ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Scanner & Nurse with Wound - Contrary Motion | スキャナー、ナース・ウィズ・ウーンド
  2. Swans - Birthing | スワンズ
  3. MOODYMANN JAPAN TOUR 2025 ——ムーディーマン、久しぶりの来日ツアー、大阪公演はまだチケットあり
  4. David Byrne ──久々のニュー・アルバムが9月に登場
  5. OGRE YOU ASSHOLE ──ファースト・アルバム20周年記念ツアーが開催
  6. interview with caroline いま、これほどロマンティックに聞こえる音楽はほかにない | キャロライン、インタヴュー
  7. Mars89 ──主宰レーベル〈Nocturnal Technology〉が初となるパーティーを開催
  8. Columns ♯10:いや、だからそもそも「インディ・ロック」というものは
  9. Young Gun Silver Fox - Pleasure | ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス
  10. 忌野清志郎さん
  11. Columns Stereolab ステレオラブはなぜ偉大だったのか
  12. Beatie Wolfe and Brian Eno ──ブライアン・イーノとビーティー・ウルフのコラボレーション・アルバムが2枚同時リリース
  13. Rashad Becker - The Incident | ラシャド・ベッカー
  14. Koshiro Hino ──日野浩志郎による新作が独・Moers Festivalにて世界初演、日本公演も
  15. Laraaji ──ララージが6年ぶりに来日、東京・京都・札幌をツアー
  16. Columns 5月のジャズ Jazz in May 2025
  17. FESTIVAL FRUEZINHO 2025 ——トータス、石橋英子、ジョン・メデスキ&ビリー・マーティンらが出演する今年のFRUEに注目
  18. Honda Q ──降神作品への参加などで注目されたラッパーが13年ぶりのアルバムをリリース
  19. caroline - caroline | キャロライン
  20. 三田 格

Home >  News > Heroes - ──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ

Heroes

Heroes

──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ

Amazon

Mar 14,2017 UP

 デヴィッド・ボウイの黄金期を1970年代とするなら、その最後の栄光の日々を彼はベルリンで送っている。コカインと水だけで生きていたと揶揄されるほど荒んだアメリカ時代に見切りを付けたとき、ボウイはロンドンに戻らず、西ドイツへと向かった。実現しなかったとはいえ、クラフトワークにツアーのフロントアクトをオファーし、ノイ!を愛聴し、旧友イーノが訪ねたクラスターの城に興味を覚え、そして彼はあらたな拠点としてベルリンを選んだ。やがて『ロウ』というタイトルの、スーパースターが企てた、ヒットパレード音楽からのもっとも過激な離脱が生まれた。
 『ヒーローズ ──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイ』は、ドイツ人・ジャーナリストが描く、1976年から1978年までのデヴィッド・ボウイのドキュメント、物語、記録、解説、だ。ルー・リードは行ったことがない街の幻想を『ベルリン』として描いたが、ボウイはイギー・ポップを連れて、壁に囲まれたその歴史的な街に実際に住んだのだ。
 そこは1920年代の、ワイマール時代の幻影を残しながら、しかし大戦後東西に引き裂かれた街だった。時期はパンク台頭前夜、ドイツの左翼運動の転機となった「ドイツの秋」と重なる。また彼の地においてはデヴィッド・ボウイは、ベルリンの集会に出席したミシェル・フーコーが、深夜、フランス現代思想をドイツで出版する版元の編集者に連れられていった有名なゲイ・バーの常連だった。歴史のうねりを感じながら、デヴィッド・ボウイは、この時代の彼の圧倒的な名曲、先駆的なサウンドと素晴らしい言葉を持った“ヒーローズ”を描き上げている。
 本書は、ワールド・ミュージックを取り入れた『ロジャー』でベルリンから旅立つまでの濃密なときを数々の文献をもとに再構築しながら描き、ドイツ人ジャーナリストは、デヴィッド・ボウイとは何者であり、ベルリンとはいかなる場所であったのかを考察する。
 デヴィッド・ボウイのベルリン3部作こそ好きだ、というファンは必読。

ヒーローズ──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイ
トビアス・ルター 著/沼崎敦子 訳
Amazon


■目次

INTRODUCTION

1 地獄から来た男
THE MAN WHO CAME IN FROM HELL

2 ボウイ教授のキャビネット
THE CABINET OF PROFESSOR BOWIE

3 『ロウ』、あるいはスーパースターの医療記録
LOW, OR A SUPERSTAR’S MEDICAL RECORDS

4 新しい街、新しい職
NEW CAREER, NEW TOWN

5 崖っぷちのパーティ
THE PARTY ON THE BRINK

6  デヴィッド・ボウイを見たかい?
DID YOU SEE DAVID BOWIE?

7 ヒーローズ
HEROES

8 さらばベルリン
GOODBYE TO BERLIN


結び 彼は今どこに?
CODA: WHERE IS HE NOW?

TWEET

leatherpussyHeroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/ByWi7aswbq @___ele_king___さんから@leatherpussy 03.14 19:26

albertcamusbotHeroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/YRS20w7izL@albertcamusbot 03.14 19:26

AAA_3ヒットパレード音楽からのもっとも過激な離脱が生まれた…か、こりゃやばい、読みたい!Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king… https://t.co/phYlocXAzb@AAA_3 03.14 21:29

immigrant_iHeroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/1vnZg7Jwlh @___ele_king___さんから@immigrant_i 03.15 10:29

microcystisHeroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/LDNHvjmLcg @___ele_king___さんから@microcystis 03.15 23:54

kiqもうこの先どんなロックミュージシャンが死んでもこんなに本出ないだろうな / “Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king” https://t.co/DpJRqgjMwm@kiq 03.16 00:22

jiujitsu_saikoこのテーマは自分にとってlifeworkなのでポチりました。高いけど価値ある本|Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/NkmpciglBe @___ele_king___さんから@jiujitsu_saiko 03.16 01:15

nem_ranベルリンということで、この本も注文してみた。数年前ハンザスタジオ付近を歩いていたら「聖地」巡り御一行を見かけた。Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/rPSnNAB3ie@nem_ran 03.28 22:08

shoudamanベルリン時代! 気になってた。読みたいなー。>>> Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king https://t.co/bp73mWyKCD@shoudaman 04.1 10:48

moi_iommoi_iomこの本で写真の引用が多い割に、ほとんど写真が掲載されていなかったので探してみた。大概のものは出てくるのね。Heroes──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』 | ele-king https://t.co/8X9JRTu3IR@moi_iommoi_iom 07.12 00:28

mahamamagoこの本、天がジャギジャギやなぁと思ってたんやけど、もしかして例の「天アンカット」ってやつ?Heroes ──ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを描く快著、『ヒーローズ』刊行のお知らせ | ele-king… https://t.co/UTZb1E7UgV@mahamamago 11.23 22:03

NEWS