Home > News > sugar plant - ──90年代日本における重要バンドの一組、シュガー・プラントの2作がカセットでリイシュー
もともとはヨ・ラ・テンゴやギャラクシー500に影響を受けてスタートした日本のバンド、シュガー・プラント。90~00年代をとおしアメリカでも根強い人気をもち、その影響か、今日でもストリーミングでよく再生されているという。そんな彼らの98年作『happy』と00年作『dryfruit』がカセットでリイシューされる。前者は発売以来初のリマスタリング。発売は2月28日だが、レーベルのBandcampページでは『happy』のほうの先行配信がはじまっている(https://kilikilivilla.bandcamp.com/)。後者は18年のリマスター音源を使用し、内田直之によるダブ・ミックス2曲も収録。シューゲイズもポスト・ロックも横断するそのサウンドにいまあらためて注目したい。
[2月28日追記]
続報です。なんと、sugar plantの6年ぶりの新曲が7インチでリリースされることになりました。「日本発オルタナティブ・メロウ・グルーヴ」との触れこみで、こちらも要チェックです。Bandcampページで試聴できます。予約はこちらから。
日本発オルタナティブ・メロウ・グルーヴ
sugar plantの6年ぶりの新曲が7インチでリリース!
sugar plant / blue submarine
5月16日発売
KKV-171VL
7インチ+DLコード
1,980円税込(1,800円税抜)
収録曲
Side A : blue submarine
Side B : flow
Bandcamp
https://kilikilivilla.bandcamp.com/album/blue-submarine
レーベル予約
https://store.kilikilivilla.com/v2/product/detail/KKV-171V
日本が誇るシューゲーザー、ドリーム・ポップのオリジネイター、sugar plantの1998年の名作『happy』が初のリマスターでカセット発売決定!
sugar plant / happy (2024 Remaster)
2月28日発売
KKV-169CA
カセット+DLコード
JANコード:4580015781454
2,200円税込
収録曲
Side A
1.happy
2.rise
3.butterfly
Side B
1.rainy day
2.stone
3.rise (A Reminiscent Drive Remix)
インディー、音響、ポスト・ロック、アンビエント、ディープ・ハウス、90年代からジャンルを超えたサウンドを紡いできたシュガー・プラント。現在Spotifyでの月間リスナーは常に30,000人を超え、アメリカを中心に海外での評価がまた高まっている。ここ数年のSlowdive、Mazzy Starの復活などシューゲーズ・サウンドの再評価とKhruangbinやBonobo、Cigarettes After Sexなどのメロー・グルーヴへの日本からの返答として静かに注目されている。
今回のカセット・リイシューは最高傑作と名高い1998年リリースの『happy』をリマスター、音の解像度が上がりさらに奥行きを増したサウンドとなっている。ボーナス・トラックとしてフランスのアンビエント・アーティストによる「rise」のリミックスを収録。
sugar plant / dryfruit (2018 Remaster)
2月28日発売
KKV-170CA
カセット+DLコード
JANコード:4580015781461
2,200円税込
収録曲
Side A
1.a rain desecration
2.simple
3.behaind the ear
4.thunder
5.dryfruit
6.a furrow
Side B
1.ten years
2.august
3.13
4.indigo
5.simple (dub)
6.a furrow (dub)
『dryfruit』はエンジニアに内田直之を迎え、削ぎ落とした演奏とシンプルなアレンジが独特の響きを持ち、より深い空間を感じさせる。リリース当時はサイケデリックなシャーデーと評され、ドイツのレーベルからヨーロッパ盤がリリースされた。オリジナルの発売時に限定で付けられた内田直之による2曲のダブ・ミックスも収録。
sugar plant
1993年に結成、インディー・バンドとして活動を開始。95年に1stアルバム『hiding place』を日米同時リリースし、以後すべての音源は海外でもリリースされている。同年には初のアメリカ・ツアーを行い、翌1996年にはアメリカでレコーディングした曲を含むミニ・アルバム『cage of the sun』をリリースし、同年アメリカでレコーディングと二度目のツアーを行う。そこでレコーディングされた『After After Hours』ではクラブ・カルチャーからの影響を反映した斬新なサウンドでインディー・ファンだけでなくポスト・ロックや音響派など幅広いシーンから支持され、アメリカのカレッジ・チャートで大きな評判となる。次作『trance mellow』ではよりディープなスタイルを追求しクラブ・シーンでも評判となり、この頃から野外レイヴやクラブ・イベントでのライブが増える。
1998年リリースの『happy』は前作の『trance mellow』との2枚組でアメリカ発売となり、3度目のUSツアーを行う。
2000年エンジニアにDry & Heavy、Little Tempoの内田直之をむかえたアルバム『dryfruit』をリリース、2002年にはドイツ盤も発売された。
2002年には松本大洋原作の映画『ピンポン』のクライマックス・シーンに「rise」がフルコーラスで使用され話題となる。
以後、マイペースにライブ活動を継続し2018年ついに18年ぶりのアルバム『headlights』をリリース。
Galaxie500やYo La TengoなどのUSインディーに大きな影響受けたロック・バンドとして活動を開始、当初からはっきりと海外志向があり実際すべての音源が海外リリースとなっている。3度にわたるアメリカ・ツアーではSilver ApplesやLow、Yo La Tengoなどとの共演も経験し当時まだ人気のあったカレッジ・チャートでは大きな評判となった。90年代中旬、日本のクラブ・シーンの黎明期をメンバーがその中心で体験したことによりバンドのサウンドもより広がりを見せ、ポスト・ロックや音響派の先駆けとしても評価は高い。