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Meitei

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──「失われつつある日本の雰囲気」をテーマに活動する広島のプロデューサー、冥丁の最新作は『古風』シリーズ完結編

Oct 27,2023 UP

 今夏は初の日本国内リリース・ツアー「怪談 TOUR 2023」を敢行、さらに海外公演も成功させるなど、いまめきめきと名をあげている広島のプロデューサー、冥丁。「失われつつある日本の雰囲気」=「失日本」をテーマに活動する彼だが、ニュー・アルバム『古風 Ⅲ』が12月1日にリリースされる。『古風』シリーズの完結編だ。今回は「夢十夜」「江戸川乱歩」「刺青」など文学が多く題材になっているようで、どんな趣向が凝らされているのかいまから楽しみ。ちなみにマスタリングは畠山地平です。

 ※別エレ最新号『アンビエント・ジャパン』には冥丁による特別エッセイを掲載しています。ぜひそちらもお手にとってみてください。
 ※シリーズ第1作『古風』リリース時のインタヴューはこちらから。

日本の古い文化をモチーフにした唯一無二のオリジナリティーで、世界のエレクトロニック〜アンビエントシーンで脚光を浴びる広島在住のアーティスト冥丁が『古風』篇三部作の最終章となる『古風 Ⅲ』をリリース。冥丁の解釈に基づいた、文学的で私的な香りが漂う日本の心象風景の琥珀。

【商品情報】
発売日:2023年12月1日(金)
アーティスト:冥丁(メイテイ)
タイトル:古風 Ⅲ(コフウ・スリー)
レーベル: KITCHEN. LABEL
ジャンル:CLUB / ELECTRONIC / AMBIENT / J-INDIES
流通 : Inpartmaint Inc. / p*dis

フォーマット①:国内流通盤CD
品番:AMIP-0345 / 本体価格:3,000円(税抜)/ 3,300円(税込)
フォーマット②:国内流通盤LP
品番:AMIP-0346LP 本体価格:5,000円(税抜)/ 5,500円(税込)
フォーマット③:デジタル配信

https://www.inpartmaint.com/site/38551/

◆ライブ情報
11/15(水)東京・WWW『絵夢 〜 KITCHEN. LABEL 15 in Tokyo』(KITCHEN. LABEL15周年記念イベント)
出演 : 冥丁、Kin Leonn、ASPIDISTRAFLY、Hiroshi Ebina
詳細 : https://www.inpartmaint.com/site/38321/

11/19(日)京都・METRO『COLLABORATIONS : AMBIENT KYOTO × night cruising』
出演:冥丁、Kin Leonn、moshimoss、RAIJIN、Tatsuya Shimada
詳細 : https://www.metro.ne.jp/schedule/231119/


【『古風 Ⅲ』作品紹介】
「失日本」(LOST JAPANESE MOOD) = “失われつつある日本の雰囲気”をテーマに、アンビエント・ミュージックやミュージック・コンクレートを融合させて、時とともに忘れ去られる日本の古い歴史や文化をノスタルジックな音の情景に再構築した作品群で高い評価を得てきた冥丁。本作『古風Ⅲ』は、『古風』(2020年)、『古風Ⅱ』(2021年)に続く、『古風』シリーズ3部作の完結編となるアルバム。この最新作では、日本文化の本質を深く掘り下げながら、静けさや自己発見を通して心の闇を克服した冥丁の精神的な旅路にリスナーを誘っている。

『古風』篇とその前身である『怪談』は、冥丁の故郷である広島の尾道で制作が行われた。当時、精神的な不調を抱えていた冥丁は、賑やかな京都から尾道の田舎に移り住み、孤独に身を置きつつも尾道の静かで穏やかなエネルギーに安らぎを覚えながら、失われつつある神秘的な日本の本質を具現化させる「失日本」(LOST JAPANESE MOOD)をテーマとした音楽制作を始めた。本作『古風Ⅲ』には、その時期に経験した故郷の心象風景が特に色濃く映し出されており、また自己の内なる探求が深い癒しへと発展したことが示されている。

故郷の広島と冥丁自身の複雑な関係や思いと共に、刻々と変化する日本の姿を考察した「黎明」「廣島」、そして、広島の平和教育に対する冥丁の深い考察と歴史的悲劇を認識することの重要な意義が凝縮された「平和」など、冥丁の内なる心象風景を描き出した楽曲や、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、夏目漱石たちの日本文学からの影響を題材にした「江戸川乱歩」「刺青」「夢十夜」他、全9曲を収録。

「古風 III』は、冥丁の心の奥底にある不思議な風景を通して、私たちを見えない糸で過去へと結びつけ、日本のベールに包まれた匿名の歴史や私的な痕跡の残る隠された宝物へと導くだろう。

【冥丁(メイテイ)・プロフィール】
日本の文化から徐々に失われつつある、過去の時代の雰囲気を「失日本」と呼び、現代的なサウンドテクニックで日本古来の印象を融合させた私的でコンセプチャルな音楽を生み出す広島在住のアーティスト。エレクトロニック、アンビエント、ヒップホップ、エクスペリメンタルを融合させた音楽で、過去と現在の狭間にある音楽芸術を創作している。これまでに「怪談」(Evening Chants)、「小町」(Métron Records)、「古風」(Part I & II)(KITCHEN. LABEL) などによる、独自の音楽テーマとエネルギーを持った画期的な三部作シリーズを海外の様々なレーベルから発表し、冥丁は世界的にも急速に近年のアンビエント・ミュージックの特異点となった。

日本の文化と豊かな歴史の持つ多様性を音楽表現とした発信により、The Wire、Pitchforkから高い評価を受け、MUTEK Barcelona 2020、コロナ禍を経てSWEET LOVE SHOWER SPRING 2022などの音楽フェスティバルに出演し、初の日本国内のリリースツアーに加え、ヨーロッパ、シンガポールなどを含む海外ツアーも成功させる。ソロ活動の傍ら、Cartierや資生堂 IPSA、MERRELL、Nike Jordanなど世界的に信頼をおくブランドから依頼を受け、イベントやキャンペーンのためのオリジナル楽曲の制作も担当している。

Instagram @meitei.japan
https://www.instagram.com/meitei.japan/

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