァー・フォックスの音楽は滑らかで丸みがあり洗練されていて、2人の人間が作っている音楽だ。

まず、2017年リリースの前作『Golden Days』について改めてお話を聞かせてください。『Golden Days』は今回の新作につながるママズ・ガンにとってのひとつの転機になったアルバムと考えていますが、現在から振り返って同作をどのように受け止めていますか?

アンディ・プラッツ(Andy Platts、以下AP):100%同感だね。『Golden Days』は、僕にとってもバンドにとっても分岐点となる作品だった。自分たちで音楽のプロデュースを手掛けつつ、正真正銘のソウル・ミュージックという観点から自分たちのサウンドを磨き上げたんだ。これまで以上に兄弟や家族のような親密さが感じられるバンドになるための第一歩になったよ。

その『Golden Days』から約4年半が経過しています。これはママズ・ガンのアルバム・リリースのスパンとしては過去最長になりますが、この時間は今回の新作の制作にどのような影響を及ぼしていますか?

AP:そのうちの2年はパンデミックによるものだったけど、この期間で僕は作曲家として、そして僕たちはバンドとして、『Golden Days』を制作したときに選択した数々のことに対して自信を感じられるようになったと思う。『Cure The Jones』を制作したときの僕たちには自信があり、成熟していた。それは僕たちのスキルや意図が自然に進化して集約されたからだと思うんだ。

『Golden Days』から『Cure the Jones』のあいだ、アンディ・プラッツさんに関してはヤング・ガン・シルヴァー・フォックスでの充実した活動がありました。YGSFの活動で得た成果は今回の新作にどのようなかたちで反映されていますか?

AP:どちらのプロジェクトも重なる部分があると思う。例えば、プログレッシヴなハーモニーやグルーヴの使い方、ソウルフルなメロディの作り方だね。ママズ・ガンの音楽は、角やエッヂやテクスチャーがあって、5人の人間が一緒に演奏している音だ。一方のYGSFの音楽は滑らかで丸みがあり洗練されていて、2人の人間が作っている音楽だ。ホーンなどについては別として、だけどね。どちらのプロジェクトも、本質的に異なるものだから、お互いを支えあっている。このふたつのプロジェクトは対照的なんだ。ソングライターとしての自分は、片方のプロジェクトに取り掛かるときにはある特定のマインドになって、もう一方のプロジェクトに取り掛かるときはまた別のマインドになる。そういう原動力が交互のプロジェクトによって得られるんだ。

アンディさんは2020年に竹内アンナさんの “Striking Gold” を彼女と共作しています。あなたはこれまでにも山下智久さんや Every Little Thing に楽曲提供していますが、こうした日本のアーティストとのコラボレーションはどのような体験になっていますか?

AP:自分のやっていることが異なる状況でどのように解釈されるかを知る良い機会だと思っている。日本のポップ・ミュージックは、とても洗練されていて冒険的だ。僕はそこがすごく気に入っているんだ。洋楽のリスナーなら引いてしまうようなコードや曲構成を試してみたいという自分の好奇心が刺激される。それに、他のアーティストと直に仕事をするのは本当に楽しいんだ。アンナは素晴らしいよ。アイデアにあふれている。


中央が、今回メール・インタヴューに答えてくれたアンディ・プラッツ

マーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、ビル・ウィザースといったアーティストたちは、偉大な人物であり作詞家としての僕やバンドのメンバー全員に昔から影響を与えてきた。ルイス・テイラー、シュギー・オーティス、スモーキー・ロビンソンのようなアーティストたちにも影響を受けてきた。

2020年以降の世界規模での新型コロナウイルスの感染が今回の新作に及ぼした影響はありますか?

AP:たしかに影響はあった。『Cure The Jones』は作詞やサウンドや曲作りの深みという面において、僕やバンドが体験したパンデミックによって形作られたアルバムだと言えると思う。それに、録音した素材をテープに収める期間が3日間しかなかったという状況だった。

アルバム・タイトル『Cure the Jones』にはどのような意味/想いが込められているのでしょう?

AP:なにかを「Jones」するということは、なにかを渇望するとか、欲求が満たされたいと思っているという意味なんだ。そこから各自の解釈をしてもらえればいいと思う。

今回の新作『Cure the Jones』の音楽的コンセプトを教えてください。どんなアルバムを目指しましたか?

AP:基本的な意図としては、素材の大部分をアナログ・テープで録音してより豊かで深みのある音にすることだった。このアルバムではベラ・チッパーフィールドがハープを演奏して、ジョナサン・ヒルがストリングスで参加してくれている。それから “Party For One” や “You're Too Hip (For Me Baby)” などでは新たな領域を開拓した。これも意図したことのひとつだね。

こんなご時世だからこそ、楽観主義的な姿勢を強く持って自分が恵まれていることを思い出すべきだと考えている。自分の人生には良いことがあるということを認識して、それらに感謝するべきだと思うね。

今回の新作では “Winner's Eyes” を除く全曲のソングライティングをアンディさんが単独で手掛けています。曲を書くにあたってはどんな点に留意しましたか?

AP:年齢を重ねるにつれ、歌詞の質にこだわるようになった。つまり、「まあまあ」のアイデアと「最高」のアイデアの違いということ。また、アルバムの曲たちはひとつのコレクションに属するようなものにしたかった。2013年のアルバム『Cheap Hotel』みたいに、バラバラで断片的な曲ではなくてね。それも『Golden Days』から学んだことだよ。

アルバムの収録曲からは偉大なソウル・ミュージックのアーティストたち、具体的にはマーヴィン・ゲイ、ビル・ウィザース、カーティス・メイフィールド、アース・ウィンド&ファイアー、アル・グリーンなどが連想されますが、アルバムの制作にあたって指標になったアーティストや作品はありますか?

AP:バンドのメンバー全員に共通しているのは、僕たちがソウル・ミュージックを高く評価しているということ。マーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、ビル・ウィザースといったアーティストたちは、偉大な人物であり作詞家としての僕やバンドのメンバー全員に昔から影響を与えてきた。でも僕たちは、ルイス・テイラー、シュギー・オーティス、スモーキー・ロビンソンのようなアーティストたちにも影響を受けてきた。それに加えて、スコット・ウォーカーのようなソウル系とはまた違ったアーティストからも影響を受けている。例えば “When You Stole The Sun From The Sky” は彼の影響が特に強い曲なんだ。

以前ママズ・ガンの音楽的魅力はジャミロクワイやマルーン5を引き合いにして語られることがありましたが、今回の新作のアプローチはぐっと70年代ソウル寄りでシルク・ソニックと重なるところもあると思います。先日のグラミー賞でも高く評価された彼らの作品をどのように評価していますか?

AP:僕たちの音楽の多くには昔から70年代のアプローチがあったと思うんだけど、いまのプロダクションになってようやく自分たちが思い描いていた音や出したいサウンドが出せるようになったと思うんだ。シルク・ソニックは音楽的には良い選択をしていると思うけど、歌詞が浅くて安っぽいと思うな。ブルーノ・マーズは良い音楽を作る可能性を秘めているということだね……あまり物議を醸すような言い方はしたくないんだけど(笑)。

そのシルク・ソニックがそうであるように、ママズ・ガンも70年代のソウル・ミュージックを単なる懐古趣味にとどまらない現代の音楽として表現することに成功していると思います。その点を踏まえて、サウンド・プロダクションやレコーディング、演奏などの面でどんなところにこだわりましたか?

AP:基本的にすべては曲からはじまるんだ。プロダクションの方向性は曲によって決まる。曲はすべて、僕たちが生きている時代や現代という時代に感じている感情から影響を受けているんだ。だからコンテンポラリーなサウンドになるんだよ。それに、70年代らしいサウンドに現代的なプロダクションを少々加える箇所を見出すことも大切だ。僕たちのサウンドは作曲したパートと楽器をマイクに接続して、その音を録音する特殊な方法によって作り上げられているんだ。

アルバムのリード・トラック “Good Love” はフィラデルフィア・ソウル~シカゴ・ソウル風の軽妙なグルーヴが心地よくたいへん気に入っています。この曲をアルバムの顔になるリード・トラックに選んだ理由、そしてこの曲で打ち出したかったサウンドやメッセージなどについて教えてください。

AP:こんなご時世だからこそ、楽観主義的な姿勢を強く持って自分が恵まれていることを思い出すべきだと考えている。自分の人生には良いことがあるということを認識して、それらに感謝するべきだと思うね。“Good Love” はそういうものをすべて網羅していて、とにかくポジティヴさを高らかに表現にしている。ポジティヴを拒否する人なんていないだろ?

今回の新作中、バンドにとって最もチャレンジングな試みになった楽曲はどれになりますか?

AP:“Go Through It” は、曲の雰囲気を捉えるために演奏を何度か撮り直したからチャレンジングだった。“Looking For Moses” もグルーヴがしっくりハマるように何度か録音したね。

今回の新作はママズ・ガンを新しいレベルに押し上げるキャリア最高傑作だと思います。それを踏まえて、デビュー作の『Routes to Riches』から『Cure the Jones』に至るこれまでの5枚のアルバムがバンドにとってどんな意味を持つのか、各作品を簡単な理由も添えつつ一言で表現してもらえますか?

AP:『Routes To Riches』は明るさ、『The Life & Soul』は急ぎ、『Cheap Hotel』は不確実、『Golden Days』は恐れ知らず、そして『Cure The Jones』は自信。僕たちのサウンドは作曲や音の個性において、かなり落ち着きがないという状態から焦点がしっかりと定まってきた。どんなサウンドにしたいのかというイメージが明確になって、それに自信を持てるようになってきたんだ。こういう変化には時間がかかるけれど、良い方向に向かっていることが自覚できたら、それをじっくり育んでいけば良いと思っている。進化を急かすことなんてできないからね。

バンドの最高傑作といえる『Cure the Jones』を作り上げたことによって得た最大の収穫はなんだと考えますか?

AP:いままで以上に自分の内なる声を信じることだね。

Mamas Gun『Cure The Jones』配信リンク
https://p-vine.lnk.to/G2HIMH

アンビエント・ミュージックの発案者
ポップと実験音楽を横断する希代の芸術家
巨匠ブライアン・イーノの全音楽キャリアを俯瞰する保存版

全音楽キャリアを俯瞰するディスクガイド、一挙60枚レヴュー!

非音楽家の誕生/オブスキュアの革命/サティ、ケージ、ライヒからイーノへ/ボウイのベルリン三部作/クラウトロックとのつながり/アンビエントの発案/トーキング・ヘッズとの蜜月/『No New York』の衝撃/ドゥーワップからヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ドナ・サマーまで/ポスト・パンク時代の門下生たち/ジョン・ハッセルとの絆/アフリカ音楽への熱狂/スターたちのプロデューサー/政治的アクティヴィストとして/ほか

執筆:野田努、小林拓音、松村正人、三田格、坂本麻里子、高橋智子、イアン・F・マーティン(Ian F. Martin)、ジェイムズ・ハッドフィールド(James Hadfield)、松山晋也、北中正和、篠原雅武、徳井直生、廣瀬豊、毛利嘉孝
翻訳:江口理恵
装丁:鈴木聖
菊判220×148mm/アジロ並製/256ページ

★6/3~8/21 京都にてブライアン・イーノによる音と光のインスタレーション展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」開催!
https://ambientkyoto.com/

目次

■review
全キャリアを俯瞰するディスクガイド
──アルバムほか60枚一挙レヴュー

執筆:野田努、小林拓音、松村正人、坂本麻里子、三田格、高橋智子、イアン・F・マーティン、ジェイムズ・ハッドフィールド
翻訳:江口理恵

■column
私たちは遥か彼方へと進む船を夢見る、1000マイルもの彼方へ──蜘蛛と私、ブライアン・イーノ (イアン・F・マーティン/江口理恵訳)

非音楽家の誕生 (松村正人)
ロキシー・ミュージックという通過点 (野田努)
ワイアットとイーノ──その出会い、分離、そして再会 (野田努)
プログレッシヴ・ロックとのかかわり (松村正人)
イーノとジョン・ケイル (松村正人)
オブリーク・ストラテジーズとは (野田努)
オブスキュア・レコーズ (松山晋也)
サティ、ケージ、ライヒからイーノへ──アンビエント音楽への道のり (高橋智子)
ボウイのベルリン三部作 (野田努)
イーノとニューウェイヴ (三田格)
イーノと女性アーティストたち (三田格)
トーキング・ヘッズとの三部作──イーノがNYにいたことの歴史的重要性 (野田努)
『No New York』の衝撃とアート・リンゼイ (松村正人)
イーノが愛した大衆音楽──賛美歌からVU、ドゥーワップからPファンク、ドナ・サマーからベリアルまで (野田努)
ポスト・パンクとイーノの影響、その門下生たち (野田努)
イーノとジョン・ハッセル (松山晋也)
イーノとアフリカ音楽 (北中正和)
私のなかのイーノ、1973―1983 (廣瀬豊)
スターたちのプロデューサー──U2、ジェイムズ、コールドプレイらとの仕事 (ジェイムズ・ハッドフィールド/江口理恵訳)
ヴィデオ・アーティストとしてのイーノ (小林拓音)
テクノロジーがジェネレイティヴを実現する──ピーター・チルヴァースとの共同作業 (小林拓音)
日常の音楽、反意識の音楽 (三田格)
政治的アクティヴィストとしてのイーノ (毛利嘉孝)
ティモシー・モートンの思考におけるアンビエンスの二面性──穏やかさと空しさ (篠原雅武)

■interview
インスタレーション・アーティストとしてのイーノの魅力
──6月開催の「AMBIENT KYOTO」に向けて (徳井直生)

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ドイツ・ロックの決定版ディスクガイドが復活!
70年代クラウトロックから80年代ノイエ・ドイチェ・ヴェレまでの主要作品を網羅

約40ページ増加、新たにタイトルを追加し合計868タイトルを掲載、
旧記載部分も大幅に差し替えや加筆修正を施した増補改訂版

A5判/オールカラー/304頁

[著者]
小柳カヲル
1967年新潟県生まれ。大学時代は高校の理科教員を目指していたが、卒業後は化学エンジニアとして数年間のサラリーマン生活を経験。
1996年より Captain Trip Records で勤務し、クラウトロックをはじめとする数々のリリース企画を担当。
2011年よりスタジオ兼レーベルの Suezan Studio として独立。独自の視線や考察、あまたのミュージシャンとのコネクションは、ごく一部から熱狂的な支持を受けている。
現在は新潟に住み、クラウトロックだけでなく新潟県と近県の過去の音楽シーンにも目を向け、編纂と記録を続けている。


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Abraxas - ele-king

 PiLのマスターピース『Metal Box』(79)に収録された“Radio 4”はキース・レヴィンがひとりで多重録音したもので、2016年のデラックス・ヴァージョンに収録されたレコーディング・テイクを聞くと、当初はカウボーイ・インターナショルのケン・ロッキーがドラムを叩いていたことも明らかになった(尺も倍近い→https://www.youtube.com/watch?v=se-Z6EO5pfA)。ベースもわざわざジャー・ウォッブルをマネて弾いたものだとレヴィンは述懐していて、広いスタジオでポツンと作業していた「冷たさ」が曲のムードに反映されているという。そして、最終的にドラムを抜いて短くエディットしたものが『Metal Box』のラストに収められ、それはまるでビートルズ“Good Night”と同じくチル・アウト効果をもたらすことになる。『Metal Box』という複雑怪奇な迷宮に鮮やかな出口を用意してくれたというか。“Radio 4”はビニール袋のようなものが膨らんだり縮んだりするようなイメージを繰り返す。それはオーケストラが短いコードしか弾かないとどうなるかというアイディアから出発した結果だそうで、ドラムを抜くことでその効果は最大限まで引き上げられた。『Metal Box』はどの曲も印象深く、いまだに得体の知れない感じがあり、とりわけ“Radio 4”はミステリアス度が高い。

 チリからフアン・マッジョーロ(Juan Maggiolo)とドイツ系らしきヴェルナー・ハインツ(Werner Heinz)によるデビュー作を聴いた時、それはまるで“Radio 4”が8つのヴァリエーションに増幅されて蘇ってきたという印象を僕は持った。かすかにジャー・ウォッブルのようなベース・ラインが聞き取れる曲もある。スピーディーなアンビエント・ドローンを基本にポップな味付けが多種多様に施されたカラフルな展開。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが“Radio 4”をカヴァーしたり、リミックスしたり、様々な手法を用いてカスタマイズしたような……。ドローンといっても大して持続せず、細切れになっているせいでそう感じるだけかも知れない。とはいえ、キース・レヴィンのいう「冷たさ」も似通っているし、頻繁に転調するのも一因をなしている。何度も聴き込んでいるうちにやはり違うとは思うものの、初期イメージから脱却したくない気分も手伝って、いまのところ『Abraxas』は僕にとっては43年後の“Radio 4”である。アブラクサスとはちなみにグノーシス思想における偽神で、選ばれし者を天国に連れていくというニューエイジのフェイクのような存在。その姿はヒトの体にライオンの頭と下半身は蛇。



 南米のアンビエント・ミュージックはどうも得体が知れない。フアン・ブランコであれ、トマス・テロであれ、アカデミックな手法を使ってもその様式美に呑み込まれないという共通点があり、アブラクサスの2人がアカデミックなキャリアを持っているかどうかも想像がつかない。ついでにいえばアロンドラ・デ・ラ・パーラのようなクラシックの人でさえ、指揮をしながら踊りだしたり、パリの観客が手拍子を始めるなどアカデミックの枠組みは崩壊している。アブラクサスの背景にはなんとなくクラブ・カルチャーが横たわっているような気もするけれど、ヴィラロボスやアトム・ハートが撒いてきた種が花開いたにしてはタイミングが遅いし、そもそもドイツ資本とつながりがあるのかないのかよくもわからない。ここにあるのはイメージ豊かな曲の数々と曲の雰囲気には悪い予感のかけらもないこと。チリは一時期はコロナによって危機的状況を呈したものの、現在では南半球でもっともコロナの危険から遠い国という評価を受け(新自由主義に基づく税制に改められたことで連日のようにデモが起こったコロンビアとは対照的)、フランツ・エデルマン賞まで受賞している。そういった国の気分が感じられる作品でもある。つーか、『アンビエント・ディフィニティヴ 増補改訂版』を校了した10日後にリリースされやがった。く~。

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