Home > News > LET'S DANCE - 目指せ! 風営法の改正!
ナイト・クラビングは、世界のほぼすべての都市における人びとの愉しみであるばかりか、音楽文化の重要な拠点でもある(本サイトの読者にはその詳細は説明するまでもないでしょう)。しかし、日本では風営法によって、夜、音楽でダンスすることが規制されている。これは戦後、ダンスホールが売春目的で使用されていたことに起因する法律なのだが、それは今日、音楽目的のクラブにおいても適応されうる文言として残っている。黙認することもできるが、ご存じように、ここ数年は大阪のクラブ摘発が続いている。その現状と風営法については、木津毅が「大阪の夜にはダンスがない」にて書いているので、そちらをご参照いただきたい。そして、こうした事態を受けて、いま現在、風営法の改正に向けての『Let's Dance署名』という素晴らしい動きがはじまっている。
実は、1990年代末に、港区のクラブが同じように片っ端から摘発されたことがあった。そのときも、もっとも被害を受けていたクラブを中心に、なんとか風営法を改正できないかとクラブのスタッフの努力や呼びかけで関係者が集まってミーティングを開き、当時の『ele-king』でもその問題を取り扱ったりもしたが、結局、うまくいかなかった。その苦い思いを抱いている人は僕と同世代では少なくないだろう。そういう意味では、今回はチャンスでもある。
署名とは、自筆で書かなければ、議会には持っていけない。多少、面倒かもしれないが、クラブ・カルチャーの将来のためですよ! 『Let's Dance署名』のサイトからPDFをプリントアウトして、署名して、郵送しましょう。(野田努)