ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. interview with Larry Heard 社会にはつねに問題がある、だから私は音楽に美を吹き込む | ラリー・ハード、来日直前インタヴュー
  2. Columns ♯5:いまブルース・スプリングスティーンを聴く
  3. The Jesus And Mary Chain - Glasgow Eyes | ジーザス・アンド・メリー・チェイン
  4. interview with Shabaka シャバカ・ハッチングス、フルートと尺八に活路を開く
  5. interview with Martin Terefe (London Brew) 『ビッチェズ・ブリュー』50周年を祝福するセッション | シャバカ・ハッチングス、ヌバイア・ガルシアら12名による白熱の再解釈
  6. claire rousay ──近年のアンビエントにおける注目株のひとり、クレア・ラウジーの新作は〈スリル・ジョッキー〉から
  7. interview with Keiji Haino 灰野敬二 インタヴュー抜粋シリーズ 第2回
  8. Beyoncé - Cowboy Carter | ビヨンセ
  9. 壊れかけのテープレコーダーズ - 楽園から遠く離れて | HALF-BROKEN TAPERECORDS
  10. Larry Heard ——シカゴ・ディープ・ハウスの伝説、ラリー・ハード13年ぶりに来日
  11. Free Soul ──コンピ・シリーズ30周年を記念し30種類のTシャツが発売
  12. Jlin - Akoma | ジェイリン
  13. Jeff Mills ——ジェフ・ミルズと戸川純が共演、コズミック・オペラ『THE TRIP』公演決定
  14. Bingo Fury - Bats Feet For A Widow | ビンゴ・フューリー
  15. まだ名前のない、日本のポスト・クラウド・ラップの現在地 -
  16. tofubeats ──ハウスに振り切ったEP「NOBODY」がリリース
  17. Jeff Mills × Jun Togawa ──ジェフ・ミルズと戸川純によるコラボ曲がリリース
  18. R.I.P. Amp Fiddler 追悼:アンプ・フィドラー
  19. interview with Keiji Haino 灰野敬二 インタヴュー抜粋シリーズ 第1回  | 「エレクトリック・ピュアランドと水谷孝」そして「ダムハウス」について
  20. Rafael Toral - Spectral Evolution | ラファエル・トラル

Home >  News > aus - ──長らく音楽活動を休止していた東京のプロデューサーの新たな船出

aus

aus

──長らく音楽活動を休止していた東京のプロデューサーの新たな船出

Dec 13,2022 UP

 00年代にデビューし数々の作品を送り出すも、近年は長らく音楽活動を休止していた東京のプロデューサー aus が、新作シングル「Until Then」を発表する。aus 自らが主宰する〈FLAU〉と、ロンドンのハウス・プロデューサー、セブ・ワイルドブラッドが主宰する〈All My Thoughts〉からの共同リリースというかたちで、B面にはワイルドブラッドによるリミックスを収録。年明け、1月後半に発売予定。
 なお4月には〈Lo Recordings〉から、15年ぶりとなるフル・アルバムのリリースも予定されているそうだ。困難を乗り越えた aus の、新たな船出を祝いたい。

ゼロ年代ジャパニーズ・エレクトロニカ不朽の名作『Lang』で、一躍シーンの中心へと躍り出た東京出身のアーティストausが久々の新曲を10inch & CDでリリース。生音のストリングスで幕を開け、たおやかなムードが漂う中、小気味好いキックが介入すると、マリンバ、ピアノ、深みのあるシンセサイザーなど様々な楽器がブレンドされ、随所で浮き上がる国籍不明にエディットされたユニークなヴォーカルをアクセントに、滑らかでパーカッシヴなグルーヴに引き込こまれる。録音・解体・再構築された特徴的なヴォーカルは、彼の言語への興味が示されており、シネマティックで浮遊感のあるトラックは前へ前へと前進する躍動感に満ちている現行のディープ・ハウス~エレクトロニカとも共振しながらも、確かな個性を見せるメロディアスできらびやかな楽曲で、ausの新章であると同時に真骨頂とも言える仕上がり。
アジアを除く海外リリースはジャジー・ディープハウスの雄Seb Wildblood主宰のAll My Thoughts。B面にはSeb Wildblood自身のリミックスが収録される。Loraine JamesやRoss From Friendsら現行の人気エレクトロニック・ミュージシャンが自身のプレイリストやミックスなどにフィーチャー、今秋には久々の新曲をOlafur ArnaldsがBBC Radio3でプレミア公開して話題を呼んだ。

about aus
東京出身。10代の頃から実験映像作品の音楽を手がける。早くから海外で注目を集め、NYのインディーズ・レーベルよりデビュー。伝説的なレコードショップOTHER MUSICに「現代のエッジと甘美さ、印象的な歌心をこれほど日本的な方法で融合させたアーティストは他にいない」と評される。これまでにヨーロッパを中心に世界35都市でライブを行い、レコード・レーベルFLAUを主宰。現在は香港のインターネット・ラジオHKCRでレジデンスを務める。また、海外アーティストの招聘も積極的に行っており、Olafur ArnaldsやJulia Holter、Julianna Barwick、Grouperらの来日公演を成功させ、静謐でユニークな音楽を紹介するショーケースFOUNDLANDを継続的にオーガナイズしている。
長らく自身の音楽活動は休止していたが、 今秋イギリスBBC RADIO3でOlafur Arnaldsが新曲をプレミア放送。2023年、Seb Wildblood率いるAll My Thoughtsと共同でニューシングル「Until Then」をリリース予定。同4月にはGrimesやSusumu Yokota、サーストン・ムーアらをリリースしたイギリスのLo Recordingsから15年ぶりのフルアルバムも予定している。

■aus - Until Then

タイトル:Until Then
アーティスト:aus
デジタル発売日:2023年1月18日
10inch/CD発売日:2023年1月25日
フォーマット:10”/CD/DIGITAL
レーベル:all my thoughts, FLAU

tracklist:
1. Until Then
2. Until Then (Seb Wildblood Remix)

NEWS