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倉本諒   Jun 30,2014 UP

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 別件で来日直前取材中のスカル・カタログ(元ソーン・レザー、来日ツアーがもう目前だ)いわく、最近の電子音楽なんてコンテイナー(Container)以外聴かねぇ! とのこと。なんだか妙に腑に落ちる。
 一口にインダストリアル・リヴァイヴァルと言っても、その曖昧な言葉だけではもはや昨今のサウンド相関図を描くことなど到底できやしない。たとえばここ10年のドローン/パワー・アンビエントに感化されたハード・テクノやミニマル・テクノ、ニューウェイヴやミニマル・ウェイヴからEBMまでのネオ・ゴスへの流れ、ウルフ・アイズ的なUSノイズ・ロックのビートへの邂逅……などなど、すべてが互いに影響を受けながら、しかしそれぞれに異なるシーンの中から育まれているのだ。
 コンタイナーのレン・スコフィールドはロケンローな魂を極端なかたちで解放する生粋のUSノイズ・ロック・デュードであった。コンタイナー名義で彼が熱心に探求するロウ・ボディ・ミュージック、ハード・ミニマル・シンセ・パンクとも呼べるサウンドは、制作にストイックに向き合う姿勢、硬質な音を追求するミニマルなシンセ/ドラムマシン使い、いろんな意味で硬派だ。昨年のアイタルとのUSツアーは、異なるフィールドとはいえ、USアンダーグラウンドからダンスフロアを揺らしまくった意義のあるものであったにちがいない。

 そしてもうひとつ、エム・エクス・ノイ・マックもまた生粋のUSノイズ・ロック・デュードだ。

 けっこう昔の曲なんですが、最近突然ヴィデオがアップされたので頭のおかしい人のために貼り付けておきます。3ピース・バンド形態となり、ジャムではなくソングをプレイしている新生ウルフ・アイズが最近何かのインタヴューで「俺らはノイズだったことなんかねぇ! トリップ・メタルなんだ!」と吐き捨てていたことがどうにも印象的で、USノイズというカテゴリーに収められていた連中の多くは、そう、単純にロケンローな魂を極端なかたちで解放してきたに過ぎない。くどいようだけども。
 エム・エクス・ノイ・マックことロバート・フランコも明らかに全身全霊でロックしてる危ない男であり、その洗練された鉄槌感には毎度恍惚とさせられる。かつてのバンド、エンジェル・ダスト(Angeldust)での相方であったネイト・デイヴィス、エアー・コンディショニング(Air Conditioning)のマット・フランコのとんでもない極悪メンツで結成されながら最高の癒しサウンドを奏でるフランシスコ・フランコを聴けば彼のポテンシャルの大きさがいかに大きなものなのかを知る一助にもなるだろう。

倉本諒