「Low」と一致するもの

James McVinnie - ele-king

 スクエアプッシャー、最近あまり名前を見かけないなーと思っていたら、ちゃっかり水面下で新たな仕事を進めていたようだ。UKのキイボーディスト、ジェイムズ・マクヴィニーのためにトム・ジェンキンソンが作曲を手がけたアルバム『All Night Chroma』が9月27日にリリースされる。
 マクヴィニーはもともとウェストミンスター寺院でアシスタントを務めていたオルガン奏者で、クラシカルの文脈に属する演奏家と言っていいだろう(もっとも多く録音を残しているのは〈Naxos〉だし、現時点での最新作はフィリップ・グラスの楽曲を取り上げた『The Grid』だ)。けれども他方で彼は、ヴァルゲイル・シグルズソンがニコ・ミューリーやベン・フロストとともに起ち上げたレイキャヴィクのレーベル、〈Bedroom Community〉から作品をリリースしたり、スフィアン・スティーヴンスOPN と共演したりもしている。とりわけ2017年のダークスターとのコラボはホーントロジカルで素晴らしく、よほど相性が良かったのか、この5月に両者は再度コラボを果たしてもいる。
 そんなわけで、今回のトム・ジェンキンソンとジェイムズ・マクヴィニーの共同作業もがっつり期待していいだろう。なお、ワールドワイドで1000枚ぽっきりのプレスらしいので、気になる方はしっかりご予約を。

[9月5日追記]
 昨日、『All Night Chroma』から収録曲“Voix Célestes”のMVが公開された。トム・ジェンキンソンとジェイムズ・マクヴィニー、それぞれのコメントも到着している。予約・試聴はこちらから。

オルガンのための曲を書くことは、多くの面で、電子楽器の曲を書くことと類似しているのではないかと感じる。 コンピューターの天才が持つ謎めいた魅力に通ずる何かが、オルガン奏者にはあるのかもしれない。 彼らは装置に囲まれながら、賞賛の声から距離を置き、まるで執着がないかのように振る舞っているのだから。 ──トム・ジェンキンソン

ジェイムズとの共同制作は、非常に心躍る経験であり、その要因は、彼の音楽家としての圧倒的な才能のみならず、多くのアイデアを取り入れる感受性と実験的試みを厭わない精神にある。 ──トム・ジェンキンソン

演奏だけでなく、万華鏡のように色彩豊かなロイヤル・フェスティヴァル・ホールの音色にフィットさせることなど、実現に至るまで技術的な挑戦となるものだったんだ。この楽器はミッドセンチュリー・デザインの頂点であり、最初にその音を聴かれた時には音楽界にセンセーションを巻き起こした。豊かで高貴な歴史を持つにもかかわらず、明瞭さと新鮮さを兼ね備え、今回の新しい音楽の理想的な媒体だったんだ。 ──ジェイムズ・マクヴィニー

今年30周年を迎えた〈Warp〉よりスクエアプッシャーことトム・ジェンキンソンが作曲し世界屈指のオルガン奏者ジェイムズ・マクヴィニーが奏でる怪作『All Night Chroma』が9月27日にリリース決定
CD/LPともに世界限定1000枚、ナンバリング付でレア化必至!

スクエアプッシャーことトム・ジェンキンソンが作曲を手がけ、世界屈指のオルガン奏者ジェイムズ・マクヴィニーが演奏した異色作品『All Night Chroma』が、9月27日に〈Warp Records〉よりリリース決定! CD/LPともに世界限定1000枚、ナンバリング付。レア化必至の貴重盤となる。

世界でも有数のオルガン奏者として知られているジェイムズ・マクヴィニー。16世紀のルネサンス音楽から現代音楽までを網羅するマクヴィニーは、これまでにも多くの現代音楽家たちとコラボレートをしており、フィリップ・グラス、アンジェリーク・キジョー、ニコ・ミューリー、マーティン・クリード、ブライス・デスナー、デヴィッド・ラングらが彼のために楽曲を書き上げてきた。

スクエアプッシャーやショバリーダー・ワンとしての活動で知られるトム・ジェンキンソンは、今回マクヴィニーのために8つの楽曲を書き下ろしている。収録された音源は、2016年に、ロンドンのロイヤル・フェスティバルホールに設置され、このホールの特徴にもなっている巨大な Harrison & Harrison 社製1954年型のパイプオルガンで演奏・レコーディングされたものとなっている。ジェンキンソンは、スクエアプッシャー、ショバリーダー・ワン名義の作品群や革新的なライブ・パフォーマンスのみならず、作曲者としての地位も確立しており、2012年のスクエアプッシャー作品『Ufabulum』をオーケストラ用に再構築し、世界的指揮者のチャールズ・ヘイゼルウッドとシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアによるコンサートを成功させ、BBCによる映像作品『Daydreams』で1時間半に及ぶ楽曲を提供、"Squarepusher x Z-Machines" 名義で発表された『Music for Robots』では、3体のロボットが演奏するための楽曲を制作している。本作『All Night Chroma』では、スクエアプッシャー作品の礎となっているエレクトロニック・サウンドから離れ、彼のさらなる才能の幅広さを見せつけている。

ジェイムズ・マクヴィニーとトム・ジェンキンソンがコラボレートした『All Night Chroma』は、9月27日(金)に世界同時リリース。CD/LPともに世界限定1000枚、ナンバリング付。国内流通仕様盤CDには解説書が封入される。

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: James McVinnie
title: All Night Chroma
release date: 2019.09.27 FRI ON SALE
国内仕様盤CD BRWP305 ¥2,214+tax
解説書封入

MORE INFO:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10470

WARP30周年 WxAxRxP 特設サイトオープン!
スクエアプッシャーも所属するレーベル〈WARP〉の30周年を記念した特設サイトが先日公開され、これまで国内ではオンライン販売されてこなかったエイフェックス・ツインのレアグッズや、大竹伸朗によるデザインTシャツを含む30周年記念グッズなどが好評販売中。アイテムによって、販売数に制限があるため、この機会をぜひお見逃しなく!
https://www.beatink.com/user_data/wxaxrxp.php

tiny pop fes - ele-king

 タイニー・ポップ、どんどん存在感を増していっていますね。はて、「タイニー・ポップ」とはなんぞ? という方は hikaru yamada によるこちらのコラムと、同氏による紙エレ最新号の記事(68~71頁)をご覧いただくとして、まさにそのタイニー・ポップにフォーカスしたフェスが開催されることとなりました。同ムーヴメントを体現する んミィ や ゆめであいましょう、にゃにゃんがプー や mukuchi に加え、いま話題沸騰中の長谷川白紙や その他の短編ズ、〈Local Visions〉から SNJO、wai wai music resort らも出演。現在進行中の新たなポップ・ムーヴメントを体験しながら、上野公園で素敵な秋を過ごしてみませんか。

〈DANGBOORURECORD〉、10月5日に上野公園で《tiny pop fes》を開催、長谷川白紙、その他の短編ズら出演

10月5日(土)に、上野公園の水上音楽堂(野外ステージ)にて《tiny pop fes》が開催される。主催はこれまでに田島ハルコや にゃにゃんがプー のリリースをしたことで知られるネット・レーベルの〈DANGBOORURECORD〉。現在のポップスのあり方のひとつを提示し、多くの人に楽しんでほしいと主催は述べている。

出演者は、んミィバンドや mukuchi など過去に本レーベルの企画に出演したミュージシャンに加え、ゲストとして長谷川白紙、その他の短編ズが出演。さらに新進気鋭の出雲のネットレーベル〈Local Visions〉からリリースした SNJO、wai wai music resort も出演する。また、サブステージのBGMをネットで話題のディガー集団「lightmellowbu」のメンバーが中心になって選曲する予定だ。

現在レーベル直販サイトで限定早割チケットを販売中のほか、Peatix や Livepocket での予約も受付中だ。早割チケットはフライヤー制作も担当したイラストレーターの なまやけ、大仏の両氏による特製のデザインになっている。観に行きたい方は早割チケットの購入がおすすめだ。

tiny pop fes
2019.10.5 土曜日
@上野公園 水上音楽堂
(野外ステージ)

Open 11:30
Start 12:00

Ticket
Early Bird(早割):3,000円+ドリンク代
Advanced(前売り):3,500円+ドリンク代
Door(当日):4,000円+ドリンク代

出演
長谷川白紙
その他の短編ズ
wai wai music resort
SNJO
んミィバンド
mukuchi
入江陽
にゃにゃんがプー
横沢俊一郎&レーザービームス
ゆめであいましょう

小川直人(lightmellowbu)
柴崎祐二(lightmellowbu)
F氏(lightmellowbu)


長谷川白紙


その他の短編ズ

Eartheater - ele-king

 昨年わたしたちが年間ベストの1位に選んだのは? そう、アースイーターの『IRISIRI』でした。尖鋭的かつ独創的なサウンドに挑戦し続ける彼女、アレクサンドラ・ドリューチンが、新たにレーベルをローンチ。その名も〈Chemical X〉です。パワーパフガールズ? 第1弾作品は『Trinity』と題されたミックステープで、『IRISIRI』とほぼ同時期につくられたものだそう。AceMo、Color Plus、Kwes Darko、Tony Seltzer、Denzxl、Dadras、Hara Kiri らニューヨークのローカルなプロデューサーが参加。リリース日はまだ明かされていませんが、AceMo の手がける“High Tide”という曲が公開されています。

[10月17日追記]
 アースイーターが新たに『Trinity』収録曲“Fontanel”を公開しました。プロデューサーはニューヨークの Dadras。『Trinity』のリリース日も明日10月18日に決定しています。

Zonal - ele-king

 ようするに、テクノ・アニマル+ムーア・マザー、ということだろうか。JKフレッシュ名義やゴッドフレッシュ名義で知られるジャスティン・K・ブロードリック(昨年はスピーディ・Jの〈Electric Deluxe〉から『New Horizon』を発表、今年は GOTH-TRAD とのスプリット盤も)と、ザ・バグ名義やキング・ミダス・サウンドの活動で知られるケヴィン・マーティン(最近〈Room40〉から初の本名名義のアルバムをリリース)がふたたびタッグを組んだ。その名もゾウナル(Zonal)。そして、彼らはたんにリ‐ユナイトするだけでは飽き足らず、なんと、近年アンダーグラウンドの英雄となりつつあるアフロフューチャリスト、ムーア・マザーを招いてアルバムを完成させた。タイトルは『Wrecked(難破)』で、10月25日に〈Relapse〉からリリースされる。現在、同作から“System Error”が先行公開されているが(試聴・購入はこちらから)、この重厚さ、ハンパない……きっとインダストリアルのなんたるかをあらためて世に知らしめるとともに、ムーア・マザーのさらなる躍進を手助けするアルバムになっていることだろう。

ZONAL
WRECKED

Format: 2xLP / Digital
Label: Relapse Records
Cat. No: RR7439
Release Date: 25 October 2019

01. Intro – Body of Wire ft. Moor Mother
02. In a Cage ft. Moor Mother
03. System Error ft. Moor Mother
04. Medulla ft. Moor Mother
05. Catalyst ft. Moor Mother
06. No Investigation ft. Moor Mother
07. Wrecked
08. Debris
09. Black Hole Orbit Zone
10. S.O.S
11. Alien Within
12. Stargazer

https://relapse.com/zonal-wrecked/

Undefined - ele-king

 いま日本の地下ではダブがおもしろい動きを見せている。そのひとつが〈newdubhall〉だ。同レーベルを主宰する Undefined は、The Heavymanners に参加していた Sahara と、Soul Dimension のドラマーも務める Ohkuma によって結成されたダブ・ユニットで、2017年に初のシングルを発表、その後こだま和文との共作などを送り出している。そんな彼らの最新作がポートランドの7インチ専門ダブ・レーベル〈ZamZam Sounds〉からリリースされることとなった。タイトルは「Three」で、ヤング・エコーのライダー・シャフィークをフィーチャー。600枚限定で再プレスはなし、配信もなしとのことなので、なくなる前に急ごう。

先進的ダブ・レーベル〈ZamZam Sounds〉から
ダブ・ユニット Undefined が日本人初となる7インチをリリース

キーボード/プログラミングの Sahara とドラムの ohkuma によるユニット、Undefined の3 作目となるレコードが、アメリカはポートランドの先進的ダブ・レーベル〈ZamZam Sounds〉から8 月下旬にリリースされる。世界各地で繰り広げられているダブの冒険を70 枚以上の7インチで紹介しているレーベルではあるが、日本人では初のリリースとなる。前作ではこだま和文と共作、宇宙とブルーズを深い音響の中に描き上げた彼ら。今作「Three」では、ブリストルを中心に活動し、参加した Swindle の楽曲“What We Do”がアップルUKのキャンペーンに使用され注目を集める詩人/ラッパー Rider Shafique を迎え、覚醒した浮遊感を我々に知覚させる。
通常のダブ・レコードでは、ヴォーカル入りの楽曲がA面に、それを素材にダブ・ミックスを施したものがB面に収録される。しかし今作「Three」は、最初に完成したインスト曲(今作B面収録)のダブ・ヴァージョン(未発表)に Rider Shafique がヴォーカルを乗せたトラックを制作。そのヴォーカルをエディットし、元のインスト曲に乗せ直したものが今作のA面に収録されている。そうした結果、ドラムとヴォーカルのリズムが、録音時には想像していなかった別のグルーヴを創り出している。Can のドラマー Jaki Liebezeit のプレイを連想させるドラミングと、“ヴォイス・オブ・サンダー” Prince Far I の影響が伺えるヴォーカル、そしてその言葉に呼応するように飛び交う音の断片が描く“来るべき変革の前の静けさ”──緊張と希望の波動。機会があれば、ぜひサウンドシステムで感じてほしい。
これまでのリリース「after effect」(7"/2017 年)、「new culture days」(10"/2018 年)、dBridge×Kabuki×itti とのコラボ企画「Chatter」(12"/2019 年)は全て完売。寡作ながら確固とした音空間を残している Undefined は、国内外を問わず現在最も注目すべき才能のひとつだ。
7インチは、デジタル・リリースおよび再プレスなしの限定600枚リリース。〈ZamZam〉のアイデンティティとも言えるシルク・スクリーン・プリントが施されたスリーヴに収められている。

麻芝 拓 (ライター)

type:7inch
Undefined feat. Rider Shafique
a. Three / b. Three - dub -
released from ZamZam Sounds (U.S) / 価格: 未定

Inoyama Land & Masahiro Sugaya - ele-king

 またしても〈Empire Of Signs〉である。2年前の吉村弘のリイシューは昨今の「和モノ・ブーム」のひとつの起点となり、今年は〈Light In The Attic〉から日本の「環境音楽」にスポットライトを当てたオムニバス『Kankyō Ongaku』まで登場、逆輸入というかたちで日本再評価の機運がどんどん高まってきている。その双方で重要な役割を果たしたのがヴィジブル・クロークスのスペンサー・ドーランなわけだけど、どうやら彼は手を緩めるつもりはないらしい。ドーラン主宰の〈Empire Of Signs〉から、新たなリリース情報がアナウンスされた。
 ひとつは、元ヒカシューの井上誠と山下康から成るイノヤマランドの『Commissions: 1977-2000』で、博物館などからの委嘱作品を集めたもの。もうひとつは、かつてパフォーミングアーツ・グループのパパ・タラフマラに在籍していた作曲家、菅谷昌弘による『Horizon, Volume 1』で、彼の80年代の音源を集めたものだ。前者は9月20日に、後者は10月11日にリリースされる。2組とも『Kankyō Ongaku』でとりあげられていた音楽家だから、今後もこのようなかたちで具体的に「環境音楽」のリヴァイヴァルが進んでいくのかもしれない。うーむ。

Artist: Inoyama Land
Title: Commissions: 1977-2000 - Music for Slime Molds, Sensory Museum and Egyptology
Label: Empire of Signs
Out: September 20, 2019
Cat # / Format: EOS03 / 2xLP | CD | Digital

Album Track List

SIDE A
1. Hair Air
2. Cycle
3. Soushiyou To Shiteiru
4. Garasudama

SIDE B
5. Aa Egypto
6. Skyfish
7. Bananatron
8. Fairy Tale

SIDE C
1. Morn
2. Kodama
3. Ougon No Sara
4. Candy Floss
5. Watashikara Ubawanaide

SIDE D
6. Anatano Yushoku No Tameni
7. Candy (alt.)
8. Sekai No Owari


Artist: Masahiro Sugaya
Title: Horizon, Volume 1
Label: Empire of Signs
Out: October 11, 2019
Cat # / Format: EOS02 / LP | CD | Digital

Track List

Side A
1. Horizon (Intro)
2. Future Green
3. Afternoon of the Appearing FIsh
4. Grain of Sand by the Sea

Side B
1. Straight Line Floating in the Sky
2. Wind Conversation
3. Until the End of the World
4. Horizon (Outro)

Tohji - ele-king

 Tohji のデビュー・ミックステープ、『angel』がリリースされた。

 これまで、Abema TV の番組「ラップスタア誕生」でポエトリーにも近い独特なスタイルで注目を集めた。同時にオリジナル楽曲や海外のトラックメーカーのビートに乗せた曲を SoundCloud で公開し、2018年にはEP「9.97」をリリースした。

 今年は Mall Boyz (Tohji + gummyboy) 名義での“Mall Tape”のヒットで着実に知名度を高め、渋谷WWW でデイタイムの彼自身の主催イベント《Platinum Ade》では、未成年のファンを中心に550人ものクラウドを沸かせた。Tohji は彼自身の人気に加えて、Mall Boyz 周辺のシーンをまとめ上げる風格を帯びてきている。

 現行のメインストリームであるトラップ・エモーショナルなラップから、ジャージークラブやパラパラなどのダンス・ミュージックも器用に乗りこなし、ジャンルに縛られない柔軟なスタイルで幅広い世代のファンを魅了してきた。そんな Tohji による待望のミックステープには、彼のスピードに対する冴えた感覚、滾る若さ、そして彼の詩人としての才を随所に感じられる。

 MURVSAKI のビートとF1の轟音でスタートする本作は、ヘヴィな“Snowboarding” で幕を開ける。得意にしているメロディックなフロウとは打って変わり、“flu feat. Fuji Taito”で魅せたようなひとつのキーでモノトーンに攻める。続いて SoundCloud で先行公開されていた“Rodeo”では、英語詞のラップを披露。日本語と英語を同列のレヴェルで扱うことで、言葉が持つ音の面白みを感じられる一曲だ。また、ここで比肩すべき人物として北野武を挙げるところも、映像的な表現が光る彼のスタイルらしい部分である。

飲み込めハイチュウ、食べてる最中 “HI-CHEW”

 インタールードを挟んで“HI-CHEW”では、最初の2小節で全てを語りつくしてしまうこのラインに痺れた。言葉では一言も触れていないのにもかかわらず、このラインは若さや彼の勢いを全て表現していて、その勢いは、MURVSAKI のパワフルなビートに張り合ってこの曲を特別なものにしている。Loota が参加した“Jetlife”では、Mall Boyz の“Higher”と同じ“空”のモチーフを、今度は空の上からダイナミックに掴んでいる。この2曲はこのミックステープのハイライトだと思う。

 “トウジ負傷”を挟み、終盤ではグライム・プロデューサーとしても知られる Zeph Ellis の制作したビートに乗せて、彼らしいラヴソングである“on my way”、そして再び MURVSAKI によるビターなラヴソング“miss u”で幕を閉じる。

 このミックステープはこれまでのリリースよりもより多面的な Tohji をのぞかせてくれる。そこにはラッパーとしてのセルフボーストだけでなく、彼の優しさや傷のヒリヒリとした生々しさもある。それぞれの面が魅力的であり、彼の類い稀な才能が世界にさらけ出された一枚だ。

Haruomi Hosono - ele-king

 いやはや、半世紀である。細野晴臣がエイプリル・フールとしてデビューを果たしてから50年──はっぴいえんどやYMOはもちろん、ソロとしてもじつに多くの遺産を音楽史にもたらしてきた彼のアニヴァーサリーを祝し、その足跡を追ったドキュメンタリー映画が公開される。タイトルは『NO SMOKING』。近年の活動にも密着し、昨年のワールド・ツアー(高橋幸宏、小山田圭吾、坂本龍一が参加したロンドン公演も含まれる)やヴァン・ダイク・パークス、マック・デマルコらとの交流の様子も映し出されているそうで、音楽とタバコとコーヒーと散歩を愛する細野晴臣の人間性がぎゅっと凝縮された作品になっているとのこと。11月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース他にて全国順次公開です。

細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画
『NO SMOKING』
公開決定&特報解禁&場面写真解禁!

水原希子、小山田圭吾など著名人も愛してやまない「“細野さん”に会いにいこう。」
音楽家・細野晴臣のこれまでの歴史と知られざる創作活動を収めた特報映像が解禁!

タイトル『NO SMOKING』とは? by細野晴臣

世界中を旅して最も感じたことは、当然のことながらどこもNO SMOKINGだったということです。しかしそれは屋内のこと。外ではほぼ喫煙OK。意外と寛容なところがありました。紐育、倫敦では路上ポイ捨てが常識で、それに馴染めずに自分は携帯灰皿を持ち歩いたのです。それを見た土地の人から「礼儀正しいね、でも吸い殻を清掃する業者の仕事を奪う」ってなことを言われました。なるほどそういうこともあるのか。その携帯灰皿を紐育で紛失し、買い求めようとしたらどこにも売ってません。あれは日本独自のものらしい。仕方なく紙コップを持ち歩きました。日本の路上禁煙は珍しい例だそうです。香港はブロック毎に大きな灰皿が設置してあり、喫煙率が高そう。長旅でホテルに泊まれば、ぼくは1時間毎に外の喫煙所へ出ることになり、それはかなり苦痛なことです。部屋で吸えば高額な罰金を取られますから。世界が歩調を揃えているこの禁煙法には違和感を持ちつつも、逆らうことはできません。ですから人に迷惑がかからないことを念頭に、周囲を見渡しながら喫煙を心がけているわけです。喫煙所さえあれば一安心。こうしてNO SMOKINGの世界でSMOKERを自認するのは、ひょっとするとタバコをやめるよりも意志の強さが必要となります。煙を吐くだけで差別され、否応なく少数派の立場に立たされるのですから。「詭弁を言わずにやめたら?」と言われます。いやいや、20世紀の文化を支援してきた紫煙に、突然愛想をつかすわけにはいかないのです。(細野晴臣)

《細野晴臣 コメント》
自分の映画が出来上がって上映されるとは夢のようですが、同時に悪夢だとも思えます。何故生きている間にこんなことになったのかといえば、今年になって50年も音楽生活を続けてきたせいでしょうか。このような映画を自分で作ることはできません。製作陣の熱意があってこそ実現したものであり、自分も観客のひとりとして見ることになります。しかし到底客観的な評価などできるはずもありません。どうか見た人が少しでも得ることがあるように、と祈るばかりです。

《佐渡岳利監督 コメント》
YMOに衝撃を受けた少年時代から仕事をご一緒させていただく今に至るまで、細野さんを「スゴい!」と思い続けてきました。私と同じ思いの方には、その再確認ができて、初めて細野さんに出会った方には我々と同じ思いになれる映画にしたいなと思います。カッコ良くて、カワいくて、音楽を心から大好きな細野さんに、是非会いにきてください。

〈細野晴臣 ホソノハルオミ〉 プロフィール
1947年東京生まれ。音楽家。1969年「エイプリル・フール」でデビュー。1970年「はっぴいえんど」結成。73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を手掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント・ミュージックを探求、作曲・プロデュース、映画音楽など多岐にわたり活動。2019年デビュー50周年を迎え、3月ファーストソロアルバム「HOSONO HOUSE」を新構築した「HOCHONO HOUSE」をリリース し、6月アメリカ公演、10月4日から東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー・スカイギャラリーにて展覧会「細野観光1969-2019」開催。
https://hosonoharuomi.jp

〈監督:佐渡岳利 サドタケトシ〉 プロフィール
1990年NHK入局。現在はNHKエンタープライズ・エグゼクティブプロデューサー。音楽を中心にエンターテインメント番組を手掛ける。これまでの主な担当番組は「紅白歌合戦」、「MUSIC JAPAN」、「スコラ坂本龍一 音楽の学校」「岩井俊二のMOVIEラボ」「Eダンスアカデミー」など。Perfume初の映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』も監督。

【細野晴臣デビュー50周年 〈細野さんに会いに行く〉】
〈NEW ALUBM〉「HOCHONO HOUSE」発売中
〈展覧会〉「細野観光1969-2019」10/4(金)-11/4(月・休)@六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー・スカイ
ギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
〈コンサート〉特別記念公演 11/30(土)、12/1(日)
〈COMPILETED CD〉「HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN」(8月28日(水)発売)
「HOSONO HARUOMI compiled by OYAMADA KEIGO」(9月25日(水)発売)連続リリース!
詳細は⇒hosonoharuomi.jp

出演:細野晴臣
ヴァン・ダイク・パークス 小山田圭吾 坂本龍一 高橋幸宏 マック・デマルコ
水原希子 水原佑果(五十音順)

音楽:細野晴臣
監督:佐渡岳利 プロデューサー:飯田雅裕
製作幹事:朝日新聞社 配給:日活 制作プロダクション:NHKエンタープライズ
(C)2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS
HP:hosono-50thmovie.jp
twitter:@hosono_movie50

11月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース他全国順次公開

Kali Malone - ele-king

 なんという天国的な音楽だろうか。なんという崇高さを希求する音響だろうか。なんという透明な霧のごときパイプオルガンの響きとミニマムな旋律だろうか。持続と反復。俗世と重力からの解放。思わず「バロック・ドローン」などという言葉が脳裏をよぎった。
 
 カリ・マローンの新作アルバム『The Sacrificial Code』のことである。「犠牲的な、生贄のコード」? じじつカリ・マローンは音楽の「神」に身を捧げている。いや、正確には「音響と音楽が交錯し、持続し、やがて消失する、そのもっとも神聖で、もっとも美しい瞬間に身を捧げている」というべきか。この音楽はそれほどにまでに特別な美しさを放っている。
 だからといって派手で、大袈裟で、装飾的で、豪華な美ではない。パイプオルガンの持続の線がひとつ、そしてふたつと折り重なる簡素なものだ。しかし、そのミニマムな持続の生成には、音楽の持っている崇高な美がたしかに折り畳まれている。

 スウェーデンのストックホルムを拠点とするカリ・マローン(1994年生まれ)。彼女は新世代のサウンド・アーティストであり、ポスト・ミニマル音楽の作曲家である。そして西洋音楽を歴史を継承する現代音楽家であり、2010年代のエクスペリメンタル・ミュージック・パフォーマーでもある。
 カリ・マローンは弦楽器、管楽器、聖歌隊、パイプオルガンなどのオーセンティックな西洋音楽の楽器を用いつつ、デジタル処理された電子音、シンセサイザーなどをミックスし、独創的で現代的な音響空間を生成する。さらにそのライヴでは電子音のみの演奏も披露する。カリ・マローンのサウンドは優雅にして深遠。持続音(ドローン)に融解したロマン派のような響きを放つ。

 カリ・マローンは2016年にカテリーナ・バルビエリ(Caterina Barbieri)、エレン・アークブロ(Ellen Arkbro)ら現代有数のエクスペリメンタル・アーティストらとのコラボレーションEP「XKatedral Volume III」をストックホルムのレーベル〈XKatedral〉からリリースした。バルビエリとアークブロは、ともに優れたエクスペリメンタル・ミュージック・アーティストであり、バルビエリの最新作『Ecstatic Computation』(2019)、アークブロの最新作『Chords』(2019)は、タイプは違えども電子音の反復と持続の問題を追及した重要なアルバムである。
 翌2017年、カリ・マローンはエレクトロニクスに16世紀末に登場しバロック末期まで主に通奏低音楽器として用いられたテオルボ、ゴング、ヴィオラ、ヴァイオリンなどの弦楽器をミックスするファースト・アルバム『Velocity of Sleep』を〈XKatedral〉からリリースした(アメリカの〈Bleak Environment〉からも配給)。
 続く2018年、アルトサックス、バスクラリネット、ファゴットにカリ・マローンのシンセサイザーを加えたセカンド・アルバム『Cast Of Mind』を、スイスの〈Hallow Ground〉より送り出す。同年、〈Ascetic House〉より、パイプオルガンを用いたドローン作品を収録したEP「Organ Dirges 2016 - 2017」もリリースし、優美さと恍惚さを併せ持ったサウンドは大いに話題を呼んだ。
 2019年は、今回取り上げるサード・アルバム『The Sacrificial Code』をヨアキム・ノルドウォール(Joachim Nordwall)が主宰するスウェーデンの名門エクスペリメンタル・ミュージック・レーベル〈iDEAL Recordings〉からリリースし、Acronym とのコラボレーションEP「The Torrid Eye」をストックホルムの〈Stilla Ton〉から送り出す。このEPではエクスペリメンタルなディープ・テクノを展開した。
 カリ・マローンは、エレン・アークブロ、サラ・ダヴァチー(Sarah Davachi)、エミリー・A・スプレイグ(Emily A. Sprague)らと同じく新世代のドローン/ミニマル音楽作曲家である。さらに電子音楽家カテリーナ・バルビエリやフェリシア・アトキンソン(Felicia Atkinson)、ノイズ・アーティスト、ピュース・マリー(Puce Mary)らとの同時代性を共有する2010年代を代表するエクスペリメンタル・アーティストでもある。断言するが彼女たちの音楽/サウンドを聴くことは、音響、作曲技法、録音、繊細なサウンド・ノイズの導入の結晶である現代の先端音楽のエッセンスを知る最大の手掛かりとなる。

 本年にリリースされた新作『The Sacrificial Code』は、2018年の「Organ Dirges 2016 - 2017」を継承するオルガン・ドローン作品だ。ミニマムな音階もあり、ドローンとメロディのあいだでわれわれの聴取環境を生成する見事な現代音楽作品でもある。その簡素な音階の変化に耳を傾け、ミニマルにして複雑なサウンド・テクスチャーを聴き込むことで、単一の音の中に多様な音の蠢きをリスニングすることが可能になる。
 アルバムにはLP版は2枚組で全8曲、CD盤は3枚組で23分もの長尺の追加曲を含めた全10曲、データ版も全10曲が収録されている。アルバム前半、CD盤だとディスク1に当たる「Canons For Kirnberger III」はストックホルム音楽大学で2018年3月におこなわれた。アルバム中盤、CD盤ディスク2にあたる「Norrlands Orgel」のライヴ録音はスウェーデンのピーテオーで2018年9月におこなわれた。アルバム後半、CD盤ディスク3の「Live In Hagakyrka」パートは、イェーテボリにある教会で2018年4月に演奏・録音された。この「Live In Hagakyrka」にはエレン・アークブロも参加している。これらのすべての演奏の記録はラシャド・ベッカーによって丁寧なマスタリングを施され、見事な録音芸術作品となった。

 どの曲も優美にして繊細、大胆にして深遠。極上にして天国的。パイプオルガンという西洋音楽における伝統的な楽器を用いつつも、本作のサウンドのテクスチャーは極めてモダンである。まるで電子音響やフィールドレコーディング作品を聴取するようにパイプオルガンの音を聴くことができるのだ。
 ミニマルな音階と、その音の芯のまわりに鳴るノイズの蠢きを聴き込むことで、聴き手の聴覚はゆったりと拡張するだろう。リスナーは「聴くということの意識化」と「聴くことで得られる恍惚」のふたつを得ることになるはず。
 この『The Sacrificial Code』は、そのような「聴く」という意識と、聴取のむこうにある「音響の結晶」を確実に捉えている。音楽と音響は相反するものではない。旋律や和音・和声が鳴り続けていったその先に、音楽と音響は融解・消失する。その消失地点こそ音楽/音響の結晶体なのだ。
 CD3枚、LP2枚に渡って収録された楽曲(CD・データ版は2曲追加収録されており、うち“Glory Canon III (Live In Hagakyrka)”は23分もの長尺)たちは、そのような音楽と音響の結晶地点を示す「新しいドローンおよびミニマル・ミュージック」である。全曲を通して聴くことでパイプオルガンの単一でありながら、複数の響きの蠢きを聴取することができるようになるだろう。それこそが「音響と音楽が緻密に、複雑に融解」していった「2010年代のエクスペリメンタル・ミュージック」の姿でもある。

 旋律を超えて反復へ。反復が融解し持続へ。持続が解体され複数の層へ。消失から結晶へ。本作は、そんな音楽/音響の現代的な聴取のレイヤーを内包した新しいポスト・ミニマル・ミュージックだ。それは新しい時代の教会音楽/宗教音楽への模索と接近に思えた。反復と持続が融解し、消失した瞬間に表出する「崇高な美」。この「美」を「神」とすれば、本作のサクリファイス・コードが何を開くためのものかも分かるというものだ。

Laura Cannell - ele-king

 この夏の切ない思いはたとえばこんな感じだろう。それを表現するのに複雑なプログラミングもそれらしい言葉も要らない。ヴァイオリンひとつあれば、こんなにも突き刺すような音楽を奏でることができる。ローラ・キャネルの『The Sky Untuned』、すなわち「チューニングされていない空」という素晴らしいタイトルのアルバムを聴いてそう思った。

 もっともこのアルバムは今年の春先にリリースされたもので、「天球の音楽」をコンセプトに作られている。ローラ・キャネルはイングランドはノリッジという古い街並みが残る街を拠点に活動しているヴァイオリン奏者で、じっさい彼女は荒廃した古い教会(の反響を利用して)レコーディングしている。その音楽はときに“中世的”と形容されているわけだが、シーンとは言えないまでも、イングランドの田舎の土着性を掘り起こすリチャード・ドーソンやハーブ奏者のエイン・オドワイヤー(このひとはアイルランド出身だが)のように、最近は都会とは距離を保ち、近代以前と現代とを往復するアヴァン・フォークとでも呼べそうなスタイルがUKでは目につくようになった。
 そもそも「天球の音楽」というコンセプトが中世ヨーロッパのものと言える。それは宇宙はじつは音楽を奏でていると、天体の運行と音楽とを結びつける考え方だ。ローラ・キャネルはそれを彼女のヴァイオリンで表現する。つまりこれは一種のスペース・ミュージックなのである。

 が、それは決してプラネタリウムで流れるようなロマンティックな音楽ではない。「チューニングされていない空」は、必ずしも牧歌的な欲望を満たす作品ではない。アルバムには張り詰めた緊張感と深いメランコリーがあり、エレガントで美しくあるが同時に破壊的でもあり、音は「アンチューンド=不協和」へと展開する。この温暖化、異常気象、ボリス・ジョンソンが首相になるくらいだからむべなるかなである。
 ……なんてまあそういうことではないのだが、しかし想像してみてほしい。たとえば披露宴かなんかで、ヨーロッパの綺麗な庭園にひとびとがいると。ひとりのヴァイオリン弾きがそこにいて演奏をはじめる。最初はその美しい音色にうっとりしていた人びとだが、演奏の途中で席を立つひともちらほら現れ、そして最後まで聴いていたひとの目には哀しみの涙が流れていると。
  アルバムには笛を演奏した曲もあり、多重録音もしているが、1曲のなかに複数の楽器を使わないことは徹底されている。そしてちょうどつい最近、彼女にとって初のヴォーカル・アルバム(ポリー・ライトとの共作)『Sing As The Crow Flies』がリリースされた。

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