ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. 坂本慎太郎 - ヤッホー
  2. 別冊ele-king 坂本慎太郎の世界
  3. IO ──ファースト・アルバム『Soul Long』10周年新装版が登場
  4. Reggae Bloodlines ——ルーツ時代のジャマイカ/レゲエを捉えた歴史的な写真展、入場無料で開催
  5. interview with Sleaford Mods 「ムカついているのは君だけじゃないんだよ、ダーリン」 | スリーフォード・モッズ、インタヴュー
  6. DJ Python and Physical Therapy ──〈C.E〉からDJパイソンとフィジカル・セラピーによるB2B音源が登場
  7. Columns Introduction to P-VINE CLASSICS 50
  8. Bandcamp ──バンドキャンプがAI音楽を禁止、人間のアーティストを優先
  9. Autechre ──オウテカの来日公演が決定、2026年2月に東京と大阪にて
  10. DADDY G(MASSIVE ATTACK) & DON LETTS ——パンキー・レゲエ・パーティのレジェンド、ドン・レッツとマッシヴ・アタックのダディ・Gが揃って来日ツアー
  11. aus - Eau | アウス
  12. IO - Soul Long
  13. interview with bar italia バー・イタリア、最新作の背景と来日公演への意気込みを語る
  14. 野田 努
  15. Daniel Lopatin ──映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のサウンドトラック、日本盤がリリース
  16. 見汐麻衣 - Turn Around | Mai Mishio
  17. interview with Ami Taf Ra 非西洋へと広がるスピリチュアル・ジャズ | アミ・タフ・ラ、インタヴュー
  18. Ken Ishii ──74分きっかりのライヴDJ公演シリーズが始動、第一回出演はケン・イシイ
  19. R.I.P マジック・アレックス,マジアレ(村松誉啓)
  20. Geese - Getting Killed | ギース
/home/users/2/ele-king/web/ele-king.net/

Home >  News >  RIP > R.I.P. Bernie Worrell

RIP

R.I.P. Bernie Worrell

R.I.P. Bernie Worrell

野田努 Jun 28,2016 UP

 イギリスのEU離脱のニュースのかたわらで、アメリカでは、バーニー・ウォーレルが6月24日、72歳で永眠した。偉大なるキーボーディスト、ファンカデリック/パーラメントの主要メンバー、ファンクに華麗な光沢を与えたひとり、ホアン・アトキンスをして「真のゴッドファーザー・オブ・テクノ」と言わしめた人物である。
 デトロイトが他の街と違っているのは、Pファンク臭の強さだ。それはすなわち、政治性、社会性、ある種の知性だが、Pファンクの偉大さは、もちろんファンクであることで、庶民をバカにはしなかったこと、こいつら、バカ正直者で品性も欠いているんだけど悪いヤツらじゃないから……などという上から目線ではなく、むしろそんなヤツらの輪の中に入って、そして一緒に楽しみ、政治性、社会性、ある種の知性をばらまいたことだった。教会の神父がジョージ・クリントなら、横で鍵盤を弾いていたのがバーニー・ウォーレルだった。そして、彼はもっとも初期にMoogシンセサイザーを手にしたミュージシャンのひとりだった。Pファンクの宇宙船がスラム街に着陸したように、ウォーレルのシンセサイザーは、しかし、ヨーロッパの進んだ音楽とは少々無縁の、いなたい連中のために鳴ったのである。
 80年代、Pファンクでの活動に終止符が打たれると、彼はトーキング・ヘッズやPiLにも参加した。90年の『Funk Of Ages』をはじめ、多くのソロ・アルバムも発表している。フェラ・クティやモス・デフなど様々なアーティストの作品で演奏し、精力的な活動を続けていた。今年の1月に肺がんと診断され、静養中だったという。ご冥福を祈ります。

野田努

NEWS