MOST READ

  1. interview with YURUFUWA GANGゆるふわギャングがぶっ壊しにキタ! (interviews)
  2. スカート - 静かな夜がいい (review)
  3. Syd - Fin / Matt Martians - The Drum Chord Theory / Steve Lacy - Steve Lacy’s Demo - EP (review)
  4. 水曜日のカンパネラ - SUPERMAN (review)
  5. interview with Keigo Oyamada - ガラパゴス、リミックス、脱原発 (interviews)
  6. yahyel - ──この一風変わった名前のバンドをきみはもう知っているか? ヤイエルが500枚限定の初CD作品をリリース (news)
  7. Shobaleader One──スクエアプッシャー率いる覆面バンドがアルバムをリリース、来日公演も決定 (news)
  8. Cornelius──11年ぶりのシングルを発表するコーネリアス (news)
  9. KANDYTOWN - ──キャンディタウンがついにメジャー・デビュー (news)
  10. Kingdom - Tears In The Club (review)
  11. Kassel Jaeger & Jim O’Rourke - Wakes On Cerulean (review)
  12. Shobaleader One──スクエアプッシャー率いる覆面バンドがボイラー・ルームにてライヴを披露 (news)
  13. Nuno Canavarro──ヌーノ・カナヴァーロの名作がリ・リイシュー (news)
  14. interview with SHOBALERDER ONE音楽を破壊すべし (interviews)
  15. interview with IO - KoolBoyの美学 (interviews)
  16. interview with Lawrence English新しい世紀のために (interviews)
  17. 『わたしは、ダニエル・ブレイク』 - (review)
  18. !!! (Chk Chk Chk)──チック・チック・チックがニュー・アルバムをリリース (news)
  19. Thundercat - Drunk / Ronald Bruner Jr. - Triumph (review)
  20. R.I.P.生悦住英夫 (news)

Home >  Reviews >  Old & New > Various Artists- Vol. 2 Deutsche Elektronische Mu…

Old & New

Various Artists

Various Artists

Vol. 2 Deutsche Elektronische Musik --Experimental German Rock And Electronic Musik 1971 - 83

Soul Jazz

Amazon

野田 努   Mar 29,2013 UP
このエントリーをはてなブックマークに追加

 再発見を得意とするUKの〈ソウル・ジャズ〉によるクラウトロックの編集盤、その『Vol. 2』だが、『Vol.1』以上に多彩な選曲になっている。カンの壮大な"ハレルヤ"がわずか5分弱に切られているのはがっかりだが、クラウトロックと言ったときのお約束の音(ミニマルで、エレクトロニックで、アブストラクトで)も収録しつつ、今回は、ギラ、アジテーション・フリー、アモン・デュールIIのようなコミューナルなロック・バンドの美しい楽曲、A.R. &マシーンズ、ブロセマシーナのコズミックでフォーキーな楽曲が要所要所で印象的に使われている。ミニマルで、エレクトロニックで、これといった旋律のないクラウトロックの池のなかでは、むしろ多少アメリカナイズされているロック・ソングが新鮮に思えるから不思議......でもなんでもないか。
 とにかく、たとえば、YouやSergius Golowin、Electric Sandwich、Rolf Trostel、70年代のアフロ・フュージョン・グループのNiagaraといった、僕にはあまり馴染みでない名前がけっこう入っている。前作よりもさらに一段ギアを入れたような、マニアックな内容と言えるだろう。

 DAFやピロレイターのようなポスト・パンクが、ハラルド・グロスコフやヴォルフガング・リーヒマン、コンラッド・シュニッツラーやアスムス・チェチェンズらと混ざっていても違和感はないが、ドイツというだけですべてをひと括りにするにはさすがに無理がある。そういう意味で、ここに収録された27曲は、クラウトロックという括りの限界ラインをまさぐっているようだ。2枚目のCDの12曲目は、ファウストの"クラウト・ロック"。シリーズの最後はこれしかない。自分の知らない曲が多かったので、『Vol.1』よりも楽しめた。

野田 努