「W K」と一致するもの

Dr. Orlando Owoh And His Young Kenneries Band - Same - ele-king

TWM102

Ethan P. Flynn - ele-king

 臥龍と鳳雛、イーサン・P・フリンとテイラー・スカイ。話題にあがったスポーツ選手や新馬を飾った競走馬、果てはフットボール・マネージャーのゲーム上で生成された選手にいたるまで、新しい才能を見つけると嬉しくなってしまうのはなぜだろう? これからどうなるんだという未来への期待とそれに出会ったという事実が胸を高鳴らせるのか、はたまた青田買い的な感覚が働いているのか、それはわからないがとにかくこの先を見てみたいというそんな思いにかられる。2020年のジョックストラップとイサーン・P・フリン、それとブラック・ミディのドラマー、モーガン・シンプソンが対談している映像の一幕、ジョックストラップのテイラー・スカイがイサーン・P・フリンに作曲方法について尋ねているのを見て以来頭のなかにふたりの天才というストーリーが出てくるようになってしまった。前面に出てくるロック・スター然としたタイプとは違う種類の天才、プロデューサーやコラボレーター、あるいは映画音楽を作り輝くタイプの才能(それはまさに諸葛亮や龐統に近いものがあるのかもしれない)、僕はそれにどっぷりとハマった。『B-Sides & Rarities: Volume 1』と名付けられたコンピレーション・アルバムを最初にリリースするという奇妙な形で世に出たイーサン・P・フリン、一方でテイラー・スカイはジョックストラップの活動の他にソロで『Kode Fine & Sons』という素晴らしいアルバムを出していて、そのどちらも低い声で唄われる日常の機微や愛おしさを感じるような美しいポップ・ソングであって将来的にこのふたりはギルドホールの先輩でもあるミカ・リーヴィみたいに映画音楽を作ったりもするのかも、なんてぼんやりと考えた(ついでに言うとブラック・カントリー・ニュー・ロードのルイス・エヴァンスがグッド・ウィズ・ペアレンツとして同時期に発表した音楽にも同じ空気を感じていた。イーサン・P・フリンとテイラー・スカイのふたりが参加していて相互に関わっているから当たり前かもしれないけれど、しかし同時に同じ感覚を共有していたようにも思えたのだ)。
 そしてこの頃のフリンは実際にFKAツイッグスの『Magdalene』に参加し、デヴィッド・バーンの『American Utopia』に加わり、ヴィーガンとコラボレートするなどの多彩な活動をおこなっていた。

 そうした時期を経て彼は22年にグラフィック・ノヴェル調の素晴らしいアートワークを持った7曲入りのEP「Universal Deluge」を発表する。このEPはそれまでの作風からさらに一歩進み心の奥底の小さな波にライトを当ててそれを増幅させるような作風だった。よりオーガニックに、より巧みに、アコースティック・ギターやフルートに彩られ感情の静かな波が広がっていく。テイラー・スカイはジョックストラップとしての活動でも見られるように一度シンプルに美しものを作り上げ、今度はそれをズダズタに切り裂いて、その隙間の中に再び美しさを浮かび上がらせるような手法を取るが、イーサン・P・フリンはオーソドックスな伝統的な美の中にジャンルを超越するのが当たり前となった現代の感覚と、そして「もののあわれ」とも言えるような哀愁を混ぜ込むのだ。繊細でそれでいて力強く、この時点でアルバムが待ちきれなくなった。

 そしてリリースされた初めてのオリジナル・アルバム『Abandon All Hope』はそのEPの路線をより一層推し進めたものだろう。かつてあったシンセサイザーやエフェクトといったエレクトロニクスの要素がほぼ消えた生の楽器と声が響く時代がかった映画のサウンドトラックのような楽曲たち。音色のパレットのなかで混ぜられたホーンやストリングスが景色を彩るように重ねられ、暗い絵画の世界に光が差し込む。インディ・フォークとビートルズ時代から繰り返し作られ続けてきた美しいポップ・ソングが混じったようなオープニング・トラック “In Silence” は自身のなかに他者の存在があり、それによって生かされているというようなしみじみとした情感が広がる。70年代のロック・バンド風のヘヴィなギターが響くタイトル・トラック “Abandon All Hope”は しかし、そのなかに悲しい喜び、希望をもった諦めのような決して単純なものではない人が生きる日常の機微が感じられる。エリオット・スミスの孤独を抱えたような “No Shadow” ではヴィランと光についてが唄われ、EP「Universal Deluge」の中の1曲 “Vegas Residency” で描かれたテーマ「unseen person」を違う側面から描いたという “Bad Weather” にもやはり暗い世界のなかで抱いた希望のようなものを感じるのだ。絶望と希望、幸せのなかの痛み、清濁が入り交じる人生の音楽、日常を慈しんだような音楽は物悲しくそして優しく響く。16分超えの “Crude Oil” はその最たるものだ。重ねられる楽器の音が演劇的に心象風景を描き出し、目の前を流れていく物語を追うような感覚で16分の長さをまったく感じさせない。静かに入るエヴァ・ゴアのコーラスは鏡の向こうや夢のなかから響く他者の声のようにも聞こえ、小さな刺激を与えより一層にこの物語に没入させる。そして物語は転がり当たり前のように進んでいくのだ。緩やかでも早くもない歩みのペースで、止まることなどないように。

 ほとんどの楽器を自ら演奏しセルフ・プロデュースで制作されたこのアルバムはイーサン・P・フリンの個人の世界が現れている。自身の目に映る世界をキャンバスの上に表現するようにして曲を作るソングライター、伝統的な要素を持った楽曲の上に時代を経て積み重ねられてきた技術と感覚を加え、そうして作られた作品に普遍性が宿る。大勢で共有されるようなものではなく個人の心の隙間にそっと入り込むような、イーサン・P・フリンのその才能はそこに静かに存在している。

Wolf Eyes - ele-king

 昨年、アーロン・ディロウェイの来日公演を実現させた日本の〈Rockatansky Records〉が、今度はウルフ・アイズの新作アルバムをリリースした。
 ここしばらくはあまり目立っていなかったアメリカはアナーバーのノイズ・デュオだが、今年は〈Warp〉傘下の〈Disciples〉からすでに2枚のアルバムを発表し、そしてさらにまた新たなノイズを解き放つ。来年もまた動きがありそうだし、最近知った人も注目してみてください。



Wolf Eyes
Dumpsters & Attitude

Rockatansky Records
https://wolf-eyes.bandcamp.com/album/dumpsters-attitude

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 世界を飛び回る、異端の電子音楽家、われらがNHKコーヘイの新作がまたしてもリリースされる。今度はパウウェルのレーベルから。以下、レーベルの資料より。
 これは現在のためのアルバムだ。なんとも残酷な世界だが、『ホワット・ユー・ノウ』は純粋な楽観主義だけを扱っている。 実際、現在の地政学的情勢を考えると、この音楽のあまりの高揚感に戸惑う人もいる。かつて坂本龍一は彼の音楽についてこう語った。「この人は、私にはよく理解できない世界観を持っている.....」
 アルバムのトラックは、コーヘイ・マツナガの研ぎ澄まされたシンセサイザーによって、やる気を起こさせ、元気を与えてくれるだろう。 1時間以内に気分が良くなるか、さもなければお金を返せだ!(いや、そんなことはないはず)

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What You Know [DIAG064]

Diagonal Records

https://nhkyxkoyxen.bandcamp.com/album/what-you-know-diag064

仙人掌 & S-kaine - ele-king

 ソロMONJU、〈DOGEAR RECORDS〉の一員として東京を中心に活動を続けているラッパー、仙人掌。その新作は、大阪の若きラッパー/ビートメイカー、S-kaine との共作アルバムだ。『82_01』というタイトルにあらわれているように、82年生まれと01年生まれによるこのタッグは、地域のみならず世代も超えたコラボとなっている。
 配信ではすでに聴くことができるが、1曲追加収録曲のあるCD盤は11月20日にリリースとのこと。チェックしておきましょう。

11/20 (MON) より全国CDショップにて販売開始予定

82年生まれ、東京のHIPHOPをリードするMC・仙人掌の久々のまとまったリリースは、01年生まれ、大阪は西成で育った次世代のHIPHOPを担うMC/ビートメイカー・S-kaineとガッツリ組んだジョイント作、その名も『82_01』だ。場所も世代も越えて絡み合う二頭の龍が耳元で火を噴けば、彼らが見つめた街の景色、フロアで踊る友達や仲間の姿......痛みや救いの混じり合った、たくさんの夜の記憶がすぐさま鮮明に立ち上がる。とりわけ目を見張るのは、仙人掌とS-kaineの両者が刺激し合い、それぞれのラップに新たなフィーリングを宿らせていることだ。成熟した仙人掌のラップはより深く街の声に呼応して軽快に躍動し、若きS-kaineは自身の存在をHIPHOP史へとさらに色濃く書き記すようにドープな夜を鋭くライムしている。そう、『82_01』は彼らが夜の街へ繰り出し、繋がり、お互いのこれまでに触れて、それぞれが自らを更新したことの証明なのだ。そうして生まれた、このみずみずしく強靭なグルーヴは、再生するたびに強度を増して、あなたの身体に染み付いた夜の痕跡を、何度でも明日の希望へと書き換えていくだろう。ここにある可能性を、その耳でたしかめて欲しい。

Title : 82_01
Artist : 仙人掌 & S-kaine
Release Date : 2023/11/20 (MON)
Format : CD
Price:¥2.500- (税別)

■Track List

01. STEEL ATTITUDE Prod By ENDRUN
02. SWITCH ON Prod By ENDRUN
03. BIRDS (feat. CHAKRA) Prod By GWOP SULLIVAN
04. STRANGE LENS Prod By LAF
05. 残党2023 (feat. MC Spirytus) Prod By Juda
06. UNDER THE MOON Prod By DJ GQ
07. RETURN TRIP (feat. SEDY NEZZ) Prod By Juda
08. WISH Prod By Juda
09. OUR MUSIC Prod By Juda
10. 82_01 TO CONTINUE Prod By Juda

All Produced By 82_01
Track 3,4 Cuts By DJ K-FLASH
Mix&Mastered By TAKANOME
Design&Layout By SPECDEE
Photo By CAYO IMAEDA
Recorded By J.Studio Tokyo,BMJ Studio Fukuoka,WMI Studio Osaka,103LAB.

[仙人掌 & S-kaine プロフィール]

東京を中心に活動するMONJU / DOGEAR RECORDSの一員であるラッパーの仙人掌と、大阪の次世代を担う気鋭のラッパー/ビートメイカーのS-kaine。
82年生まれと01年生まれという場所も世代をも超えて、HIPHOPという共通言語のみで繋がり生まれたスペシャルジョイント。

Coucou Chloe & Meth Math - ele-king

 音楽を中心としたプラットフォーム〈AVYSS〉が立ち上げから5周年を迎え、11月18日(金)の深夜に渋谷WWW Xにて「AVYSS X」を開催。今回はロンドンよりクク・クロエ(Coucou Chloe)、メキシコよりメス・マス(Meth Math)が来日する。国内からはAVYSSに所縁のあるアーティストを中心に30名以上が集結。5年間をそれほど総括せずに、現在と少しの未来を噛み締めたり見据えたりしつつ、出来る範囲で未知のもの(X)に向き合いたい気持ちを込めたアニヴァーサリー・パーティ。

 クク・クロエは、フランス出身でロンドン拠点に活動するシンガー/プロデューサー/ダーク・ロマンティック・アイコン。以前はセガ・ボデガとのユニットY1640としても活動し、セガ・ボデガやシャイガールとともにレーベル〈NUXXE〉を立ち上げたひとり。近年ではレディ・ガガのリミックスを手掛け、コブラ(COBRAH)やアースイーターと共作もおこなっている。

COUCOU CHLOE – DRIFT (Official Video)

 メス・マスはメキシコ・ソノラ州の州都エルモシージョ出身、パンクとレイヴのシーンで育った音楽家。その音楽性は「ラテン・ミュージックのインディ悪魔解体」「デモニック・ネオペレオ」などと呼ばれ、ウィッチ・ハウス以降のモードとラテン・ミュージックがユニークなバランスで溶け合う。これまでにセガ・ボデガ、Dinamarca、マシーン・ガールなどとコラボレーションを果たした。現在デビュー・アルバムの制作が進行中とのこと。

Meth Math - Mantis (Official Video)

 また、AVYSS Xのフライヤーヴィジュアルを反映したゲーム「X散歩」が公開。Windowsのみ対応。〈みんなのきもち〉のKazuma Watanabeが手掛けたヴィジュアルをもとに、JACKSON kakiがゲームプログラムと映像を制作。BGMとして流れる音楽を〈AVYSS〉ファウンダーの音楽家・CVN(ex. Jesse Ruins)が手掛けた。

 当日は会場内でAVYSS X記念Tシャツを販売。ホワイトとブラックの2色展開(サイズ:L/XL)。イベントのメイン・ヴィジュアルを発展させたデザインは、引き続き〈みんなのきもち〉のKazuma Watanabeが手掛けている。さらに入場者には先着でAVYSS X蓄光ステッカーをエントランスで配布(なくなり次第終了)。

 なお、XフロアでのDJとVJの組み合わせを含めたフロア分けやタイムテーブルはAVYSSのSNSにて後日発表される。

イベント詳細

公演タイトル AVYSS X -5th Anniversary-
日時 11月18日(土)
会場 WWW X + 4F https://www-shibuya.jp/
OPEN 23:30

TICKET https://t.livepocket.jp/e/20231118wwwx
ADV: ¥4,000+1d

Live
COUCOU CHLOE
Meth Math
+
BBBBBBB feat. aeoxve, 徳利(video)
CVN feat. DAFTY RORN, Milky, π
cyber milkちゃん
Emma Aibara
skeleton538
UNIT KAI
Yoyou

Shot Live

lllllilbesh ramkooo!!!!
safmusic
Saren

DJ
cityofbrokendolls
divine oracle (Yurushite Nyan×in the pool)
Lily Fury
みんなのきもち
music fm
noripi and seaketa
okadada
Shine of Ugly Jewel
SxC Loser (NordOst×YONEDA)
tomodachi100
Uztama

VJ
fantaneruran
不吉霊二
JACKSON kaki
naka renya

Video
Kenji

POP-UP
MOTHER

FOOD
駒澤零
投擲 food team(anymo, atri, kappa, munéo, Ranz Jigoku, 鬼車, 水母娘娘, 星山星子)

(A-Z)

Staging : yoh
Photo shoot : マ
Staff : yoen
Flyer : Kazuma Watanabe
Direction : CVN

Over 20 only・Photo ID required
20歳未満入場不可・要顔写真付ID
公演詳細はこちら

Road Trip To 全感覚祭 - ele-king

 GEZANが主宰するレーベル〈十三月〉による野外イヴェント、「Road Trip To 全感覚祭」が急遽開催されることになった。これまで「全感覚祭」は入場フリーの投げ銭制という独自のアイディアで運営されてきたフェスだが、パンデミックをはさみ、あらためて「Road Trip To 全感覚祭」としてひさびさに敢行される。
 会場は川崎のちどり公園。今回はチケット制で、明日8日より発売開始。GEZANのほか渋さ知らズ、ゆるふわギャング、踊ってばかりの国などなど、出演者30組も発表されている。マヒトゥ・ザ・ピーポーによるメッセージとともに、下記からご確認ください。

GEZAN主宰レーベル・十三月が主催する野外イベント『Road Trip To 全感覚祭』、開催地詳細や出演者30組を発表! (※マヒトゥ・ザ・ピーポーよりコメントあり)

GEZAN主宰レーベル・十三月が11月18日(土)深夜に開催する野外イベント『Road Trip To 全感覚祭』の現時点での詳細が明らかになった。今回発表されたのはライブアクト15組、展示やマーケットなどで参加する作家/アーティスト16組の計31組で、更なる追加発表も予定されているとのこと。

【全感覚祭】は十三月が “面白さの価値は自分で決めてほしい” というコンセプトで入場フリーの投げ銭制で開催してきた野外フェス。2019年以来、コロナ禍を経て久々となる今回は『Road Trip To 全感覚祭』と題しての緊急開催。
開催地は全感覚祭では初となる川崎・ちどり公園。20時オープン21時スタート、全感覚祭ならではの濃厚ラインナップが明け方まで展開される。

また今回は投げ銭ではなく、金額別のチケット制となることも併せて発表された。チケット金額については先着順で来場者が選べる形となっている。
来場予定の方は特設サイトに掲載されている『Road Trip To 全感覚祭』に向けてのマヒトゥ・ザ・ピーポーからのステートメント、そして注意事項を熟読の上で明日、11月8日(水)21時からPeatixにて販売されるチケットを申し込んでほしい。

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Road Trip To 全感覚祭

act :
GEZAN
渋さ知らズ
ゆるふわギャング
踊ってばかりの国
切腹ピストルズ
moreru
鎮座DOPENESS
Glans
やっほー
KOPY
abos
penisboys
高倉健
YELLOWUHURU
THE GUAYS
and more…

artist :
STANG
飯田団紅
Masahiro Yoshimoto
Teji
高橋盾(UNDERCOVER)
harune.h
とんだ林蘭
前田流星
ソノダノア
北山雅和
YUICHIRO TAMAKI
佐藤円
NAZE
蝉丸
名越啓介
池野詩織

2023.11.18 saturday midnight
Chidori Park, Kawasaki
open/start 20:00/21:00

Ticket : Peatix 【 https://zenkankakusai2023.peatix.com
A : ¥3,000 / B : ¥5,000 / C : ¥7,000
11/8 wed. 21:00 ON SALE

※18歳未満のお客様は保護者様同伴の上ご来場ください。保護者様がいらっしゃらない18歳未満のお客様の入場はお断りいたします。
※23時~4時の間は18歳未満のお客様は会場内に滞在出来ませんので必ずご退場お願いいたします。
※会場受付にてIDチェックを行います。顔写真付き身分証明書をご持参ください。
※チケットを複数枚ご購入される方は、ご入場時必ずチケット分の人数が揃った状態でご入場ください。

info : zenkankaku@gmail.com

ビジュアルとアーティストと作家の第一弾を公開しました。
2023/11/18、Road trip to 全感覚祭を川崎ちどり公園で20:00から日の出にかけて開催します。期間の限られた中でチーム一丸、火ついた矢のごとく駆け抜けています。
来場する方は下にある注意事項やステートメントを必ず読んでからエントリーお願いします。

会場のキャパは2000人になります。この人数以上は来場できません。
販売方法はPeatixで¥3000¥5000¥7000のチケットを11/8(水) 21:00より販売します。チケット枠にはそれぞれ限りがある購入制で当日はこれにプラス、投げ銭を募集し、2000円以上で全感覚手ぬぐいを手に入れられます。
今日までに事前投げ銭やTシャツなどサポートしてくれた方、本当にありがとう。できることできないこと、たくさんの気持ちがありますが今祭はもちろん、このRoad tripを来年の全感覚祭につなげていきます。

駐車場は使用できないので車は原則禁止です。渋谷駅からJR川崎駅まで約30分、川崎駅よりタクシー 約10分、バスで約20分でこれるアクセスのいい場所になります。都内からタクシーでも8000円くらいでこれるので、相乗りしてくるのも推奨です。

アーティストの告知してから10日前後で本番という興行目線をぶっちぎった開催で、人が集まるのか、集まったとて予算がはまるのか、無事走り切れるのか、億万の不安はありますが全集中力を総動員していい時間をたぐりよせる。
会場で必要な資材やは準備がギリギリなのもあってコストがあがってしまった。とにかく背伸びせずに今やれることの全力をやる。

祭りをはじめると当たり前のことなんて何一つないんだと実感する。ステージ一つ、音響一つ、ゴミ箱一つ、演者や裏方の気持ち一つ、何一つ当たり前のことなんてないのだと気づく。
出演してくれる演者も二つ返事でのってきてくれたアーティストばかりで、同調ではなく同時代を並走する気概に心あおられる。

11/18 レーザーで祭壇をつくろうと思ってる。先日出演したfrueでも色んな人とたくさんOLAibiの話をした。祭りでそんな風に話すことは健全だと思う。距離が近かった人も遠い人もいるだろうけど、音楽を生きてきた人はピュアな意識を世界に溶かしてきたのだから、友達とお客さんも境界もないし、さよならのためじゃない花をそなえたい。きっと笑ってくれると思うんだな。

ルールはルールで、それ以上にその場所その瞬間で想像力と思いやりが交錯するところをイメージしています。
2023年、終わりに向かっていく今、わたしたちがやり残したこと、Road Trip To 全感覚祭よろしくお願いします。

(マヒトゥ・ザ・ピーポー)

CS + Kreme, Kassem Mosse, livwutang & YPY - ele-king

 今年精力的にパーティを開催してきたファッション・ブランドの〈C.E〉。その2023年最後のパーティの内容が発表されている。〈The Trilogy Tapes〉から作品をリリースするメルボルンのCS + Kremeは今回が初来日。
今年充実のアルバムを送り出したカッセム・モッセ。さらにそこに〈C.E〉のパーティには初出演となるlivwutangYPYの2組が加わる。全4組中3組がライヴでの出演とのことで、新しい試みに満ちた〈C.E〉のパーティを堪能しよう。会場はおなじみの表参道VENTです。

[11月27日追記]
 新たに追加出演者が発表されました。ロンドンをベースに活動するDJのCõvcoが登場。また、会場のみ限定で販売されるTシャツについても告知されています。


RP Boo Japan Tour 2023 - ele-king

 これまた見逃せない情報の到着だ。シカゴのフットワークの偉大なる先達、RP・ブーがひさしぶりに来日する。東京・名古屋・大阪の3都市を巡回。今年は、10年前に出たファースト・アルバム『Legacy』の続編となる新作『Legacy Volume 2』をリリースしている彼だ。その最新スタイルがどうなっているのか、この目と耳で確認しにいくしかない。

Wilco - ele-king

 現在アメリカでもっとも高く評価されているTVシリーズのひとつである『THE BEAR』(邦題:『一流シェフのファミリーレストラン』)はシカゴを舞台に地元のレストランを再生させようと奮闘するシェフやスタッフが織りなす人間ドラマで、いまどき珍しく劇中でオルタナティヴ・ロックやインディ・ロックが多く流される。そのなかでも目立っているのがウィルコだ。クリエイターのクリストファー・ストアラーによるセレクトとのことだが、とくにウィルコはシカゴの街との繋がりもあるからだろう。ただそれ以上に、ドラマが描こうとしているインディペンデントで何かを作り上げることの労苦と尊さという主題にシンクロするものとして、彼らの音楽が引かれているように僕は感じる。ウィルコはメジャー・レーベルと渡り合いながら自分たちの表現を追求してきたバンドだが、出自であるインディペンデントの精神を忘れたことはないはずだ。代表作『Yankee Hotel Foxtrot』が当時レーベルから商業的ではないとしてリジェクトされながら曲げずに自主リリースに至ったという話は、いまでは彼らの不屈さを示すものとして語り継がれている。

 そんな風にクリエイティヴィティを貫く姿勢において下の世代のインディ・ミュージシャンにインスピレーションを与え続けているウィルコだが、この13枚めのアルバムで彼らは逆に下の世代の力を借りようと久しぶりに外部プロデューサーを招いている。それも近年、独自の音作りで注目を集めているシンガーソングライター/プロデューサーのケイト・ル・ボンだ。まずこの人選を面白く思う。20年ほど前にはレディオヘッドのアメリカからの回答とも言われ、サウンド・プロダクションの高度なデザインを自分たちで磨いてきたロック・バンドが、明らかに新しい風を求めているのだから。
 前作『Cruel Country』でオーセンティックなカントリーをテーマとしたのと別の方向性を目指したかったのもあるのだろう、実際、『Cousin』はここ10年のウィルコにとってサウンド面でもっとも冒険的なアルバムに仕上がっている。ノイズと調和しない音の重なりで濁りを強調するオープニングの “Infinite Surprise”、ミニマルな反復とシンプルな構成のフォーク・ロック・ソングのなかに不穏な鳴りを仕込んだ “Levee”、打ちこみのビートとジャストではない弦の音の粒のズレで浮遊感を生む “Sunlight Ends”。歌だけ聴けばジェフ・トゥイーディーらしい穏やかなメロディがあるのだが、曲全体から受けるイメージは複雑で着地感がない。ニュアンスに富んでいる……と片づけるには掴みどころがない印象を受ける。揺らぎをつねにどこかに感じさせるのは、ケイト・ル・ボンの作品群と共通するところでもある。
 本作にあるのは豊かな曖昧さだ。ポップなフォーク・ソングを歌っているはずなのに汚れていく音、どうしても落ち着かない感情、乱れていく時間感覚。アシッド・フォークとカントリー・ロックを抽象的な音響とともにゆっくりと攪拌するような “Pittsburgh” はウィルコのサウンドの実験のなかでももっとも手のこんだ部類のもので(後ろのほうでキーキーと不可解な音が鳴っている)、そして本作の最良の瞬間でもある。ここには他者に説明しがたいトゥイーディー個人のメランコリーがあり(「ぼくはいつも歌うのを恐れてきた/それは小さなこと」)、明瞭な輪郭を与えないままアブストラクトな音像の連なりとして表現され共有される。わかりやすいカタルシスにではなく、音のディテールと歌詞の行間にこそ聴き手を静かに導くこと。
「いとこ」というタイトルはトゥイーディーが世界の認識や関わりにおいて抱く微妙な距離感を示すものだそうだが、たとえばそれはアメリカのルーツ音楽に対するウィルコの態度にも通じるものだ。過去に敬意はあるが単純に模倣することはできない……というアンビヴァレントな想いが彼らを繰り返し新たな実験に導くのだろうし、完成を目指すのではなく、本作でより未解決な領域を探求している。このデリケートに揺れるインディ・ロック・ミュージックは、そうであるがゆえに、ウィルコの変わらぬ勇敢さを示すものだ。

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