「S」と一致するもの

GROOVETUBE FES 2026 - ele-king

 2014年以来、横芝光町で開催されてきたパーティ〈GROOVETUBE FES〉。今年2026年は「A DAY ON THE BEACH 〜Dance&Chill〜」をテーマに掲げ、ゆったりと音楽を楽しむ1日になる模様。8年ぶりの新作をリリースしたsugar plantをはじめ、Have a Nice Day!、SUGIURUMN、YODATAROが出演する。9月26日は九十九里浜に集まりましょう。

GROOVETUBE FES 2026、今年は“A DAY ON THE BEACH 〜Dance&Chill〜”というタイトルで例年とは違ったスタイルでの開催となります。

GROOVETUBE FESは2014年にD.I.Yでアットホームな小さなパーティーとしてはじまりました。それは横芝光町地元の音楽好きが集まり、自分たちの好きな音楽を自由に楽しむ場所でした。地元の皆さんや出演者の方々の協力もあり、徐々に規模を大きくしてきました。今年は久しぶりに初心に返って、スタッフもミュージシャンもゆったりとビーチで音楽を楽しめる1日にしようと思います。出演は久しぶりの野外ライブとなるHave a Nice Day!と夕暮れまでの特別なロング・セットを披露するsugar plant、レジデントDJであるSUGIURUMNとYODATAROとなります、ぜひ一緒にビーチの1日を楽しみましょう!

公演名
GROOVETUBE FES and KKV presents
“A DAY ON THE BEACH 〜Dance&Chill〜”

出演者
Live:sugar plant (Special Long Set) / Have a Nice Day!
DJs:SUGIURUMN / YODATARO

公演日時・会場名・INFO
2026年9月26日(土) 千葉・横芝光町屋形海岸特設会場
OPEN 12:00 / START 12:00
INFO:https://www.groovetube.net/

チケット料金
自由(前売) ¥5,000 (税込)
駐車場 ¥1,000(税込)
●雨天決行/荒天中止
●中学生以上チケット必要

チケット一般発売日
2026年7月18日(土)

6月20日よりオフィシャル先行受付
受付URL:https://eplus.jp/groovetube_kkv/
受付期間:2026年6月20日(土)12:00〜2026年7月5日(日)23:59

クレジット
主催: GROOVETUBE FES実行委員会
企画制作:GROOVETUBE FES / KiliKiliVilla
協力:ATFIELD

R.I.P. Miru Shinoda - ele-king

 突然の知らせに絶句する。去る6月20日土曜日、東京のバンド yahyel(ヤイエル)が声明を発表し、メンバーの篠田ミルが4月14日に亡くなっていたことが明らかになった。
 最近も『別冊ele-king 音楽は世界を変える』で取材したばかりだった。1992年生まれだから、まだ33歳か、34歳。あまりにも早すぎる逝去に動揺を隠せない。

 篠田ミルの音楽家としてのキャリアは2015年、まさにその yahyel をスタートするところからはじまっている。当時大学の仲間だった池貝峻(ヴォーカル)、杉本亘(シンセ/2019年脱退)、山田健人(VJ)らとともに結成された同バンドは、アンダーグラウンドのプロデューサーからシンガー・ソングライターへと転身したジェイムズ・ブレイクが大きな存在感を放っていた2010年代前半、その流れに連なるマウント・キンビーやホンネ、ライ、チェット・フェイカーといったアーティストから影響を受けていて、そうしたポスト・ダブステップとインディR&Bの合流をここ日本でも実現しようと奮闘する珍しいバンドだった。池貝によるブルージィなヴォーカルとIDM的なテクスチュアを特徴とする彼らのスタイルはファースト・アルバム『Flesh and Blood』(2016年)ですでに整えられ、以後セカンド・アルバム『Human』(2018年)やパンデミックの活動休止期間を挟んでからのサード・アルバム『Loves & Cults』(2023年)でますます洗練されていくことに。

 yahyel の復活と並走するかのように、2023年以降は篠田個人の動きも活性化していた。直近では butaji のアルバムでの仕事が耳に残るが、ラッパー ACE COOL の “虚無主義” をプロデュースしたり、2024年にはピアニストの原摩利彦とともにガザにまつわる共同プロジェクト「THEY ARE HERE」を始動させたりしつつ、相模原のベッドルーム・ラッパー、松永拓馬のアルバム『Epoch』を手がけてもいる。とくに後者、いい意味でつかみどころのない松永の発声を繊細な電子音でくるんでいく手腕は、パンデミック後のダンス・フィーヴァーにたいする解熱剤のようにも感じられた。
 そしてなにより2025年10月。篠田はEP「Pressure Field」で待望のソロ・デビューを果たしたばかりだった。これまでの経験を踏まえながら果敢にグリッチに挑んだ同作は、もしかしたら2020年代後半を牽引することになるかもしれない新たな電子音楽家の誕生を予感させるもので、じっさいこれは
ロレイン・ジェイムズの耳にとまり、去る11月28日のワットエヴァー・ザ・ウェザー東京公演では篠田が前座を務めるにいたっている(ちなみにこの日が、筆者が彼と直接対面した最後の日となってしまった)。

 もうひとつ、忘れてはならない功績がある。篠田が盟友 Mars89 らとともに2019年にはじめた抗議行動、〈Protest Rave〉だ。2003年のイラク反戦サウンドデモの精神を継承しつつ、渋谷や新宿のような超巨大繁華街、なかでもハチ公前、アルタ前、都庁前といったとりわけ目立つ場所で空間を占拠し、サウンドシステムを導入、メッセージとともに低音を轟かせる彼らは、文字どおり「一時的自律空間(T.A.Z.)」の紡ぎ手だろう。しかもそれを一回限りの記念イヴェントに留めることなく、こんにちまで継続しつづけてきている彼ら〈Protest Rave〉は、日本の音楽史および運動史における、けして小さくはない足跡のひとつとなっている。
 音楽家としても、ひとりの思惟する人間としても、いよいよこれからというタイミングだっただけに、ただただ残念でならない。

〈FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL 2026〉出演者解説 - ele-king

 高輪ゲートウェイ〈MoN Takanawa〉内のスペース〈Box 1000〉をメイン会場に7月11日(土)、7月12日(日)の二日間に渡って繰り広げられるフェス〈FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL〉。メディア・アート/音楽の分野で長らく刺激的な活動やキュレーションなどをおこなってきた真鍋大度、そして〈Warp〉や〈Ninja Tune〉、〈ON-U Sound〉、そしてある意味で世界的なインディ・レーベルを束ねる〈Beggars Group〉などなど、エッジーな海外からの音楽を紹介・招聘してきたBEATINKが仕掛ける、アート/音楽/テクノロジーと、さまざまな分野を横断する新たなフェスだ。

 本稿は7月11日(土)の出演メンツを中心に解説し、このイベントの魅力を紹介する。

 まず、ヘッドライナーは待望の来日となるUKベース・ミュージック・シーンの、もはや重鎮、ジョーイ・オービソンだ。2000年代末、アンダーグラウンドにおけるポスト・ダブステップの流れのなかで、まさにダンスフロアの真ん中で頭角を現したDJ、アーティストと言えるだろう。ハーフステップ・ダブステップの隆盛により、一度は忘れ去られたUKガラージのグルーヴ感をシーンに強烈に思い出させた2009年「Hyph Mngo」でシーンに躍り出た。現在ほどテクノやハウス、ベース・ミュージックがそこまで交叉していなかった時代に、ある意味でその先取りをした感覚もある。以来、先鋭的なブロークン・テクノやベース・ミュージックをコンスタントに12インチで、自身の〈Hinge Finger〉を中心にリリース。そしてDJとして着実にキャリアを積んでいった。
 そして2021年には〈XL Recordings〉から初のアルバム・サイズの作品として、ミックステープ『still slipping vol.1』をリリース。同レーベル所属の朋友とも言えるオーヴァーモノとともに、名実ともにUKのベース・ミュージック・シーンの代表的なアーティストとなった。ちなみに『still slipping vol.1』のジャケットに写る女性は、彼をレイヴに誘った実際の叔母の写真を使用していて、それこそ彼の出自を表明したデザインとも言えるだろう(ちなみに別の親戚筋には、叔父にベテラン・ジャングリスト、レイ・キースがいる)。また最近ではリル・ヨッティ、フレッド・アゲイン、プレイボーイ・カーティなどとも共演するなど、新たな領域にも表現の幅を広げているが、やはり彼の本領はDJにある。『still slipping vol.1』以降もシングル単位でのリリースは、その現れではないだろうか。そんな彼のDJプレイを見逃さない手はないだろう。

 またUKのベース・ミュージック・シーンからもうひとり注目のアクトとして紹介したいのは、ロレイン・ジェイムス。ダブステップ~ベース・ミュージックの老舗にして名門〈Hyperdub〉で2019年にアルバム・デビューして以来、作品ごとに着実に新たな表現に挑戦し、別名義のWhatever the Weather名義も含めて、評価を高め続けている。つい先日も「そこにきたか!」と思わずのけぞってしまった、グリッチ・ビートと現代的なベース・ミュージックを融合させ、ゲスト・ヴォーカリストたちをフィーチャーした新作『Detached from the Rest of You』をリリースしたばかり。ここ数年コンスタントに来日しているので、そのライヴも定評があるが、かの新作の直後、本フェスでどのような演奏をするのか楽しみでならない。

 本イベントはスペース〈Box 1000〉にておこなわれるのだが、ここの公式ページにあたれば、スペースの紹介として「ステージ全面にLEDが設置された最新のシアター空間」とある。この文言で真っ先に超絶なライヴ体験が予想されるのが主宰の真鍋大度とノサッジ・シングによるコラボレーション・ライヴだ。2000年代末にフライング・ロータスとともにLAの伝説的イベンド〈Low End Theory〉でしのぎを削って頭角を現したノサッジ・シングは、真鍋とは彼のMVでのコラボに端を発して、こうしたオーディオ・ヴィジュアルのコラボ・ライヴ・プロジェクトとして発展。これまでに〈コーチェラ〉や〈ソナー〉など大型フェスにも出演し、高い評価を受け続けている。まさにオーディオ・ヴィジュアルが融合した最新体験がそこには用意されているだろう。

 そしてある人にとっては30年ぶりの遭遇になるかもしれない、まさかの復活を果たしたバンド、セイバーズ・オブ・パラダイスプライマル・スクリームのプロデュースにて一躍有名になりながらも、地下の実験的なテクノ・シーンに自らの身を投じるために故アンドリュー・ウェザオールが1992年、UKハウスを定義したジ・アルーフのジャグズ・クーナー&ゲイリー・バーンズと組んだのが本ユニットだ。リミキサー・プロジェクトとしてスタートしながら、実験的ダブ・サウンドの金字塔的アルバム、セカンドの『Haunted Dancehall』(1994年)をリリースした頃より、一時的にライヴ・バンドとして活動していたが、1995年、当時新宿にあった〈リキッドルーム〉のライヴを最後にその活動に終止符を打っている(このライヴのダブ・ミックスはエイドリアン・シャーウッド)。ウェザオールの没後、昨年(2025)、突如ワールド・ツアーを発表し30年振りに活動を再開して、ついに待望の来日となる。この日は〈CLUB SET〉と銘打たれているがどのようなセットになるか楽しみだ。

 第2弾の出演者発表では、上記ロレイン・ジェイムスとともにもう2組のアーティストが発表されている。昨今、海外でも人気の高いアーティストを輩出しているソウルのアンダーグラウンド・エレクトロニック・ミュージック・シーンから、まさにロレイン・ジェイムスやジョイ・オービソンのようなUKベース・ミュージックの影響を受け、自らの音としてエッジーに構築、少し前に来日ライヴも披露したマウント・エックスエルアールも登場。そしてオリジナル音源はもとより、さまざまな舞台や最近では話題となった『国宝』の音楽を手がけるなど劇伴でも多方面で活動する原摩利彦の出演も決定している。どちらかと言えばダンス系のイベントで彼がどのような表現を見せるのか楽しみだ。

 UKダンス・ミュージックのトップランカーから、アンダーグラウンドなベース・ミュージック・シーンのレフトフィールド・アクト、刺激的なオーディオ・ヴィジュアル・プロジェクト、さらにはUKダンス・シーンのレジェンドまで幅広いサウンドが楽しめるひと晩の体験となるだろう。

Crack Cloud - ele-king

 前回の来日からおよそ3年半。カナダのカルガリー&ヴァンクーヴァーを拠点とするバンド、クラック・クラウドの再来日公演が決定した。DJの村田タケルによる主催・企画で、9月9日から14日にかけ、青山(月見ル君想フ)、下北沢(BASEMENT BAR)、渋谷(CIRCUS)と都内3か所をまわる。各公演の詳細は下記よりチェック。

CRACK CLOUD TOKYO 3 SHOWS 2026 - 開催決定!

カナダ・カルガリー/バンクーバーを拠点に活動するポスト・パンク・バンド、Crack Cloud(クラック・クラウド)の、2022年以来となる2回目の来日公演が決定した。2026年9月に東京にて3公演が開催される。主催・企画は、インディー・パンク・レコードDJとして都内を中心に活動する村田タケル。

マルチメディア・コレクティブでもあるCrack Cloudは、ドラマー兼ボーカリストのZach Choyを中心に2015年に結成。2018年に2枚のEPをコンパイルしたセルフタイトルのアルバム『Crack Cloud』をリリースすると、同作収録の’Philosopher’s Calling’がCELINE MEN’S AW 2019-20 COLLECTIONのショーおよびキャンペーンのサウンドトラックに起用され、世界的な注目を集める。その後も『Pain Olympics』(2020年)、『Tough Baby』(2022年)、『Red Mile』(2024年)とコンスタントにリリースを重ね、2026年3月には最新作『Peace And Purpose』を発表。結成から10年の節目を経て生み出された本作は、更なるアバンギャルドな混沌と挑発に満ち溢れ、彼らが生き延びるための反抗の証となっている。

今回の来日公演では、各日に登場する気鋭のサポートアクトにも注目だ。
初日となる9日(水)は、Crack Cloudの盟友でもあるオランダ・ロッテルダムのポストパンク・バンド、Tramhaus(トラムハウス)が出演する貴重な一夜。深夜公演となる2日目の11日(金)は、DYGLのフロントマンNobuki Akiyamaが、Crack Cloud同様にドラムボーカルを務めるオルタナティヴ・ポストパンク・プロジェクト、Deadbeat Paintersが出演。そして最終日の14日(月)は、福岡から東京へ進出し、飛ぶ鳥を落とす勢いでインディロック・リスナーからジャズ・ファンまでからも注目を集めるaldo van eyckが出演する。さらに、各公演ではDJ(村田タケル/ナカシマセイジ/DP/SPOT/陸)も出演。強力なライブアクトのみならず、フロアを彩るDJ陣が加わり、エクスクルーシブなパーティーとしてショーを盛り上げる。

前回の2022年の来日公演では、圧倒的なパフォーマンスで全観客を驚異的な熱狂の渦に巻き込んだ彼ら。その後もリリースや世界規模のツアーを経て、さらなる深淵さ、エネルギー、カオスを獲得した。Crack Cloudのギグでしか摂取できない強烈な刺激を、ぜひ現場で体感してほしい。間違いなく見逃せない3日間となるだろう。

特別サイト
https://lit.link/crack-cloud-japantour2026

■公演詳細:
CRACK CLOUD TOKYO 3 SHOWS 2026

●DAY 1
9月9日(水) at 青山 月見ル君想フ
OPEN 18:30
LIVE START 19:15

-with Tramhaus
-DJ: 村田タケル

-TICKET
・ADVANCE (RESERVED) ¥8000
・DOOR ¥9000
※共に1Drink別

●DAY 2
9月11日(金) 【※深夜公演】 at 下北沢BASEMENT BAR
OPEN 24:00

-with Deadbeat Painters
-DJ: 村田タケル, SPOT, DP

-TICKET
・ADVANCE (RESERVED) ¥5000
・DOOR ¥6000
※共に1Drink別

●DAY 3
9月14日(月) at 渋谷 Circus Tokyo
OPEN 18:30
LIVE START 19:15

-with aldo van eyck
-DJ 村田タケル, ナカシマセイジ, SPOT, 陸

-TICKET
・ADVANCE (RESERVED) ¥6500
・DOOR ¥7500
※共に1Drink別

Fusion Core - ele-king

 IQ、Mr. Powの2MCと、DJ ANAから成るトリオ、Fusion Core。彼らが1999年にリリースしたデビュー・ミニ・アルバム『コアの方舟』が初めてアナログ化されることに。Dev Largeがプロデュースした“リーサル・ウェポン”や、四街道ネイチャーのKZAとKentがプロデュースした“Are You Ready?”などの人気曲を収録。発売は9月2日です。

故D.L(Dev Large)のフックアップで大きな注目を集めた3人組ユニット、Fusion Coreのデビューミニアルバム『コアの方舟』が待望の初アナログ化!そのD.Lがプロデュースした名曲"リーサル・ウェポン" feat. パピー飛葉 a.k.a. NIPPSを筆頭に名曲揃いの時代を超越した名盤!

IQとMr. Powの2MCsとDJ ANAの3人組ユニット Fusion Core(フュージョン・コア)は、Buddha Brandの故D.L(Dev Large)がプロデュースし、同じくBuddha BrandのNIPPSが初めての外部客演参加で話題となった名曲"リーサル・ウェポン"のヒットやそのD.Lが主宰するレーベル<El Dorado Records>からのリリースなどで広くシーン内にその名が知られている日本語ラップ・シーンの忘れがたき存在。そのFusion Coreが1999年にリリースした名盤デビューミニアルバム『コアの方舟』が待望となる初アナログ化!
前述の名曲"リーサル・ウェポン" feat. パピー飛葉や四街道ネイチャー(Force Of Nature)のKZAとKentのプロデュースによる"Are You Ready?"、シングルとしてもリリースされた"サクラサク"(プロデュースはメンバーのDJ ANA)などの人気曲を収録した本作は、シングルとしてはアナログでリリースされているもののミニアルバムではこれまでにアナログ化されておらず、まさにファン待望のアナログ化と言えるはず!
Over Seen by DEV LARGE

[作品情報]
アーティスト:Fusion Core
タイトル:コアの方舟
レーベル:P-VINE, Inc
仕様:LP (帯付きl仕様)
発売日:2026年9月2日(水)
LP品番:PLP-8393
定価:4,950円(税抜4,500円)
*P-VINE SHOPにて予約受付中!
https://anywherestore.p-vine.jp/products/plp-8393

[トラックリスト]
SIDE A
1. Intro
Produced by DJ ANA
2. リーサル・ウェポン feat. パピー飛葉
Produced by DEV LARGE
3. Are You Ready?
Produced by KZA, KENT
4. 風
Produced by DJ ANA, DJ BROWNIE
SIDE B
1. サクラサク
Produced by DJ ANA
2. コアの方舟
Produced by DJ ANA, DJ small
3. Outro
Produced by DJ ANA

All scratches Performed by DJ ANA
Co-Produced by FUSION CORE

interview with Loraine James - ele-king

 ロレイン・ジェイムズの来日は、いつだって嬉しいニュースだ。しかも、新しいアルバムを楽しんでいるちょうどいまのタイミングで彼女のギグがあるなんて、いいじゃないですか。新作『Detached from the Rest of You』も好調、〈Future Frequencies Festival 2026〉( 7月11日〜12日開催)への出演が決まっているロレイン・ジェイムズの言葉をどうぞ。

共通の友だちを通じてMihoを紹介してもらった。去年彼女がロンドンまで来てくれて、一日中“Flatline”の曲作りに没頭したの。一緒にいるだけでもすごくいいエネルギーがあった。できあがった曲もすごく気に入ったし、彼女は私に新しい挑戦をさせてくれた。私たちは、音楽的なバックグラウンドもちょっと違うから、すごく楽しかったし最高だった。

こんにちわ、エレキングです。東京では〈サーカス〉以外の場所でやるのは初めてだと思いますが、あなたのDJが聴けて嬉しいです。日本に来て、楽しみにしていることはなんでしょうか? 渋谷のタワーレコードに行くこと以外で、なにかあれば教えてください。

ロレイン: ロレイン:新しいオーディエンスの前で演奏できるのが楽しみ。これまでは〈サーカス〉だったけど、(新しい場所で)私の音楽をまだ知らない人たちに向けて演奏できるのはいいことだと思う。東京で数日間過ごせるだけでもワクワクする。たしかにタワー・レコードには毎回行ってるしね。

新作『Detached from the Rest of You(自らの身体から遊離して)』についてお訊きします。まず、アルバムタイトルの意味を教えてください。

ロレイン:今回は、私にとって少し変わったアルバム制作のプロセスだった。以前の作品ほど楽しめなかったし、自分のなかに溜まっていたネガティヴなエネルギーをすべて吐き出すような感じだった。アルバムが完成する頃には、ある意味、作品からすごく距離を感じてたの。まるで切り離されたような。うまく説明できないんだけど、制作中に、自分自身のミュージシャンとしての能力に対しても、そういう(ネガティヴな)感情を抱いてしまって。以前には、そんな強い感情はなかったんだけど。だから、コラボレーションの部分を除いては、あの精神状態にいるのは、正直言って楽しいものではなかった。だから、こういうタイトルになったの。

通訳:いまおっしゃった、「ネガティヴなエネルギー」とは一体何だったのでしょう? 何か本当に辛い時期を経験したということでしょうか? そしてアルバムを作ることがその困難を乗り越えるカタルシスになったとか?

ロレイン:それが何だったのかは実はわからなくて……。これまでたくさんのアルバムを作ってきたから、そこからどう進めばいいのか、リスナーにとってどうやったらもっと面白くできるのか、しかも6枚目のアルバムだし、とかそういうことについて、無意識のうちにちょっと気にしていたんだと思う。とくに比較的短い期間だったからか、頭のなかで「これってつまらないかな? リスナーを退屈させちゃうかな? 自分だって飽きてしまうかな?」って考え込んでしまった。よくわからないけど、すごく頭のなかで考えすぎていたんだと思う。もちろん、私はこのアルバムが好き。だって、もしアルバムがダメな作品だったら、絶対にリリースなんてしないわけだし。でも、どのアルバムも、ある意味セラピーみたいなものだから、アルバムを完成させてからは、心が軽くなった気がする。

『Detached from the Rest of You』のヒントになったのが、青木孝允、池田亮司という話はすでに知られていますが、あなたは、Toeやmouse on the keysのような日本のアーティストへの共感を公言しています。たまたま自分が好きな音楽を探していたらそれは日本人の作品だったのか、あるいは、積極的に日本の音楽を掘っているのどちらなのでしょうか?

ロレイン:ほんとうに偶然なの。Toeや mouse on the keys みたいなバンドもそうだけど、私がポストロックとかに目覚めた頃、とくにToeはそのシーンではかなり大きな存在だったと思う。数ヶ月前にようやくロンドンで彼らのライヴを見ることができたんだけど、最高だった。ひとつのバンドを知ると、そこからまるでラビットホールに落ちていくような感じで、mouse on the keysやその他たくさんのアーティストのことを知ることになった。
 あと、アメリカ人や日本人とは少し違うかもしれないけど、イギリス人の視点だと、エレクトロニック・ミュージックを聴くときはいつも偶然の巡り合わせみたいなものなんだよね。うーん、IDMっぽい世界ってやつで、エイフェックス・ツインやスクエアプッシャーの枠から一歩外に出ると、日本のアーティストに偶然出くわすことになると思う。あるいは、同じ領域にはドイツのIDMアーティストもたくさんいるしね。でも、とくにこのアルバムは、『クリックス&カッツ』(Clicks & Cuts)系のものに影響を受けているのはたしかよ。

チボ・マットの羽鳥美保さんとの出会いと、彼女との共作にいたる経緯を教えてください。

ロレイン:出会ったのは1年半くらい前だったと思う。mouse on the Keysと演奏するために日本に行ったんだけど、とあるライヴに行ったら、そこで共通の友だちを通じてMihoを紹介してもらって、そのときにいろいろと話したの。何か一緒に何かやろうよ、みたいな感じだったんだけど、その後彼女にデモをいくつか送ったら、去年彼女がロンドンまで来てくれて、一日中“Flatline”の曲作りに没頭したの。一緒に仕事をするのも楽しいし、一緒にいるだけでもすごくいいエネルギーがあった。できあがった曲もすごく気に入ったし、彼女は私に新しい挑戦をさせてくれた。私たちは、音楽的なバックグラウンドもちょっと違うから、すごく楽しかったし最高だった。

通訳:何かのインタヴューで、あなたは彼女からインプロビゼーションのやり方などを学んだと読みました。

ロレイン:そう。彼女は即興のパフォーマンスをたくさんやっていて、それは私にとってコンフォートゾーンの外にあるものだった。彼女が何か提案してくれたことが何度かあったんだけど、私は「ちょっと考えさせて……」って感じで、頭のなかで整理しなきゃいけなかった。でも、やってみると「ああ、なるほど」って感じだったし、すごくクールだった。自分のコンフォートゾーンを少し飛び出して、お互いに新しいアイデアを共有し合えたのは、本当に楽しかった。

通訳:いまでも彼女とは連絡を取り合ってるのですか?

ロレイン:うん、去年の終わりに会ったんだけど、いつか一緒に“Flatline”を演奏できたらいいなと思うし、今後も一緒に何か作れたらいいな。私たちのあいだには、すごく良いケミストリーがあるの。彼女は本当にグレイトよ。

“Flatline”は、アルバムにおける重要曲のひとつだと思いますが、これはクラブ・ミュージックというよりは、コーネリアスのような遊び心あるサウンドデザインを介したアヴァン・ポップな領域に近い曲だと思いました。また、ティルザが歌う“Habits and Patterns”は、曲のムードこそまったく別物ですが、この曲もよりポップ・ソングのほうに開かれているように感じました。今回のこうしたアプローチについてのコメントをお願いします。

ロレイン:たしかにこのアルバムは全体的に、これまでの作品よりもポップ寄りかもしれない。ここ数年、私はポップへの理解が深まったと思う。以前は“ポップ”って言葉にちょっと抵抗があったり、自分の方がそれより上だなんて思ったり、そんな馬鹿げたことを考えていた。2分や3分そこらの曲の持つパワーというものを理解していなかった。でも構成がしっかりした曲って、本当に素晴らしいと思う。でも、私にとってはチャレンジでもある。だって、以前は(曲の長さが)6分くらいあって、いろんなパートや展開がある曲を作ってたから、より正確で、より凝縮していて、要点を押さえた曲を作るのは、そんなに簡単なことではないの。だから、10分も続くような、エレクトリック・ソングのようなものにしたいという気持ちを持ちながら、“Flatline”や“Habits and Patterns”みたいな曲を作るというのは、ある種の新しい挑戦というか経験だった。

通訳:“ポップ”に言及する際、クォーテーション・マーク(引用マークの指の合図)をされましたけど、あなたにとっての“ポップ”って何だったのでしょう? ポップ・アーティストになるのを避けている、とか、ポップ・アーティストに分類されるのが怖いとか?

ロレイン:うん、とくに若い頃は、ちょっとスノッブだったと思う(笑)。ポップ・ミュージックとかをちょっと見下してたかもしれない。さっき話した、青木孝允のアルバム、とくに『Private Party』が、今回のアルバムにすごく影響してると思う。だって、『クリックス&カッツ』のアイデアみたいな面白いプロダクションがありつつ、同時にポップで、すごく遊び心もある。つまり、それらすべてが共存できる方法があるってことよね。そのためには秩序があるわけで、本当にクール。いまはポップ・ソングを聴くし、以前よりずっと偏見がなくなったと思う。

たしかにこのアルバムは全体的に、これまでの作品よりもポップ寄りかもしれない。ここ数年、私はポップへの理解が深まったと思う。以前は“ポップ”って言葉にちょっと抵抗があったり、自分の方がそれより上だなんて思ったり、そんな馬鹿げたことを考えていた。

アルバムの最後のほう、MCのLe3 bLACKとドラマーのFyn Dobsonをフィーチャーした“Ending Us All”、それに続く“Forever Still”あたりで雰囲気がいっきに変わります。それまでの、あなたの冗談めいた言葉を借りれば“IDMポップスター・アルバム”から、いっきにロンドンのストリート・ミュージックへと流れ込むのような感覚を覚えたのですが、このアルバム構成の意図について教えてください。

ロレイン:たしかにアルバム全体を通して変化があるよね。終盤の曲は、実はアルバムの制作過程の割と早い段階で書いたものなの。最後のほうは、もう少し内省的な感じで締めくくりたかった。だから、“Flatline”を最後に持ってくるのは想像できなかったし、Anissia Kymとのコラボ曲“Score”を最後に置くのも、なんだか違う気がした。 最後の数曲は、もっと自分自身のことを歌った、いわゆるソロ的なものにしたいと思っていたから。つまり、コラボレーターとの曲ではなく、自分だけの曲にしたかったの。そんなに何ヶ月も考えていたわけじゃないけど、トラックの順番はすごく重要だから、それが理にかなっていて、ある程度まとまりがあるようにしたかった。でも、たしかに前半はもっとプレイフルだと思うし、これを逆にすること自体想像できなかった。とはいえ、もし逆の順番だったらどんな感じになるか聴いてみたいとは思うんだけどね(笑)。

通訳:「IDMポップスター」とジョーク交じりに言っていますが、実際にはどういう意味なのでしょう?

ロレイン:たぶん、このアルバムでは私が歌っている部分が多くて、私が前面に出ているって感じかな。普段は、自分のヴォーカルをちょっと控えめにしたりして、後ろに隠れるような感じだから。あと、もっと「歌」としての要素が強くて、そういう意味では実験的な要素は少なくなったかもしれないけど、それでも“Flatline”や“A Long Distance Call”にもあるように、昔の要素は残したかったの。だから、このアルバムは、私のことを知らない人にとっても、より親しみやすいものになったと思うし、より多くの人が聴けるようになったんじゃないかな。

あなたのLoraine James名義のアルバムには、セカンド以降はずっとメランコリックな感覚が漂っています。今回は、アルバムの前半は、とても遊び心ある展開になっていますが、後半、やはりあなたのメランコリックなムードが出てきてしまいます。メランコリーというのは、作品を作るうえで、あなたにとって避けがたいものなのでしょうか?

ロレイン:(笑)。ああ、その言葉(メランコリー)は私の音楽をひと言で表すのに選ばれてきた言葉なんだけど、どうなんだろう? 音楽を作ってるとき、何か弾いてみてそれが「ハッピー」な感じになると、すごく嫌になってしまうの。その音が、なんか安っぽい感じがして。そういえば先月、友だちと曲を作ってたとき、キーボードでコードを弾いて、それがちょっとハッピーっぽいコードだったんだけど、私は「うーん」って感じで。そしたら彼女が、 「あ、ちょっとハッピーな感じの曲作ってみて」って言うのよ。私は「うーん、どうかな」って感じだったんだけど。でも、それは、私には難しいことだから、逆に将来的に探求する価値のある面白い要素があるとは思う。実はつい先月、「ああ、明るい雰囲気の曲を作るのは難しいな」って気づいたばかりなんだけど。私が聴く音楽の多くは、もっとメランコリックで、コードもちょっと、マイナーキーが多いから。そのサウンドがすごく好きなんだけど、実は、もっとハッピー方向も探ってみたらいいかも、って思ったの。

通訳:「メランコリー」と表されるのは、コードや曲調などからだけではなく、あなたの気分や心の中からも生まれてくるものもあるのでしょうか?

ロレイン:たしかに心からも生まれると思う。 家族のこととか、ハッピーじゃないことについて語っているんだと思う。正直に言うと、このアルバムの多くは、自分のことを疑ったり、他人と自分を比べたり、自分の方が劣っているような気がして、そういう気持ちに囚われていることが歌詞的にもかなり入っている。ポジティヴなことについて書くのは、私にとって本当に難しいの。なんでかはわからないけどね。

Loraine James名義とWhatever the Weather名義と、コンスタントに作品を出しながらも、つねに毎回、同じことの繰り返しではなく、それぞれが魅力的なアルバムになっていることに驚きます。ギグで忙しいなか、ほとんどの時間を音楽制作に費やしているんじゃないですか?

ロレイン:正直なところ、音楽制作にそんなに時間を費やしているとは思わないかな。だって、強制的に何かを作ろうと自分に課したりしたくないから。だから、何週間も何も作らない時期があるけど、それでもぜんぜん大丈夫なの。たまに何か作ってみようとして、10分も経たないうちに「ああ、これダメだ」って思うこともある。そういうときは、「OK。じゃあ別のことをしよう」ってなるけど、それでもぜんぜんOKだし。たしかに、本当に音楽を作らなきゃって思うときもあるんだけど……。でも、逆に数日で何個かアイデアが浮かんで、すごくスムーズに流れるときもある。基本的に、ひとつのことにあまり時間かけないし、アルバムに関しては、だいたい「今日から」って決めてはじめるの。「今日から作るものは全部アルバムに向けていく」って感じで。だから、アルバム1枚に費やす時間は、毎回1年未満。だって、1年以上かけてたら、人びとは常に変わっていくものだし、私自身もまったく違う人間になってるだろうから、そのアルバムは自分にとって意味をなさなくなると思う。だから、普段は(アルバム制作にかける時間は)7、8ヶ月くらいかな。アンビエント系の曲は、もう少し早く仕上がるかも。というのも、(アンビエント系は)もっとフィールド的なもので、私生活的な要素が少ないから。感情的に深く入り込む必要がないから、そういう意味では少し自由なの。

日本のみんなにまた会えるのが待ちきれない。みんなに新アルバムの曲を聴いてもらえるのがすごく楽しみだし、日本でライヴをするのが本当に好き。あとは、いつも会ってる友だちには会おうと思うけど、それと同時に、誰かと一緒に音楽を作ってみようかな、とかも考えてる。

ありがとうございます。以下は、あなたのDJに関する質問です。あなたはDJをやるうえで、何を大切に心がけていますか?

ロレイン:うーん……DJはあまりやってないんだよね。去年、ソロ、もしくは、DJが得意な友だちのシェレルと何度かやってみたんだけど……。トライはしたけど、(DJは)苦手。好きかどうかもわからない。まあ、スキル(があるかどうかの問題)だと思う。観客を喜ばせなきゃいけないし。(DJをすることが)ライヴとか自分の音楽を演奏するのと違うのは、(ライヴは、観客が)観たものが全てで、それが彼らが(ライヴから)得るものだってこと。(DJをするのが)難しいと感じるのは、好きな曲をUSBに入れても、みんなが気に入らないかもしれないっていうところ。目の前の観客を喜ばせなきゃいけないから、普段絶対聴かないような曲を流さなきゃいけないこともあるし、それは魂が砕けるような感じがする。だから、誰か他の人がやった方がいいんじゃないかと思うこともある。

新しい音楽はどうやってチェックしているのでしょうか? また、いまあなたが面白いと思っている英国のアンダーグラウンドでの新しい動きがあったら教えてください。ジャングルのリヴァイヴァルはまだ強い?

ロレイン:音楽を見つける主な方法は、やっぱりまだBandcampかな。あと、TikTok。正直、ただひたすらスクロールしてることも多いんだけど、たまにそこで面白くて奇妙なものを見つけたりして、それがすごくいいんだよね。
 あと、イギリスでいまいちばん大きな話題となっているのは、SD Kidとfakemink かな。初めて聴いたときは、とてもクールだと思った。それから、Sinnaっていうアーティストがすごく好きで、数年前から聴いている。ちょっとジャーク(Jerk)で、怒りっぽい感じの音楽なんだよね。たぶんアメリカから来たものを、イギリスでちょっとアレンジしてて、UKドリルの要素も少し入っているんだけど、これからどうなるか見てみたいかな…… 。
 イギリスはいま、ちょっと変な状況にあると思う。どう言えばよいのかわからないんだけど、音楽においては、いまの時点で明確なアイデンティティが確立されていない気がする。でも、他の場所から取り入れたものに、自分たちなりのアレンジを加えるのもクールだと思う。ある意味、本当に「ブリティッシュ」って感じだった最後のジャンルはグライムだったと思うし、それももうずいぶん前の話だしね。でも、ジャングルはまだ続いているし、健在だと思うよ。2年前ほど大きくはないけど……でも、日本ではある程度まだビックだよね? それに、Nia(Archives)も新しいアルバムを出すしね。彼女は、新しい曲ではシンガーソングライター的な要素を強めているけど、それもクールだよね。ジャングルってジャンルには、まだやり尽くされていないクールな要素がたくさんあると思うし、そういうのをまだ聴きたいな。うん、まだ勢いは衰えてないと思うよ。

通訳:あなたは現在イースト・ロンドン在住だそうですが、東の方はクラブ・ヴェニューも豊富にあります。実際にクラブに行って、そこで新しい音楽など見つけることもありますか?

ロレイン:実は、私はどちらかというとギグ・パーソンなの。ギグに行く方が好き。私のお気に入りのヴェニューは〈Cafe Oto〉。大抵、あの辺りでブラブラして、たまに一杯飲んで、「さて、このあと何する?」ってなる。とりあえず、Otoで何かやってないか見てみる。でも、いつ行ってもがっかりさせられることがないんだよね。あそこは何でもできるし、みんなが耳を傾けてくれる場所だから。ロンドンにいると、たまにショーに20ポンドも払ったのに、結局喫煙エリアで友だちと喋ってるだけ、みたいな人たちもいる。それならバーに行けばいいのに、って思うし、そういう行動って理解できない。でも、〈Cafe Oto〉なら、誰かが演奏しているときに雑談する人なんてまったくいない。だからあの場所が大好きなの。
 でも正直なところ、クラビングとなると、ほとんどのスポットが実はサウス(ロンドンに)あるのよね。これが本当に厄介。例えばORMSIDE(Projects)とか、Venue MOT(Unit 18)とか。南ロンドンは私の住んでいる所から1時間以上かかるのよね。だから、会いたい人はたくさんいるんだけど、クラブの時間に行くと、到着するのに1時間15分くらいかかって、帰りにUberを拾わなきゃくいけないから、もう行かなくていいやって思ったりしてしまう(笑)。

最近ハマっている音楽があったら教えてください。

ロレイン:実は、いま、日本のラッパーを何組か聴いている。名前を間違ってるかもしれないけど、「ネブズ」(訳注:Neibissの間違いではないかと……)、ともうひとりは「Goku Sasaki」。この二組をけっこう聴いてる。どうやって見つけたのか自分でもよくわからないんだけど、たまにYouTubeでページをリフレッシュしたりすると、視聴回数1000回くらいのランダムな動画が突然出てくることあって、クリックしてみようっ、て。そしたら「おっ、これすごくクールじゃん」って。たぶん、そのうちのひとつは、そんな感じで偶然見つけたんだと思う。あとは、友だちのAnysia Kimの曲とか、新しいSmerzのEPも聴いてる。

最後に、あなたの来日を楽しみにしている日本のリスナーにメッセージをお願いします。

ロレイン:日本のみんなにまた会えるのが待ちきれない。みんなに新アルバムの曲を聴いてもらえるのがすごく楽しみだし、日本でライヴをするのが本当に好き。あとは、いつも会ってる友だちには会おうと思うけど、それと同時に、誰かと一緒に音楽を作ってみようかな、とかも考えてる。すごく野心的だけど、1日でなんとか詰め込めないかな。まあ、自分でもかなり無理な計画だとは思うけど、やっぱりやってみたいんだよね。

〈Future Frequencies Festival 2026〉情報はこちらをどうぞ。
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15808

 Tocagoは、いま聴かなければならないロック・バンドのひとつである。その鳥肌が立つような感情の領域は、現時点では、ライヴによって立ち現れる。この古くて新しいバンドは、苦労を重ねて歩み、自分たちの人生に見合うサウンドと歌を探求し、ごまかしのない作品をちゃくちゃくと作り上げている。KATAの親密な空間とすばらしいPAがサポートするだろう。忘れられない夜、そして新しいロマンティシズムを。

Tocago -one-man live-
日時:2026年7月28日(火)開場 19:00/開演 20:00
会場:KATA(LIQUIDROOM 2F)東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2F
チケット:前売 3,000円(税込)+1ドリンクオーダー
発売日:2026年6月12日(金)
詳細:https://kata-gallery.net


■Tocago
Tocagoは2022年結成の、東京都で活動するフォーク・ロック・バンド。カントリーやブルースに影響を受けたヴォーカル/ギターの沖ちづる、若きブルースマンの森飛鳥、そしてリズム隊はベーシストの磯部智、「Guiba」や「South Penguin」でも活動するドラマー磯部拓見。2023年にEP「Wonder」、2024年11月には2nd EP「How are youfeeling?」。2025年10月に 2nd Single「Foste」の配信リリース。また、2025年11月には過去の1st /2ndEPの二作品をまとめた初のヴァイナルとなる『How are you feeling ?』をリリース。


Instagram: https://www.instagram.com/tocagomusic

Vladislav Delay Quintet - ele-king

 フィンランド出身のサス・リパッティことヴラディスラフ・ディレイは、ダブ・テクノ、グリッチ、電子音響、即興演奏といった領域を横断しながら、電子音楽の可能性を拡張し続けてきた音楽家である。
 本作は、サス・リパッティ/ヴラディスラフ・ディレイによるヴラディスラフ・ディレイ・クインテット名義のアルバムだ。その名のとおりリパッティが考える「ジャズ」を実験・実践した作品である。だが、その「ジャズ」は一般的に語られるジャズとは異なる。ジャズ的でありながら、電子音響的でもあるのだ。
 ヴラディスラフ・ディレイのファンであれば、ヴラディスラフ・ディレイ・カルテット名義の作品群を即座に思い浮かべるだろう。実際、本作のサウンドはカルテット名義の発展形に位置づけられる。

 このように作品ごとに異なる名義を用いること自体が、リパッティの活動を特徴づける重要な要素でもある。ヴラディスラフ・ディレイ名義では『Anima』(2000)、『The Four Quarters』(2005)、『Tummaa』(2009)、『Vantaa』(2011)、『Kuopio』(2012)、『Visa』(2014)など、電子音響作品の重要作を数多く発表してきた。なかでも〈Raster-Noton〉から発表された『Vantaa』『Kuopio』は、緻密かつ重厚な音響設計を極限まで推し進めた代表作として知られる。また、ルオモ(Luomo)名義による『The Present Lover』(2000)はクリック・ハウスの名盤として高く評価されている。
 2020年代以降も、ヴラディスラフ・ディレイ名義の『Rakka』『Rakka II』、リパッティ・デラックス(Ripatti Deluxe)名義の『Speed Demon』、ダンス・フロア・クラシックス(Dancefloor Classics)名義の『Dancefloor Classics Vol. 1』『Vol. 2』、リパッティ(Ripatti)名義の『Fun Is Not A Straight Line』などを発表。未来的な電子音響から架空のダンスフロアのための音楽まで、その表現領域を広げ続けている。

 こうした複数の名義を用いて発表された作品群は電子音楽として語られることが多い。しかし私には、リパッティの創作の根底にはつねにジャズ的な感覚が存在しているように思える。彼はドラマーとしてキャリアをスタートさせており、即興演奏における身体感覚と時間感覚を身につけていた。完成された構造を反復するのではなく、生成し続ける時間に反応する態度、それが彼のジャズ的な側面だ。
 その感覚が鮮明に表れたのが、2011年のヴラディスラフ・ディレイ・カルテット(Vladislav Delay Quartet)『Vladislav Delay Quartet』だった。ミカ・ヴァイニオ、ルシオ・カペーチェ、デレク・シャーリーとの共演による同作は、ジャズ編成を採用しながらもテーマやソロを中心とする伝統的形式から離れ、持続音やノイズによって空間そのものを変容させる作品だった。電子音響とノイズ、そしてジャズという一見相反する要素を融合した成功例であると断言したい。

 今回発表されたヴラディスラフ・ディレイ・クインテット(Vladislav Delay Quintet)の『Vd5』は、カルテットにおける実践と実験の発展形といえる。彼らは2025年にBandcampのサブスクライバー専用の配信で『vd5 2025』を発表しているが、フィジカル盤も含む一般向けのリリースは、今回の『Vd5』が初となる。
 リリース・レーベルはヘルシンキの実験的ジャズ・レーベル〈We Jazz Records〉である。DJのマッティ・ニヴズ(Matti Nives)が主宰し、カール・ストーンらの作品も送り出してきた同レーベルは、ヴラディスラフ・ディレイ・クインテットの音楽性と極めて親和性が高い。

 アルバム・タイトルのとおり、編成は五重奏である。参加メンバーには、リカルド・ヴィラロボスとのコラボレーションやモーリッツ・フォン・オズワルド・トリオのメンバーとして知られるマックス・ローダーバウアー(ピアノ、エレクトロニクス)、そしてデンマークのインプロヴァイザーであるマリア・バーテル(トロンボーン)が新たに加わった。一方、ルシオ・カペーチェ(サックス)と、マサヨシ・フジタとの共演でも知られるデレク・シャーリー(ベース)はカルテットから引き続き参加。リパッティ自身はエレクトロニクス、プロダクション、ミックスを担当している。

 本作を特徴づけているのは、ジャズ・アンサンブルが電子音響へと変容していくような感覚だ。リパッティはジャズという身体的な形式を再編成し、管楽器やベース、ピアノを旋律や和声の担い手ではなく、「音響」として扱っている。その結果、どこまでが生演奏でどこからが電子処理なのか判別できなくなる。音は演奏者から切り離され、空間を漂う存在へと変化していくのである。
 アルバムには全10曲を収録。1曲目 “Two” ではローダーバウアーのピアノと透明な電子音が空間を形成し、やがてノイジーなベースが脈打ち始める。テーマやソロを中心とした展開はなく、各楽器は巨大な音響の流れへ溶け込んでいく。2曲目 “Twelve” ではトロンボーンとサックスが旋律楽器というより、空間に亀裂を生じさせる装置として機能する。ジャズ的なフレージングは現れるものの、次第に拍節感は曖昧になっていく。1970年代の電化マイルスを電子音響化したような楽曲であり、各演奏者の音は音響レベルで相互に浸透していく。
 3曲目 “Nineteen” ではリパッティらしい電子音響が前景化する。断片化されたリズムはグリッチやインダストリアルを想起させ、その背後では管楽器が不穏な持続音を引き延ばしている。4曲目 “Nine” は、本作では珍しくほぼ未加工のサックス演奏を軸に展開する。真夜中のざわめきのようなノイズが交錯しながらも、アルバムのなかでは比較的ジャズに近い印象を残す。5曲目 “Fourteen” では硬質なドローンが展開し、6曲目 “Thirteen” では管楽器やピアノの輪郭が現れながらも粒子状に分解されていく。この2曲においては管楽器が持続音と旋律の双方を担う重要な役割を果たしている。
 7曲目 “Twenty” は本作でもっともアコースティックな響きを持つ楽曲だ。無調的なピアノにノイズとかすれた管楽器が重なり、静謐な空間へ傷を刻むように響く。後半ではノイズとピアノによる美しいアンサンブルが展開される。8曲目 “Fifteen” では管楽器の単純な反復にノイズが非同期的に重ねられる。インダストリアルなムードが濃厚で、どこか壊れた行進曲を思わせるサウンドである。
 終盤の9曲目 “Ten” と10曲目 “Three” では電子音響とアコースティック楽器の境界はほぼ消失する。そこで展開されるのは、高い精度を備えたドローン/アンビエントであり、どこか雅楽を思わせるような響きも印象的だ。

 『Vd5』はジャズでも電子音楽でもアンビエントでもインダストリアルでもありながら、そのどれにも属しきらない。管楽器の呼吸やベースの振動、ピアノの打鍵は抽象化され、「演奏された音」としての輪郭を失う。しかしそれは演奏の否定ではなく、アコースティックな音の物質性を極限まで拡張する試みである。
 リパッティはこれまでヴラディスラフ・ディレイ名義でダブ・テクノや電子音響を更新し、ルオモ名義でクリック・ハウスを刷新してきた。そしてカルテットからクインテットへと続くプロジェクトでは、ジャズそのものの音響化を推し進めている。
 いわゆる「電子音楽家によるジャズ作品」を期待して聴けば、その異様なサウンドに戸惑うかもしれない。しかし予想を裏切り続けることこそが、ヴラディスラフ・ディレイというアーティストの本質なのである。彼は「音楽とは何か」という「問い」そのものを常に解体するのだ。

YATE - ele-king

 エレクトロニック系からバンド、ラッパーまで、最先端の音楽体験を探求する場として下北沢からシーンを支えてきたヴェニュー、「SPREAD」。その系列店となるバー「YATE」が新たにオープンすることとなった。なんとSPREADから徒歩5秒の距離とのこと。6月27日にプレオープン、7月7日にオープニング・パーティ開催という流れです。詳細は下記より。

下北沢のベニュー「SPREAD」の系列店として、新たなバー「YATE」が2026年6月27日(土)、東京・下北沢にプレオープンする。

YATEは、SPREADから徒歩5秒の場所にオープンするバー。ライブやイベントの前後をはじめ、さまざまなシーンで利用できる店舗として営業を開始予定。
店内にはDJブースを設けず、大音量で音楽を楽しむ空間ではなく、来店者同士の会話やそれぞれの時間を楽しめる環境を提供する。下北沢という街の日常に寄り添う店舗として、新たなコミュニティや交流が生まれる場となることを目指している。

クリエイティブディレクション、ロゴデザイン、内装設計、施工を含む空間づくりは、東京を拠点に活動するクリエイティブチームA.N.D.が担当。青とオレンジを基調とした内装は、ポップさと都市的な雰囲気を併せ持つデザインとなっている。

ドリンクはカクテルを中心に、クラフトビール、日本酒、ナチュラルワインなどをラインナップ。オープンにあわせて、オリジナルロゴを使用したTシャツやキーホルダーなどのオリジナルグッズも販売予定。また、2026年9月には海外アーティストを招いた壁画制作プロジェクトを予定、アートやカルチャーに関わる企画も展開していく。

プレオープンは2026年6月27日(土)。
オープニングパーティは2026年7月7日(火)に、SPREADと合同で開催予定。


【店主コメント】

YATE SHIMOKITAZAWA
下北沢に、新しい場がオープンします。

Opening June 27, 2026

YATEは、下北沢のベニュー「SPREAD」から歩いて5秒の場所に生まれる、小さなバーです。
DJブースは無く大きな音も出ません。
訪れた人々の笑顔や喋り声が場を彩るそんな場所を目指しています。

ライブやイベントの前後に。
1人では途方に暮れてしまう夜に。
散歩の道草に。
最後の一杯が物足りなかった時に。

肩の力を抜いて訪れることができる拠り所のような酒場であれたら幸いです。
個性豊かな下北沢に溶け込みつつも埋もれずに新しい繋がりを生んでいく。
YATEがこの街を楽しむ一つの入口になり、皆様の幸福の小さなきっかけになれたら嬉しいです。

文責:中島健太朗(YATTMAN,inc)

【INFORMATION】
YATE
■プレオープン:2026年6月27日(土)
■オープニングイベント 2026年7月7日(火)
■会場:SPREAD+YATE (2店舗往来)
■open:20:00 close:27:00
■DOOR¥1000

■DJ:
AI.U(A.N.D.)
Bag
kobachi
lostbaggage
nishikawa
YELLOWUHURU
yunioshi
ハルキボーイ(BASEMENTBAR)
※DJの出演はSPREADのみです

■住所:〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-12-3 イシカワビル3F
■営業時間:20:00 – 4:00
■定休日:不定休
■Instagram:yateshimokitazawa

■代表
YATTMAN,inc
星野秀彰
hoshino@spread.tokyo
TEL 090-4096-6690

【プロジェクトクレジット】
ALL CREATIVE BY “A.N.D.”
ディレクション・デザイン・内装設計・プレス:西山藍(A.N.D.)
施工:岩木 文哉(A.N.D.)
撮影:中沢功一(A.N.D. / GOTHAM STORE)
WEB / https://www.a-n-d-now.tokyo
INSTAGRAM / @a.n.d.tokyo

HIKASHU - ele-king

 結成当時のヒカシューにもっとも影響を与えていたのは、何よりもデレク・ベイリーであり、そしてイーノであり、クラフトワークであり……(バンドの即興的な側面は、ポップであることを強く意識したデビュー・アルバムでは、もちろんカットされてしまっている)。
 そもそもマニアックなリスナーの集まりでもあったヒカシューのその時代の音源が、1996年に『1978』と題されてCD化されたとき、「実はこれこそ最高傑作かも」とバンドへの評価を変えてしまってもいる。その問題作がこの度、初のヴァイナル盤としてリリースされる。また、この発売を記念して当時のメンバーをゲストに迎えたLP先行発売ライヴの開催も決定した。

 テクノ、モンド、ロー・ファイ、彼らは1978年にその全ての宇宙を先取りしていた。
 デビュー前、4chテープ・レコーダーでレコーディングされ、1996年にCD化されて大きな話題を呼んだ幻の音源集『1978』が、30年のときを経て待望の初LP化。ファンクラブ限定のソノシートに別ヴァージョンが収録された「コンフュージョン」を含む未発表3曲を収録。

 東芝EMIからのデビュー盤を出す一年前、ヒカシューはすでに興味深い独自の音楽を作っていた。東京豊玉北六丁目の交差点から細い路地を線路に向かった一軒家で、雨戸を閉め、毛布を張り、激しいリズムマシーンに音を響かせていた。——巻上公一(ライナーノーツより)

 当時のメンバーの井上誠、山下康、戸辺哲をゲストに迎えたLP先行発売ライブの開催も決定。

ヒカシュー
1978

商品番号:PLP-8396
価格:定価:\4,950(税抜¥4,500)
発売日:2026年9月16日(水)
初回生産限定盤

収録曲
SIDE A
1. プヨプヨ
2. 20世紀の終りに
3. コンフュージョン
4. ドロドロ
5. スリル
SIDE B
1. 炎天下
2. レトリックス&ロジックス
3. ヴィニール人形
4. ルージング・マイ・フューチャー
5. 幼虫の危機
6. プラウド・メアリー

《ライヴ情報》
ヒカシューライヴにてLP先行発売!
『1978 』メンバーの井上誠、山下康、戸辺哲がゲスト出演!!
〈SPC 29th Anniversary Event〉
マンスリーヒカシュー2026 9月編
『退化する人間の朝食にセメントのような粉』
9月11日(金)
会場:吉祥寺スターパインズカフェ
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 ¥4,000 (+1drink) / 当日 ¥4,500 (+1drink)
出演:ヒカシュー[巻上公一(ボーカル、コルネット、テルミン、尺八)、三田超人(ギター)、纐纈之雅代 (サックス)、坂出雅海(ベース)、佐藤正治(ドラムス)、清水一登(ピアノ、シンセサイザー)]、井上誠(シンセサイザー)、山下康(シンセサイザー)、戸辺哲(サックス)
来場チケット:https://eplus.jp/sf/detail/4531520001-P0030001
一般発売日:8月1日(土)10:00~
配信あり https://eplus.jp/sf/detail/4531610001-P0030001

ヒカシュー ワンマンライヴ[マンスリーヒカシュー2026]
会場:吉祥寺スターパインズカフェ
6月26日(金)『ビッチェスブリューは友だちから買った』
7月17日(金)『マンホールが歪んでポコンと音のする夕べ』
8月12日(水)『サマルカンドの青とザクロの赤と』

新進気鋭の若手の中でもその個性あふれる楽曲とパフォーマンスで異彩を放つバンド「カラコルムの山々」。今、唯一無二の世界を表現する二つのバンドが出会う!!
〈SPC 29th Anniversary Event〉
9月3日(木)
会場:吉祥寺スターパインズカフェ
出演:ヒカシュー、カラコルムの山々

http://www.hikashu.com

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