ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Columns ♯9:いろんなメディアのいろんな年間ベストから見えるもの
  2. interview with Shuya Okino & Joe Armon-Jones ジャズはいまも私たちを魅了する──沖野修也とジョー・アーモン・ジョーンズ、大いに語り合う
  3. Terry Riley - In C & A Rainbow In Curved Air | テリー・ライリー
  4. People Like Us - Copia | ピープル・ライク・アス、ヴィッキー・ベネット
  5. Doechii - Alligator Bites Never Heal | ドゥーチー
  6. Tashi Wada - What Is Not Strange? | タシ・ワダ
  7. Fennesz - Mosaic | フェネス
  8. ele-king vol.34 特集:テリー・ライリーの“In C”、そしてミニマリズムの冒険
  9. The Cure - Songs of a Lost World | ザ・キュアー
  10. Kafka’s Ibiki ──ジム・オルーク、石橋英子、山本達久から成るカフカ鼾、新作リリース記念ライヴが開催
  11. Columns ♯7:雨降りだから(プリンスと)Pファンクでも勉強しよう
  12. Columns ♯8:松岡正剛さん
  13. Masaya Nakahara ——中原昌也の新刊『偉大な作家生活には病院生活が必要だ』
  14. P-VINE ──スマートフォン向けアプリ「VINYLVERSE」と次世代レコード「PHYGITAL VINYL」をリリース
  15. Rai Tateishi ──goatの一員でもある篠笛奏者、立石雷のデビュー・アルバムが日野浩志郎の〈NAKID〉からリリース
  16. FRUE presents Fred Frith Live 2025 ——巨匠フレッド・フリス、8年ぶりの来日
  17. Columns ♯1:レイヴ・カルチャーの思い出
  18. Columns Talking about Mark Fisher’s K-Punk いまマーク・フィッシャーを読むことの重要性 | ──日本語版『K-PUNK』完結記念座談会
  19. Albino Sound & Mars89 ──東京某所で培養された実験の成果、注目の共作が〈Nocturnal Technology〉からリリース
  20. Columns ノエル・ギャラガー問題 (そして彼が優れている理由)

Home >  Interviews > G.RINA × Dam-Funk - ハートの宿る音を求めて。

G.RINA × Dam-Funk

G.RINA × Dam-Funk

ハートの宿る音を求めて。

──スペシャル対談:Gリナ × デイム・ファンク

   Photo:Rio Yamamoto (81BASTARDS)   Dec 21,2015 UP

アメリカ西海岸/LAが誇るモダン・ファンク・シーン最強アーティスト、デイム・ファンクが6年振りとなるフル・アルバム『Invite The Light』をリリース。2年ぶりのJAPANツアーがおこなわれ話題を呼ぶなか、5年ぶりとなるフル・アルバム『Lotta Love』を発表したG.RINAとのスペシャル対談が実現。どうぞ、お楽しみ下さい。

ベッドルームスタジオはある意味、最善の方法だと思ってる

G.RINA「Lotta Love」ダイジェストMV


G.RINA
Lotta Love

TOWER RECORDS

Amazon


Dam-Funk
Invite the Light

Stones Throw

Amazon

G.RINA(以下、RINA):G.RINAです、はじめまして。これはわたしのアルバムなんですが、話している間アルバムを聴いてもらえますか?

DaM FUNK(以下、D):もちろん、どんなスタイルなの?

RINA:ファンク、ディスコ、ヒップホップの要素があって、そしてわたしなりのソウル音楽です。

D:いいね、聴いてみよう。日本生まれなの?

RINA:はい。

D:『Lotta Love』G.RINAね。プロデューサーも日本のひとなの?

RINA:あ、これはわたし自身がプロデュースしてるんです。

D:そうか、いいね! 聴こう聴こう。リリースしてどれくらい経つの?

RINA:1ヶ月前にリリースしたんです。

D:曲も作ってるの?

RINA:はい、曲を書いてプログラミングもしています。

D:音を最大にしよう。……クールだね。演奏もしているの?

RINA:はい、バンド・メンバーと一緒に。

D:ドープ! そしてすばらしいね。

RINA:わたしはディスコ・ファンクやソウルやヒップホップが大好きでしたが、その影響を自分のやり方で消化するのにとても時間がかかりました。自分自身のファンク・ミュージックをつくるときにとくにどういう部分に気を遣っていますか?

D:ハートだよ。自分に対して誠実に、心をこめてやるってことが大事なんだ。それに尽きる。俺は夜中の12時から制作を始めるんだ。キーボードに向かって、自分のヴァイブスを探していくんだよ。……この曲いいね、なんていう曲?

RINA:「音に抱かれて」……なんて言ったらいいかな、Music Embrace Us……?

D:へえ、いいね。ところでこのアルバム一枚もらえるかな?

RINA:もちろんです。

D:ありがとう。好きだなこの曲。……このコードがいいね。間違いないコード感だ。ときどき自分の作った曲で、自分であんまり良くないって思うものもあるんだ。ハハハ。でもこれはいいね。

RINA:またまた(笑)

D:ブギー、ファンク、ディスコ、ハウス、ヒップホップいろんな要素があるね。

RINA:ありがとうございます。いろんなジャンルの音楽をチェックしてるんですよね?レコードで?

D:そうだよ、ロック、ソウル、ニューウェイヴ……あらゆる音楽だよ。ファンクだけじゃなくてね。プリファブスプラウトにもハマってる。知ってる?

RINA:知っていますよ。

D:え、ホントに知ってるの? 彼らの音楽こそ俺のお気に入りだよ!

RINA:幅広さがわかりますね!
ところで、今回のアルバムはどの曲も好きですが、なかでも「Surveilance Escape」がとくにすきです。

D:ありがとう。すべて自分のベッドルームで録音したんだよ。

RINA:あのアルバムは一発録りですか?

D:いや、たしかに普段一発録りもよくやっているんだけど、実はこのアルバムの録音には4年かかったんだ。でも全ての音をベッドルームで録音したよ。ベッドルーム・スタジオさ。

RINA:今回の収録曲は全部ベッドルーム・スタジオで録音したんですか?

D:そうだよ。

RINA:わたしもそうですよ!

D:クールだね、それがある意味で最善の方法だと考えてるよ。でも次回はスタジオに入りたいと思ってる。グランド・ピアノやストリングス、そういうものを録音したいからね。

RINA:ピアノもご自分で弾くんですね?

D:うん、生の感触を入れたいんだ。ライヴ感のある作品さ。だけどその前にアンビエントアルバムも出したいと思ってる、インターネットで公開するような形でね。いま進行中だよ。……このアルバム・ジャケットの足はきみの足? なかには顔写真もあるの?

RINA:はい、あります。

D:いいね、あとでまたゆっくりチェックさせてもらうよ。

12

INTERVIEWS