Home > Interviews > interview with Silent Poets - 12年分のエモーション
いまの新しい世代で本当にかっこいいと思えるのはD.A.N.くらいじゃないかなと思って。しかし彼はサイレント・ポエツを知らなかった。それもけっこうショックでしたね(笑)。
■ちょっと話は戻りますが、この12年間はずっと仕事をして……
下田:そうですね、仕事はしていましたけど(笑)。普通に仕事をしてダラダラとしていましたね。
■お子さんは?
下田:子どもはいるんですけど、離婚もしまして(笑)。そういうのもあったんですよね。
■それは大変でしたね。
下田:子どもももう高校生ですね。今度2年生になります。
■大きいじゃないですか! 会いますか?
下田:1ヵ月に1回くらいは会ってます。バンドやってベースも弾いてるみたいです。
■『dawn』も聴いているんですか?
下田:聴いてますよ。今回タワーレコードさんの“NO MUSIC, NO LIFE.”のポスターも展開していただいているんですけど、それを子どもが「見に行ったよ」ってメールをくれて。
■へえー!
下田:「この人なにやってんだろう」と思っていただろうから良かったです(笑)。
(一同笑)
■いやあ、みんな苦労してるなぁ。ぼくも他人事じゃない(笑)。
(一同笑)
下田:そうですよねえ。
■いまいくつなんですか?
下田:いまは51才になったんですよ。
■自慢じゃないけど俺なんて54だから……50代キツイっす。
(一同笑)
■てっきり下田くんは順風な人生を歩んでいいるのかと……。
下田:みなさんそういうふうに言ってくださるんですけど、もう全然脱線していっていますからね。いまだにそういうイメージを持たれているんですね(笑)。
■やっぱりヴィジュアルがビシッとしているから(笑)。
下田:デザインだけは絶対カッコよくなきゃいけないと思うんで。
Silent Poets dawn Another Trip |
■今回のアルバム・ジャケットの写真は砂漠ですか?
下田:これはアメリカにホワイト・サンズという白い砂の大きな砂漠があって、そこで昔から写真を撮ってくれていた内田くんが10年くらい前に撮りに行った写真を使わせていただいたんですよね。
■この砂漠の写真というのは自分のイメージと合ったんですか?
下田:合ってますね。写真を使わせてほしいと相談しに行ったら、「これがいいんじゃない?」って出してきたのがこれだったんですね。でも本当にバッチリだなと思って。
■それは誰もいないイメージみたいなことですか?
下田:そうですね。この写真って見ようによっては夜が明けて人が1人で歩いて帰ってきた、みたいな感じにも見えるじゃないですか(笑)。
■なるほど(笑)。砂漠を歩いてきたというイメージですね。今日はありがとうございました。久しぶりに話せた楽しかったです。
(了)
取材:野田努(2018年3月07日)