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RILLA - 遊撃 release party - ele-king

 今年の頭、上海の〈SVBKVLT〉からEP「遊撃」(こちらのサウンドパトロールを参照)をリリースした京都のプロデューサー、RILLA。a同作のリリース・パーティが6月10日(金)、東京は下北沢 SPREAD & ILLAS にて開催される。同じく近々新作を発表する COMPUMA や 5月にアルバムをリリースした Mars89 に加え、シークレット・ゲストも登場予定とのこと。梅雨を吹き飛ばそう。

RILLA - 遊撃 release party

テクノを遊撃するベースからのサイケデリック・ハンター
上海のカルト・レーベル〈SVBKVLT〉よりEP「遊撃」をリリースした京都のRILLAが東京では6年ぶりの出演となる完全復活のリリパを開催。

SHACKLETONやKarafuto(Tanaka Fumiya)等も招き、ダブステップとテクノを試みたKEIHINとの伝説的なパーティALMADELLAやGRASSROOTSでのレギュラー・パーティGUERILLA~LOCUS、CISCOやJestsetのテクノ・バイヤー等の活動を経て、ヒップホップ、レゲエ、ダブステップ、ハウスにも共通するベースラインとテクノの音響空間が交わるエッジを際立たせてきたDJ/プロデューサーRILLA。2020年にTorei主宰の〈Set Fire To Me〉からのEPリリースを皮切りに長年の活動休止から再開に至り、続いて中国オルタナティブ・クラブの起点Allの初期において基盤ともなったGaz Williamsよるカルト・レーベル〈SVBKVLT〉から本年EP「遊撃」をリリース、作品を出しながらもコロナ禍の自粛によって現場から遠のいていたRILLAが東京では6年ぶりの出演、完全復活を遂げる「遊撃」のリリパを開催。ゲストにダブを起点に”沼”なる特異なサイケデリアを創り出してきたCOMPUMA、日本人アーティストも多数リリースするUKの〈Bedouin〉からアルバムをリリースしたばかりのMars89のライブ・セット、〈Set Fire To Me〉のレーベル活動におけるキュレーションでも着実な歩みを見せるTorei、ダブの奥地へ突き進む京都のGunilla、そして現在活動休止中のRILLAの盟友でもあるシークレット・ゲストが東京での復活を祝してラインナップ。ILLASでは実験音楽としてのPSY(サイケ)をテーマにサイケxブレイクなトランス・コアとも言えるHARETSU、野外からクラブまで精力的な活動で現行のトランス界隈を疾走するTEI TEI、渋谷の新スポットTangleやFLATTOPの一員でもあるジャズコレクティブNoNationsの実験派Tonydot、スローテンポなオーガニック・テクノ/エレクトロに邁進する鏡民がラインナップ。

ゆったりとしたダブステップやダンスホールから高速的なフットーワークやシンゲリのようなマルチレイヤーのリズムとベースの矢を放ち、サイケデリックな沼や渦となって覚醒していくある種の儀式のような世界観を通じ、オーガニックにテクノを拡張するRILLAの遊撃が始まる。

RILLA - 遊撃 release party
2022/06/10 FRI 23:00 at SPREAD & ILLAS
ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,500 / U23 ¥1,500
+1D for All entrance fees

https://ra.co/events/1537995

遊撃@SPREAD

RILLA - Release set -
Secret Guest
COMPUMA
Mars89 - LIVE
Torei
Gunilla

PSY@ILLAS

HARETSU
TEI TEI
Tonydot
鏡民

artwork: Tianyi
layout: ginji kimura

promoted by melting bot / Local World

- 全てのエントランス料金に別途ドリンク・チケット代¥600がかかります / All entrance fees plus a ¥600 drink ticket fee.
- 再入場可 ※再入場毎にドリンク・チケット代として¥600頂きます / 1 drink ticket ¥600 charged at every re-enter

RILLA [SVBKVLT / Set Fire To Me]

嗚呼、人情とベースライン。福岡より上京した、あの屈強な霊長類(学名:ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ)を思わせる特徴的な風貌を持ったその男とダンス・ミュージックを出会わせたのは専門学校時代の友人という縁、DJをはじめたのも友人の「お前レコード持ってるならやってみろよ」という言葉、そして現在のDJの基礎、いわゆる“やられた音”としてその後のその男の趣向を決めたのは、そのDJ練習の音に嫌気がさした、隣人の保育士が差し出してくれたDJ KENSEI氏のミックステープであった。ここでも縁、いやそれは言い換えれば人情でもある。そこでヒップホップに衝撃を受け、そしてブレイクビーツ、エレクトロニカへと開眼していく。2002年、名門CISCOテクノ店への入店とともにバイヤーとして働くうちに、ジャングル、テクノ、ダブステップと、そのサウンドの趣味を広げた。いつしかその名前がRILLAと定着しはじめた頃、東高円寺の名店GRASSROOTSに出入りするうちにさらに耳が深く、広がることでいまのDJスタイルへと日々進化していく。それもこれも人との出会い人情であった。ヒップホップもレゲエもダブステップもテクノもハウスも、その男がかける音は基本的にベースラインのグルーヴがある(聴こえずとも)、そしてどこか遠くが温かい(聴こえずとも)。今宵もどこかで、人情とベースラインでスピーカーと身体を揺らしている。嗚呼。

5年間務めたGRASSROOTSでのレギュラー・パーティ“GUERILLA”~“LOCUS”、KEIHINとのテクノとダブステップ、そして未知の体験を提供する不定期開催の"ALMADELLA"を経て2012年より京都に拠点を移す。2020年にはTorei主宰のレーベル「Set Fire To Me」より1st EP「SFTM002」をリリース。2022年上海カルト名門「SVBKVLT」からのデビュー作「Yugeki / 遊撃」は、Rillaが初めて日本国外に進出する作品となる。またNTS Radio、Kiosk Radio、Refuge Worldwideなどの海外ラジオにもミックスを提供している。

https://www.soundcloud.com/rilla-almadella
https://www.instagram.com/rilla_dj
https://www.twitter.com/rilla_
https://www.facebook.com/almadella.rilla

Rilla – Yugeki / 遊撃 EP
Label : SVBKVLT
Release Date : 21st January 2022
Cover Design : Tianyi
Mastering : Raphael Valensi
Buy : https://svbkvlt.bandcamp.com/album/yugeki-ep

Tracklist
1. Get Up Eight
2. Isn’s
3. Seven Stars
4. Fifth Wave
5. ARP MDS
6. Get Up Eight (Howie Lee Remix)
7. Isn’s (Osheyack Remix)
8. Fifth Wave (Hyph11E Remix)

Julian Sartorius & Matthew Herbert - ele-king

 イーライ・ケスラーの跡に道ができている……のかもしれない。主にドラム・ソロでインプロヴィゼーションを展開してきたケスラーはニューヨークを拠点にレッドー・ホース名義や〈Pan〉からのソロ作、あるいはオーレン・アンバーチとのジョイント作『Alps』でも大した注目を集めなかったものの、10年代後半にローレル・ヘイロー『Dust』と OPN『Age of』に相次いで起用されたことによって急速に知名度を上げ、タイミングよくリリースされた〈Shelter Press〉からの『Stadium』でようやく彼自身の作家性も広く認めらることになった。細かく緩急をつけたドラミングやリズムの起点がどこにあるのかわからないフィールド録音とのアンサンブルなど演奏の可能性を再認識させ、プロセッシングに頼りきっていたアンビエント・ミュージックにも大きな刺激をもたらしたことは確か。これに続いたのがウィル・ガスリー。オーストラリアのドラマーで現在はフランスを拠点にするガスリーもまたデビューから10年以上陽の目を見ず、カントリー・ブルースからミュジーク・コンクレートと幅広く模索を続けたのちファイアー!オーケストラに参加したことでオーレン・アンバーチと交流が深まり、同じくアンバーチとのジョイント作『Knotting』や、アンバーチとガスリーにマーク・フェルとサム・シャラビまで加えた『Oglon Day』をリリース。様式性を完全にオミットしたケスラーとは異なり、はっきりとガムランに寄ったドラミングを聞かせるガスリーは、南インドの音楽に接近していたマーク・フェル(詳しくは『アンビエント・ディフィニティヴ改訂版』P276)とはさらに『Infoldings』『Diffractions』と立て続けにコラボレート・アルバムを制作し、偏執的ともいえるパーカッション・サウンドをこれでもかと展開した。ガムランにフォーカスしたなソロ作『Nist-Nah』ではダイナミズムを最小限にとどめ、『Stadium』と同じくドラミングの「間」をクローズ・アップし、その試みは8人編成のアンサンブル・ニスト・ナーという新たなユニットを始動させるに至っている。ケスラーやガスリーがアンビエント・ミュージックと親和性が高かったことは興味深く、その線だけでもマット・エヴァンスや金子ノブアキなど気になる人は数多いる。サイモン・ポップしかり、ライオンズ・ドラムしかりである。

 2004年にフリー・ジャズのコリン・ヴァロン・トリオとしてスイスからデビューし、09年にシンセ・ポップのエレクトリック・ブランケットにも加わったジュリアン・サートリアスもソロや数多くのユニットで『Nist-Nah』や『Stadium』を思わせるアトモスフェリックなドラミングを多く試み、とくに10日間に渡ってヒッチハイクを続けながら路上で演奏したという『Hidden Tracks: Basel - Genève』はエレクトロニクスもプロセッシングも一切行わずエディットだけで構成したという快作。いわゆるドラムセットを運び歩いたわけではないようで、ガムランを思わせる細かな鐘の音の連打や意味不明な打撃音が瞑想性を誘いそうで誘わないという微妙なラインで展開されていく。スイスのSSW、ソフィア・ハンガーのバックで叩く機会の多いサートリアスと見事なコラボレーション・アルバムを完成させたのが、そして、マシュー・ハーバート。コロナ禍に映画のサウンドトラックを5枚続けてリリースし、レトロなハウス・アルバム『Musca』でダンスフロアへの帰還も果たしたハーバートがかなりアグレッシヴなアプローチでサートリアスを追い詰め、『Hidden Tracks: Basel - Genève』と同じ人なのかと思うほどオープニングから緊張感が途切れない演奏が続く。『Drum Solo』というタイトル通り、ハーバートは自分では音を出さず、サートリアスのドラムにリアルタイムで手を加えているだけだという。とてもそうは思えないけれど、ハーバートが耳にしていたであろう核となるドラムの演奏は確かに聴き取れるし、これにディレイなのかサンプリング・ループなのかぜんぜんわからないけれど、シンバルの音をそのままドローンにしてしまったり、種々様々な音があっちからこっちから襲い掛かっていく。全体のタイトさとその持続はメビウス&プランクがフリー・ジャズをやっていたらこうなったかなという感じで、オウテカにしか聞こえないというレヴューも見かけたけれど(確かに中盤はそうかも)、鬼気迫るムードはこのアルバムが〈Accidental〉傘下に設けられた新たなライン〈Album In A Day(1日でアルバムを仕上げる)〉からのリリースであったことも一因を成していたのだろう(ミックスもその日のうちに終わらせたという)。いや、しかし、ハーバートはコンセプトの鬼である。この人はこのまま生涯を貫き通すにちがいない。


Whatever The Weather - ele-king

 新名義は日本語に訳すと「どんな天気であれ」。曲名はすべて摂氏。アンビエント作品にとりくむにあたり、天気や気温をテーマに選んだ時点でロレイン・ジェイムズに勝機はあったのだろう。なぜならそれらは、つねにわれわれの生活を「とりまい」ているものだからだ。例外はない。どんな場所に住んでいようと、どんな階級・人種・性であろうと、天候はわれわれの「周囲」にあり、その影響を否応なくわれわれは受ける。

 新作でマスタリングを担当しているテレフォン・テル・アヴィヴ(やむをえないとはいえ、昨晩の来日公演中止は残念でした……)やバスなどのエレクトロニカ、あるいは mouse on the keys や toe といった遠い東洋のマスロックに惚れこんだロレイン・ジェイムズは、それらとはべつのところにいると思われているグライムや、リベラルの良識派から嫌忌されるドリルのストリート感覚さえもとりこんで、90年代エレクトロニカのスタイルをアップデイトしてきた。われわれはすでに2枚のクラシック、『For You And I』と『Reflection』を知っている。 全盛期の〈Warp〉なら間違いなく、なにを差し置いてでも契約していたアーティストだろう。
 ファースト・アルバムの高層公営住宅の風景は、彼女がどこから来たのかを物語っている。二枚重ねの写真が指し示すそれは、彼女がけっして余裕があるとはいえない経済状況のなかDIYで音楽をつくりはじめた場所であり、その後ジェントリフィケイションによってコミュニティごと破壊されようとしていた場所だ。
 郊外の公営団地に育ち、ラップをはじめる──のではない。彼女はIDMを愛し、それをわが音楽とした。文化的な観点からも、彼女の存在は因習打破的だ。労働者階級出身の黒人クィア女性が紡ぐ電子音は、天候が人間にとっての環境であるように、IDMやアンビエントが白人だけのものではないことを控えめながら、しかし強く主張している。

 アンビエントといっても、新作を構成する4割くらいはビートを持った楽曲である。ドリルンベースの “17°C” は、90年代後半以降のエイフェックス•ツインスクエアプッシャーへの愛を惜しみなく披露している。“0°C” におけるもの憂げなメロディとマシナリーなドラムの組み合わせは、もろにAIシリーズを想起させる。それだけだと懐古的に映るかもしれないが、ジェイムズ本人が歌う “4°C” や “30°C” では、声の響きとビート両面における現代的な冒険が繰り広げられている。かつて心酔した音楽へのリスペクトと、未知を探求する好奇心。
 ノンビートの曲はどれもうっとりするほど美しい。アートワークどおりひんやりした空気を漂わせつつ、不思議なぬくもりをまとってもいる。どこかジャズっぽいコードのおかげかもしれない。寒くもなく、暑くもなく、夢見心地でありながら現実逃避的にはなりすぎず、うまく日常に寄り添いもするサウンド。前2作にあったラップがないかわりに、本盤は極上の心地良さを搭載している。『AMBIENT definitive 増補改訂版』が「2022年」のページで大枠に選出しているのもむべなるかな、今年上半期におけるエレクトロニック・ミュージックのクライマックスがここにある。

 かつてイーノが「周囲の」とか「とりまく」といった意味のことばを初めて自作に冠したのが1978年。14年後、ビートのある音楽をもってそれを書き換えたのがエイフェックス•ツインだった。両者にないバックグラウンドを持つロレイン・ジェイムズは、その固有の感性で先人たちの試みを更新している。

Pine Barons - ele-king

 フィラデルフィアのインディ・ロック・バンド、Pine Baronsがフィッシュマンズのカヴァー・アルバムをリリースする。すでにbandcampにて、“ナイトクルージング”が先行で発表されているが、ほかに、 ライヴの冒頭でお馴染みの“Oh,slime”をはじめ、“POKKA POKKA”、“BABY BLUE”、“SMILIN' DAYS, SUMMER HOLIDAY”、“なんてったの”、“ゆらめき IN THE AIR”、“FUTURE”、そしてなんと“LONG SEASON ”がカヴァーされる。
 バンドはことの経緯を以下のように説明している。「前作『Mirage on the Meadow』のミキシング中に、フロントマンでマルチ・インストゥルメンタリストのキース・エイブラムスはフィッシュマンズの音楽と出会い、ドリーム・ポップ、サイケデリック・ロック、トリップホップ、ダブ/レゲエを混ぜたその無類の才能に魅了されてしまった。日本語を話せないエイブラムスは、歌詞の意味を理解するため、日本語を話す友人の助けを借りて、故佐藤伸治の言葉を英語で叙情的に解釈することに成功した。それから、佐藤の著作権の所有者の了解を得て、カヴァー・アルバム『I LOVE FISH』は正式に誕生するにいたった」「エイブラムスは初めて佐藤の声を聴いたとき、『歌詞の意味も知らずに、その歌声に強いつながりを感じた』と振り返る。その声の純粋な美しさと、音楽がいかに普遍的なものであるかを確認することができたと」
 
 リリースは7月8日。bandcampで予約できます。

Vladislav Delay - ele-king

 ヴラディスラヴ・ディレイの新作が〈Planet Mu〉からリリースされる。タイトルは『Isoviha』で、これはフィンランドがロシアの占領下にあった18世紀のIsoviha時代から取られている。また、レーベルによればその音楽は「ハイパーモダン・ムジーク・コンクレート」のこと。リリースは7月15日。
 

Adrian Sherwood - ele-king

 今年も精力的に活動を続けている〈On-U〉のエイドリアン・シャーウッド、このUKダブのパイオニアが女性ダブ・シンガーたちをフィーチャーしたコンピレーションをリリースする。収録された10曲はすべてシャーウッドがプロデュースしたものだが、歌っているのは彼がUKや世界中で出会った女性シンガーたち、日本からはリクル・マイが参加している。しかも、すべての曲が英語以外の言語で歌われているという、これは男性中心社会への反論であると同時に、英米中心社会(ないしは河野太郎が憧れた5アイズ)への反論でもある。
 ダブ・ミュージックにおける女性を称えようと思った理由について、シャーウッドは次のように述べている。「多くのシンガーが、ダブ/レゲエの舞台は男性のもので、威圧的でさえあると感じている」と言っていた。だから、アーティストを招いて、私たちのリズムトラックに、すべて英語以外の言葉で好きな曲を歌ってもらうことにしたんだ」
 
 アリ・アップとスタイル・スコットに捧げられたこのアルバム、リリースは7月22日とまだ先の話だが、ナイスな企画なのでニュースにしておきました。



Various Artists
Adrian Sherwood Presents: Dub No Frontiers

On-U

https://adriansherwood.bandcamp.com/album/adrian-sherwood-presents-dub-no-frontiers

Cremation Lily - ele-king

 火葬された百合、クレメーション・リリィ。そんな不思議な名を持つユニットの新作がリリースされた。

 ロンドンを拠点とするクレメーション・リリィ(Cremation Lily)は、ゼン・ズイシゴ(Zen Zsigo)のソロ・プロジェクトである。彼は電子ノイズとシューゲイズの両極を往復するようなダーク・アンビエントを展開してきたアーティストだ。「火葬された百合」という名のとおり、どこか冥界を感じさせるムードのサウンドでもある。ゼン・ズイシゴの音には生と死の結晶がある、とはいささか大袈裟な物言いだろうか。
 くわえてゼン・ズイシゴはイギリスの現行のカセットテープ・カルチャーの重要人物でもある。ゼン・ズイシゴはクレメーション・リリィのほかにも、フォーエイジズ(Four Ages)、ライブモーケット(Livimorket)、ライフ・イン・ザ・ダーク(Life In The Dark)、ウィンター・オービット(Winter Orbit)名義/プロジェクトなどでもリリースを重ねてきた。現行ノイズ・アンビエント・アンダーグラウンド・カルチャーを、みずから主宰するカルト・レーベル〈Strange Rules〉をベースに、多数の名義を使いわけて、リゾーム状の活動を展開してきた人物なのだ。
 クレメーション・リリィとしては、〈Strange Rules〉からの多くのリリースをはじめ、ヘルムが運営するレーベル〈Alter〉からも音源(アルバム)をリリースをしてきた。個人的には〈Alter〉から2018年からリリースされた『In England Now, Underwater』、セルフリリースで発表された2020年の『More Songs About Drowning』にはかなりハマった記憶がある。
 初期作品では2017年に〈Strange Rules〉からリリースされた夢幻的なダーク・アンビエントの傑作『The Processes And Instruments Of Normal People; Trying And Failing, Falling And Water Running』などが強く印象に残っている。このレビューを書くたびに久しぶりに聴き直したが、今聴いても圧倒的な世界観/音響を実現しているように思えた。

 そして2022年、サンフランシスコの実験音楽レーベル〈Flenser Records〉から8作目のアルバム『Dreams Drenched in Static』がリリースされた。〈Flenser Records〉のレーベルカラーを実に体現した分類不能な作品でもあった。
 そう、この『Dreams Drenched in Static』は、ポスト・クラブ・ミュージック、ドローン、ノイズ、モダン・クラシカル、アンビエント、シューゲイズ、インダストリアル、ドゥーム、ブラックゲイズなどのサウンドが融解したエクストリームなサウンドなのである。

 『Dreams Drenched in Static』は全10曲によって構成されたアルバムだ。ミニマルなピアノ曲“Barely Remembered”で幕を開け、2曲目“Dreams Drenched In Static”、3曲目“Wavering Blood”では電子音のシャワーが光のようにトラックに降り注ぎ、粉々に破壊されたビートが断続的に鳴り響く。変調された「声」は歌の痕跡のようにそこにある。
 4曲目“I'm Done (Indefinite Light) ”以降は、刺激的な電子ノイズと沈み込むようなムードが共存しながらも、夢と現実の境界線が曖昧に溶け合ってしまうような音楽を展開する。5曲目“Body on a Lake ”は静謐なムードのなかダーク・アンビエントとヴェイパー・ウェイヴが入り混じるようなサウンドだ。6曲目“Moonlight Doses”は、月夜に鳴る壊れたオルゴールのごとき優美なアンビエント曲である。
 ここまで聴くと分かってくるように、このアルバムは、2曲目と3曲目では暴発する電子ノイズが湧き上がるエクストリームなトラックが展開されるのだが、次第に内省的なムードの曲調に変化していく構成になっている。絶頂へと至る快楽ではなく、夢のなかに彷徨うようなプラトー状態が続くとでもいうべきか。ノイズを基調にした音楽でこれは稀なことだ。いわばアンチ・クライマックスとでもいうようなアルバム構成なのである。
 シューゲイズ・ノイズ・アンビエント・R&Bとでもいうべき異形のトラックである7曲目“Selfless”では、ジャンルの領域が溶けだし、音楽と音の境界線が崩れ、心と知覚に雪崩こんでくるサウンドを生成する。崇高にしてジャンク、グリッチにして神秘的なムードがたまらない。8曲目“Overflowing Velvet Tide”ではギター・ノイズ的な音響によって生成されるアンビエント・トラック。9曲目“I Need To Stop Blaming Myself”は、7曲目と同様にアンビエント・R&B・シューゲイズとでも形容したい音楽性を展開するだろう。
 そしてアルバム最終曲にして10曲目“In Pain, Surrendering”はふたたび浮遊感のある白昼夢のようなピアノ主体の曲である。白昼夢から始まり、ふたたび新たな白昼夢へ。実に見事なアルバムの構成といえよう。
 
 以上、全10曲。ここに収録された楽曲たちは、いわば聴き手の意識を別領域へと連れて行ってくれるようなサウンドだ。電子音とノイズが横溢し、ヴォイスとメロデイが「音楽の残骸」のように掠れた音を発している。
 サイケデリックでヘヴィ。トリッピーでチル。シューゲイズでグリッチ。さまざまな音が溶け合うクレメーション・リリィの最新作は、まさに「エレクトロニカ」と「ロック」と、「アンビエント」と「シューゲイザー」と「電子音響」と「実験音楽」が、波打ちぎわで消え去っていくような音を発している。まるで覚醒と夢のあいだを彷徨するような音響空間だ。「静電気を帯びた夢」という言葉そのものアルバムといえよう。

リコリス・ピザ - ele-king

 ちょうど1年ぐらい前に『男組』を読み直した。1974年から少年サンデーに連載された暴力マンガで、物語を駆動させていく原理が『北斗の拳』や『クローズ』と同じくテストステロンだけに依拠していた作品。「本物の男がどうした」とか「男同士だ」といったジェンダー・バイアスが他のあらゆるファクターを押さえ込み、屈託のないストーリーを可能にしていく。「男とは何か」という定義や説明はもちろんない。2001年からビッグコミックスピリッツで始まった『オメガトライブ』も同じように男たちの勢力争いを柱にした暴力マンガで、『男組』にSF的要素を加味し、ストリートの抗争から次第に自衛隊の改革へと論点が社会性を帯びていく。『オメガトライブ』が物語を駆動させる原理はしかし、「男」ではなく「ニーチェ」である。「力への意志」が男たちの抗争を焚きつけ、本当の絶望を味わった者だけが「超人」になれるというニーチェの思想にストーリー展開は規定され、「愚民を統率する」という『男組』のファンタジーは国民国家のスケールで上書きされていく。暴力革命を駆動する原理が「男」から「意志」に変化したということは実存主義が2000年代の少年マンガでは有効に機能していたことを示している。実存主義というのは人間が生きることに意味や目的はないとした思想で、人間が生きるのは意志によるものとした。それこそ世界は、理性的とはとてもいえない人間の意志がぐっちゃぐっちゃに渦巻く最悪の場所だとショーペンハウアーやニーチェは考えたのである。そう、ポール・トーマス・アンーダーソンの群像劇には必ずといっていいほど「意志の強い男」が登場し、これでもかと周囲を引きずり倒し、その行動も結果も滑稽を極めたものが多い。その頂点ともいえる作品が2017年の『ファントム・スレッド』で、ダニエル・デイ=ルイス演じる服の仕立て屋が芸術家じみたことを追求すればするほど滑稽度は増し、「意志の強い男」がどれだけチープな存在かということが完膚なきまでに描写されていた。無意味で無目的な世界にあって、何かを前に進めようとする人間の「意志」にも大した価値は認めない。そのように主張しているとしか思えないポール・トーマス・アンダーソンによる5年ぶりの新作が『リコリス・ピザ』である。マーク・ウォールバーグやホアキン・フェニックスに継いで、歴代の「意志の強い男」に抜擢されたのは誰かと思えば急逝したフィリップ・シーモア・ホフマンの息子、クーパー・ホフマンである(映画初出演)。

 1970年代のロサンゼルス。15歳のゲイリー・ヴァレンタイン(クーパー・ホフマン)は25歳の撮影助手アラナ・ケイン(アラナ・ハイム)をデートに誘う。歳も離れているし、最初はまったく取り合わなかったアラナは意外にも誘いに応じ、数度の会話を経て次第に彼女が人生に迷い、いわゆる「クォーター・ライフ・クライシス」に陥っていることがわかってくる(そうでなければデートの誘いには応じなかっただろう)。ゲイリーは子役の俳優で、人気番組の端役として撮影に参加するためにロサンゼルスからニューヨークに飛び、ステージ・ママのスケジュールが合わないことからアラナが付き人として同行する。スージー・クアトロが流れる時点で何をか言わんやという感じだし、案の定、撮影の現場を経験することでアラナには微妙な変化が訪れる。ポール・トーマス・アンダーソンは『パンチドランク・ラブ』の「細い廊下」や『ザ・マスター』の「エレヴェーター」など狭いスペースに人々を詰め込むとなぜか印象的なシーンに仕上げる傾向があり、『リコリス・ピザ』でも楽屋からステージまでの「廊下」にスタッフやキャストが鈴なりになってスタンバッているシーンはやはり抜群で、妙な空気感を挟んで「観客の前に出る」という興奮がアラナに別世界を意識させたことがダイレクトに伝わってくる。そして、アラナはその撮影で知り合った別の俳優と交際を始め、「俳優が天職だ」と言っていたはずのゲイリーはウォーターベッドの販売に乗り出していく。アラナをデートに誘い、取材で顰蹙を買う発言をし、ウォーターベッドの販売を始めるなどゲイリーの役回りはストレートに「意志の強い男」で、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『ザ・マスター』といった大作とは影響を及ぼす範囲が小規模というだけで、意志の強さが随所で試される展開はこれまでの作品とまったく同じ。アラナもウォーターベッドの販売を手伝いはじめ、ある時、みんなで『カラーパープル』や『バットマン』を手掛けた映画プロデューサー、ジョン・ピーターズ(ブラッドリー・クーパー)にウォーターベッドを届けにいくことに。ここでトラブルが起きる。ウォーターベッドを設置したゲイリーたちはあれこれあって派手ないたずらを仕掛けた次の瞬間、自分たちも窮地に陥ってしまう。(以下、ネタバレといえばネタバレ、解釈といえば解釈)このトラブルを乗り切ったのがゲイリーではなく、アラナの「意志の強さ」なのである。「山師」を主人公にした『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は石油を採掘する話がメインだったけれど、『リコリス・ピザ』にはオイルショックという時代背景が巧みに織り交ぜられ、アラナは必要なはずの石油を一滴も使わずにトラブルから抜け出してみせる。それはまるで石油の上に築かれたロサンゼルスという都市の繁栄や男性文化を逆回転させているようなシーンで、「人間の意志が渦巻く最悪の場所」がその出発点まで一気に押し戻されたような徒労感を伴うものだった。窮地を抜け出し、疲れ切ったアラナは、そして、ふと視界に入ったポスターを見て選挙活動のヴォランティアに応募する。商売人と宗教家しか出てこなかったポール・トーマス・アンダーソンの作品に政治家というものが初めて加わった。

 市長選に立候補しているジョエル・ワックス(ベニー・サフディ)はおそらくゲイを公言していた市会議員のハーヴィー・ミルクとイメージをダブらせたものだろう。意志の強さを示すことで「クォーター・ライフ・クライシス」を抜け出したアラナはワックスの元でその才覚を表し、議員のPR動画を企画して撮影するなど、今度はゲイリーがアラナの仕事を手伝うようになる。そして、ゲイリーは議員の事務所で「ピンボール・マシーンが違法ではなくなる」という情報を入手し、誰よりも早くピンボール・マシーンを揃えたゲーム・センターをオープンする。ピンボール・マシーンがアメリカで違法だったというのは初耳で、調べてみると1920年代に禁酒法が成立した後、同じようにピューリタン的な価値観でスロットマシンなどが問題視され、1940年代にはピンボール・マシーンも正式に違法になったのだという。村上春樹『1973年のピンボール』とかザ・フー“ピンボールの魔術師”はどういった文化的意味合いを持っていたのかなという疑問も浮かんではきたけれど、まあ、そこは飛ばそう。いずれにしろ1976年のアメリカでピンボール・マシーンは復活し、ゲイリーの店は初日から大変な賑わいを見せる。ロサンゼルスを変えてみせるという議員の意気込みに共鳴していたアラナはゲイリーの志の低さに憤り、ゲイリーの行動を巡って2人は口論になる。そして、ゲイリーは「僕が声をかけていなければ、君はまだ生徒たちの写真を撮っていた」と、アラナの現在を全否定してしまう。このセリフは、男がチャンスを与えなければ70年代のフェミニズムは始まりもしなかったという意味にも受け取れるし、「クォーター・ライフ・クライシスに陥っている女」は存在しても「意志の強い女」は存在しないとゲイリーが認識したがっているようにも受け取れる。そして同時にポール・トーマス・アンダーソンがこれまで描いてきた「意志の強い男」は男だけが意志を押し通せる社会を背景に生きてきたからそれが可能になっていただけで、必ずしも個人の力ではないことに気づいていないから滑稽に見えるのだということがあらわになっていく(ブラッドリー・クーパーやショーン・ペンの演技が本当にそのことを理解させてくれる。そう、『リコリス・ピザ』ではゲイリーやジョン・ピーターズだけでなくショーン・ペン演じるジャック・ホールデンも畳み掛けるようにして滑稽に描かれ、「意志の強い男」たちはまとめて葬り去られている)。しかし、ポール・トーマス・アンダーソンはそのような「意志の強い男」を見捨てるような結末にはしなかった。ゲイの描き方がどうだという議論もありそうだけれど、ワックスのパートナーが放った「みんなクズだよ」というセリフがマイティ・ワードと化してすべてを肯定し、それこそ『リコリス・ピザ』は少年マンガのようなエンディングに突入する。「理性的とはいえない人間の意志が渦巻く最悪の場所」が見事に幕を閉じるのである。

 アラナ・ケインを演じるアラナ・ハイムは3姉妹でロサンゼルスのロック・バンド、ハイムとして活動し、映画は初出演(3姉妹はそのまま姉妹役で出演)。音楽は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来の付き合いとなるジョニー・グリーンウッド(レイディオヘッド、ザ・スマイル)。70年代のヒット曲が随所で流れるなか、ゲイリーとアラナがウォーターベッドに寝転ぶシーンでウイングスの“Let Me Roll It”がねっとりとした空気を運んできたのは、参りましたという感じ。

edbl - ele-king

 トム・ミッシュ以降を担うロンドンのプロデューサー、エドブラック。シングル曲で注目を集め、それらをまとめた編集盤『South London Sounds』で日本デビュー、新作『Brockwell Mixtape』も好調の彼だが、日本独自企画だった前者『South London Sounds』がアナログ化されることになった。しかもクリア・レッド・ヴァイナル。限定販売とのことなのでお早めに。

サウス・ロンドンから登場した新世代の才能=エドブラック(edbl)による日本デビュー・アルバム『South London Sounds』がクリア・レッド・ヴァイナルでリリース! 日本国内ではVINYL GOES AROUNDでの独占販売が決定。

トム・ミッシュやジェイミー・アイザックなど、ここ数年音楽シーンを賑わせているサウス・ロンドン・シーンから登場した新たなる才能の持ち主であるエド・ブラック。

トラックメイカーであり、プロデューサーであり、そしてギタリストでもあるアーティスト、エドブラックがこれまでデジタルのみでリリースし話題を呼んだトラックの数々を厳選/集約した日本独自企画による注目のアルバムがクリア・レッド・ヴァイナルでリリースされます。

日本国内はVINYL GOES AROUNDでの独占販売。限定数につきお早めにお買い求めください。

・VINYL GOES AROUND 販売ページ
https://vga.p-vine.jp/exclusive/vga-7749c/

・edbl - The Way Things Were Feat. Isaac Waddington (Official Music Video)
https://youtu.be/Mb95_G2bSxU

[リリース情報]
アーティスト:edbl
タイトル:South London Sounds
品番:PLP-7749C
フォーマット:LP(CLEAR RED VINYL)
価格:¥3,850(税込)(税抜:¥5,500)
※商品の発送は2022年6月中旬を予定しています。
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※商品は一部他店にて流通するアイテムとなります。

[TRACK LIST]
・SIDE A
1. Charmaine Feat. Zach Said
2. Symmetry Feat. Tilly Valentine
3. Hard To Tell Feat. Carrie Baxter
4. Nostalgia Feat. Taura Lamb
5. Less Talkin' Feat. JAE
・SIDE B
1. Cigars Feat. Alfie Neale & Jarki Monno
2. (Baby Can We) Lift This Up? Feat. Hemi Moore
3. Table For Two Feat. Tilly Valentine & Bran Mazz
4. The Way Things Were Feat. Isaac Waddington
5. Breakfast In Bed Feat. Joe Bae

Lucrecia Dalt - ele-king

 昨年アーロン・ディロウェイとのすばらしい共作を送りだしたルクレシア・ダルト、コロンビア出身で現在はベルリンを拠点に活動しているこのプロデューサーが新作をリリースする。
 今春サム・ウォーカー監督のホラー映画『The Seed』で映画音楽デビューを飾っている彼女だが、つづいて今回はHBOのホラー・コメディ『The Baby』シリーズのスコアを担当。5/27に〈Invada〉と〈RVNG〉から発売される28曲収録のLPにおいて彼女は「奇妙な声、肉体の音、喉歌」を探求しているそうだ。現在 “Mareterna” が先行公開中です。


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