〈4AD〉といえば、最近はバウハウスでもコクトー・ツインズでも『ディス・モータル・コイル』でもない。それはすでにディアハンターであり、アリエル・ピンクであり、セント・ヴィンセントであり、グライムスであり、インクのレーベルである......そう認識する世代が登場してきている。こうして眺めると、まるで新興レーベルのようにリアルなリリースが行われているのがわかる。設立から30年以上、音楽的には多様性を受け入れながら、レーベル・カラーはいまだ鮮やかに保ち、イメージ的にも商業的にも現役としての存在感を失っていない。つくづく〈4AD〉は偉大である。
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ロンドンの3ピース、ドーターもまたその歴史の末端に名を連ね、その現在を更新する存在だ。まずは音を聴いてほしいと思う。ウォーペイントがいわゆる「オルタナ」のギター・ロックを2000年代のサイケデリック/シューゲイズ――ディアハンター以降の感性で書き換えたように、彼らもまた、いまの〈4AD〉がロックに向かい合うとどうなるかという最も美しい例のひとつを示している。グライムスの浮遊感も、ピュリティ・リングのイノセンスも、セント・ヴィンセントのような芯もある。しっかりとしたソング・ライティングと、まさに〈4AD〉的な幽玄を感じさせるヴォーカル、エレクトロ・アコースティックの繊細で叙情的な音響構築。深めのリヴァーブがかけられたギターはディアハンターとジョン・フルシアンテを大胆につなぐ。ドラミングには時折シー・アンド・ケイクを彷彿させるポストロック的なマナーまで見え隠れする。
「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン......最近まで聴いたことがなかったの。『聴かなきゃいけないものリスト』に入ってるわ。」「兄がレッド・ホット・チリ・ペッパーズをよく聴いていたわ。」「〈4AD〉はずっとファンだったの。知っているのは最近のアーティストだけど。」と語るヴォーカル(ギター)、エレナの姿はまさに若きインディ・リスナーの正像でもある。イゴール(ギター)とレミ(ドラム)についてはこの限りではないが、オタクや勉強型ではないナイーヴなバンドの素直な言葉を拾うことができた。知識としてではなく時代の空気として、〈4AD〉の音楽は彼らの身体に取り込まれている。
わたし自身、自分のことをとくに「ギタリスト」だとは思っていないの、技術的にも自分がなりたいと思うレベルに達していないし。
■あなたがたの音楽はけっしてストレートな意味で明るく元気なものではなく、よく比較されるジ・XXやウォーペイントにしてもそうだと思います。むしろ内向的で沈み込むような憂愁があり、ジ・XXなどはディストピックなモチーフすら感じます。あなたがたをふくめ、そうした音楽がなぜこのように多くの人々から熱望されているのだと思いますか?
エレナ:うーん、他の人たちがどうしてそういうものを望むのかはわからないけれど、わたし自身について言えば......わたしはそういうちょっと悲しげな音楽をよく聴くんだけど、そういうのを聴くと落ち着くし、ある意味気分がよくなるっていうか、反動で気が楽になるような気がするの。わたしたちの音楽はメランコリックだけど、そのなかにどこか前向きさを感じてもらえるようなものにしたいと思っているわ。書いている歌詞は暗いものが多いんだけど、逆に音はどこか希望を感じさせるようなものにしようとしているし、そういうバランスが必要だと思う。
■〈4AD〉の幽玄的なテイストは設立当初の80年代からレーベル・カラーでもありますが、ご自身たちの音楽と〈4AD〉の相性についてどのように感じていますか?
エレナ:じつは〈4AD〉から話が来る前からずっとレーベルのファンだったし、いつかサインしたいと夢見ていたの。〈4AD〉のこれまでの所属アーティスト、とくにわたしがよく知っているのは最近のアーティストたちだけど、みんなクリエイティヴさのレベルが飛び抜けて高いと思うし、わたしたち自身サインしてみて、これまでのところとても上手くいっている。契約する前にわたしが想像していた通り、アーティストをとても信用してくれて、わたしたちの好きなようにアルバムを作らせてくれたわ。わたしたちはもちろんこれまでの〈4AD〉の所属アーティストたちをとても尊敬しているし、そのぶんすごく自分自身からのプレッシャーっていうか、こんな素晴らしいアーティストたちに囲まれているんだから、それに負けないいいものを作らなきゃ! っていう緊張感はあるわね。サインできて本当にうれしいし、なんだか夢みたいだわ。
■ギターにもとてもロマンチックで叙情的なセンスを感じます。ウォーペイントにはジョン・フルシアンテの影響もあるようですが、あなたやイゴールはどうですか? インスパイアされるギタリストがいれば教えてください。
エレナ:わたしが子供のころ、兄がよくレッド・ホット・チリ・ペッパーズを聴いていたからわたしも横で聴いていることは多かったけど、特別彼らから影響を受けたとは思わないな。ウォーペイントは好きだし、彼女たちの音楽の方が自分ではよく聴いているわ。でもある意味、親が聴いていた音楽とか、昔聴いていたものすべてがどこかでいまの自分に影響を与えていると思うから、それが影響を受けたもののリストのトップには挙がらないにしても、どこかに反映されているのかもしれない。わたし自身、自分のことをとくに「ギタリスト」だとは思っていないの、技術的にも自分がなりたいと思うレベルに達していないし。だから直接的にインスパイアされているギタリストってあまり思いつかないわ。ヨンシー(シガー・ロス)はおもしろいギタリストだと思うし、イゴールはヨンシーがやっているのと同じボウイング(チェロ等の弓を使った奏法)を使っているから、結構影響を受けているんじゃないかな。わたし自身はギターの技術よりもっと、ギターがいかに曲や歌詞と合うかっていうことの方を重視しているの、ずっと前から歌詞を書くことに強い興味があったから。わたしの両親がニール・ヤングやボブ・ディラン、デヴィッド・ボウイとかが好きでよく聴いていたこともあって、彼らはわたしの好きなギタリストたちだけど、必ずしも彼らのギターの弾き方が好きな理由っていうわけでもないような気がする......。最近はインターポールにはまっていて、とくに彼らのギターの音がとても好きだし、あとは、ジミ・ヘンドリックスなんてギターをやっていたら尊敬せずにはいられないけれど、わたし自身のスタイルとはまったく違ったものだし、わたしじゃ真似もできないわ!
[[SplitPage]]歌詞はとてもわたしにとって大事で、いろいろな感情や、暗い考えとかいったマイナスのエネルギーを昇華させて吐き出すことができるの。自分が音楽を聴くときも、歌詞を聴くことで他の人の考えていることを知るのが昔から好きね。
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■非常にイマジナティヴな弾き語りのスタイルだと思うのですが、ではたとえばリンダ・パーハックスやサンディ・デニーなど、ブリティッシュ・フォークの女性シンガーへの憧憬があったりしないですか?
エレナ:じつを言うと、どちらも知らないわ......。ギターも歌もほとんど独学だったし、わたしのスタイルに影響を与えている人を挙げるとするなら、それってギターを教えてくれたりした友人たちなの。わたしが最初にギターをはじめたころは、ジョージっていう友だちがギターのコードやいろいろなテクニックを教えてくれたし、そういう友だちが影響としてはいちばん大きいわ。ジェフ・バックリーは昔からすごく好きだったし、彼のギターのスタイルが好きだから影響は受けているかも。でも基本的には、友人や知人がギターを弾いているのを見て「これってかっこいい!」と思ったものを自分でもやっているだけだから、有名なミュージシャンからそれほど影響を受けているかどうか自分でもわからないの。わたしが前にソロでやっていたころの音楽はいまよりもっとフォークっぽかったと思うけど、それってただ単にわたしが弾けるのがギターだけだったからそういうふうに聴こえていただけで、必ずしもフォークのつもりでやっていたわけじゃないっていうか......。他の楽器が入ったいまは音楽的にも変化したと思うわ。
■音楽を大学で学ばれたということですが、それぞれどのようなことを専門にしていたのですか?
エレナ:そう、わたしとイゴールのふたりとも北ロンドンの音楽のカレッジで、1年間のソングライティングのコースに通っていたの。そしてレミは同じ学校でドラムの学部コースに通っていて、その最後の年にわたしたちに出会って全員卒業するのとほぼ同時にバンドがはじまった感じね。
■いまのバンドに生かされている部分はありますか?
エレナ:ソングライティングって教えるのが難しいものだし、「はい、これが作曲の仕方です」って言えるようなものがあるわけでもないし、自分に合っている部分を選んで学ばなきゃいけないものだと思う。わたしにとっては、いろいろなソフトウェアを使ってプロダクションをしたりトラックを組み立てたりっていう技術はそこで初めて学んだから、それがとても役に立っているわ。そもそも私たちが出会ったのがカレッジでだったから、それがなければバンドも存在しなかったしね(笑)。でも学校に行ったことでわたしの作曲の仕方とかが変わったかと言われるとわからないな。作曲するときの素材や題材みたいなものは変わったけれど、それはただ単にわたしの年齢や経験とともに変わった部分だと思うし。あと、学校で人前で演奏したりすることで、自信はついたと思うわ。いまもまだ人前に出ることにすっかり慣れたわけじゃないけど、学校に行く前よりはずっとましになったんじゃないかな(笑)。
■曲はやはり詞からできるのでしょうか? まだ歌詞がないのですが、スタイルからも音楽からも言葉が重要なのではないかと感じさせる作風ですね。
エレナ:曲によるわ。歌詞とメロディーが同時に出てくることも多いし、そういうときはとても自然な感じにまるでアイデアが頭のなかからこぼれ落ちて来るみたいで、すごく気持ちいいの(照れ笑い)。でも家にいなかったりしてギターが弾けないようなときとかは、歌詞だけ書きつけておいて、あとでギターとかピアノとかを使ってメロディーを作ったりするの。今回のアルバムではやり方を変えようと思って、たとえば"ウィンター"はイゴールが作った、ちょっと変わったギターのループをもとに曲全体を組み立てていって、あとで別に歌詞を書いたんだけど、そういう新しいやり方はとても楽しかったわ。まだまだわたしたち自身試行錯誤したり、チャレンジし続けているところ。歌詞はとてもわたしにとって大事で、いろいろな感情や、暗い考えとかいったマイナスのエネルギーを昇華させて吐き出すことができるの。自分が音楽を聴くときも、歌詞を聴くことで他の人の考えていることを知るのが昔から好きね。もちろん歌詞だけじゃなくて音楽も同じく重要だけど、わたし自身は自分のことを「シンガー」や「ギタリスト」というよりも、「ライター」だと思っているわ。
わたし自身は自分のことを「シンガー」や「ギタリスト」というよりも、「ライター」だと思っているわ。
■たとえば"スティル"などで生のドラムにリズムボックスのような電子ビートが混じってきたりするのは、誰のアイディアなのでしょう? リズムもドーターの音楽の大きな要素だと思いますか?
エレナ:"スティル"に関して言えば、あの曲はアルバムを作りはじめたころに、わたしとイゴールふたりで1週間くらい別の所へ行って、デモを作ることにしたの。ふたりともエレクトロニックなサウンドをアコースティックの音と組み合わせるっていうことに対して興味があったから、そのとき作った最初のデモの時点で既にエレクトロニックな要素が入っていたわ。ただふたりのうちどちらがそのときそのアイデアを出したかはちょっと思い出せないな。私たちはいつもずっといっしょに音楽を作っているから、どっちが何をやったかとかあまりはっきり覚えていないんだけど、あのときはイゴールだったかも......。
■ドラムパートもふたりで作っているんですか?
エレナ:そう、最初のデモのときはわたしとイゴールでリズムまで作って、その後でレミがアレンジを少し変えたりして、生のドラムのレコーディングをしたわ。レミはすごく才能のあるドラマーで、わたしたちが作ったビートを何倍もいいものにしてくれるの。でも自分たちでリズム・パートを作って、どこでドラムが入ってくるかとか、どこで休止するかとかを決めるのはいいことだと思う。
■あっという間に人気に火がつき、USにまで飛び火しているわけですが、それがあなたがたの目指している音楽の妨げになったりするということはありませんか?
エレナ:このレコードを作っていたときは、わたしたちはずっとスタジオにいてほとんど出歩くこともなかったし、ツアーをしている間も忙しすぎていろいろ見聞きする時間もなかったから、その質問に対する答えは「ノー」ね。あまりそれについて深く考えないで、そういうものが妨げになってしまわないようにしていたわ。まだ作っている段階で他の人たちが「いいアルバムになるに違いない!」とか言っているのを聞いたりしていると、やる気が削がれるっていうか、変に考えすぎてしまって創作の仕方に影響が出てしまったりするから、そういうのに注意を向けてしまうのって危険だと思う。
今回のわたしたちは、できるだけ隔離された場所で自分たちについて書いてあることを読んだりせずに、「これがわたしたちの作りたいもの」っていうのを一から作っていって、結果的に他の人たちがそれを気に入ってくれるといいな、って感じだった。まずは自分たちが誇りに思えるものを作ることが大事だもの。でも正直言って、イギリス国内のプレスを見ていて、わたしたちが特別派手に取り上げられているとは思わないわ。ちゃんと読んでいるわけじゃないからよくわからないけど......(笑)。でも雑誌とかですごくもてはやされているバンドを見るとちょっと同情するときもある。とくにまだアルバムができていないバンドにものすごく期待がかかっていて、無理に急いでアルバムを完成させなきゃいけなくなったりとかするのってよくないことだと思うの。アルバムには完成するタイミングっていうものがあるし、他の人たちが完成してほしいときにはい、完成! っていうものじゃないから。
スペルも子音だらけだし、声に出してみても堅い感じがするのに、脆さみたいなものも感じさせるところが好き。
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■ミックスやマスタリングについて、バンド側からの要望や、描いていたイメージはありますか?
エレナ:ええ、いままでのEPとかよりももっと「オープン」なサウンドにしたいと思っていたんだけど、ミキシングをしてくれたケン・トーマスに会ったとき、彼が「もっと幅の広がりが感じられる音にしたらよくなるんじゃないか」って言ってきて、わたしたち全員「それこそまさしくやりたいことだ!」ってすごく興奮したわ(笑)。彼はとても腕がいいし、以前彼が手がけたシガー・ロスやM83のレコードはとってもいい作品だから、彼といっしょに仕事ができることになったときはうれしかった。プロダクション全般では、イゴールが舵取り役として進めていってくれたからよかったわ。おかげで、わたしたちの誰も知らないプロデューサーとスタジオでじっと座って、どうしていいかわからないなんてことはなかったもの。マスタリングに関してはわたしにとっては何もかもが未知の世界ね! アビーロードでやったんだけど、すごく興味深かったわ。ジェフが機材のつまみやボタンを押したりしているうちに音がどんどんよくなっていって、まるで魔法みたい! 技術的なことはわたしにはわからないけど、とにかく彼はアルバムの音をすごく良くしてくれたの。
■ドーターという命名は何に由来するのでしょう?
エレナ:特別何かはっきりした理由があるわけじゃないんだけど、単純にその言葉が気に入ったの。言葉の意味合いはフェミニンで、女性であるわたしや歌詞にも関連性があるけど、それでいて男の子がふたりいるスリー・ピース・バンドの名前としてはミステリアスさがあって、それに字面だけを見るとなんだか強そうじゃない? スペルも子音だらけだし、声に出してみても堅い感じがするのに、脆さみたいなものも感じさせるところが好き。そして「娘」って「子ども」でもあるから、守ってあげなきゃいけないような感じもあるし。いろいろな解釈のできる言葉よね。
■ドーターはアコースティックな弾き語りを主体にエレクトロニックなプロダクションも構築していきますね。こうした発想の根本には、なにか手本とする音楽があるのでしょうか?
エレナ:うーん、そういうプロダクションの部分はイゴールにきかないといけないけど、でもイゴールにとっていちばん大きな影響を与えているのはレディオヘッドね。ナイジェル・ゴドリッチのプロダクションの仕方とかにもかなり影響を受けているんじゃないかしら。わたしたち3人はそれぞれ音楽の趣味が結構違っているんだけど、レディオヘッドはわたしも好きだし。でもそうやってそれぞれ違う音楽の好みを持っているっていうのもわたしたちの音楽に大きな影響を及ぼしていて、3人全員の趣味がミックスされたものになっていると思う。
■方法としてはウォーペイントのほかにもエズベン・アンド・ザ・ウィッチやセント・ヴィンセントなどにも通じると思います。相対的にロックに停滞感があるように感じられるなかで、これらのアーティストやあなたがたは新鮮なかたちでロックを再提示しているようにも見えます。それが女性の手によってなされている点も興味深いです。ロックについて、また彼女たちについてどのように思いますか?
エレナ:難しい質問ね! エズベン・アンド・ザ・ウィッチはじつは聴いたことがないんだけど......これも「聴かなきゃいけないものリスト」に入れなくちゃね(笑)! でもウォーペイントもセント・ヴィンセントも好きだし、感情をかき立てるようなところがある音楽よね。どちらも本当にクリエイティヴで、セイント・ヴィンセントのギター・サウンドなんてまるで違う世界の音みたいだし、ウォーペイントもすごくのびのびとした独創性があると思う。だからわたしたちもそういった部分で彼女たちと共通する要素を持てているといいな、と思うけど、ただ自分たちがそういうシーンみたいなものに属しているのかはよくわからないわ。計算しつくしたような音楽じゃなくて、一瞬一瞬を大事にしたものを作りたいと思っているから、それが結果的に他のバンドとの共通項になっているのかも。わたし自身は10代とかのころから男性アーティストばかり聴いていて、最近まであんまり女性の音楽って聴かなかったし、いまでも聴くのは大半が男性アーティストね。べつにとくに何か理由があるわけじゃないんだけど。だから正直言ってあんまり女性だからどう、とか考えたことがないわね。
■ところで、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインはリアルタイムで経験していますか? よかったら彼らの新譜についての感想や、まわりの人々の反応をきかせてください。
エレナ:いや、最近まで彼らの音楽は聴いたことがなかったの。イゴールが最近マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを聴きはじめて、ふたりとも聴くようになったけど、彼らが活動停止する前はまだすごく若かったし、彼らの昔からのファンとは言えないわね(笑)。最近聴くようになったのも彼らの昔のレコードで、新しいアルバムはまだ聴いてないから、「聴かなきゃいけないものリスト」に入っているわ!


















