ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Cowboy Sadness - Selected Jambient Works Vol. 1 | カウボーイ・サッドネス
  2. R.I.P. Damo Suzuki 追悼:ダモ鈴木
  3. interview with Martin Terefe (London Brew) 『ビッチェズ・ブリュー』50周年を祝福するセッション | シャバカ・ハッチングス、ヌバイア・ガルシアら12名による白熱の再解釈
  4. ソルトバーン -
  5. Natalie Beridze - Of Which One Knows | ナタリー・ベリツェ
  6. Creation Rebel ──クリエイション・レベルの歴史を詰め込んだCDボックスセットが登場
  7. レア盤落札・情報
  8. Columns ♯3:ピッチフォーク買収騒ぎについて
  9. Tapir! - The Pilgrim, Their God and The King Of My Decrepit Mountain | テイパー!
  10. BAD HOP - BAD HOP 1 DAY
  11. Columns 『男が男を解放するために』刊行記念対談
  12. Columns 誰がために音楽は鳴る
  13. Columns レイヴ・カルチャーの思い出
  14. マルクス解体──プロメテウスの夢とその先 - 斎藤幸平(著)斎藤幸平+竹田真登+持田大志+高橋侑生(訳)
  15. CAN ──だれもが待ちわびていただろう黄金時代、ダモ鈴木在籍時のライヴ盤がついに登場
  16. Jerskin Fendrix - Poor Things (Original Motion Picture Soundtrack) | ジャースキン・フェンドリックス
  17. Don Letts ──パンキー・レゲエ・パーティDJの創始者、ドン・レッツが来日
  18. Moritz von Oswald ——ベルリン・ミニマルの巨匠、モーリッツ・フォン・オズワルドが来日
  19. Piper Spray & Lena Tsibizova - Debtor of Presence
  20. Columns 早世のピアニスト、オースティン・ペラルタ生前最後のアルバムが蘇る ──ここから〈ブレインフィーダー〉のジャズ路線ははじまった | Austin Peralta

Home >  Interviews > interview with Dorian - お茶畑でつかまえて

interview with Dorian

interview with Dorian

お茶畑でつかまえて

──ドリアン、インタヴュー

野田 努    Nov 15,2013 UP

すべて均一化してきてる気がするんですよね。服装だってそうだと思いますし、食べるものだってそうだと思いますし。生活する行動のラインもそうだと思いますし。でも音楽もさっき言ったようにそうだと思うし。

E王
Dorian - midori
felicity

Tower HMV Amazon iTunes

またしても小野田雄が資料に、これは「ネイチャー・トリップだ」なんて適当なことを書いてますけど、そうなんですか?

ドリアン:うーーーーん。

「気の遠くなるようなパズルに興じながら、彼が描こうと試みたのは架空のネイチャー・トリップだ。」と(笑)。

ドリアン:まあ、「気が遠くなるようなパズルには興じ」ましたけど。

おおーー(笑)

ドリアン:まあそう捉えてくれても……。

90年代にもこういうラウンジ風の音がクラブで流行ったことがあって、僕は好きだったんですけど、その時代のラウンジ・ミュージックってドラッギーだったんですよね。

ドリアン:あ、なるほど。

いわゆるハマり系な音が入っていて。ジェントル・ピープルみたいなものとか。それに比べるとすごく、小野田雄が言ってるネイチャー・トリップっていう意味もわからなくはない。さすが小野田雄だ。

ドリアン:べつにそれでもいいと思うんですけど。べつにそうじゃないとも言おうとも思わないんで。

でもほんといいアルバムだよ、これ。これたぶん、好きなひと多いと思いますよ。

ドリアン:ほんとですか。それだといいんですけどねえ。いままでのものは拒否感を持つひとはだいぶ拒否感持つタイプの音楽だったとは思います。

アッパーなダンスのドリアンを期待してるひとからすると裏切られた蟹になるかもだけど、そこを裏切りたかったわけでしょう?

ドリアン:そうですね。それこそ何て言うか……。

小野田雄は何でもかんでもバレアリックにするからね。ほら、これも「バレアリックだ」って書いているよ。(地中海じゃなくて)駿河湾だっていうのにね。

ドリアン:はははははは。

でも、たしかにこれはバレアリックですよ。

ドリアン:でもほんと、何でもいいとは思っていて。どういう風に受け取ってくれても。

まあそうだけどさ。でもどういう風に受け取ってもらってもいいけど、俺はこれを作りたかったんだってことだよね。

ドリアン:そうですね。

でもほんとすごくいい作品ですよ。

ドリアン:ほんとですか(笑)。

いや、マジマジ。聴いた瞬間、すげーいいじゃんと思って。

ドリアン:ありがとうございます。

ドリアンくんってこんな音楽作ってたんだと思って、昔の聴き直したらやっぱ違ってた(笑)。

ドリアン:そうなんですよね。

面白いよね。

ドリアン:何て言うか、すべて均一化してきてる気がするんですよね。服装だってそうだと思いますし、食べるものだってそうだと思いますし。生活する行動のラインもそうだと思いますし。でも音楽もさっき言ったようにそうだと思うし。

とくにネットって、ひとと違うことを言ったりすると叩くじゃない。

ドリアン:そうでしょうねえ。

音楽やってるひとは元々変わり者っていうか、ひとの目を気にせず生きていくようなね。

ドリアン:そう思うんですけど、それなのに音楽まで同じように聞こえるようになってる。それは僕がだんだん年を取っているっていうこともひとつの原因だと思うんですけども。それにしても、っていう風に。

そういう意味では今回のアルバムは逆に、メッセージになってますよ。

ドリアン:エラそうかもしれませんが(笑)

もっとエラそうなこと言おうよ(笑)。

ドリアン:ありがとうございます。

ところでなんでドリアンって名前にしたの?

ドリアン:ああー。これは僕がつけたわけではないんですけれども。DJとかをはじめたときに、友だちが「フライヤー作るけど、名前何にする?」って聞かれて、「あ、そうか」って。べつに本名でも良かったんですけど、「じゃあせっかくだから考えるよ」って言って。で、そのときいっしょに住んでるひとがいたんですけど、隣の部屋に行って、「いまこういう電話が来たんだけど、何がいいと思うかな?」って言ったら1秒ぐらいで「ドリアン」って言われて。「じゃあそれで!」って。なんか、覚えやすいしいいかな、って。

はははは。

ドリアン:しかもそんなに長く続けるつもりもなかった。

DJをはじめたころは、どんなスタイルだったんですか?

ドリアン:僕、ありがちなんですけど、普通に〈RAW LIFE〉にやられた世代なんですよ。

なるほど。それで小野田雄なんだね。

ドリアン:はい。だからその当時のきてた感じというか、コズミック的なものだったり、ディスコ・ダブと言われるものであったりとか。そういうところから入って。

へー、そうだったんだね。今日はどうもありがとうございました。

ドリアン:ありがとうございました!

 ドリアンは、文中に出てくる優しい男=小野田雄、そしてエレキングでDJチャートをかき集めてくれる暑苦しい男=五十嵐慎太郎と同じ静岡人である。ドリアン君、もっともっとCDを売って、いつか僕たちを見下してください。黒はんぺんを食べながら、お互いがんばりましょう。

取材:野田努(2013年11月15日)

123

INTERVIEWS