Home > News > インディ・シーンに広がるヴァイラル・マーケティング
激震走るとはこのことだろうか。音楽界、とりわけインディ・シーンにとってショッキングな事態が報じられている。
きっかけは音楽メディア、『New Environments』に4月17日に掲載されたエッセイ「誰も音楽なんて好きじゃないのか?」。そこではブルックリンのインディ・ロック・バンド、ギースをPRすべく、マーケティング会社があの手この手でバンドのことを「好きにさせる」よう仕組んでいたことが触れられていた。
その後、英『ガーディアン』紙が4月29日に記事「インディ・ミュージックは偽のファンや不誠実なヴァイラル・キャンペーンに侵略されている」を掲載。オーヴァーモノやファットボーイ・スリム、チャーリー・XCX、ドーチーなどがそうしたデジタル・マーケティングを活用していたことが明かされた。
マーケティング会社が用いる手法は、インフルエンサーなどに報酬を支払い投稿させたり、偽のファンのアカウントを作成したりすることによって、そのアーティストについての肯定的な感情を引き起こさせるというもので、顧客リストには近年ブレイクを果たしたMk.geeやオーケールーのみならず、デペッシュ・モードのようなヴェテランも含まれているという。
『ガーディアン』いわく、「政党やAリストの俳優がSNSを利用して偽の世論を作り出すことは、以前から知られていた。音楽ファンも、メインストリームのポップ・スターならそうしたことをやっているだろうと予想しているかもしれない。しかし、オンラインでの言説は本物のファンによるものだという期待が依然として残るインディ・ミュージックにおいては、話が別だ」
今後はこれまで以上に、SNSでの評判を気にせず、信頼できるメディアやライターを探すことが重要になってくるのかもしれない。