Home > Interviews > interview with DJ Nobu - 素晴らしいですね。まあ、あれは病みつきになっちゃいますよね。日本も「クレイジー」な部分を無くさないように、ちょっとがんばりたいですけどね。
で、オレの今後5年間の目標は、そこにいかにもっと多くの若者を呼び込むかってことなんです(笑)。20代前半が来ないわけじゃないけど、もっともっと来て欲しいっすね。
■いま、DJは月にどのくらい?
ノブ:6~8本っすね。疲れが取れないっすよ(苦笑)。
■じゃ、毎週末どっかでやってるんだ。
ノブ:そうっすね。
■今週末はユニットじゃなかった?
ノブ:ノーマン・ノッジと一緒にやります。彼も〈ベルグハイン〉のレジデントのひとりっすね。で、翌日が熊本。
■週に2回ぐらい。
ノブ:来週は3回。土曜日に1回で、日曜日2回。
■どうっすか、日本をまわって。
ノブ:いや、いいんじゃないっすか。こないだも大阪、平日まわしたけど、100人以上来たし、求めている人は求めているから。ぜんぜん良いのかなって思いますね。
■それはDJノブだからでしょ。
ノブ:それはわからないっすけど。
■でも、間違いなく地方を元気づけたじゃない。
ノブ:あ、それはよく言われる。それこそ熊本なんかめちゃくちゃハードコアっすよ。九州はホントに、「クレイジー」なシーンがある。福岡にもノブ君っていて、そいつもすごいがんばってる。
■へー、じゃあノブ君の現場は元気なんだね。人によっては最近の日本のクラブは元気がないって言うからさ。
ノブ:ただ、さっき言った「クレイジー」な部分は少なくなっているように感じてますね。だからそれを〈リキッド・ロフト〉でやれたのは良かった(笑)。かなりめちゃくちゃだったけど、超まとまってた。オレとローカルDJだけで400人以上入ったし。あれは大成功だった。〈フューチャー・テラー〉の3人と名古屋のローカルでがんばってるヤツと、それだけで人が集まったから。
■たいしたものだね。
ノブ:そういう意味では「クレイジー」なものを求めている連中もいるんですよ。で、オレの今後5年間の目標は、そこにいかにもっと多くの若者を呼び込むかってことなんです(笑)。20代前半が来ないわけじゃないけど、もっともっと来て欲しいっすね。元気がない20代前半にこの遊びの面白を広めたいっすよ。
■でもいるでしょ、そういうヤツはいつの時代でも。
ノブ:若くてやんちゃなヤツ、もちろん〈フューチャー・テラー〉にもいるんですけど。でも、絶対に減っているように思いますよ。
■そういう時期なだけなんじゃないの。今後増えるかもよ。
ノブ:そういえば、こないだハーヴィーの〈オッパーラ〉に遊びに行って、オレ、やらかしちゃんですね(笑)。
■派手に遊んでしまった(笑)?
ノブ:そうなんすよー(笑)。
■ノブ君は自分で踊るの好きだもんな。
ノブ:自分で踊らないDJは、DJがつまらないっすからね。遊んでないDJはダメっすね。オレはだって、フロアで踊る人のためにDJやってるから。やっぱね......。
■はははは。
ノブ:はははは。
■まあ、〈フューチャー・テラー〉が屈託が無さ過ぎるんだよ(笑)。
ノブ:はははは。でもまあ、やっぱベルリンでその原点を見たというか。
■快楽への欲望の?
ノブ:浅沼さんと〈ベルグハイン〉で午後の3時まで踊ってましたからね。(注)
■ひぇー、3時まで! それはオレには無理だ。
ノブ:はははは。
(注)浅沼優子さんいわく「3時まで踊ったけど、私は途中2時間くらい居眠りしましたよ(笑)。いちばん踊ってたのノブ君ですよ!」
文 : 野田 努(2010年5月31日)