Home > News > YG - ──ラッパーのYGの新曲 “FTP” が話題に
去る6月12日、LAのラッパー YG が新曲 “FTP” (「Fuck the Police」の略)をリリースしている。タイトルからして意図は明白だが(彼はこれまでにも警察の暴力を批判する曲を発表している)、このMVがまたよくできているのだ。「暴動は声なき人びとのことばである」というマーティン・ルーサー・キングの引用によって幕を開けるこのヴィデオでは、現在各地で起きている BLM の運動や暴動、警察が暴力をふるう瞬間の映像などが丁寧に編集され、織り込まれている。
この曲がアップされた12日、アトランタではまたも黒人が警察によって死に至らしめられる事件が起こっており、それに対する抗議デモが13日に実行されているが(もちろん BLM 全般の運動も各地で生起)、他方ロンドンでは反人種差別のデモとそれに対抗する極右のフーリガンたちが衝突、警官たちとも揉め、100人以上の被逮捕者が出る事態となっている(https://www.theguardian.com/world/2020/jun/14/met-police-condemns-mindless-hooliganism-far-right-protesters-london)。
東京でも13日と14日に BLM に賛同するデモが実行されたが、とくに14日は4000人の参加者が集まり、2011年の反原発デモと比肩する規模と言ってもいいくらいのデモとなった。
ふだんブラック・ミュージックから多大な影響・恩恵を受けた音楽を扱っているわれわれとしては、今後も現在起きていることの動向を積極的に追っていきたい。