「!K7」と一致するもの

燻裕理 - ele-king

 1970年代、だててんりゅう、頭脳警察(『悪たれ小僧』のベース)、裸のラリーズ(有名な2枚組のライヴ盤『Live ‘77』でベース担当)に参加、長い活動休止期間を経てニプリッツ、MOLLS、ポートカスなどで活動、近年は燻裕理(くんゆうり)名義で知られる、日本のアンダーグラウンド・ロックのリジェンド、ヒロシ(悲露詩、HIROSHI 、ひろしNa、ひろしNar、楢崎裕史)がソロ・アルバムをリリースする。タイトルは『びど』。ドラムは、頭脳警察の石塚俊明。独特の脱力したロック・サウンドは健在です。
 

燻裕理 (Youri Kun)
びど

レーベル:いぬん堂
品番:WC-098
定価:¥2200(税込)
発売日:2021/9/6
https://inundow.stores.jp/items/610281ef053624788f619538

李劍鴻 Li Jianhong - ele-king

 『The Wire』2021年7月号で北京のトゥ・ウェンボウ(朱文博/Zhu Wenbo)が運営するレーベル〈Zoomin’ Night〉の特集が組まれたほか、同8月号では恒例企画「めかくしジュークボックス」にリー・ジェンホン(Li Jianhong/李剣鴻)とウェイ・ウェイ(Wei Wei/韋瑋)が登場するなど、ここにきて中国のアンダーグラウンドなノイズ/即興/実験音楽シーンがにわかに注目を集めはじめている。5月にイタリアの〈Unexplained Sounds Group〉から中国実験音楽のコンピ『Anthology Of Experimental Music From China』がリリースされたことも記憶に新しいが、本稿ではアンダーグラウンドなシーンにおける重要人物のひとりリー・ジェンホンにスポットを当て、彼が今年の春に発表した2枚の新作アルバム『山霧 Mountain Fog』『院子里的回授 Feedback in the courtyard』を紹介する。

 リー・ジェンホンは〈P.S.F. Records〉からのリリースでも知られる中国の実験音楽家/ノイズ・ミュージシャン/ギタリスト。1975年に生まれ、中国・杭州で90年代よりバンド活動をはじめ複数のグループで活躍。90年代後半に中国でインターネットが普及しはじめたことをきっかけに、ノイズや即興、実験音楽なども聴くようになっていったという。2003年には知り合いのミュージシャンとともにレコード・レーベル〈2pi Records(第二層皮独立唱片機構)〉を設立、同年にファースト・ソロ・アルバム『在開始之前、自由交談 Talking Freely Before The Beginning』を発表。また2003年から2007年にかけて 2pi 音楽フェス(第二層皮音楽節)を開催し、中国有数の前衛/実験音楽の祭典として知られるようになる。ゼロ年代後半から北京でも活動しはじめ、2011年に移住。同年には Vavabond 名義で知られるノイズ・ミュージシャン、ウェイ・ウェイとともに新たにレーベル〈C.F.I Records〉を立ち上げる。以降、これまで中国内外のレーベルから多数のアルバムを発表しており、中国においてアンダーグラウンドな音楽シーンが誕生した初期から活動を続けている代表的なミュージシャンのひとりとして高い評価を得ている。

 同じく中国出身で現在はフランスを拠点に活動しているミュージシャン、ルオ・タン(Ruò Tán/若潭)が運営するレーベル〈WV Sorcerer Productions〉からリリースされた『山霧 Mountain Fog』は、ジェンホンの真骨頂とも言うべきノイズ・ギターをソロとデュオで収録したライヴ・レコーディング作品。1曲目のソロではいきなり激烈なフィードバック・ノイズが鳴り響き、高柳昌行や大友良英を彷彿させる攻撃的な展開が延々と続く。だがオクターバーを使用して重低音を効かせ、フィードバックの持続音を強調した演奏内容は、ハーシュなノイズ・ミュージックではなくドゥームメタルにも近いダウナーなアンビエント/ドローンのようにも聴こえてくる。こうした傾向は中国の若手サックス奏者ワン・ズホン(Wang Ziheng/王子衡)を迎えた続く2曲目のデュオ・セッションでより顕著に表されており、ドローン状のギターとサックスが時に渾然一体となる特異な音楽内容は、フリー・インプロヴィゼーションの歴史に多数の名演を刻んだ編成(高柳昌行と阿部薫のデュオをはじめギターとサックスによる即興の系譜についてはhikaru yamada hayato kurosawa duo『we oscillate!』のライナーノーツで掘り下げたのでより詳しく知りたい方はそちらをご参照ください)でありながら、これまでのどの作品とも似ていない唯一無二のサウンドを生み出している。

 他方の『院子里的回授 Feedback in the courtyard』はジェンホン自身のレーベル〈C.F.I Records〉からリリースされたソロ・アルバム。フィールド・レコーディングとインプロヴィゼーションのあわいをいくような作品で、人びとの話し声や咳払い、虫の音、航空機の音など環境音と一体化するように、ギターの繊細なフィードバック・ノイズや電子音響のようなサウンドが聴こえてくる。紙版『ele-king vol.25』に寄稿したジャンル別2019年ベストのインプロヴィゼーションの項で触れたように、近年の即興音楽には環境音を活用した作品が多数発表されているものの、ジェンホンはこうした試みにすでに10年以上にわたって取り組み続けている。というのも彼は2010年に3枚組のアルバム『環境即興 Environment Improvisation』*をリリース、雨音や鳥の鳴き声、羽虫の飛び交う音といった自然環境の響きから、人びとの生活音、例えば日常会話やテレビから流れる音声、果ては酒場から聞こえてくる楽しげな音楽までをも相手取りながらギターによる即興演奏を行ない、その後も環境音と即興演奏を統合する独自の方法論を探求してきているのだ。今作では「おもちゃを片付けようとしない子供たち」や「夕食後のキッチンの片付け」、「夜10時、母はまだ咳き込んでいた」といった各楽曲のタイトルが示すように、まるでドラマ仕立てで日常生活のワンシーンを切り取るような環境音の響きとともに演奏を行なう内容となっている。

 冒頭で述べたように『The Wire』が中国のアンダーグラウンドなシーンを相次いで取り上げているものの、ジェンホンをはじめ中国で活躍するミュージシャンたちの多くは独自のコンテクストですでに長期間の活動を継続してきているのであり、その蓄積を見落としてはならないということは付け加えておきたい。なお、ギタリストとしてのジェンホンの活動を辿り直した記事が2019年に Bandcamp に掲載されているほか、コロナ禍に見舞われて以降の中国の実験的な音楽シーンについてはウェブ・マガジン『Offshore』主宰の山本佳奈子さんが多数のコラムを精力的に執筆されているので、あわせてお読みいただけるとより理解が深まるのではないかと思います。

*『環境即興 Environment Improvisation』は現在Bandcampでそれぞれ『十二境 Twelve Moods』『空山 Empty Mountain』『在这里 Here Is It』として個別に購入することもできる。

Koji Nakamura - ele-king

 多作で知られるナカコーが、CD-Rのみで展開していた「Texture」シリーズ。その全24枚250曲もの膨大な楽曲群のなかから、20曲を厳選した編集盤『Texture web2』が、配信限定でリリースされている。「2」と付いているとおり、昨年の『Texture Web』に続く試みだ。エレクトロニカやアンビエントなど、ナカコーの実験的な側面を知るのに持ってこいの作品なので、ぜひチェックを。

ナカコーが、CD-Rのみで販売していたTextureシリーズ全24作品250曲の中から、20曲を選曲したアルバム「Texture web2」が8月13日より配信スタート。

Koji Nakamraが2014年よりスタートさせた、CDRのみで販売されているTextureシリーズは、ナカコーの作品すべての通ずるテクスチャ音源集。2021年8月現在で、24枚250曲に及ぶ作品が発表されている。このシリーズは、コレクターも多く発売するも、すぐ完売を繰り返している作品群。そのTextureシリーズの中から20曲をセレクトし、配信限定アルバムとして発表したのが「Texture web2」。エレクトロニカからアンビエント・ドローンまで、インストゥルメンタルの楽曲で構成されている。サブスクで気になったらナカコーが運営するレーベル「Meltinto」でCD-R作品もチェックしてみて欲しい。

商品概要

Koji Nakamura / Texture Web2
MLT-1009
2021/8/13 on streaming

▶︎配信URL: https://linkco.re/zhZrf2ua

01. Computer In Love from Texture01
02. A Vision/A Dream from Texture02
03. Flower from Texture03
04. Ne U/A gE from Texture04
05. PRE from Texture05
06. Dead Moon from Texture06
07. Tyche from Texture07
08. Video Loop1 from Texture08
09. M o l t from Texture09
10. StigmA God Area from Texture10
11. Unkown Test from Texture11
12. Joy from Texture12
13. 826 from Texture13
14. Oboro from Texture14
15. Nocturne from Texture15
16. Snake Eater from Texture16
17. White Room from Texture17
18. Aura from Texture18
19. Border/Mind from Texture19
20. Red Sun from Texture20

OFFCIAL URL
https://kojinakamura.jp/

PROFILE
ナカコーことKoji Nakamura。1995年地元青森にてバンド「スーパーカー」を結成し2005年解散。その後、ソロプロジェクト「iLL」や「Nyantora」を立ち上げる。その活動はあらゆる音楽ジャンルに精通する可能性を見せメロディーメーカーとして確固たる地位を確立し、CMや映画、アートの世界までに届くボーダレスなコラボレーションを展開。その他remixerとしても様々なアーティトを手がけ遺憾なくその才能を発揮している。現在はフルカワミキ、田渕ひさ子、牛尾憲輔と共にバンド「LAMA」として活動。そして、2014年4月には自身の集大成プロジェクトKoji Nakamuraを始動させ「Masterpeace」をリリース。同年10月には大阪クラブクアトロ、名古屋クアトロ、恵比寿リキッドルームでワンマンライブを行った。キャリアを重ねつつも進化し続けるナカコーを示唆するライブとなった。現在は、Koji NakamuraとアンビエントプロジェクトNyantoraや、ダークロックユニット「MUGAMICHILL(ナスノミツル、中村達也、ナカコー)」を中心に活動中。また、2017年4月よりスタートした“Epitaph”プロジェクトは、CDリリースやダウンロード販売を想定せず、ストリーミングのみをターゲットとし、プレイリスト(≒アルバム)は、ナカコーの新作でありながら、彼の気分でそこに収められている曲が変わり、バージョンが変わり、曲順すら変わっていた。1ヶ月に1度2~3曲アップロードされており、DAW+アクセスモデル時代の新しい表現のトライだった。プロジェクトスタートより約2年。そして前作より約5年。2019年6月26日に「Epitaph」を遂にCD化した。同時期には関西テレビ他放映の連続ドラマ「潤一」の主題歌と劇伴音楽を担当。さらに、連続ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ アフロ田中」の、メインテーマ曲と劇伴音楽を担当するなど、音楽の分野で多岐にわたり活動中。

Meltinto
https://meltinto.theshop.jp/

Daichi Yamamoto - ele-king

 『Andless』は Daichi Yamamoto が表現者として、自身の殻を破るための作品だった。タイトルは「undress(服を脱ぐ)」をパラフレーズしたもの。生々しい内面の告白を、アブストラクト・ヒップホップやグライムなどUKのダンス・ミュージックをアップデートしたサウンドに乗せて、ラップ、レゲエ、ソウルなど多様な歌唱法を複雑に使い分けて楽曲に昇華していった。個人的にはリリックもトラックも “How”(Produced by Kojoe!)が特に好きだ。

 2nd アルバムとなる『WHITECUBE』は前作をさらに一歩前に進めた作品だ。Apple Music のレヴューによると本作は「白い立方体のアートスペースをイメージ」したという。ならば、そこで展示されている作品のテーマは「混乱」「愛」だろう。収録された13曲は、すべてベクトルが異なる愛を多角的に表現している。

 展示会場の入り口にあたる1曲目の “Greetings” の冒頭でシャウアウトしてるのはなんと Daichi の実父であるニック山本。嫌が応にも親子の愛を感じた。続く “Love+” では古橋悌二のインタヴューがサンプリングされる。古橋は、京都出身の芸術家で、アーティストグループ・ダムタイプの中心メンバーだった。HIV感染が明らかになり、1995年に35歳で敗血症で亡くなるまで、愛、性、差別、資本主義、搾取、矛盾、混乱をテーマに、繊細で、複雑で、洗練されていて、同時に猥雑でもある作品を発表していた。不勉強ながら “Love+” で古橋を知った。

 一夜漬けの私が古橋の多くを語るのは失礼だ。だがダムタイプの「S/N」を見て、“Love+” を聴くと、Daichi は古橋の芸術観に共感し、加えて、サンプリングやローカリズムというヒップホップのルールを用いて、26年前から変わらぬ問題に改めて一石を投じる意図があるように感じた。

 そして興味深いことに、続く “Simple” で客演の釈迦坊主はクラブで見つけた女の子を「お持ち帰り」しつつ、最近会えてない友達に「死んだりしてなきゃいいな」と思いを巡らせる。大上段の「愛」においては矛盾しているかもしれないが、それも確かに愛なのだ。

 『WHITECUBE』ではこういった矛盾が続く。それを否定も肯定もしない。あるがままを受け入れる。以降アルバム中盤は音楽についてのトピック。4曲目 “Cage Birds feat. STUTS” は音楽がもたらす解放性をバレアリックな音で肯定的に表現するが、次の5曲目 “Ego feat. JJJ” では一転して攻撃的なドリルでエゴイズムの暗黒に浸る快楽を歌う。ちなみにこの2曲だけでも1本原稿が書けるくらい素晴らしい。特に感動したのは、“Ego” で Daichi が「投げる爆弾は檸檬/飛ばす果汁まるでVenom」と文学とポップ・カルチャーをごちゃ混ぜにした猥雑なラップをすれば、JJJ はスペイン語の「Dinero, dinero, dinero」(金、金、金)と「消えろ消えろ消えろ」で踏んで応える。フレッシュを連べ打ち。かっこいいを畳み掛ける。

 そしてここから構成はさらに複雑になる。grooveman spot と Kzyboost による陽気なウェッサイチューン “Wanna Ride (The Breeze)” では「憧れていたThug」と歌う。この曲と対になっているのは9曲目 “Pray feat. 吉田沙良(モノンクル)”。幼い頃にジャマイカで経験した Thug の行き着く先の究極が描かれる。間に挟まれる “People” “Kill Me” は制作で向き合う自身の矛盾が対になっている。

 本作の愛と矛盾の複雑な構図は、10曲目 “Chaos” のフック「今日君は間違いまた強くなる/それだけの事/もがいていこう/このChaosの中で/後は振り向かずに/Going far far away」に集約されていく。

 また私は “Chaos” の「エンゼルフレンチみたく白黒じゃない/問題がC.R.E.A.Mを挟んでるみたい」というラインにも膝を打った。「C.R.E.A.M」とは言わずもがな「Cash Rules Everything Around Me」。つまり現金。おそらく地球を破壊するレベルまで膨張を続ける資本主義社会への考察だ。偶然だろうが、「Love+」でサンプリングした古橋もダムタイプの公演「S/N」で、HIVに感染した自身が(製薬会社が喧伝する)高価な “エイズ特効薬” を飲み続けることを、「サイエンスの始めた新しいビッグビジネス」と皮肉るシーンがある。

 生死すらビジネスにする現実。そんな Chaos を、あえて複雑な構造のアルバムにすることで、表現したように思えた。そんな世界を生きる私たちに「Paradise Remix Feat. mabanua, ISSUGI」で ISSUGI は言う。「外面より内面の居心地優先して作り出すParadise/お前だけが知るエントラスはお前の為だけにある、他じゃない」と。

 もしかしたら楽園の入り口は人と違うかもしれないし、昨日まで自分が思っていた答えとも違うかもしれない。だが、他ならぬあなただけのもの。こじつけかもしれないが、同じく “Paradise” の「見えないpressureにがんじがらめじゃもったいない/楽しめ誰のLife?」というラインもそんな思いで聴いた。

 “Paradise” を踏まえると “maybe” のフック「足りないもの探し疲れたら/足りてるもの数えてみたら/答えは手のひらの中/でもわからず頭Boom Shakalaka」も肯定的に響く。またさまざまインタヴューを読むと、本作の制作は「頭抱えて立ち止まるlegs」(“maybe”)で、なかなか進まなかったという。散々立ち止まってようやくたどり着いたのが、“Paradise” であり、“maybe” であり、“Love+” の「(芸術は)自分をもっと心の底から動かす原動力として捉えたい」という古橋の言葉だった。

 創作の苦しみ、自身と向き合う困難を、この混沌を極める現代社会になぞらえて表現した。それが『WHITECUBE』。ラストの “Testin’” はストレートなラヴ・ソングだ。Daichi Yamamoto にとって創作とは広義の愛と同義。親子、恋人、友人、動物、音楽、映画、読書……。自分を突き動かすピュアなパワー。当然そこに大小はない。主義主張とも違うもので、消費の対象にもなりなえない、神聖なもの。それはつねに自分のなかにあるものなのだ。

bar italia - ele-king

 謎が音楽を面白くする。わからないから知りたくなる。たとえばそれはベリアル(その謎はだいぶ薄まってはいるが)だったり、SAULT(『Nine』と呼ばれる素晴らしいニュー・アルバムはアクセス可能な世界から99日で姿を消す)だったりするわけで、共通しているのは音楽の向こうに誰がいるのかわからないということだ。耳に入る音が情報のほとんど全てで、そこから僕らはどんな人間がこの音楽をやっているのかと想像する。ヒントは音にちりばめられている、このスタイルは、この音色は、このメロディは。あるいは視覚からわかることもあるかもしれない。ジャケットの感じはあれに似ている、タイトルのセンスにだって個性は出る、そうやって姿を見せない誰かの形を作り上げていく。

 音楽だけがあればいい? そうなのかもしれないけれど、でも音楽の魅力はそれだけじゃない。極端な話、AIが曲を作る時代になったとしても僕らはきっとそのAIの姿を想像しているはずだ。おおよそ全ての創作物に作者の意図を感じとり、時代の空気をそこに見つけて、なんでいまこれをやったのかと考えて、こんなことをするのはどんな人間だろうと思いを巡らせる。言ってしまえば情報を伏せるということ自体がひとつの情報でもある。そうやって音楽に振りかけられた謎が好奇心を刺激する。

 ディーン・ブラントが主宰する〈Wold Music〉がリリースするバー・イタリアはまさにそのような好奇心を刺激するユニットだ(ユニットなのか?)。全てが秘匿されているというよりかはヒントをそこらかしこに散らばして攪乱させるタイプ。数多くあるような気がする手がかりは、どこかに繋がっているようでいてそうではなく、それっぽく見えるものはフェイクで、本物を演じる偽物だったり、あるいはその逆で偽物を演じる本物だったりして全ては煙にまかれている。ここまでEP 1枚とアルバム2枚がリリースされているがまったくもってつかみ所がない。聞こえてくるのはまとわりつくようなギターの音とのっぺりとした男女の声。フィルムに収められた映画のように1分台、2分台の短い曲がつなぎ合わされ、その隙間からイメージが浮かび上がり、そしてそれらがあわさり意味になっていく。2nd アルバム『bedhead』でも 1st アルバムで見せたそのスタイルは継続されていて、それはうらぶれた海辺のリゾート地を舞台にしたサイコホラー映画のような趣で、大仰で美しく、まとまりがなく強烈なイメージを浮かばせる。悪夢の始まりのような “Bechelorette” のギターの音から “angels” の壮大な覚悟への唐突な場面転換、ホテルのテレビに映るノイズまみれの映像が浮かぶ “itv2”、頭の中の旅というには駆け足すぎて、手のひらからこぼれ落ちるように、気がつけばもう次のシーンに移っている。それらの断片はまさに夢のようにイメージを残して消えていく(残るのは過ぎ去った余韻がもたらす感情だけだ。書き留めておかなければ忘れてしまう)。

 13曲、22分という短い時間は何かを考える隙を与えない。考えるのはだからその余韻に浸っている最中だ。僕は謎のユニット、バー・イタリアに思いをはせる。8曲目の “Letting Go Makes It Stay” にはミカ・レヴィがフィーチャーされている。考えてみるとミカ・レヴィがいまやっているバンド、グッド・サッド・ハッピー・バッド(Good Sad Happy Bad)の『Shades』と同じようなスタイルのアルバムなのかもしれない。だがそれよりももっと下世話でまとまりがない。何に似ているのかと言ったらそれはやはりディーン・ブラントで、ディーン・ブラントの『The Redeermer』(あるいは『Stone Island』)とハイプ・ウィリアムスから改名しリリースされたインガ・コープランド・アンド・ディーン・ブラントの『Black is Beautiful』を混ぜたような印象を受ける。

 ここでのインガ・コープランド役はイタリア人女性のニナ・クリスタンテという人が担っている(イタリア人だからバー・イタリアなのか? パルプの? ソーホーにある店の名前とかけて? このふざけた感じのセンスもいかにもディーン・ブラント的だ)。ニナ・クリスタンテという名前でググってみると1988年ローマ生まれのアーティストの個展の情報がヒットする。彼女は栄養士でありパーソナル・トレーナーでもあって、ベッドルームでのワークアウトのビデオが作品に添えられて展示されていた模様。もう少し調べてみると2016年にコペンハーゲンの YEARS というアート・ギャラリーでディーン・ブラントとおこなったという hot16 という名の展示会の情報が出てくる(そう言えばコペンハーゲンのシーンが盛り上がっていた頃、コペンハーゲンにディーン・ブラントが住んでいるらしいという話を聞いたことがあった。確か Lower とも関係があったはず。思い出して調べてみたら “At The Endless Party” のビデオを撮っていた。Lower も素晴らしいバンドだ)。バー・イタリアの最初のリリースは2020年だが、彼女とディーン・ブラントはどうやらそれ以前から一緒に活動していたようだ。

 だがインガ・コープランド・アンド・ディーン・ブラントのディーン・ブラントにあたる部分、バー・イタリアでのその役はディーン・ブラントではない。ディーン・ブラントの音らしきものは聞こえてくるがその声は聞こえてこない。響き渡るのは別の声だ。ディーン・ブラントのそれよりももっと感情的で、役者みたいな色気がある、白黒の昔の映画から流れてくるみたいな、そんな雰囲気を持った声がする。バー・イタリアについて表に出ている名前はニナ・クリスタンテの名前だけでこの声の男性の名前はどこにも記されていない。この男はいったい誰なんだろう?(Reddit で見かけた名前、ダブル・ヴァルゴ? この人が? 本当にそうなのか?)

 ニナ・クリスタンテの YouTube のページには先に挙げたワークアウトの映像と共に “prod. dean blunt” と書かれている曲がいくつかアップされていて、コペンハーゲンの展示会のことを考えてもディーン・ブラントが深く関わっているのは間違いなさそうに思えるのだけど、それも本当のところはわからない。考えれば考えるほど深みにはまっていく。

 それをあざ笑うかのような “not dean blunt” の文字、現在は削除されているがリリース当初の Bandcamp の作品紹介の欄にはただ一言この言葉だけがあった。しかしそれすら本当かどうかはわからない。自ら違うと言うあたりがいかにもディーン・ブラントっぽい。

 ますますわからなくなってきた。深みにはまりヒントを求め、再び再生ボタンを押す。本物を演じる偽物に偽物が示す本物、とっちらかった美しい悪夢のようなアルバムには謎が振りかけられていて、頭に浮かぶイメージはその時々で変わっていく。もしかしたら何かを理解しようとするその過程にこそ意味は生まれるのかもしれない。わからないから知りたくなる、謎が音楽を面白くするのだとしたら、きっとバー・イタリアの音楽は最高のエンターテインメントに違いない。ふざけたユーモアの美しい悪夢、イメージのパラノイア、深みにはまって抜け出せない。

Primal Scream - ele-king

 今年2021年は、プライマル・スクリームの革命的なレコード『Screamadelica』のリリース30周年にあたる。
 それを記念し、9月17日には同時期の12インチを集めた10枚組ボックスセット『The Screamadelica 12” Singles』と、『Screamadelica』のピクチャー・ディスクが発売。さらに10月15日には『Screamadelica』の未発表デモ音源やミックスを収録した『Demodelica』(ライナーノーツはジョン・サヴェージ)がリリースされることになっている。

 ボックスセットのうち1枚は、アンドリュー・ウェザオールによる “Shine Like Stars” の未発表リミックスなのだが、ついに昨日 BBC6 にて同曲が初オンエア、その後スポティファイやアップル・ミュージックで配信がスタートしている。すばらしいダブです。試聴はこちらから。

https://primalscream.link/SLSRemix

「大宮のフランク・ザッパ」の異名を取る花咲政之輔を中心に30年以上にわたり、時制に応じた闘争的な活動を続ける歌謡プログレ・バンド、太陽肛門スパパーンが8月11日に2枚組アルバム『円谷幸吉と人間』をリリースした。
 1968年に、オリンピックのプレッシャーから自死したマラソン選手、円谷幸吉を主人公に据えたコンセント・アルバムだ。オリンピック開会式と同日の7月23日には本作の発売記念ライヴ「叛五輪音楽祭・東京五輪獣」もおこなっている。

artist : 太陽肛門スパパーン
title : 円谷幸吉と人間
label : レフトサイドレコード
cat : LEFT-012
price : 4,555円(税込5,011円)
release : 2021年08月11日
バーコード : 4582561394676

曲目

DISC I
SIDE A
1. ダイナマイト、どん!
2. 赤い人形、青い人形、白い人間
SIDE B
1. 時間・場所・存在<すべて
2. 世界の中、日本の中、自分の中のアメリカ
3. うなぎや
4. 円谷幸吉 遺書

DISC II
SIDE A
1. 東京おらんピック
2. Giant Steps?(世界資本主義の穴)
SIDE B
1. ハートブレイクドール
2. お花畑
3. かけてかけてかけて
4. オリンピックDEデート
5. 豚野郎

作品詳細
大宮のフランクザッパ、歌謡プログレバンド「太陽肛門スパパーン」がオリンピック反対/近代オリンピック阻止へ願いをこめて二枚組LPを発表。悲劇のマラソンランナー円谷幸吉が自死することなく、1968年メキシコオリンピックBLACK POWER SALUTEに連帯することにより再生。2021年7月23日、国立競技場に登場しオリンピック会場をあなたと共にぶっつぶす。
藤井信雄・中尾勘二・中條卓・梅津和時・岡部洋一・なみちえ・DARTHREIDER・竹田賢一・ヘアスタイリスティックスaka中原昌也ほか参加。解説は太田昌国・谷口源太郎、円谷幸吉人生双六は飯田華子が描画。ジャケット小池野豚。
コンセプトに随伴したジャンルレスの音世界があなたを昇天させる。エンジニアは山田ノブマサ・近藤祥昭、カッティングは小鐵徹。
これを買わずして、withコロナ時代の音楽を語る資格はない。

太陽肛門スパパーン/プロフィール

花咲政之輔を中心に、「フランクザッパの社民的限界を左から乗り越える」ことを旗印に東京西部にて結成。
 その後平井庸一(ギター)・藤井信雄(ドラムス≪DCPRG他≫)・中尾勘二(サックス/トロンボーン≪コンポステラ・ストラーダ他≫)等様々な人士を糾合し、ライブ毎/録音毎にコンセプトに応じてメンバー召集する不定形ユニットとして活動しているストレス系歌謡プログレバンド。
 1998年CD 「馬と人間」を発表。高校生記子の視点から日本社会の腐敗を活写したこの作品は、タワーレコード新宿店日本の名盤100選に選出されるなど幅広い支持を獲得。 2015年CD「河馬と人間」を発表、福島原発事故から透けてみえてきた日本社会の構造的腐敗をアラサ-女子の視点で批判的に活写。
 楽しく踊って苦しく討論、面白くてためになるバンドとしてフジロックフェスティバル・朝霧ジャムなど全国各地のイベントに呼ばれることも多い。
 あなたも太陽肛門スパパーンを体験し、Don't Feel! Think!

LNS & DJ Sotofett - ele-king

 毎回そのリリースが多くのディガーたちを震撼させている、ダンス・ミュージックのレフトフィールドをひた走るDJソトフェット、そんな彼とここ数年コラボを重ねるカナダはヴァンクーヴァ出身の LSN こと、Laura Sparrow のコラボ・プロジェクトのファースト・アルバム。リリースは30周年を迎えるベルリン・テクノの牙城、驚きの〈TRESOR〉より。これが同レーベルのリリースというのも納得の、デトロイト・テクノやエレクトロへの偏愛をひしひしと感じる、なんというか体幹と骨格のしっかりしたテクノ・アルバムの傑作に仕上がっています。

 ソトフェットと言えば実兄のDJフェット・バーガーとともに、リンドストロームプリンス・トーマスらとともに2000年代中頃のノルウェイのディスコ~ハウス・シーンから現れた逸材で(よりアンダーグラウンドな存在ではありますが)。ハウス~ディスコ・レーベル〈Sex Tags Mania〉を中心にその傘下や派生レーベル、さらには周辺のレーベルを束ねたディストリビューター、〈Fett Distro〉などを運営。とにかく活動は多岐にわたり、兄弟ともにそのDJプレイを筆頭に、そのリリース、〈Fett Distro〉取り扱い商品にしても、もはや “オブスキュア” という言葉ですらも薄くにじんでしまうほどの、膨大なレコード・アーカイヴの音楽的背景に裏打ちされた、もう本当に絶妙なラインを攻めてくるそんな音楽性に溢れております。

 ソトフェットの音楽性をひとことでくくるのは本当に難しいのですが、一応、これまでのリリース・キャリア的にはハウスが中心にありながらも、強烈なアシッド・ハウスやエレクトロ、さらにはダブやダンスホール、トロピカルなジャズ、ときにライヴ・エレクトロニクスやドローンなどなど、とにかくさまざまなスタイルを節操なくリリース。そのあたり、どこか膨大な自身のライブラリーに「ないもの」を作っているような感覚ではないでしょうか。まさにディープなディガーだからこそ歩めるレフトフィールドが主戦場といった感じでしょうか。でも変過ぎて無視されるような部類ではなく、みんなが注目し続けて、そのリリースが突如としてシーンを動揺させ、ザワつかせる、そんな存在感を放っています。
 音楽性というところで言えば、どこにも属さない “外し” のジャンク~ローファイ感が生み出す強めのサイケデリアと、その名義なども含めたユーモラスな “抜け” の良さでしょうか。〈Honest Jon's〉からのリリースとなった実質の 1st アルバム『Drippin' For A Tripp (Tripp-A-Dubb-Mix)』(2015年)ではスペース・ロック的な電子音から、クンビアなどの要素も感じさせるトロピカルなハウスやディスコを展開していて、わりと彼の音楽性を知るには良い標本ではないでしょうか。といってもこれまたLPオンリーなので入手が……一応、彼の Bandcamp 〈SO-PHAT〉で作品を聴けないこともないですが、むしろ混乱をきたすような断片性が支配していて、そんなところも彼らしいのですが。

 対して LNS はエレクトロやアシッド・ハウスなど、初期のエレクトロニック・ダンス・ミュージックが持つ、チープなマシーン・グルーヴ/サウンドの虜といった感じでしょうか。わりとテクノやインダストリアル~実験的な電子音楽寄りのリリースを繰り広げるソトフェットのレーベル〈Wania〉にて、これまでソロ、コラボともにリリースしています。

 で、そんなふたりによるコラボ、これまでのリリースは4枚ほどあり(1枚はスプリット)、レトロなテクノへの思いを感じさせる、そんなリリースではありましたが、本作『Sputters』ではさらに一歩進み、前述のように本腰を入れてテクノへの偏愛を感じさせる作品となっています。簡素に打ち鳴らされるドラムマシンと最小限のシンセ・リフによる「これぞテクノ」な世界観を展開しています。ディープ・エレクトロニクス “Enter 323” の不穏な響きにはじまり、ドラムマシンの絶妙な音色変化と抜き指しでマシーン・グルーヴを醸し出し、シンセ・パットで深海を漂う “K.O. by E-GZR”、さらにこれまたドレクシア系のエレクトロがダブへと連結したような “El Dubbing”、そしてそのダブ感を引き継いだ骨太なミニマル・テクノ “Dúnn Dubbing”。このあたりのダブ感は、もはや使い古されてベタになってしまったベーシック・チャンネル由来のソレではなく、1990年代後半のハード・ミニマル勢、例えばUKのバンドゥールやスウェーデンのカリ・レケブッシュあたりを彷彿とさせる感じもあり、新鮮な響きがあります。
 インダストリアルでサイケデリックなエレクトロ “Vitri-Oil” や “Sputtering”、“Cellular Coolant” といった楽曲は、これまた “El Dubbing” と同様ドレクシアの影響を感じさせるサウンドで、その他ではカール・クレイグやそのUKのフォロワーたちのサウンドあたりを思い起こせる美しいテクノ “Shim” などなど、やはり本作には彼らのデトロイト・テクノへの偏愛を感じさせる音源が多い印象があります。彼ら “らしさ” が爆発している音源と言えば “The 606” で、ローランド TR-606 を売り払おうとした LNS をたしなめるために、その性能を引き出し作り上げた作品らしいのですが、エレクトロ・スタイルではじまり、後半のふんわりとサイケでアフロなディープ・ハウス感が重なっていくあたりは、ソトフェットのこれまでのハウス・サイドな作品のファンとしてはグッとくる感じではないでしょうか。

 どの曲に関しても、ドラムの打ち込みの妙技のグルーヴとミニマルな “量” をキープするシンセ、そしてエフェクトを含めたミキシングで聴かせてしまう、まさにテクノの “うまみ” が凝縮した作り。なんというかとにかくストレートにかっこいいテクノ・アルバムなんですね。どちらかと言えば、これまでの作品性を考えると LNS の音楽性にソトフェットが寄り沿った作品とも言えそうですが、よりチープなアシッド&エレクトロ色の強い、彼女のソロ作品を考えれば、やはりこのテクノ・サウンドはユニットの妙が出ていると考えるのが妥当でしょう。また、膨大な音楽的背景のなかから彼らがいま選んだ、絶妙な取捨選択の末に作られた作品であるというのは、これまでの作品を考えると明白で、彼らのこれまでのレフトフィールドなリリースを知れば知るほど、その活動総体にも唸らせられる、そんな作品でもあります。

Nala Sinephro - ele-king

 ロンドンで活動する注目の若手ジャズ・ミュージシャン/作曲家のナラ・シネフロが、なんと、まさかの〈Warp〉からデビュー・アルバムをリリースする。
 同作には、サンズ・オブ・ケメットのドラマー、エディ・ヒックをはじめ、マイシャのジェイク・ロング、ヌバイア・ガルシア、シャーリー・テテーといった今日のUKジャズ・シーンを支える強力な面々が参加。現在、収録曲 “Space 3” が先行公開されている。フィジカル盤はLPのみのようなので、なくなる前にチェックしておきたい。

NALA SINEPHRO
UKジャズ・シーン期待の新鋭、ナラ・シネフロが〈WARP〉と契約!
レア化必至のデビュー・アルバム『Space 1.8』を9月3日にリリース!

カリブ系ベルギー人の作曲家でミュージシャンのナラ・シネフロが〈Warp〉と契約を果たし、デビュー・アルバム『Space 1.8』を9月3日にリリースすることを発表! 合わせてアルバムからリード曲 “Space 3” を解禁した。

Nala Sinephro - Space 3
https://nalasinephro.ffm.to/space-3

“Space 3” は、サンズ・オブ・ケメットのドラマー、エディ・ヒックと、スチーム・ダウンのメンバーで、ウォンキー・ロジックとしても活躍するプロデューサー/マルチインストゥルメンタリストのドウェイン・キルヴィングトンとの3時間に及ぶ即興セッションの一部を切り取ったもので、シンセサイザーの粒子が飛び散るような歓喜に満ちたサウンドとなっている。

瞑想的なサウンド、ジャズの感性、フォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させ、独特の世界観を築き上げたナラ・シネフロ。デビュー・アルバム『Space 1.8』は、シネフロが22歳のときに作曲、制作、演奏、エンジニアリング、録音、ミキシングを行い完成させている。本作ではモジュラーシンセやペダルハープを演奏し、友人のジェイムス・モリソン、シャーリー・テテー、ヌバイア・ガルシア、エディ・ヒック、ドウェイン・キルヴィングトン、ジェイク・ロング、ライル・バートン、ルディ・クレスウィックらが参加している。

ロンドンでの精力的なライブ活動を経て、UKジャズ・シーンにその名を轟かせてきたナラ・シネフロは、ガーディアン紙が選ぶ「2020年に注目すべきアーティスト」の一人に選ばれ、ジャイルス・ピーターソンからも熱烈な支持を受けている。

ナラ・シネフロのデビュー・アルバム『Space 1.8』は9月3日に数量限定のLPとストリーミング/デジタル配信で世界同時リリース。NTSのレジデントDJとしても人気を集めている彼女が、革新的レーベル〈Warp〉に加わり、ここからさらなる飛躍に期待が集まっている。

label: WARP RECORDS
artist: NALA SINEPHRO
title: Space 1.8
release date: 2021.09.03 fri

WARPLP324 / 輸入盤1LP

商品情報はこちら:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12050

Tracklisting
A1. Space 1
A2. Space 2
A3. Space 3
A4. Space 4
A5. Space 5
B1. Space 6
B2. Space 7
B3. Space 8

Yuji Shibasaki - ele-king

 ele-kingでもたびたび執筆していただいている柴崎祐二、彼による初の単著『ミュージック・ゴーズ・オン~最新音楽生活考』が刊行される。
 同書は『レコード・コレクターズ』での連載を書籍化したもので、tofubeats、髙城晶平への新規インタヴューをはじめ、書下ろしの論考やレヴューが新たに多数収録されている(登場するミュージシャンについては下記参照)。
 ちなみにもともとの連載は、アーティストが自身の新作について語るタイプのインタヴュー記事ではなく、そのアーティストがこれまで聴いてきたもの、いま関心を寄せている音楽に焦点を当てるというコンセプトでつづけられてきたもの。そのアーティストのことをもっとよく知る機会になるし、あるいは素朴に過去の知らない音楽を探している読者にとっても良きディスクガイドとなるだろう。ぜひお手にとってみてください。

過去の音楽と現在、そして未来の音楽をつなぐ33人の音楽生活

月刊誌レコード・コレクターズの人気連載を書籍化! いま最前線を走るミュージシャンはどんな音楽を聞いてきたのか? 音楽との出会いと、その魅力を縦横に語り尽くす!

柴崎祐二(著)
『ミュージック・ゴーズ・オン~最新音楽生活考』

ミュージック・マガジン
2021/8/19
判型・頁数:四六判・352頁
ISBN:9784943959366
定価:本体1,800円+税

登場するミュージシャン
tofubeats/髙城晶平(cero)/岡田拓郎/見汐麻衣/菅原慎一/Night Tempo/鳥居真道(トリプルファイヤー)/澤部渡(スカート)/KEEPON(キーポン)/nakayaan(ミツメ)/武田理沙/加納エミリ/佐藤優介/VIDEOTAPEMUSIC/櫻木大悟(D.A.N.)/谷口雄/デヴェンドラ・バンハート/プラスチック米/牧野琢磨(NRQ)/サボテン楽団/oono yuuki/エブリデ(wai wai music resort)/菅野みち子(秘密のミーニーズ)/KASHIF/中山うり/入岡佑樹(Super VHS)/町あかり/内村イタル(ゆうらん船)/高橋一(思い出野郎Aチーム)/沼澤成毅(ODOLA)/田中ヤコブ(家主)/コニー・プランクトン(TAWINGS)/井手健介

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032 1033 1034 1035 1036 1037 1038 1039 1040 1041 1042 1043 1044 1045 1046 1047 1048 1049 1050 1051 1052 1053 1054 1055 1056 1057 1058 1059 1060 1061 1062 1063 1064 1065 1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 1073 1074 1075 1076 1077 1078 1079 1080 1081 1082 1083 1084 1085 1086 1087 1088 1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 1121 1122