ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Nwando Ebizie - The Swan (review)
  2. Natalie Beridze - Of Which One Knows (review)
  3. Associates - Sulk(40th Anniversary Edition) (review)
  4. Takuma Watanabe ——渡邊琢磨『ラストアフタヌーン』@ 河口湖円形ホール (news)
  5. THE PIANO ERA 2022 ——テリー・ライリーや高木正勝も出演、ピアノ音楽をテーマにした2日間のフェスティヴァル (news)
  6. Cornelius - 2022.7.30@Fuji Rock Festival (review)
  7. interview with Hudson Mohawke 待っていたよ、ハドソン・モホーク (interviews)
  8. Nick Cave & Warren Ellis ——ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスが音楽を手がける自然ドキュメンタリー映画上映 (news)
  9. Kangding Ray - ULTRACHROMA (review)
  10. ニュー・ダッド──あたらしい時代のあたらしいおっさん - 木津毅 (review)
  11. Tonalism ──LA発のアンビエント・イベントがPARCOで開催 (news)
  12. GemValleyMusiQ - Abu Wronq Wronq (review)
  13. Jeff Mills ──ジェフ・ミルズの来日公演が決定 (news)
  14. Ryoji Ikeda ──池田亮司が約10年ぶりのオリジナル・アルバムをリリース、渋谷WWW Xにて最新ライヴも (news)
  15. black midi - Hellfire (review)
  16. Whitearmor - In the Abyss: Music for Weddings (review)
  17. Columns 山本アキヲの思い出 (columns)
  18. Alva Noto & Ryuichi Sakamoto - Glass (review)
  19. Pine Barons ——フィラデルフィアのインディ・バンドが、フィッシュマンズのカヴァー・アルバムをリリース (news)
  20. interview with HASE-T 人生が変わるような音楽 (interviews)

Home >  Reviews >  Old & New > Various Artists- Vol. 2 Deutsche Elektronische Mu…

Various Artists

Various Artists

Vol. 2 Deutsche Elektronische Musik --Experimental German Rock And Electronic Musik 1971 - 83

Soul Jazz

Amazon

野田 努   Mar 29,2013 UP Old & New

 再発見を得意とするUKの〈ソウル・ジャズ〉によるクラウトロックの編集盤、その『Vol. 2』だが、『Vol.1』以上に多彩な選曲になっている。カンの壮大な"ハレルヤ"がわずか5分弱に切られているのはがっかりだが、クラウトロックと言ったときのお約束の音(ミニマルで、エレクトロニックで、アブストラクトで)も収録しつつ、今回は、ギラ、アジテーション・フリー、アモン・デュールIIのようなコミューナルなロック・バンドの美しい楽曲、A.R. &マシーンズ、ブロセマシーナのコズミックでフォーキーな楽曲が要所要所で印象的に使われている。ミニマルで、エレクトロニックで、これといった旋律のないクラウトロックの池のなかでは、むしろ多少アメリカナイズされているロック・ソングが新鮮に思えるから不思議......でもなんでもないか。
 とにかく、たとえば、YouやSergius Golowin、Electric Sandwich、Rolf Trostel、70年代のアフロ・フュージョン・グループのNiagaraといった、僕にはあまり馴染みでない名前がけっこう入っている。前作よりもさらに一段ギアを入れたような、マニアックな内容と言えるだろう。

 DAFやピロレイターのようなポスト・パンクが、ハラルド・グロスコフやヴォルフガング・リーヒマン、コンラッド・シュニッツラーやアスムス・チェチェンズらと混ざっていても違和感はないが、ドイツというだけですべてをひと括りにするにはさすがに無理がある。そういう意味で、ここに収録された27曲は、クラウトロックという括りの限界ラインをまさぐっているようだ。2枚目のCDの12曲目は、ファウストの"クラウト・ロック"。シリーズの最後はこれしかない。自分の知らない曲が多かったので、『Vol.1』よりも楽しめた。

野田 努