「Nothing」と一致するもの

DJ Stingray 313 - ele-king

 これは嬉しいニュース。昨年の「Molecular Level Solutions」リリース時に予告されていたとおり、DJスティングレイのファースト・アルバム『F.T.N.W.O.』が、彼自身の主宰する〈Micron Audio〉から4月11日にリイシューされる。アートワークも刷新された模様。
 もともと同作は2012年にベルギーの〈WéMè〉からリリースされていた作品で、長らく入手困難な状態がつづいていた。これを機に、ドレクシアの魂を継承する第一級のエレクトロを堪能したい。

 なお今回のリイシューに先駆け、〈Micron Audio〉からはコペンハーゲンのプロデューサー Ctrls によるEP「Your Data」もリリースされる。2月28日。そちらもぜひチェックをば。
 

Loraine James - ele-king

 昨年〈Hyperdub〉より『Reflection』という快作を送り出したエレクトロニック・ミュージックのプロデューサー、ロレイン・ジェイムズが新作を発表する。
 ワットエヴァー・ザ・ウェザー(Whatever the Weather:どんな天気であれ)なる新たな名義で、同名のファースト・アルバムが〈Ghostly International〉より4月8日にリリースされる。
 アンビエント・プロジェクトと報じられているが……公開されている先行シングル “17℃” はジャングルの再解釈といった感じですね。いずれにせよ要チェックなのは間違いなし。
 ちなみに、2021年を振り返る紙版エレキング最新号には、ロレイン・ジェイムズのインタヴューが掲載されています。そちらもぜひご一読を!

vol. 133 : NYインディ界のサウナ達人 - ele-king

 日本ではここ数年サウナ・ブームが続いているが、パンデミックの最中のNYインディ・シーンにも、サウナにハマってサウナのための音楽『Music for Saunas Vol.1』を発表した人物がいる。ブルックリンはイーストウィリアムバーグで男4人のルームメイトと住むカイル・クリュー(Kyle Crew)その人である。
 彼は、Consumablesというインディ・ロック・バンドのギター兼ヴォーカリスト、マンハッタンのマーキュリー・ラウンジやリッジウッドのTVeyeなどでプレイするローカル・バンドで、オーディエンスは友だちがほとんどだが、友だちが多いのでフロアはいつも満杯。夏には彼のルーフトップに機材を運んでショーも披露する。マンハッタンが見渡せる絶景のルーフトップには、いつも人が押し寄せ、夜な夜なパーティになる。
 現在カイルはパートナーと一緒にオイスター・ビジネスをやっている。メイン州からのオイスターをNYのレストランに卸したり、バーでポップアップをしたり、配達したりと忙しい。私はポップアップでよく一緒になる。
 ほかにもカイルは手品をしたり、バスケットボールのコーチをしたりしているが、今回はサウナに重点をおいて話を訊いた。

■サウナにハマったきっかけは?

カイル:10年以上の前の話だけど、マリファナで捕まって刑務所で数ヶ月過ごしたことがあるんだけど、その後も5年間、定期的にドラッグのテストをされていたんだ。そんなとき、サウナで汗をかくと、どんな有毒な薬もオシッコとなって流れるという話を本で読んだ。それから僕のサウナ愛がはじまった。2009年だったな。

■あなたがサウナに求めるモノは?

カイル:明らかな期待は、めちゃくちゃ暑くなって汗だくになることだね。それを何度もやってるから、いまはサウナの後に来る冷たいシャワーの静穏を期待してる。何度もサウナを利用することで健康にも利点があるみたいだし。基本的に、身体は熱い温度に晒されると熱でショックを受けたタンパク質を放出する。これは身体が「死んじゃダメ」と言ってるんだ。このストレス反応が、運動と同様に体を弾力的にさせるんだよ。

■自宅にサウナを作った理由は?

カイル:パンデミックで強制的に隔離され、自分の「巣」を最高に繁栄させたいと思った。家で植物を育てたり、家をリノベーションしたり……、で、サウナは最高の付け足しだった。ニューヨーク市から車で数時間のところに住む年配の女性が出した広告を見つけたんだ。彼女は未使用のそれを市場価格より下($600≠7万円弱)で売ってくれた。良いディールだったよ。

■1日にどのくらい入ってるの?

カイル:1日に1回以上入るね。1日に30〜45分は欠かさない。

■日本はここ数年空前のサウナブームで、サウナに行って「ととのう」ことが目的になっているのですが、「ととのう」という感覚は、サウナに6分以上入ったあとに水風呂に1分ほど入って出た後にやってくる、ドラッギーな感覚のことです。わかりますか?

カイル:わかるなー、その気分! 僕もだいたいサウナの後は冷たいシャワーを浴びて、身体にショックを与える。スピードボールみたいにね。これは二日酔いにもいいよ。

■日本のサウナ室の多くがテレビが設置されていて、ぜんぜん瞑想的ではないんです。あなたがサウナの音楽を作ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

カイル: 退屈が強いモチベーションで、それがたぶん、このアンビエント・アルバムを作ろうと思った主な理由かな。それと、サウナに入っている30分のあいだに聞けるバックグラウンド音楽として、究極にカタルシスなモノを作りたかった。エッセンシャル・オイルと一緒に合わせて、自分の感覚を剥離する別の見地だね。「サウナのための音楽」は、ヨガ、メディテーション、ウォーキングなど、いろんな文脈でプレイできる。

■インディ・ロックとサウナに共通することってなんだと思いますか?

カイル:たくさんあるだろうけど、どちらもニッチで、熱いことだろうね。

■あなたにとって理想的な人生とはどんな生き方ですか?

カイル:遊びがあって、コミュニティがあって、親切さがある生活かな。自分の趣味を商品化することに躍起になってしまったたくさんの友だちを見てきて思うのは、野心は大切だと思うけど、ずっとそればかりでは疲れるってことかな。

■パンデミックがなかなか終わりそうにないですが、現在の状態にいつまで耐えられますか?

カイル:多くの人と同じで、ぼくはパンデミックには疲れているよ。すでにコロナに2回も感染しているんだ。ライヴ・ミュージックがまたキャンセルになるのも、もう勘弁してほしい。でも、じつは思ったほど悪くもないとも言える。刑務所にいたから隔離、退屈、恐怖などについて人に教えることができるし、自分の適応力には誇りを持ってるよ。

■あなたが昨年もっとも愛した音楽は?

カイル:友だちのバンドbodegaが2022年に出るアルバムを真っ先に聞かせてくれたんだけど、もう何回も聞いてる。あとは古いカントリー・ミュージックをたくさん聞いてる。ぼくは大好きなんだよね。Buck Owens, Lee Hazlewood, Townes Van Zandtとか。

*なお、カイルは現在、『Music for Saunas』の「Vol.2」を制作中。

[編集部註:サウナに関する上記の発言はあくまでカイル・クリュー氏個人の見解であり、科学的根拠に基づいているかどうかは不明です。]

Bonobo - ele-king

『Fragments』の仕上がりがすこぶるよい。せっかくなので作者であるボノボの進化の過程をふりかえってみよう。
 ボノボことサイモン・グリーンが英国南部のブライトンに生まれたのは1976年、前年には CAN がこの地でおこなったライヴの模様が先日出た未発表のライヴ盤『Live in Brighton 1975』でつまびらかになったが、まだ生まれてもいないサイモンは当然その場にいあわせていない。他方で長ずるに音楽の才能を開花させ20代前半には地元のクラブ・シーンを中心に頭角をあらわしはじめたグリーンはミレニアム期に地元の〈Tru Thoughts〉のコンピにクァンティックらとともにボノボ名義で登場、2000年には同レーベルから『Animal Magic』でアルバム・デビューもかざっている。くすんだジャズ風の “Intro” にはじまり、個性的な組み立てのビートが印象的な “Silver” で幕をひく全10曲は、形式的にはブレイクビーツ~ダウンテンポに分類可能だが、細部のモチーフがかもしだすエスニシティやトリップ感とあいまってラウンジ的な風合いもただよっている。むろんすでに20年前のこととてサウンドにはなつかしをおぼえなくもないが、いたずらにテクノロジーに依存しすぎないグリーンの音楽的基礎体力が本作を時代の産物以上のものに仕立てている。その3年後、ボノボはこんにちまで籍を置く〈Ninja Tune〉から2作目の『Dial 'M' For Monkey』をリリース。ヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』をモジったタイトルがあえかな脱力感をさそう反面、スピードに乗せた場面転換は本家もかくやと思わせるほどスリリング。フルートやサックスの客演、サスペン仕立ての設定もあって、前作よりもジャズのニュアンスがせりだしているが、そのジャズにしても、キレよりもコク重視のハードバップ風味だった。

 管見では、ワイルドな表題の上記2作をもってボノボの野生期とみなす。形式的にはダウンテンポという先行形式に範をとって自身の立ち位置を定めるまでの期間とでもいえばいいだろうか、母なる森から音楽シーンという広大な平原にふみだそうとするボノボの冒険心を感じさせる黎明期である。むろんそれによりボノボの歩みがとどまることもなかった。むしろ野生期の記憶をふりはらうかのようにボノボの歩幅は伸張していく。前作から3年後の2006年の『Days To Come』──「来たるべき日々」と名づけたサード・アルバムはその例証ともなる一枚といえるだろう。サウンドは機材環境を刷新したかのようにクリアさを増し、アルバムも全般的にみとおしがよくなっている。とはいえボノボらしいオーガニックさは減じる気配なく、グリーンはみずから演奏する生楽器のサウンドや民俗楽器のサンプル・ソースとデジタル・ビートを巧みに組み上げている。ヴォーカリストの起用も本作にはじまるスタイルであり、インド生まれのドイツ人シンガー、バイカと同郷のフィンクを客演に招き、現在につながるスタイルの完成をみた。その基軸はなにかといえば、種々雑多な記号性とそれにともなうサウンドの多彩さと耳にのこるメロディといえるだろうか。サイモン・グリーンのセールスポイントはそれらを提示するさいのバランス感覚にある。クンビアであれアフロビートであれ、ベース・ミュージックであれ、ボノボはそれらをフォルマリスト的にもちいるのではなく、響きに還元し自身の声として構成する。グリーンはアーティストであるとともに第一線で活躍するDJでもあるが、ボノボのカラーはDJカルチャー以降の音楽観の反映がある。2006年の『Days To Come』、次作となる2010年の『Black Sands』ではサウンドのデジタル化がすすんだせいでその構図はより鮮明になっている。これをもって私はボノボの技術革命期と呼ぶが、このころはまた作品の評価とともにボノボの認知度が高まった時期でもあった。
 呼応するように『Black Sands』でボノボはミックス作を発表しフルバンドでのツアーにものりだしていく。グリーン自身も、このころを境に拠点をブライトンからニューヨークに移し、余勢を駆るかのごとく制作入りし2013年にリリースした『The North Borders』では “Heaven For The Sinner” にエリカ・バドゥが客演するなど話題に事欠かなかった。作風は彼女が参加したからというわけではなかろうが、ニューソウル~R&B風の流麗さと、ダブステップ以後のリズム・アプローチをかけあわせてうまれた2010年代前半の空気感をボノボらしいリスニング・スタイルにおとしこむといった案配。さりげない実験性とくっきりした旋律線がかたどるフィールドはボノボの独擅場というべきものだが、その領域はクラブのフロアとリスニング・ルームの両方にまたがっているとでもいえばいいだろうか。没個性におちいらない汎用型という何気に難儀なスタイルを確立したのが『The North Borders』であり、本作をもって私はボノボの認知革命期のはじまりとする。ものの本、たとえば数年前の大ベストセラー『サピエンス全史』では認知革命なる用語をもって「虚構の共有による人類の発展」と定義するが、サピエンスではなくボノボをあつかう本稿においては「創作上の発見による音楽的な飛躍」となろうか。これはサイモン・グリーンの内面の出来事ともいえるし、ボノボの音楽が私たちにもたらすものともいえる。この場合の認知はかならずしも意識にのぼらないこともあるが、2013年の『The North Borders』以降、2017年の『Migration』、最新作の『Fragments』とこの10年来のボノボの3作が認知革命期におけるボノボの長足の進歩を物語っているのがまちがいない。
 とりわけ「断片」と題した新作『Fragments』ではこれまでの方法論の統合、それもボノボらしい有機的統合をはかるにみえる。

 『Fragments』は “Polyghost” のミゲル・アトウッド・ファーガソンによるポール・バックマスターばりの流れるようなストリングスで幕をあける。場面はすぐさま題名通り陰影に富む “Shadows” へ。この曲に客演するUKのシンガー・ソングライター、ジョーダン・ラカイをはじめ、『Fragments』には4名のシンガーやかつてグリーンがプロデュースを担当したアンドレヤ・トリアーナのヴォイス・サンプルなど、12曲中5曲が歌もの。その中身も、シルキーなラカイから “From You” でのジョージの雲間にただようようなトーン、〆にあたる “Day By Day” でのカディア・ボネイのポジティヴなフィーリングにいたるまで多彩かつ多様。それらの要素を最前から述べているグリーンのバランス感覚ともプロデューサー気質ともいえるものが編み上げていく。『Fragments』という表題こそ認知革命期らしく抽象的だが、むろんその背後にはこの数年のグリーンの経験と思索がある。ブライトンからニューヨーク、ニューヨークからロサンゼルスへ、拠点を移しツアーに明け暮れたこの数年の生活が導くインスピレーションは2017年の『Migration』に実を結んだが『Fragments』における旅はそれまでとは一風かわったものだった。というのも2019年にはじまった『Fragments』の制作期間はパンデミック期とほぼかさなっており、物理的な移動はままならなかった。この期間グリーンはあえて都市を離れ、砂漠や山、森などの自然にインスピレーションをもとめたのだという。そのようにして時機をうかがう一方で、リモートによるコラボレーションもすすめていったとグリーンは述べている。シカゴの歌手で詩人のジャミーラ・ウッズとコラボレートした “Tides” もこのパターンだったようだが、アトウッド・ファーガソンの弦、ララ・ソモギのハープ、グリーンの手になるリズム・セクションとモジュラー・シンセが一体となり、潮のように満ち引きをくりかえすこの曲はアルバム中盤の要となるクオリティを誇る。しからば制作の方法は作品の質に関係ないのかと問えば、そうではないとボノボは答えるであろう、生き物が環境の変化に適応するように音楽家が制作環境に順応することはあっても、音楽が進化の過程を逆行することはないと。
 進化とはいつ来るとは知れない未来へ向けて手探るようになにかをすることであり、不可逆の時間(歴史)の当事者として現在を生きつづけることでもある。アンビエントやノンビートにながれがちな昨今の風潮をよそに、ダンス・ミュージックにこだわった『Fragments』の12の断片こそ、ボノボの次なる進化の起点であり、その背後にはおそらくサイモン・グリーンの音楽という行為へのゆるぎない確信がある。

Klara Lewis - ele-king

 2022年1月。エクスペリメンタル・ミュージック・レーベル〈Editions Mego〉から本年最初となるアルバムがリリースされた。クララ・ルイスのライヴ録音アルバム『Live in Montreal 2018』である。その名のとおり録音場所はカナダのモントリオール、録音時期は2018年。
 4年前の録音か、などと思うなかれ。ここで繰り広げられているエクスペリメンタル・サウンドには、2022年のいまだからこそ刺さるゴシックのムードに満ちているのだ。この時代に〈Editions Mego〉がリリースする意味は十分にある音源といえよう。

 スウェーデンのサウンド・アーティストであるクララ・ルイスは、ワイアー/ドームのグラハム・ルイスの娘でもある。彼女は1993年生まれで、これまでソロ作品『Ett』(2014)、『Too』(2016)、『Ingrid』(2020)の三作、デジタル・リリースのライヴ録音『Ingrid (Live at Fylkingen)』を一作、サイモン・フィッシャー・ターナーとのコラボレーションアルバム『Care』(2018)をリリースしている。
 加えて昨年2021年にはペダー・マネルフェルトとの共作EP『Klmnopq - EP』を〈The Trilogy Tapes〉から発表した。ちなみにクララ・ルイスはペダー・マネルフェルトのレーベルから2014年に『Msuic EP』をリリースしてもいる。
 決して多くはないが、充実したリリース作品ばかりだ。なかでも2016年にリリースした『Too』は10年代中期のエクスペリメンタル・ミュージックを代表するアルバムである。暗く霞んだ質感の音色のなか、さまざまなサウンドが細やかにコラージュされていくサウンドスケープは絶品のひとこと。クララ・リスは、この『Too』で新世代サウンド・アーティストとしての存在感をマニアに見事に突きつけた。

 さて、『Too』が世に出た2016年から2年後、つまりは2018年のライヴ音源が本作『Live in Montreal 2018』である。その2年でクララ・ルイスのサウンドがどう変化したのか。そのさまが『Live in Montreal 2018』には実に鮮明に記録されている。よりダークになっていったとでもいうべきか。逆に考えればダーク/ゴシック的音響空間は、『Too』に既に横溢していたともいえる。これが『Too』をもって2010年代の重要エクスペリメンタル・ミュージックの重要作といえる理由でもある。
 では『Live in Montreal 2018』と『Too』の違いは何か。『Live in Montreal 2018』はライヴ音源であってオリジナル・アルバムではない。いわば「場」でサウンドが生成変化を繰り返すような音響である。アーティストの意志によって音が配置され構成され定着されたアルバムとはそこが違う。そのことを差し引いても、まずいえることは、『Too』と比べるとコラージュされる音と音がより細やかになり、かつ大胆に接続されているという点である。
 アルバムは長尺1曲だが曲自体は三つのブロックに分かれている。不穏・不安をベースにしつつ、全体を包み込む空気やムードが生成されていく。讃美歌のような音楽の断片、霞んだインダストリアルなリズム、ゴーストのようなノイズやドローンなどが、ゴシックのムードを損なわずに、ループされ、コラージュされる。
 幽霊のように実体を欠いた音が音響全体に揺らめき、世界への不安が音響の美しさへと結晶している。彼女はどこか不定形な「不気味さ」に取り憑かれているようにすら思えるほどに。

 私はクララ・ルイスが2018年に発した不気味で美しいサウンドのコラージュを、まるで霧の中に立ちすくみ、微かな光に目を凝らすように、手を差し伸べるかのように、耳をそばだてて繰り返し聴き込むだろう。闇夜の迷い子のように。それほどの聴取体験が『Live in Montreal 2018』にはある。そう私は信じている。

誰だって傷ついている
そんな個人的なことが
政治につながる

女性議員、活動家らが自らの人生と政治理念を語る──
吉田はるみ、大石あきこ、五十嵐えり、福島みずほ、三井マリ子、田村智子、石嶺香織、辻元清美

好評のエレキング臨時増刊シリーズ第五弾は、女性政治家たちへのインタヴュー集!

菊判/192頁

目次

呪文という序文──期待と期待外れと絶対の信頼について (水越真紀)

 現場で聞く声
吉田はるみ 「成長」より「分配」が先です
大石あきこ 多数派でなくてもやり方次第で物事は動かせる
五十嵐えり 「自己責任だから貧困でも我慢しなさい」は不正義

 世界につなぐ声
福島みずほ 「生きづらさ」は社会を変える契機にもなる
三井マリ子 ノルウェーに学んだ「ジェンダー平等」社会
田村智子 ジェンダー問題を通して資本主義を乗り越える

 闘う歌の声
石嶺香織 生活と政治はこんなにもつながっている
辻元清美 経済成長を促すカギは女性政策にある

「女がいないと1日も社会は回らない」 (土田修)

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audiobooks - ele-king

 長い白髪に白い髭、ハリー・ポッターに出てきそうな風貌の男とファーのついたフードを被った眼光の鋭い若い女、パイ&マッシュの店でふたり並んで何かを見ている。オーディオブックスの新しいアーティスト写真を見ればすぐさまに何か異質なことが起きているということがわかる。大事なのはいつだってバンド名とそのたたずまいで、音楽はその後からついて来る。期待に胸を膨らまして再生ボタンを押す。ほうらやっぱり。そうして僕はぶっ飛ばされる。
 オーディオブックスの2ndアルバム『Astro Tough』は1stアルバム『Now!(in a minute)』よりも洗練されていて、攻撃的で、不機嫌で、悪態と叫び声が響き、踊り出したくなるような瞬間が現れて、メロドラマみたいな音が聞こえて来る。その瞬間ごとに表情を変えて複雑でどんなアルバムかと一言で言い表すことは難しいけれど、とにかく何かおかしなことが起きているっていうのは明白だった。このアルバムは尖りまくっている。

 それはオーディオブックスの結成にいたるまでの話にしても同じだった。カリブーの “Odessa” をミックスしたことで知られ、FKAツイッグスフランク・オーシャン、グラス・アニマルズ、最近ではレッツ・イート・グランマやコートニー・バーネットと仕事をしているベテラン・プロデューサー/ミキサーのデヴィッド・レンチはとあるパーティでゴールドスミスに通う美大生エヴァジェリン・リンと出会う。翌日、彼女はなんの連絡もなくレンチの仕事場にやって来て無数の質問を投げかけとあと、彼のモジュラーシンセサイザーを一日中いじっていた。その翌日も彼女はやって来てスタジオの中で遊んでいた。彼女曰くレンチのスタジオに来ると美術学校で描いた絵からインスピレーションを得てクリエイティヴなエネルギーがあふれ出てるとかなんとか。リンにとっては絵と音楽は同じもので、互いに影響しあい頭の中の同じ場所を使って違う材料から生み出されるものなのだという。そして彼女は言う、絵を描いていないときは、ある意味、歌詞が苦しんでいるように見えると(この2ndアルバムのアートワークもリンが描いたものだ)。そんな風にしてインスピレーションを活性化させる彼の仕事場が彼女の遊び場になった。漂うインスピレーションから歌詞をつかんで、シンセサイザーの音色からそこに潜むムードを盗む、そうやって彼女と彼は遊びで15曲ほど作ったのちにこれをプロジェクトにしようと決めた。

 2018年の1stアルバムの『Now! (in a minute)』においてオーディオブックスは「極力最初のテイクを使うこと」と自らに縛りを課して、インディ・ミュージックがかかるダンスフロアで髪を振り乱して踊るビョークのようなエキゾチックでポップ、ときおりスポークン・ワードが飛び交う、奇妙で優れたアルバムを作り上げた。そうしてこの『Astro Tough』はそこから一歩進みルールを変えて、今度はより作り込んだアルバムを制作しようと決めた。その結果、混乱したビョークは消え去り、よりクールで洗練された社会やそこでの出来事に対して意見を持った鋭い眼光の女性が現れた。1stアルバムにあり同時に魅力でもあった四方にまき散らされた乱雑なエネルギーが方向性を持ち、集約され、的を定めて放たれているような感じだ。同じようにスポークン・ワードが飛び交い奇妙でインディのダンスフロアをイメージさせるところもあるけれど、2ndアルバムは1stアルバムと比べてずっとシリアスでそうして同じくらい複雑な色味を帯びている。
 かってマーク・E・スミスがおこなったような攻撃的なテクノ・サウンドに載せたスポークン・ワードで小さな女の子がなくしてしまった人形(それは彼女の唯一の友達だった)を探しているうちに深みにはまり込んでしまったと歌われる “The Dall”。かと思えば続く “LaLaLa It’s The Good Life” では陽気なシンセに誘われるまま、皮肉まじりに都会のグッド・ライフが歌い上げられる。“He Called Me Bambi” ではムードを一転エスニック調に変え、アコースティック・ギター、生のドラムにストリングスを添えて、ディーン・ブラントの物語あるいはミカ・リーヴィの世界に出てきそうな雰囲気を醸し出している。「この男はマネとモネの違いもわからない」 “The English Manipulator” で唄われるような若干のスノッブっぽさもありもするけれど、それも曲に乗ってしまえば素敵なワン・エピソードに早変わりだ。ブラック・サバスの “Planet Caravan” を下敷きにしたという “Trouble in Business Class” にはディオール・オムのリッチマンやいにしえのビル・サイクスが登場し、ロンドンのオリンピック・パークの周辺地域がかつてペストの死者の集団埋葬場所だったということが示唆される。方向性を欠き、出口を見失い、闇の中で徘徊を続けるようなこの曲には重さがあって、ひょっとしたら制作時期の世界の空気が影響しているのではないかと思わず考えてしまう(しかしこの時期に作られた音楽に暗く影を落とした世界の影響がないものなどあるのだろうか?)。

 結局のところオーディオブックスが優れているところはその奇妙な複雑さなのかもしれない。同世代の人間ではない男女二人、経歴もバラバラで見てきたものも違っていて、それをひとつの方向にまとめるのではなく、違ったまま混乱と差異を形にする、それこそがオーディオブックスの魅力なのだ。年齢が倍ほど違うふたりの、どちらかのための音楽ではなく、それぞれの持ち味を発揮してそのあとでバランスを取る。だから結局は尖っていくしかないのかもしれない。バランスを取ろうと思うのならば自身も相手と同じくらいの意識を持たなければならないのだから。そしてその結果として奇妙に尖ったアルバムが出来あがる。人工芝、「アストロターフ」を言い違えたことからタイトルがつけられたというこのアルバム『Astro Tough』の持つ空気はなんとも奇妙で尖っていて、そしてそれがとても魅力的に映るのだ。

Cantaro Ihara - ele-king

 70年代ソウルのマナーを取り入れたグルーヴィなサウンドで注目を集めるミュージシャン、イハラカンタロウ。彼によるウェルドン・アーヴィンのカヴァー「I Love You」が7インチで2月2日にリリースされる。イハラ本人による訳詞が印象に残る、メロウな1曲です。ミニライヴも予定されているとのことなので、下記をチェック。

 ちなみにウェルドン・アーヴィンはニーナ・シモンのバンド・リーダーだったキイボーディストで、ブラック・アーツ・ムーヴメントとリンクした“To Be Young, Gifted and Black” の作詞者として知られている。90年代にはモス・デフとコラボ、2002年の死の後にはマッドリブが丸ごと1枚トリビュート・アルバムをつくったり、Qティップがその名をシャウトしたりするなど後進への影響も大きい(ドキュメンタリー「Digging for Weldon Irvine」にはジェシカ・ケア・ムーアも登場しコメントを述べている)。

Weldon Irvineによるレア・グルーヴ~フリー・ソウルクラシック「I Love You」を日本語カヴァーした“イハラカンタロウ”最新シングル解禁! 完全限定生産7インチシングルの発売も記念してタワーレコード渋谷店でのインストアライヴも決定!

70年代以降のソウルやAORをベースに幅広い音楽スタイルやエッセンスを吸収したサウンドで現代のクロスオーヴァー・ソウルを体現する“イハラカンタロウ”。本日解禁となるWeldon Irvineの名曲「I Love You」日本語カバーは、全国各地のラジオ局でパワープレイも続々決定するなど現代のジャパニーズ・ソウルとも言うべきメロウ&グルーヴィーなサウンドで好評を得ています! さらに極上のメロディと洗練されたアレンジやコードワークで聴かせる自身の新曲「You Are Right」と「I Love You」とのカップリングによる7インチシングル発売を記念して、2/6にタワーレコード渋谷店でのインストアライヴも決定、お見逃しなく!

・「I Love You」(Official Audio)[日本語歌詞字幕付き]
https://youtu.be/dMyNM4NzAT4

イハラカンタロウ インストアイベント
■日時:2月6日(日) 15:00~
■会場:TOWER VINYL SHIBUYA(タワーレコード渋谷店6F)
■内容:ミニライブ&サイン会
■参加方法:観覧フリー

詳細はこちら
https://p-vine.jp/schedules/145605

【リリース情報】
アーティスト:イハラカンタロウ
タイトル:I Love You / You Are Right
7inch Single (2022.2.2 Release)
レーベル:P-VINE
品番:P7-6291
定価:¥1,980(税抜¥1,800)

[Track List / Digital Single]
・I Love You (2022.1.19 Release)
・You Are Right (2022.2.2 Release)

[Purchase / Streaming / Download]
https://p-vine.lnk.to/T4f5Ij

【イハラカンタロウ プロフィール】
1992年7月9日生まれ、作詞作曲からアレンジ、歌唱、演奏、ミックス、マスタリングまで手がけるミュージシャン。都内でのライヴ活動を中心にキャリアを積み2018年に1st EP『CORAL』を発表、聴き心地の良い歌声やメロディ、洗練されたアレンジやコードワークといったソングライティング能力の高さで徐々に注目を集めると、2020年4月に1stアルバム『C』(配信限定)、同年12月にはアルバムからの7インチ「gypsy/rhapsody」をリリースし各方面から高い評価を受ける。またギタリスト、ミックス&マスタリングエンジニアなど他アーティストの作品への参加など幅広い活動を行なっている。

Twitter:https://twitter.com/cantaro_ihara
Instagram:https://www.instagram.com/cantaro_ihara/

5lack - ele-king

 USのラッパー、6lack と名前が類似しているということから、ネット上で100%言いがかりなパクり騒動→アジア人差別にまで発展してしまうという由々しき事態が今年に入ってから勃発した 5lack だが(詳しくは「5lack 6lack」で検索してみてください)、その問題とは無関係に、2021年の日本のヒップホップ・シーンを代表するこのアルバムが紹介されていなかったということで、編集部側の強い要望もあり、遅ればせながらレヴューさせていただきます。

 前作『この景色も越へて』から約1年ぶり、昨年4月にリリースされたソロ通算8枚目のアルバム『Title』。光が射す海辺の景色を用いた前作から一転して、本作はブラックホールのような黒い闇がジャケットに描かれており、このヴィジュアルが象徴しているようにアルバム全体にあまり派手さはなく、トーンとしては少し重めで落ち着いている。ただ、この重さは決して気が滅入ってくるような陰鬱なものではなくて、どこか心地良さを与えてくれるものであり、ときには神々しさまで感じさせる。それはリリックに関しても同様で、ヒップホップ的なセルフボースティングやマネートークなども含めて実に様々なトピックを扱いながら 5lack の目線は一定しており、そこには彼がいままで通ってきた人生からいまの生活にいたるまで等身大の姿が反映されている。本作のリリース日は新型コロナの第3波の直後で、世の中がまだまだ混乱している状況で、無理に明るくポップに振り切るわけでもなく、かといってダークな部分を強調するわけでもない本作の温度感は、あのタイミングに絶妙にフィットしていたようにも思える。

 これまでのアルバムと同様に本作も 5lack 自身がメイン・プロデューサーを務めており、一曲目の “Uz This Microphone” からドラムとシンプルなウワモノで構成されたトラックの上で、シャープなフロウとライムに乗せて自らがマイクを握るまでのストーリーをスピットする。この曲やあるいは ISSUGI をフィーチャした「稼がな」などは最上級にストレートなヒップホップ・チューンなのだが、アルバム全体で言えばトラックのスタイルの振れ幅は驚くほど広い。“五つノ綴り” ではオルガン(パイプオルガン?)のコードを軸にしたトラックがまるで讃美歌のような佇まいで、一方、“Nove” ではアコースティックギターの音色で奥行きのある透明感溢れるサウンドを聞かせる。“現実をスモーク” ではピアニカのメロディなどを交えたレゲエ・チューンを披露し、ラストの “つかの間” にいたってはギターとドラムで構成されたミニマルなトラックの上でラップではなく歌声を披露している。これだけ音楽的な幅広さがありながらも、声質、フロウも含めて一聴してそれとわかる 5lack のヴォーカルが乗ることで 5lack にしか表現しえない世界が見事に完成している。もちろん彼の表現の音楽的な豊かさはいまにはじまったことではないが、今回はその枠がさらに別次元へと切り開いたかのような大きな可能性すら感じる。

 また、本作には前出の ISSUGI の他に PUNPEE、YENTOWNの kZm、クレジットは無いが “近未来 200X” に GAPPER をフィーチャしており、さらにプロデューサーとしてはUS勢ふたり(brandUn DeShay、Willie B)に加えて BudaMunk がトラックを提供している。ゲスト参加曲はいずれも秀逸な出来で、例えば “Betterfly” での BudaMunk のトラックとの相性の良さは群を抜いているし、“Bad End” での kZm とのコラボレーションは良い意味で異質な輝きを放っている。そんな中でやはり注目は Kendrick LamarSchoolboy Q、J. Cole といったビッグネームの作品を手がけてきた Willie B がプロデュースを手がけて、実兄である PUNPEE が参加した “己知らぬ者たち” だろう。兄弟だからこその親しさと緊張感が入り混じる独特な距離感がありながら、PSG 時代とは異なる、アーティストして共に大きく成長したふたりの存在感が溢れる一曲に仕上がっている。

 ちなみに 5lack は昨年10月から『白い円盤Series』というタイトルでシングル・リリースを行なっており、現時点(2022年1月末)で5作目まで発表されている。作品のトーンとしては本作の延長上にある楽曲が揃っているようにも感じるが、この流れの中でさらに彼の次作がどのような形になるのか非常に楽しみだ。

Livwutang - ele-king

 おなじみのファッション・ブランド、〈C.E〉が展開するカセットテープ・シリーズ。記念すべき30本目が発売されている。
 今回のアーティストは Livwutang。デンバーで育ち、2014年にシアトルへと移住、現在はニューヨークを拠点に活動している新進のDJだ。

https://soundcloud.com/livwutang

 もともと海賊ラジオでDJをやっていた彼女は、日本では無名だがシアトルのアンダーグラウンド・コミュニティにおける重要な存在で、数々のパーティのオーガナイズに協力、レーベル〈Truants〉へミックスを提供したりもしている。
 試聴は〈C.E〉のサイトより(右上の再生ボタンをクリック)。

アーティスト:Livwutang
タイトル:Unburiedness
フォーマット:カセットテープ
収録音源時間:約60分(片面約30分)
価格:1,100円(税込)

発売日:2022年1月26日水曜日
販売場所:C.E
〒107-0062 東京都港区南青山5-3-10 From 1st 201
#201 From 1st Building, 5-3-10 Minami-Aoyama, Minato-ku, Tokyo, Japan 107-0062

問合せ先:C.E
www.cavempt.com

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