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Home >  News > Larry Heard - ——ラリー・ハードとロバート・オウェンス、〈トラックス〉との法廷闘争で勝利

Larry Heard

Larry Heard

——ラリー・ハードとロバート・オウェンス、〈トラックス〉との法廷闘争で勝利

Aug 26,2022 UP

 ビヨンセの新作はハウス・ミュージックに焦点を当てたものだったが、ハウスの故郷であるシカゴで、1980年代後半に生まれた大名曲のほとんどは〈トラックス〉レーベルからリリースされていた。しかしながら、このレーベルは早くから黒い噂に包まれていた。レコード製造のために中古盤を溶かして再利用した話はその有名なひとつで、もうひとつ有名な話は、アーティストへの印税の支払いがなく、また許可もなくがんがんに再プレスやらライセンス契約をしていたことが挙げられる。(初期のシカゴ・ハウスのシーンは、まだ業界のことなくど何も知らない純粋な若い人たちの集まりだったので、それが商売になることなど考えてもいなかった)
  
 ディープ・ハウスの先駆的作品であり、クラシック中のクラシックとして名高い“Can You Feel It?”や“I'll Be Your Friend”、あるいはアシッド・ハウスの名曲“Washing Machine”や“Beyond The Clouds”などといった、これまでいったいどれほどの枚数が売られ、どれほどの人たちに聴かれてきたのか計り知れないような曲を制作しながら、これまでいっさいのロイヤリティを支払ってもえなかったラリー・ハードとロバート・オウェンスのふたりは、この度、著作権侵害に関する2年におよんだ〈トラックス〉との法廷闘争の末に勝訴したことを昨日『ガーディアン』が報じた。かくして36年目にしてラリー・ハードとロバート・オウェンスのふたりは自分たちの曲の権利を自分たちのものにすることができたのだった。アドニスも2年前から35年以上前の未払いをめぐって法廷闘争の準備をはじめているという。
 
 とはいえ、決して晴れ晴れしい勝利というわけでもない。ラリー・シャーマンが他界し、現在その権利を継承した妻と〈トラックス〉にはすでに支払い能力がなかったため、ディープ・ハウスのオリジネイター2人はこの勝訴によっていっさいの金銭を受け取ることはできなかった。〈トラックス〉は、初期シカゴ・ハウスで何百万ドルの収益を得ているというのに、だ。それでも記事を読む限りでは、ラリー・ハードの態度はさばさばしており、昨今のハウス・ブームに素直に喜んでもいる。また、いまは自身の初期音源を整理していくことにも情熱を持っているようだ。
 今年ラリー・ハードは、〈Alleviated〉からディープ・ハウスの大名盤『Ammnesia』を再リイシューし、また、新作「Around the Sun Pt 1,」もリリースしたばかり。ビヨンセやドレイクのファンにもぜひチェックしてもらいたい。
 

 

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