ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Georgia Anne Muldrow - Overload (review)
  2. interview with Colleen 炎、わたしの愛、フリーケンシー (interviews)
  3. Columns アンダーグラウンド・レイヴの生き証人、Jeff23 (SP23 ex.Spiral Tribe) (columns)
  4. Felicia Atkinson/Jefre Cantu-Ledesma - Limpid As The Solitudes (review)
  5. Northan Soul ──ついに『ノーザン・ソウル』の一般上映が決定です! (news)
  6. Norhern Soul ──『ノーザン・ソウル』、この最高な映画を見たらスリムのデニムを履けなくなる (news)
  7. 山下敦弘監督『ハード・コア』 - (review)
  8. tamao ninomiya - 忘れた頃に手紙をよこさないで(tamao ninomiya works) (review)
  9. 日本のテクノ・アンダーグラウンドにおける重要DJのひとり、KEIHINが〈Prowler〉レーベルをスタート (news)
  10. Irmin Schmidt - 5つのピアノ作品集 (review)
  11. Panorama Barの初代レジデント“Cassy“ が年末の日本を襲撃 (news)
  12. Makaya McCraven - Universal Beings / Makaya McCraven - Where We Come From (Chicago × London Mixtape) (review)
  13. Blood Orange - Negro Swan (review)
  14. Yves Tumor ──イヴ・トゥモアが来日 (news)
  15. interview with GillesPeterson UKジャズ宣言 (interviews)
  16. Imaizumi Koichi ──今夏話題を集めた映画『伯林漂流』の再上映が決定&今泉浩一監督の全過去作品も (news)
  17. Colleen - The Weighing of The Heart (review)
  18. Brainfeeder X ──〈ブレインフィーダー〉10周年を記念した強力なコンピレーションが発売 (news)
  19. Marie Davidson - Working Class Woman (review)
  20. Random Access N.Y. vol.107:『デイドリーム・ネイション』30周年 (columns)

Home >  Reviews >  Old & New > Various Artists- Vol. 2 Deutsche Elektronische Mu…

Various Artists

Various Artists

Vol. 2 Deutsche Elektronische Musik --Experimental German Rock And Electronic Musik 1971 - 83

Soul Jazz

Amazon

野田 努   Mar 29,2013 UP Old & New
このエントリーをはてなブックマークに追加

 再発見を得意とするUKの〈ソウル・ジャズ〉によるクラウトロックの編集盤、その『Vol. 2』だが、『Vol.1』以上に多彩な選曲になっている。カンの壮大な"ハレルヤ"がわずか5分弱に切られているのはがっかりだが、クラウトロックと言ったときのお約束の音(ミニマルで、エレクトロニックで、アブストラクトで)も収録しつつ、今回は、ギラ、アジテーション・フリー、アモン・デュールIIのようなコミューナルなロック・バンドの美しい楽曲、A.R. &マシーンズ、ブロセマシーナのコズミックでフォーキーな楽曲が要所要所で印象的に使われている。ミニマルで、エレクトロニックで、これといった旋律のないクラウトロックの池のなかでは、むしろ多少アメリカナイズされているロック・ソングが新鮮に思えるから不思議......でもなんでもないか。
 とにかく、たとえば、YouやSergius Golowin、Electric Sandwich、Rolf Trostel、70年代のアフロ・フュージョン・グループのNiagaraといった、僕にはあまり馴染みでない名前がけっこう入っている。前作よりもさらに一段ギアを入れたような、マニアックな内容と言えるだろう。

 DAFやピロレイターのようなポスト・パンクが、ハラルド・グロスコフやヴォルフガング・リーヒマン、コンラッド・シュニッツラーやアスムス・チェチェンズらと混ざっていても違和感はないが、ドイツというだけですべてをひと括りにするにはさすがに無理がある。そういう意味で、ここに収録された27曲は、クラウトロックという括りの限界ラインをまさぐっているようだ。2枚目のCDの12曲目は、ファウストの"クラウト・ロック"。シリーズの最後はこれしかない。自分の知らない曲が多かったので、『Vol.1』よりも楽しめた。

野田 努