Home > News > Allen Ginsberg's The Fall of America - ──坂本慎太郎がアレン・ギンズバーグ『アメリカの没落』50周年記念コンピに参加
公民権運動にヴェトナム戦争にと、激動の時代に詩人アレン・ギンズバーグが全米を旅してものした詩集、『アメリカの没落』(1973年発表)の50周年記念プロジェクトが始動している。
同詩集をミュージシャンたちが独自に解釈する──というのがこのプロジェクトの主旨で、名うての音楽家たちが集結したコンピがデジタルで2月5日に、フィジカルでは6月4日に発売されるのだけれど、なんとそこに坂本慎太郎が参加しているのだ。
しかも驚くなかれ、同コンピにはヨ・ラ・テンゴやサーストン・ムーア&リー・ラナルド、アンジェリーク・キジョーにハウィー・B、ディヴェンドラ・バンハートなどなど、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。テーマ的にもまさにいまのアメリカにふさわしい(というと語弊があるけど)きわめて今日的なものだし、これは聴いておきたい1枚ですね。詳細は下記を。
アレン・ギンズバーグ『THE FALL OF AMERICA: Poems of These States 1965-1971 (アメリカの没落)』詩集50周年記念プロジェクトに、坂本慎太郎参加。
Allen Ginsberg Estate (NY) より公式リリースされる、アレン・ギンズバーグ『THE FALL OF AMERICA: Poems of These States 1965-1971(アメリカの没落)』詩集50周年記念プロジェクト、「Allen Ginsberg’s The Fall of America: A 50th Anniversary Musical Tribute」に、坂本慎太郎が参加しました。
このプロジェクトは、アレン・ギンズバーグの詩集 “The Fall of America: Poems of these States 1965-1971” を参加アーチストがそれぞれ音楽的に解釈した楽曲コンピレーションで、Ed Sanders、Yo La Tengo、坂本慎太郎、Angelique Kidjo、Thurston Moore、Lee Ranaldo、Handsome Family、Devendra Banhart、Bill Frisell、Andrew Bird、Mickey Hart、Kaya Project etc. が参加しています。
〈Allen Ginsberg Recordings〉より2月5日(金)に bandcamp、各種デジタルプラットフォームにて全世界リリースされます。(フィジカルリリースは、6月4日)
このプロジェクトは HeadCount.Org への慈善プロジェクトです。
デジタルスマートリンク: https://ginsberg.lnk.to/thefallofamerica
Official HP: https://allenginsberg.org
“Allen Ginsberg’s The Fall of America: A 50th Anniversary Musical Tribute”
A Benefit for HeadCount.Org
To be released on Allen Ginsberg Recordings
February 5, 2021, DIGITAL and June 4, 2021 on CD & LP
Musically Interpreting poems from Ginsberg’s “The Fall of America: Poems of these States 1965-1971”
Feat. Ed Sanders, Yo La Tengo, Shintaro Sakamoto, Angelique Kidjo, Thurston Moore, Lee Ranaldo, Handsome Family, Devendra Banhart, Bill Frisell, Andrew Bird, Mickey Hart, Kaya Project
Dedicated to Hal Willner
Digital Track listing:
01) Scanner - Elegy for Neal Cassidy
02) Handsome Family - Hiway Poesy Painted Desert into Albuquerque
03) Shintaro Sakamoto - Manhattan Thirties Flash
04) Thurston Moore & Lee Ranaldo - Hum Bom
05) Aliah Rosenthal - War Profit Litany
06) Ed Sanders (The Fugs) - Memory Gardens
07) Mickey Hart - Drones Du Jour (First Party at Ken Kesey’s with Hell’s Angels)
08) ethereal_interface - An Open Window on Chicago
09) Howie B with Gavin Friday - D eath on All Fronts (America is Falling)
10) Disco Pusher - A Prophecy
11) Kaya Project - Wales Visitation
12) Angelique Kidjo - Uluru Song
13) Bill Frisell - Over Laramie
14) Andrew Bird - Easter Sunday
15) Devendra Banhart - Milarepa Taste
16) Yo La Tengo - Bayonne into NYC
17) The Good Ones (Rwanda) - Falling Asleep in America
18) Steven Taylor - Continuation of a Long Poem in These States
19) Lang Lee - Pain on All Fronts
20) Social Animals - Falling Asleep In America (Roses Smell Sweet)
“The Fall of America”
“The Fall of America”は、アレン・ギンズバーグがボブ・ディランからプレゼントされた携帯用リール・トゥ・リール・ウーハーにナレーションを入れて、
詩作の新しい方法を模索しながらアメリカを横断した1965年から1971年までの作品を収めている。
1965年、ギンズバーグは野心的なプロジェクトを計画し始めた。それは、テーマごとにつながった詩の本で、ケルアックの『オン・ザ・ロード』が散文でアメリカを探究したように、詩でアメリカを「発見」するというものだった。
ベトナム戦争は米国の当時の日常生活に影響を与える暗い影のようであったが、ギンズバーグの旅行記の中にもその存在は常に感じられる。
自然の美しさと、暴力の緊張から生まれた醜さがぶつかり合うような風景を、ギンズバーグは見つめ続けた。
ベトナム戦争とそれに先立つ10年前の公民権運動をめぐる国民の二極化した対話は、アメリカが没落の危機に瀕していることをギンズバーグに確信させた。
-Michael Schumacher, The Fall of America Journals 1965-1971 紹介文より。
Official HP: https://allenginsberg.org