「Nothing」と一致するもの

LIBRO - ele-king

 90年代後半から日本のヒップホップ・シーンで活動を開始し、一時的にラッパーとして活動休止の期間があったものの、2014年以降は毎年コンスタントにアルバムを発表していた LIBRO。今回のアルバム『なおらい』は前作『SOUND SPIRIT』から約3年ぶりのリリースとなったわけだが、3年というブランクが空いたのはコロナによるパンデミックが強く影響していたのは言うまでもない。コロナ禍の中で制作されたという本作は、つまり世の中が閉塞感に包まれている中で生まれたわけだが、このアルバムから感じるのは閉塞感の後に来る解放感であり明るい未来だ。例えば1曲目の “ハーベストタイム” は「収穫期」を意味しているわけだが、コロナによる苦難の時期を超えたいまの状況ともリンクし、2021年秋といういまのタイミングだからこそ、より多くの人の心に強く刺さる作品になっている。

 今回は全曲のプロデュースを LIBRO 自身が手がけており、さらにDJミックスのようにそれぞれの曲がスムースに繋がるような形で構成されている。メローな曲調であったりアッパーなド直球のブーンバップであったり、曲ごとに様々なスタイルを織り交ぜつつ、アルバムとして全体的な統一感は2014年以降にリリースされた彼のアルバムの中でも抜きん出ている。統一感という意味ではラップおよびメッセージの部分も同様で、様々なテーマの中に地に足のついた日常を感じさせる視線が貫かれており、価値観の変化や多様性を歌った「プレイリスト」のような曲であっても、決して押し付けがましくなくスッと耳に入ってくる。それはもちろん、LIBROのラッパー/ヴォーカリストとしての高い魅力が、彼のメッセージをよりダイレクトに伝えるという効果もあるだろう。さらに言えば、たまに出てくるオートチューンの使い方も見事で、彼自身が自分の声の使い方をいかに理解しているかがよく分かる。

 声という意味では、本作ではゲスト・アーティストの起用も絶妙だ。“シナプス” ではMCバトルのシーンで活躍する句潤と MU-TON が参加しているのだが、彼らは通常のバトルMCとは少し異なり、まるでセッションのようなバトルを展開することで知られる。“シナプス” は本作中最もハイテンションな一曲だが、三者三様なフロウのマイクリレーから一体感あるフックへの流れへの緩急の付け方も素晴らしく、実にタイトな仕上がり。もうひとつのゲスト参加曲 “ヤッホー” では客演キング=鎮座DOPENESS が参戦し、牧歌的とも言えるメロディアスなトラックに実に伸び伸びとした自由なフロウが展開されており、思わず笑みが溢れてくる。2曲とも全くタイプは異なるが、声の組み合わせはいずれも見事としか言いようがない。

 ラスト曲の “ハーベストタイム Remix” まで無駄な曲はひとつもなく、前述したように全て曲が繋がっているため、気がつけばあっという間にアルバムが終わり、そしてまた頭から繰り返す。聞いていて本当に心が晴々とするし、これほど心の底から気持ちの良い作品はそうそう出会うことはないだろう。2014年の再始動以降の LIBRO をずっと追ってきたファンはもちろんのこと、彼の 1st アルバム『胎動』にリアルタイムにやられた世代の人たちにもぜひ聞いてもらいたいアルバムです。

edbl - ele-king

 いろいろとサウス・ロンドンが話題に上る昨今だが、ひとくちにサウス・ロンドンと言ってもいろいろなタイプのアーティストがいる。いちばん注目を集めるのがペッカムあたりを中心としたサウス・ロンドンのジャズ・シーンだが、その中でも同じジャズの括りながらやっていることはかなり異なっていたりする。
 近年勢いのあるのがサウス・ロンドンのロック・シーンで、ブリクストンのゴート・ガールはじめファット・ホワイト・ファミリードライ・クリーニングなど新しいアーティストが次々と登場している。そしてもうひとつがシンガー・ソングライターたちで、トム・ミッシュロイル・カーナージェイミー・アイザックオスカー・ジェロームキング・クルール、プーマ・ブルー、ジョルジャ・スミス、エゴ・エラ・メイなどが出てきた。オーストラリアから移住してきたジョーダン・ラカイもこうした中に含まれる。
 シンガー・ソングライターと言ってもこれまたいろいろなタイプがいて、ロック寄りのキング・クルール、ジャズ寄りのプーマ・ブルー、ヒップホップ寄りのロイル・カーナー、ソウル寄りのジェイミー・アイザックと音楽性はそれぞれ異なる。ラップを得意とする者、純粋な歌を得意とする者さまざまで、ソングライティング方法もミュージシャン・タイプの人からビートメイカー・タイプの人といろいろだ。また、オスカー・ジェロームはジャズ方面でも活動するミュージシャンでもあり、トム・ミッシュもジャズ・ミュージシャンとのコラボをいろいろおこなっている。

 edbl(エド・ブラック)もこうしたサウス・ロンドンを拠点とするアーティストで、トム・ミッシュなどシンガー・ソングライターの括りに入れられる。と言っても彼自身は歌わないので、純粋に言えばソングライター/トラックメイカーとなる。
 もともとリヴァプール近郊のチェスター出身で、リヴァプール芸術学校に進学して音楽を専攻している。最初はロックを聴いていたエドだが、リヴァプール芸術学校時代にシンガー&ギタリストのエディ・スレイマンと出会って一緒に音楽を作るようになり、彼の影響でヒップホップやR&Bへと興味が変わる。エディ・スレイマンとバンド活動をする中で、ソングライティングやギターをはじめとした楽器演奏のスキルを磨き、その後ブリクストンに移り住んでソロで活動している。2019年に初リーダー作品をリリースし、その後ビート集やミックステープをリリースし、そうして作られた50曲ほどの作品の中から選りすぐられた日本独自の編集アルバムが『サウス・ロンドン・サウンズ』である。

 ギター、キーボード、ドラム・マシンを操るエドは、まずギターのコードから楽曲作りをはじめ、それに合わせてビート・メイキングをしていくスタイルだ。センチメンタルなギター・リフにはじまる “ノスタルジア” あたりが、そうしたギターを中心とした作曲を身上とするエド・ブラックらしさが出たナンバーである。この曲ではタウラ・ラムという女性シンガーが歌っているが、そのほかにもコフィ・ストーン、ザック・セッド、ティリー・ヴァレンタイン、キャリー・バクスター、ジャーキ・モンノ、ヘミ・ムーア、ブラン・マズ、アイザック・ワディントン、ジェイ・アレクザンダー、ジョー・ベイ、JAE と多くのシンガーやラッパーたちがフィーチャーされている。エドと同じくロンドンを中心とした新進の若手アーティストたちで、次のトム・ミッシュ、次のジョルジャ・スミスを担う人材である。本作を聴くと、エド・ブラック以外にもまだ名の知られていないアーティストたちがこんなに控えているのかと、サウス・ロンドン及びロンドンの人材の豊富さに驚かせられる。

 JAE が歌うネオ・ソウル調の “レス・トーク” はじめ、全体的にR&Bマナーの楽曲が多い。アイザック・ワディントンが歌う “ザ・ウェイ・シングス・ワー” はトム・ミッシュの作品に繋がるような楽曲で、エドのエモーショナルなギター・ソロもフィーチャーされる。“ワット・ネクスト” や “マグピーズ” などインスト曲も充実していて、ブラジリアン風味のギター・リフとホーン・アンサンブルが印象的な “ワット・ネクスト” では、J・ディラ譲りとも言えるビート・メイキングが冴えている。“マグピーズ” におけるエレピとギターのコンビネーションも心地よく、基本的にエド・ブラックはこうしたメロウネスを生み出すツボを心得たアーティストだというのがよくわかる。“edblギター”もギターを中心にエレピ、ホーンの演奏によって美しいメロディを紡いでいくナンバー。フランスのFKJ、アメリカのキーファーなど、ここのところ生楽器演奏をふんだんに用いた美メロのトラックメイカーが人気を博しているが、エド・ブラックも今後そうしたひとりに数えられることになるだろう。

rei harakami - ele-king

 今年で没後10年を迎えたレイ・ハラカミ。彼が音楽家としてデビューする以前、映像作家だった時代に発表していた2本のカセットテープ作品がリマスタリングを施されリイシューされる。フォーマットはCDとカセットテープの2種類で、12月29日発売。4トラック・カセットMTRなどで録音された貴重な音源に触れられる絶好の機会を、お見逃しなく。

『rei harakami / 広い世界 と せまい世界』
日本が世界に誇る、今は亡き音楽家rei harakami(レイ・ハラカミ)が、デビュー前に4トラック・カセットMTR等で宅録して発表された、
幻のカセットテープ音源『広い世界』と『せまい世界』が、リマスタリングされ貴重なアーカイヴ音源として改めて世に放たれる!!

音楽家のレイ・ハラカミのデビュー前、映像作家の原神玲として活動していた時代に、カセットテープで発表された2本の作品を、改めて世に送り出します。
未発表音源ではありません。限られた範囲でしたが、外に向けて発表された音楽が収められています。大仰な言葉でこの音楽を紹介すると、レイ・ハラカミに叱られると思いますから、控えめに言います。傑作です。(原 雅明 ringsプロデューサー)

マスタリングは、当時のカセットテープをマスターとして使用し、レイ・ハラカミ作品の再発レコード盤のマスタリングを担当してきた、山本アキヲによるもの。
また、ジャケットの油絵は、レイ・ハラカミのジャケットやその他グッズなど一連のキャラクターの絵を担当しているtomokochin-pro(Tomoko Iwata)、ジャケットのデザインは、contrast 真家亜紀子が手掛けている。

アーティスト : rei harkami(レイ・ハラカミ)
タイトル : 広い世界 と せまい世界

発売日 : 2021/12/29
レーベル/品番 : rings (RINC83)
フォーマット : 2CD
価格:3,000円+税
バーコード:4988044071568

発売日 : 2021/12/29
レーベル/品番 : rings (RINT1)
フォーマット : CASSETTE TAPE(限定盤)
価格:2,273円+税
バーコード:4988044071575

Official HP : https://www.ringstokyo.com/rei-harakami-hiroisekaisemaisekai

Call Super & DJ Trystero - ele-king

 ファッション・ブランド〈C.E〉からまたも気になるカセットテープの登場だ。
 ひとつは、〈Houndstooth〉やアンソニー・ネイプルズ主宰〈Incienso〉からのリリースで知られるロンドンのコール・スーパーによるミックス作品(以前、別名義の Ondo Fudd としても〈C.E〉から出したことがある)。
 もう1本は、〈The Trilogy Tapes〉から作品を発表している DJ Trystero によるミックス。こちらはアンビエントな佇まいです。
 いずれも〈C.E〉のサイト(https://cavempt.com/)にて試聴可能。ぜひチェックを。

アーティスト:Call Super
タイトル:CE recording - The People Within Us, The Lives Unlived
フォーマット:カセットテープ
収録音源時間:約90分(片面約45分)
価格:1,100円(税込)

アーティスト:DJ Trystero
タイトル:DJ Trystero
フォーマット:カセットテープ
収録音源時間:約60分(片面約30分)
価格:1,100円(税込)

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発売日:2021年11月5日金曜日
販売場所:C.E
〒107-0062 東京都港区南青山5-3-10 From 1st 201
#201 From 1st Building, 5-3-10 Minami-Aoyama, Minato-ku, Tokyo, Japan 107-0062
問合せ先:C.E https://www.cavempt.com/

Disclosure - ele-king

 兆しはあった。振り返ってみれば、ディスクロージャーが一年ほどの小休止を挟んだあとにリリースした「Moonlight」と「Ecstasy」のふたつは、いまの彼らの気分を表していた。ラジオでヘヴィ・プレイされるためのポップ・ソング、もしくは巨大フェスのメイン・ステージでスピンするためのバンガー、彼ら兄弟はずっとその道を歩き続けてきたわけであるが、これらのEPにおいてよりフロア向けのダンス・ミュージックを提示したことは、兄弟の歩む方向に、また別の道があることを示している。あるいは、デトロイトのマイク・ハッカビーに追悼の意を表明したこと(僕は追悼記事を読んで知った)、シカゴのケリ・チャンドラーとB2Bで回したことなどの事実を掘り起こしてみれば、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンを若くして埋めたUKの売れっ子にも、それとはまた別の顔があるのだとわかる。ディスクロージャーといえばサム・スミスとの “Latch” であり、カリードとの “Talk” であり、マック・ミラーとの “Blue World” であるかもしれないが、同時に、UKのアンダーグラウンドなダンス・ミュージックに敬意を抱くミュージシャンであり、また、デトロイトやシカゴで生まれたハウス・ミュージックを愛するDJでもあるのだ。

 そういう意味で、有名ミックス・シリーズである『DJ-Kicks』にディスクロージャーが抜擢されたことは、兄弟の別の道、別の顔を明らかにする良い機会といえよう。兄のガイ・ローレンスが「汗だくな地下のレイヴでプレイしたい」と結論づけるように、ビッグ・ルームなダンス・ミュージックやヴォーカル入りのポップ・ソングではなく、ハウス、ディープ・ハウス、アフロビート、ジャングルを軸に、あまり広くない地下のクラブで聴きたくなるようなミックスに仕上げている。オープナーのアンビエント・トラック “Recollection” から、アルファとジョーによるジャングル・トラック “Recognise” のクローザーまで、もちろん通しで、すべてをひとつの物語として聴いてほしい。
 もちろん、要所での聴きどころもあり、それはディスクロージャーによって提供されたふたつの新曲になるだろう。“Deep Sea” は、前後に配置されたハリー・ウルフマンやサイモン・ヒンター(彼らのDJやプレイリストではおなじみの名前)と同様のフィーリングを持つディープ・ハウスで、“Observer Effect” はむき出しのアシッドなダンス・トラックで、曲の中間ではほぼ無音になり、そこからフィルターによって再び展開していく様はやはりミックス全体の流れで聴きたいところだ。
 そして、もうひとつ僕が注目したいのは、“Fire” のディスクロージャーによるエディット。オニパというガーナとロンドンで発足したプロジェクトによる楽曲で、原曲の大部分は残しつつも、そこにディスクロージャーによってプログラムされたキックやハイハットが重ねられ、よりダンサブルな仕様に。マリ共和国はファトゥマタ・ジャイワラとのコラボレーション、カメルーンはエコ・ローズヴェルトによる楽曲のリエディットや、〈Habibi Funk〉からリリースされたスーダンはカマル・ケリアによる楽曲のサンプリングなど、近年の彼らのサウンドを聴くと明らかにアフリカ大陸の音楽にぞっこんであり、それはこのミックスにも、彼らのいまを表すひとつの気分として添えられている。

 アップル・ミュージックは近年、そのサブスクリプション・サーヴィスにおいてミックス作品をより多く利用可能にしようと動いている。例えばボイラー・ルームの映像はミックスとして一部は聴けるようになっているし、今年の10月に『DJ-Kicks』の過去のカタログも追加されている。僕らは技術的にはシャザムの発明に感謝しつつも、DJによるミックスが、作品として正当な評価を得られる土壌ができつつあることにも感謝しなければならない。そんなタイミングでディスクロージャーがミックス作品を提供することは、この流れにも拍車がかかりそうで何とも嬉しい気持ちにさせてくれる。ミックスにはミックスなりの、アルバムやその他フォーマットにはない、あるいは見せられない表現がある。彼らがどこから来て、いまどこにいるのか、そしてどこに向かっているのか。ディスクロージャーはハウスを軸にしながら、その過去、現在、未来をプレゼンしている。

政治家失言クロニクル - ele-king

なぜ、こんな発言を繰り返すのか……
「妄言」「暴言」「迷言」でたどる、ニッポンの戦後史!

政治家の失言は社会を映す鏡。その変遷から社会の変化が見えてくる!

気鋭のカルチャー批評コンビが、戦後の日本社会を騒がせた数々の失言をピックアップ。
失言を通してコンパクトに日本の戦後政治史を学べる一冊です。

失言リストより
「日本の朝鮮統治は恩恵も与えた」(久保田貫一郎)
「現行憲法は他力本願」(倉石忠雄)
「佐藤栄作さんは財界のちょうちん持ち、財界の男メカケだ」(青島幸男)
「社会党、共産党は日当五千円で学生を暴れさせている」(荒船清十郎)
「日本は単一民族だから教育水準が高い」(中曽根康弘)
「アッケラカンのカー」(渡辺美智雄)
「なりたくて首相になったんじゃない」(宇野宗佑)
「どの女と寝ようがいいじゃないか」(小沢一郎)
「アメリカでは停電になると、必ずギャングや殺し屋がやってくる」(森喜朗)
「長野県でエイズ患者が増えているのはオリンピック絡みである」(加藤紘一)
「不法入国の三国人などの騒擾事件には治安出動してもらう」(石原慎太郎)
「投票に行かないで寝ててくれればよい」(森喜朗)
「非武装中立論ほど無責任な議論はない」(小泉純一郎)
「女性は子どもを産む機械だ」(柳澤伯夫)
「私の友人の友人がアルカイダ」(鳩山邦夫)
「ナチスの手口を学んだらどうか」(麻生太郎)
「まず自分が産まないとダメだぞ」(大西英男)
「まだ東北でよかった」(今村雅弘)
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」(安倍晋三)
「『生産性』がない」(杉田水脈)
「戦争しないとどうしようもなくないですか」(丸山穂高)

目次

まえがき
第一章 終戦から55年体制へ 1945~1963年
 現代とは質の異なる「失言」/翻弄される「革新」/ラジオの時代/バカヤロー解散/55年体制の成立と核の脅威/太陽族と石原慎太郎の登場/声なき声
第二章 高度経済成長の時代 1964~1988年
 高度経済成長から政治の季節へ/過去の単純化/テレビの普及と学生運動/社会の安定と労働運動の退潮/サブカルチャーと政治/メディア政治の始まり/右派のロマンとサブカルチャー/新中間層の登場/ジャパンアズナンバーワン時代とミスター80年代/単一民族幻想と日本特殊論/バブル絶頂下での政治意識
第三章 平成初頭 1989~2011年
 90年代の政治意識/サブカルと政治/大変動と「政治離れ」のはじまり/ナショナリズムの台頭/タテマエとホンネ/デフレと文化/世紀の変わり目/曖昧な不満と小泉フィーバー/自己責任論と脱社会傾向/どんよりしていく時代/麻生政権のゼロ年代性/ネットという「現場」
第四章 失言2.0 2010年~
 ネットで政治を語る/エモさと軽さ/加熱するネット情報戦/動員と扇動/政治のサブカル化/エコーチェンバー空間/変わりゆくものと変わらないもの/コロナ禍とオリンピック
テーマ編その1 歴史認識と軍事
 「ぶっちゃけ」の台頭/失言の活性化する80年代/戦後50年決議/記憶の書き換えと歴史戦/「心地よい物語」に抗する多元的な思考
テーマ編その2 核と原子力
 戦後日本にとっての「核」/原発の建設と科学への信頼/テクノロジーを前提とした生活
テーマ編その3 差別
 差別発言の増える80年代/外国人労働者の増加
まとめ対談
あとがき

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Koji Nakamura+食品まつりa.k.a foodman+沼澤尚 - ele-king

 これは期待の膨らむコラボだ。アンビエントをはじめ幅広い活動を繰り広げるナカコー、今年〈ハイパーダブ〉から新作を送り出したプロデューサーの食品まつり、大ヴェテラン・ドラマーの沼澤尚(ナカコーとの関係も深い)によるライヴ・セッションが音盤化される。いろんな要素がクロスオーヴァーした音楽に仕上がっているようだが、はてさて、いったいどんなサウンドが鳴り響いているのか……発売は年明け後の1月12日。いまから楽しみです。

ナカコー×食品まつり×沼澤尚!
待望の初音源リリース決定!!

三者三様、独自の音楽観に定評あるクリエーターよる膨大なセッション音源をナカコーがトリートメント! 静寂の中の心地良さにどこか引っ掛かりを残したアンビエント的オルタナティブポップミュージック!

Koji Nakamura (electronics)、食品まつりa.k.a foodman(electronics)、沼澤尚(Dr)がスタジオに入り素材録音ために敢行した即興的なライブセッションをナカコーがトリートメント(Extraction、Edit、Mix)した全7曲のアルバム『Humanity』が2022年1月12日にリリースとなります。

アンビエント、エレクトロポップ、ダンスミュージック、ロックがクロスオーバーした一種のオルタナティブなポップミュージックはニューノーマルな日常にピッタリ寄り添う今日的な録音作品と言えます。

[リリース情報]
アーティスト:Koji Nakamura+食品まつりa.k.a foodman+沼澤尚
タイトル:Humanity
レーベル:felicity / P-VINE
品番:PCD-18891
フォーマット:CD / 配信
価格:¥3,300(税込)(税抜:¥3,000)
発売日:2022年1月12日(水)

[収録曲]
M1. no.1
M2. no.2
M3. no.3
M4. no.4
M5. no.5
M6. no.6
M7. no.7

[プロフィール]

【Koji Nakamura】
1995年地元青森にてバンド「スーパーカー」を結成し2005年解散。その後、ソロ活動をスタート。アーティスト活動他、コンポーザーとしてCMや劇伴、多くの楽曲提供を行う一方、バンド「LAMA」「MUGAMICHILL」としても活動中。また日本のアンビエントを牽引すべく、『HARDCORE AMBIENCE』をduennと共に主宰し、映像やライブを展開中。

【食品まつりa.k.a foodman】
名古屋出身の電子音楽家。2012年にNYの〈Orange Milk〉よりリリースしたデビュー作『Shokuhin』を皮切りに、現在までNY、UK、日本他の様々なレーベルから作品がリリースされている。また、2016年の『Ez Minzoku』は、海外はPitchforkのエクスペリメンタル部門、FACT Magazine, Tiny MixTapesなどの年間ベスト、国内ではMusic Magazineのダンス部門の年間ベストにも選出されてた功績を持つ。

【沼澤 尚】
ドラマー。LAの音楽学校P.I.T.に留学。JOE PORCARO,、PALPH HUMPHREYらに師事し、卒業時に同校講師に迎えられる。2000年までLAに在住し、CHAKA KHAN、BOBBY WOMACK、AL.McKAY&L.A.ALL STARS、NED DOHENY、SHIELA E.などのツアーに参加し、13CATSとして活動。2000年に帰国して以降現在まで、数えきれないアーティストのレコーディングやライブに参加しながらシアターブルック,blues.the-butcher-590213で活動中。

Space Afrika - ele-king

 BLMに呼応したミックステープ『Hybtwibt?』を経ての、Josh Reidy & Joshua Inyang によるマンチェスターのデュオ、スペース・アフリカによる待望のフル・レングス・アルバム『Honest Labour』。今夏の夜空の下……から隔絶されたクーラーの聴いた薄暗い部屋で最も良く聴いたダウンテンポ~ダブ・アンビエントかもしれない。その名前のように、ある種のアフロフューチャリズム的な世界観はそこにはあるが、しかしそれはPファンクのようなぶっ飛んだ宇宙探訪ではなく、インナースペースへと突き進んでいくタイプのものだ。

 もともとは彼らといえばロッド・モーデルなどのいわゆるベーシック・チャンネル・フォロワー的なミニマル・ダブ・サウンドに呼応する一群のワン・オブ・ゼムといったところであった。現在はお聞きのようにビートは後退し、フィールド・レコーディングやカット・アップ~サウンド・コラージュ的なサウンドへと様変わりしている。やはりサウンドが大きく変化し、彼らの存在をより多くの人びとに知らしめたのは、2018年のダブ・ダウンテンポな『Somewhere Decent To Live』ではないだろうか。シンセの残響音が霧散しながら空気に渦を巻く、うっすらとしたベースラインを揺らし、おぼろげな世界を陰鬱に描いてく。またそのサウンドはここ数年、ある種のヴェイパーウェイヴ以降のミニマル・ダブの発展系として、新たな動きとなっている感もあるフエルコ・S周辺のアヴァンギャルドなアンビエント・テクノの一群とも共鳴する感覚もある。

 2020年には、コロナ禍を経て、一気に吹き上がったアンチ・レイシズムの動きに呼応し、NTSでのレジデンシー番組を、再編集し、BLM、その周辺の支援ドネーションを募った『hybtwibt?』をリリースした。この作品ではフィールド・レコーディングやヴォイス・サンプルなど、さまざまなコラージュによって、殺伐とした現実を断片的に投影することで浮かび上がらせていた。そのサウンドはコラージュ・アンビエントだが、アフリカ系の彼らにとって、それは当たり前のことではあるが、どこか静かに怒気をはらんでいる、そんなサウンドであった。またこうした作品の後、マンチェスター出身のヴィジュアル・アーティスト、詩人、映像作家である Tibyan Mahawah の作品に OST として提供したシングル「Untitled (To Describe You) [OST]」もリリースしている。陶酔的な『Somewhere Decent To Live』とこれらの作品の違いはやはりなんといってもカットアップ&コラージュ。現実を断片的に霧散させながらも意識に投影させていく、逃避だけではなく、ある種の現実へのアプローチを感じるものだ。

 Joshua のルーツとなるナイジェリアの家長にちなんで名付けられたという本作は、『Somewhere Decent To Live』の陶酔観と、こうした作品のコラージュ感がミックスされた作品だ。コラージュ・サウンドのスタイル的にはディーン・ブランドの諸作も思い起こさせる、全体的な感覚としてはトリッキーの『Maxinquaye』、ニアリー・ゴッド名義でもいいかもしれない。ダークでメランコリック、時にノスタルジーと不機嫌が同居する。ノイジーなダークコア・ジャングルのゴーストが断片となってノスタルジーを呼び起こす “Yyyyyy2222” にはじまり、トリッキーとマルチネの危ういランデヴーを想起させる “Indigo Grit”、不安定なノイズがザッピングしてくる “With Your Touch” では子供時代を不穏に呼び起こし、“Meet Me At Sachas” では雑踏の喧噪がループし、時が止まりながらもブレイクビーツが時を刻むが、「Oh! Shit!」という言葉とともにその雑踏は動きだす。こうしたコラージュ音の間を、雨音のようなノイズやゴシック調のシンセ音がかき消えては通り過ぎていく。幾重にも重ねられた現実の断片がまるで走馬灯のようにちりばめられている。また、いくつかの楽曲でラップやポエトリーが取り入れられたのも本作の特徴だろう。
 しかし、ダビーなダウンビートという全体の感覚は、やはりソファーで沈み込む怠惰な快楽を助長するものだ。そんななかインナースペースでトリップを続ける宇宙船から見た窓の外、忘却された過去を必死で呼び戻すようにさまざまなコラージュが迫ってくる。それはどこかメランコリックな忘却で過去を喪失させまいとする絶妙なるせめぎ合いのようでもある。覚めた目で現実を見ながら、怠惰にトリップする。そんな感覚が本作にはある。

 世界から物理的に隔絶された部屋、しかし意識はどこか覚めていて、殺伐とした社会の動きと孤独を認知しながら、同時にソファーに身を沈める怠惰な快楽へと沈殿する。外とつながりながらも隔絶された、そんなコロナ禍の静かに混乱した密室のサウンドトラックとしてこれほど相当しいものはなかったのだ。どうしても僕はニューエイジが描くユーフォリックなパラダイスには重くて飛べやしなかったのだろう。

Boris - ele-king

 世界的な人気をほこるヘヴィ・ロック・バンド、ボリスの新作(シングル)「Reincarnation Rose」が11月17日、〈キリキリヴィラ〉からリリースされる。なんと新曲には、アルバム『We Are The Times』が評判のBuffalo Daughterのシュガー吉永が参加。表題曲はギターがうねりまくりの圧倒的なボリス・サウンドで、カップリング曲のおよそ20分のドローン‏/アンビエントも注目に値する。初回限定盤で、16ページブックレット仕様。

Boris
Reincarnation Rose

11月17日発売
KKV-126
1. Reincarnation Rose 4:20
2. You Will Know 19:38

予約ページ
https://store.kilikilivilla.com/v2/product/detail/KKV-126

Aya - ele-king

 むむむ、これはひょっとしたら新章のはじまりかもしれない。とはいえ、その萌芽は1980年代のレーガン政権下にまで遡る。ダナ・ハラウェイという学者は現実社会がリアルであると同時に政治的なフィクションでもあるように、「女性の経験」もまたファクトでもありフィクションでもあるという意味において政治的に意義深く、そして彼女はフェミニズムを論ずるうえで、機械(サイバネティクス)と生物(オーガニズム)のハイブリッドである“サイボーグ”というタームをメタファーに使った。それからおよそ35年後の今日、女性自らが描くマシナリーかつオーガニックなヴィジョンは、じっさいのところもう何も珍しくなくなっている。
 そこでマンチェスターのアヤ・シンクレア(※それまでLOFT名義で活動)による鮮烈なデビュー・アルバム『Im Hole』だが、まさにこれこそサイボーグのためのサイボーグによる音楽などとついつい喩えたくなってしまう代物なのだ。それに、なんといっても本作はエレクトロニック・・ミュージックの最前線だと言える。空間的に、そして緊張感をもってデザインされたリズムは変化し、テクスチュアは絶えず生成される。スリリングな展開の、じつに刺激的でユニークな作品なのだ。
 
 アヤは〈ハイパーダブ〉の申し子であるかのように、さまざまなリズムを吸引し変奏しているが、ハラウェイがサイボーグを「西洋的な起源の神話を欠いている」と、それを前向きに説明したように、ここではベース・ミュージック(おもにダブステップとグライム)、それからゴムを少々、あるいはヒップホップやテクノなどの雑食性がデジタルに、そして感覚的に解析され、統合されている。
 で、アヤのおそらくもっとも特異な点は、声(そして言葉)だ。個性があるとか美声とかそういう話ではない。むしろ非個性であり、父権社会における女の声という武器を放棄した声だ。詩人であり言葉の使い手としても秀でているという彼女は、自分を声を機械的に合成し、あたかも複数のジェンダーで語らせているかのようだ。たとえば“Once Wen't West”という曲では、女声は男声に変調されセックスさながらやがて同時に発語するその響き自体が聴きどころとなっている。何曲かのラップでも声の合成は試みられているが、ここにはクラフトワークのヴォコーダー(※もともとは軍の機密通信のためにあった)すら太古においやるほどの新鮮味があり、ドレクシアが非人間の声を創造したことと同じではないが似てはいる。人間らしいとカテゴライズされている生の声というもののいっさいを削除することによって逆説的に表象される生の声とでも言えばいいのか。
 周知のように、すでに我々の体内には子供の頃からさまざまな人工物が注入されている。ワクチンをはじめ、いろんな合法ドラッグ=化学薬品が投与されてきている。そういう意味ではすでに我々もメタファーとしてのサイボーグであって、しかも遺伝子組み換えキットが通販されているようなバイオイキャピタリズム時代の真っ只中を生きているのだから、自然と人工との境界線はますます曖昧になってきている。フィクションとしてのリアルはなにもヴェイパーウェイヴだけの話ではない(いや、あれはリアルの喪失ってヤツだからまた意味が違う。こちらはリアルの相対化ということ)。
 もっとも本人によれば『Im Hole』は「クィア・アートが繰り返し自己中心主義へと向かう傾向」への異議であり、「トランスジェンダー体験の文化的認識を妨げる自己実現と性的意識という扱いにくい組み合わせ」の両方に言及しているとのことで、てことは、声の合成は彼女におけるトランスジェンダー体験に依拠しているのだと思われる。
 ぼくの英語力では歌詞の詳細を紹介することができないけれど、わかる人にはそうとうなインパクトがあるそうで、そのイメージの錯乱と通底するニヒリズム、非エロティックなセックス描写などなど、いつか読めるときが来るといいなぁ。いまはサウンドを手がかりにこうして書くしかないとしても、アイデンティティ(人種や性別)を超えた親和力のひとつの描き方として、エレクトロニック・・ミュージックが応用されていることは理にかなっているし、そしてその他方で、『Im Hole』の先駆的な作品としてヴォコーダーを楽器として使ったローリー・アンダーソンの偉大なる『ビッグ・サイエンス』(1982年)が持ち出されるのもまったく納得する。政治的な洞察力をもって声の実験をポップに展開した“オー・スーパーマン”からいくつもの季節を経て、いまここに『Im Hole』があるというのは、これもまたじつに意義深い話だ。というか、アヤを聴いて、もう我慢しきれず、ついついレコード棚から『ビッグ・サイエンス』を引っ張り出してたったいま聴いているのだった。

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