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interview with Falty DL

interview with Falty DL

チル、しかもエキサイティング

──フォルティDL、インタヴュー

野田 努    通訳:宇田川さち   Jul 14,2014 UP

エイフェックス・ツインの音楽って魂が入っているんだよね。超ハイテクなことをしているんだけど、どこかアナログで魂が宿っているというか。そこがやっぱり他の人とは違う非凡なところだなって思うし、とても影響されている。


フォルティDL
In The Wild

Ninja Tune/ビート

TechnoExperimentalFuture JazzJungleAmbient

Amazon iTunes

■あなたは幼少期にクラシックを学び、オーケストラやジャズ・バンドでベースを弾いてましたが、そうした経験は作品のなかに活かされていると思いますか?

DL:ストリングスのサンプルはたくさんあるけど、僕は15歳のときからこういった音楽を聴きながらサンプリングしはじめた。だから、自分の経験として実に活かされていると思うよ。

■“Some Jazz Shit”は、アルバムでは最長曲であり、ジャズへの挑戦です。この曲は『In The Wild』のなかである種のオプティミスティックな感覚を打ち出していますよね?

DL:そう言ってくれて嬉しいよ。ありがとう。実はこの曲を作っているとき、〈プラネット・ミュー〉のマイク(・パラディナス)が手伝いに来てくれた。僕たちは長いこと一緒に仕事をしていた仲だからさ。1曲のなかでドラマチックな展開のある曲はいいねって言いながら作業していたから、実際にとても長くなったけど、アルバムのなかでもこの曲はもっともアップテンポでハッピーな曲だと思う。ハッピーな曲が入ってることって重要だからね。

■エレクトロニック・ミュージックの世界には、「ジャズ」という言葉を曲名に入れた多くの名曲がありますよね。“Hi-Tech Jazz”とか“Jazz Is The Teacher”とか“Monkey Jazz”とか、そういう過去の名曲のことは意識しましたか?

DL:うーん、とくに意識してたというより、なんていうのかな……アメリカでは何となくシリアスにとられたくないときに使う、友だち同士で話すときの言葉というか。だからそんな深い意味でもないんだけど(笑)。しかし、そうとってもらえるとは光栄だよ(笑)。

■“Heart & Soul”のようなジャングル、あるいは“In The Shit”や“Danger”のような曲には、あなたらしいブレイクビートの実験が見られます。あなたはいまでもジャングルやハードコアを聴いているのですか?

DL:うん、聴いてるし、作ってるよ。ヒップホップも作ったりするよ。いまはかっこいいドラムンベースとかたくさん出て来てるしね。今ヨーロッパではbpmの高いのが流行ってるんだけど、多分一過性のものだと思うんだよね。一回ピークを迎えたら今度はスローダウンしてくるんじゃないかなって思うんだけど。

■あらためてエイフェックス・ツインからの影響について話してください。

DL:どこから話して良いのかわからない(笑)。彼の、とにかく全部がすごくて……アホっぽいこともやったり、超かっこいいことを軽くやってのけたり、とにかく一緒にいたら楽しいだろうなって思う。もしかしたら本当に狂ってるだけかもだけど(笑)。……なんていうか、彼の音楽って魂が入っているんだよね。超ハイテクなことをしているんだけど、どこかアナログで魂が宿っているというか。そこがやっぱり他の人とは違う非凡なところだなって思うし、とても影響されている。

■あなたはこのアルバムで何かを憂いているようにも、訴えているようにも思います。このアルバムに漂う、メランコリーについて話してもらえますか?

DL:なんていうか、僕の人生にはハッピーなこととメランコリックな部分はたくさんある。ハッピーなことは、何をどうすればハッピーになれるのか自分でわかっているし、それを形にしなくて良いと思うんだ。むしろメランコリックなものを音にして広めるのがアートの役目だと思う。ハッピーなだけのアルバムは作ることができるけど、もっと難しいフィーリングを音に反映することに意味があると思う。

■あなたはかねてからジュークを評価してましたが、今回の“Frontin”では、あなたなりの解釈を加えて試みています。現在いろいろな人たちがジュークを自分の作品のなかに取り入れているなか、あなたはジュークをどのような観点から評価しているのでしょうか?

DL:正直、その曲はアルバムに入れる予定じゃなかった。でもいろんな友だちに聴かせたら、みんなこの曲が一番良いっていうから入れたんだけど……。たしかにジュークを使ってはいるけれど、それはこの曲だからって言うのもあって、特別に評価しているから取り入れているってわけでもないんだ。

■あなたは自分の作品の売れ行きを気にしますか? 

DL:何を言えばいいのかわからないけど(笑)。〈プラネット・ミュー〉のときはとても簡単で、売り上げが立ったらいくらかもらって、追加注文でアルバムが売れればまたお金を払ってくれるっていうわかりやすいシステムだったけど、〈ニンジャ・チューン〉はもっと複雑で……なんか明細がきてたけど、いまいち意味がわからなかった(笑)。アメリカではspotifyの再生回数すら売り上げとしてカウントする人もいるけれど、僕はその辺よくわからない。僕としては、いつかゴールドディスクがもらえたらそれ以上に嬉しいことはないね(笑)。

■ロックをあなたに教えてくれたというあなたのお父さんは、あなたの音楽を聴いていますか?

DL:うん、聴くよ。でもね、僕は父に前のアルバムを送るんだ(笑)。例えばいま新しいアルバムが出たから3年前のアルバムを渡すとかね(笑)。もちろん新しいのも送るけど……なんか新しいのを送るって気恥ずかしいんだよね(笑)。だからいつも父は遅れをとっている(笑)。

■ニューヨークの〈ミスター・サタデーナイト〉とはどんな付き合いなのでしょうか? また、今回一緒に来日するアンソニー・ネイプルスとは以前からの地元の友だちなのでしょうか?

DL:彼らのパーティに何度か行って知り合ったん。ついこの前に彼らがやったリリース・パーティは朝5時まで盛り上がった。みんなでクラブ内でご飯も食べて楽しく過ごしたよ。アンソニーとは1年くらい前に一緒にショーをブッキングされた。サンフランシスコだったと思うけど。僕たちはおたがいに忙しいから、なかなかプライヴェートで会うのは難しいけど、また一緒にできるのも嬉しいし、日本に行くのはとても楽しみだ。


■FALTY DL来日情報!

[大阪]
2014.07.18(金曜日)
@CIRCUS
Open : 22:00
Door : Y3500+1d _ Adv : Y3000+1d
Line up : FALTY DL & ANTHONY NAPLES, sou, peperkraft, YASHIRO

[東京]
2014.07.19(土曜日)
@代官山UNIT
Open : 23:00
Door : Y4000+1d _ Adv : Y3500+1d _ beatkart先行(*100枚限定) : Y3000+1d
Line up : FALTY DL & ANTHONY NAPLES, ALTZ, DJ YOGURT, NAOKI SHINOHARA, SEKITOVA, METOME, MADEGG


取材:野田努(2014年7月14日)

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