Home > VINYL GOES AROUND > MORE DEEP DIGGING “そこにレコードがあるから” > Mighty Ryeders "Help Us Spread The Message"の謎の巻
マイアミの小さなレーベルからリリースされたMighty Ryeders "Help Us Spread The Message"は謎多きアルバムであります。オリジナル盤はプロモ盤しかないとか、「Evil Vibrations」が曲の途中でスロー・ダウンする盤もあるなど口コミで多くの逸話を残し、そもそもの希少性もあって今日(こんにち)までミステリアスな入手最難関アイテムに君臨し続けています。
その不明瞭な部分をVINYL GOES AROUNDチームで検証し、2023年12月20日に発売された本作CDのライナーノーツに執筆/掲載させて頂きました。
ここではその一部とオリジナル盤と呼ばれる4種類のヴァージョンの音質についても検証した動画を公開します。
□ジャケット
・ファースト・プレスのプロモ盤は表面に「PROMOTIONAL NOT FOR SALE」の印刷。
・ファースト・プレスは張り合わせ式で、セカンド・プレスのジャケットはワンピース。
・ファースト・プレスとセカンド・プレスではレーベルのロゴマークとタイトルのHelp Us部分の網点の質感の印刷が違う(ファースト・プレスの方が印刷が細かい)。
ファースト・プレスプロモ盤
ファースト・プレス市販盤
セカンド・プレス FULLERSOUND盤
セカンド・プレス・スローダウン盤
□マトリックスと盤
・ファースト・プレスのプロモ盤と市販盤ではB面のマトリックスの筆跡が違う(音質も若干違う)。
・セカンド・プレスのマトリックスの横に「FULLERSOUND」という刻印の入っているものと入っていないものが2種類あり、入っていないものは「Evil Vibrations」のピッチが後半でスローダウンする。
ファースト・プレスプロモ盤
ファースト・プレス市販盤
セカンド・プレス FULLERSOUND盤
セカンド・プレス・スローダウン盤
□音質の分析
やはりファースト・プレスの2枚が優れている。プロモ盤と市販盤ではB面のマトリックスが異なり、音質も若干違う(どちらかに優越をつけ難い)。セカンド・プレスのFULLERSOUND盤の音質は初回リリースに近いが若干レベルが低い。スローダウン盤の音質はさらに少しこもっているように思われる。
動画
さらに詳しい詳細はこちらのライナーノーツをご参照ください。
マイティ・ライダース
ヘルプ・アス・スプレッド・ザ・メッセージ
PCD-94170