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interview with Zola Jesus

interview with Zola Jesus

音楽は傷つきやすい人のために

――ゾラ・ジーザス、インタヴュー

野田 努    Feb 03,2012 UP

ダブステップはまぁまぁ。正直あまり聴いてきてないかな。でもエレクトロニック・ミュージックは大好き。IDMやブレイクコアやミニマル・テクノはね。初期のクラッシックなエレクトロニック・ミュージックも。


Zola Jesus
Conatus

Pヴァイン

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■デカダンスに惹かれますか?

ゾラ:チョコレートであれば......。

■LAヴァンパイアズのアマンダといっしょにコラボレーションしていますが、それはどういう経緯で生まれたプロジェクトだったんですか?

ゾラ:良き友人で、いつか一緒に何かやりたいよねって話してたの!

■〈ノット・ノット・ファン〉やアマンダがやっていることのどういうところに共感を持てますか?

ゾラ:〈ノット・ノット・ファン〉には憧れるし、尊敬している。大好きよ。

■『コナトゥス(Conatus)』は、初期のローファイなサウンドからだいぶ変化したように思います。シンセサイザーとループ、そしてパーカッションが前面に出ていますね。時おり挿入されるストリングスも効果的ですよね。今回の音楽的な方向性はどのようにして決まったのでしょうか?

ゾラ:ソングライター、ミュージシャン、プロデューサーとしても成長してきたと思うし、新たに自分が何できるかを常に挑戦している感じだから、自分にとっては自然な進化だったと思う。

■メンバーもみんな若いと聞きましたが、どうして集まったのですか?

ゾラ:ストリングスとは一緒にやりたいと思っていたから、アルバムの共同プロデューサーが良いヴァイオリンとチェロ奏者を見つけてくれたの。

■ダブステップからの影響はありますか? ジェームズ・ブレイクとか、ブリアルとか? たとえば"Vessel"みたいな曲はビートが強調されてますよね。

ゾラ:ダブステップはまぁまぁ。正直あまり聴いてきてないかな。でもエレクトロニック・ミュージックは大好き。IDMやブレイクコアやミニマル・テクノはね。初期のクラッシックなエレクトロニック・ミュージックも。

■"Ixode"や"Seekir"は4/4ビートのダンス・ミュージックですよね。とくに"Seekir"はアップリフティングな曲ですが、あなたはクラブ・カルチャーに関してどのように考えているのでしょうか?

ゾラ:クラブ・カルチャーは好きじゃないわ。でもダンス・ミュージックは好き。全身で感じれるところがとくにね。独特の高揚感があるのもね。

■"In Your Nature"はドラマティックな曲ですが、何を主題にしているんですか?

ゾラ:何をやったとしても、自分自身の核、本当の自分は変えられない、ということかな。

■"Skin"はバラードというか、ピアノの伴奏とあなたの歌によるとても美しい曲のひとつですね。同じようにこの曲の主題についてお願いします。

ゾラ:"Skin"は疎外感とかについて。このアルバムを作っているときに、ロサンゼルスでの生活に慣れようとしていて、密度の濃い街で孤独感や疎外感をよく感じていたからね。

■"Collapse"もタイトルからして気になるのですが、何が"崩壊"していると感じているんですか?

ゾラ:んー、はっきりわからないけど......ギヴ・アップするか、このまま行くか、がかな。

■『Conatus』というタイトルは何を意味しているのでしょうか? どうしてこの言葉をタイトルにしたのですか?

ゾラ:自分がすごく頑張って働いてたし、まじめにより良いものを作ろう、前進しようとしていたから、"Conatus(意欲/自存性)"という言葉はまさにそれを表現してくれていたと思ったから、付けたの。

■あなたの音楽は社会の動きとどのように関係がありますか? それとも社会や政治とはまったく無関係でいたいというものでしょうか?

ゾラ:音楽は社会に対して神経質な、傷つきやすいような人の観点から作られていると思うの。みんな苦しんでる。経済的にも、社会的にも、感情的にも。人の大きな流れのたったひとりという現実、違う方向に自分を推し進めようとしている大きな「社会」という力に、どう対抗していいのか悩んでる。

■あなたの音楽から聴こえる悲しみにはそうした背景があるのですね。

ゾラ:でも根底ではみんな一緒なの。私はひとりの人間だし、あなたもひとりの人間。ひとりの人間としてあることをどう受け入れるかに加えて、社会という大きなものの小さないち部であることもどう考えればいいのか。でも、ただ生きてるだけで多くの責任があって、それが精神的に我々にどういう影響を与えているにもっと目を向けるべきなんじゃないかな、とも思うわ。

■なるほど。いま誰かの曲をカヴァーするとしたら、何を歌いたいですか?

ゾラ:言えないわ、実はもうそれに向けていま頑張ってるから!

■最後にあなたから見た日本ってどういう風に見えますか?

ゾラ:日本は大、大大好き! 早く行ける日を楽しみにしているわ。長年の夢なの。

取材:野田 努(2012年2月03日)

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