Home > News > Rond - ──デュッセルドルフの伝説のパンク・レーベルのコンピレーションがリリース
エレクトロニクスを導入したドイツのポスト・パンクは〈ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ドイツの新しい波)〉として広く知られているが、より生々しいパンク・シーンに関してはあまり知られていない。しかし、ギターサウンドが主体で、ロックンロールやレゲエやダブの影響を受けているようなシーンがドイツにもあった。そのひとつがデュッセルドルフのライヴハウス〈ラーティンガー・ホフ〉を拠点に生まれたシーンで、レーベルでいえば〈ロンド〉が代表的な存在だった。
この度、その〈ロンド〉レーベルのコンピレーションが新潟の〈Suezan Studio〉からリイシューされる。ここにはドイツで最初のパンク・バンドと言われるメイル、ドイツで2番目のパンク・バンドといわれるミッタークスパウゼなど、1979年から1981年までのシーンの重要な音源が2枚のCDに33曲収録されている。
パンクと言っても初期のワイヤーからの影響が強く、サウンドにはドイツらしいデザイン感覚が反映されている。また、意外なほどダブからの影響が反映されており、感覚的にはラフトレードの最初のコンピレーションと近い。知らない曲ばかりだが、どの曲にもユニークなアイデアがあるし、そのからっとした響きは小気味よく、部屋で流しっぱなしにしていると料理や掃除がはかどります。当時のシーンを詳しく解説した日本語訳のブックレットも面白い。4月10日発売ですが、レーベルのサイトでは先行で買えます。
VA/ ロンド・シングルズ&セッションズ 1979-82 (2CD)
(Höre - Staune - Gute Laune: Rondo Singles + Sessions 1979-82)
SSZ3060 / RONDO flip 1
http://suezan.com/newrelease#3060