Home > Interviews > interview with Tickles - 時計仕掛けのメルヘン
楽観的な意味合いで、これからも楽しくやっていけたらいいね、というような意味合いで付けました。このジャケットは友だちにお願いしたんですけど、彼が僕に持っているイメージがこんな感じなんだと思います(笑)。
Tickles on an endless railway track MOTION± |
■なるほど。ティックルズ以前にはどんな音楽活動をしていたんですか?
tickles:中学から高校くらいまでバンドをやっていて、その後にパンクのDJをやりはじめました。で、DJをやるようになってから次第にいろいろなジャンルの音楽を聴くようになって、テクノやエレクトロニカをメインにプレイするようになり、自分たちでもエレクトロニック・ミュージックをやってみようということで、ティックルズをはじめたという感じです。
■パンクのDJってどんな感じの?
tickles:基本、自分の好きな曲をかけるだけっていう感じでした。70年代のパンクもかけるし、90年代のハードコアとかも。envyとか大好きだったので。
■なぜDJをやろうと思ったんですか?
tickles:友だちに知らない新しい曲を聴かせたいとか、そういうたわいもない理由だったと思います。
■地元の藤沢のクラブでDJをしていたんですか?
tickles:主に藤沢や横浜のクラブ、ライヴハウスですね。いまもうなくなってしまったお店も多いですけど。
■パンクをやっていた人が、こういう音楽にどうやって辿り着くのかというのが、とても興味あるんですよ。
tickles:自分のなかではまったく別のものをやっているという意識はなくて、表現の仕方が変わったとしか言えないんですよね~(笑)。
■日本のパンクも好きでしたか?
tickles:よくライヴを観に行ってましたよ。それこそenvyとかスメリング・カンツ(toeの前身となるハードコア・バンド)とか。
■めまぐるしくトレンドが変わるこのご時世ですが、新しい音楽は積極的にチェックしているほうですか?
tickles:いや、しているほうではないと思いますが、どうですかね。
■インターネットはあまり見ないですか?
tickles:見ますけど、音楽の情報を得るために使うことは多くはないと思いますね。
■最近、面白かった音って何かありますか?
tickles:〈コンパクト〉から出ているウォールズは好きでした。
■いいですよね。
tickles:あとは〈ニンジャ・チューン〉から出ていたボノボの『ブラック・サンズ』とか好きでしたね。
■なるほど。ああいう音楽を聴くと、自分のやっている音楽もあながち間違っていなかったのかなって思います?
tickles:あまりそういう感じで考えたことはないですけど、好きなので共通するものはあるんだと思いますね。
■曲のタイトルはどのように付けるんですか?
tickles:いろいろですよ。曲を作ってから、それを聴いてみて自分のなかに生まれたイメージを基に付けることもあるし、曲を作っている途中で付けちゃうこともあります。
■曲のタイトルについて重視しているほうですか?
tickles:重視しているほうだと思います。
■なぜですか?
tickles:昔からかっこいいタイトルって好きなんですよね。昔、メッセージのある曲が好きだったと言いましたけど、タイトルってその象徴だと思うんですね。かっこいいタイトルは、もうそれだけで胸に刺さるじゃないですか。だから自分もタイトルにはこだわりたいですね。
■普段はどんな生活をしているんですか?
tickles:CMの制作会社からの発注を受けたり、他の音楽の仕事とかもしてます。
■ライヴはひとりでやっているんですか?
tickles:いまはそうですね。ラップトップにシンセサイザー、サンプラー、エレピなどの音を入れてオーヴァーダブしていくような感じです。
■ティックルズとしてのこの先のヴィジョンはどんな感じですか?
tickles:できればなるべく早く、次のアルバムを出したいなって思っています。もっとシンプルな楽曲のものを出したいです。あと別名義でミニマルなタイプの作品も出してみたいですね。今回はかなり生音を入れているので、まったく別のタイプの曲の構想もあるので、それをかたちにしてみたいですね。
contrarede presents SCHOOL OF SEVEN BELLS JAPAN TOUR 2012
東京・FEVER公演
2012/6/14 (Thu)
Shindaita, FEVER(03-6304-7899) OPEN 19:00 / START 20:00
LIVE: SCHOOL OF SEVEN BELLS, tickles
ADV ¥4,700 / DOOR ¥5,200 (+1drink)
主催: contrarede 企画制作: contrarede
協力: Plancha / Art Union, Shibuya Television
TOTAL INFO: contrarede 03-5773-5061 http://www.contrarede.com
取材:野田 努(2012年5月24日)