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interview with Love Me Tender

interview with Love Me Tender

君はLove Me Tenderを聴いたか?

――21世紀の渋谷系、ラヴ・ミー・テンダー

野田 努    写真:小原泰広   Oct 05,2011 UP

まあ、ラヴ・ミー・テンダーはドラッグ・ソングをやっていると受け取ってもらわなくてもいいんですけどね。いくらでも解釈はあるので。


LOVE ME TENDER
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■はははは。そういう意味ではラヴ・ミー・テンダーのドラッグ・ソングはちゃんと相対化されているんですよね。ところで今回リリースされた『TWILIGHT』にも、自主でリリースした『FRESH!』にも"シャーマン青春サイケ"と"円山町ラプソディ"が入っているんですけど、まずその、「円山町」という地名に関しては、やっぱ思い入れがあるんですか?

Sota:マキちゃんが円山町で生まれたような人間なんです。

Ackky:住んでいるのも円山町だしね。

Maki:愛着がありますね。

Sota:バンドでライヴで田舎行って、車で走りながら、「アー、良いなぁ、この辺り、安いんだろうなー、住みたいね」とか言ってると、マキちゃんだけひとりでガタガタ震えているんです。「朝までやってるバーがない」って。

■ハハハハ。それすごいね。

Maki:「絶対に住めない」「帰る!」ってね。

■いいですねーそれ(笑)。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを地でいってる感じが。

Sota:マキちゃんは都会の頽廃を地でいってるから。

Maki:好きなんです。

■僕も好きです。しかし、アルバムが楽しみですね。ホント、期待されてるんですから......。

Sota:もう制作に入ってますよ。しかし、いまどき誰がレコードを買うんですか。

■いや、ラヴ・ミー・テンダーとか普通に売ってますよ。ジェトセットとかで。ちゃんとキャプション付きで。シュガーベイブや相対性理論を持ち出して説明されてますよ(笑)。ちなみに今回リリースされた『TWILIGHT』にはテーマやコンセプトはあるんですか?

Sota:『TWILIGHT』って、パーティのタイトルなんです。

Maki:2年前に1回しかやってないんですけど、人生のベストにはいるようなパーティでしたね。そのときにテッペイが失恋するんですけど、それが曲のモチーフです。"円山町ラプソディ"も円山町のバーのパーティ名です。

■都内の小さなバー・シーンから出てきたというか。

Maki:そう、バー・シーンです(笑)。

■なんでバーが好きなんですか?

Sota:日光が嫌いなんですよ。

■アッキーとか日光、好きでしょ!

Ackky:俺、好き。俺はアウトドアなんでね。

Sota:俺も好きなんだよな。

■で、なんでバーなんですか?

Maki:別にお酒が好きなわけじゃないですしね。

■音楽バー?

Sota:誰が店員かお客かわからないバー。

■僕はこの取材で、ソウタくんが逮捕されるんじゃないかと心配なんですけどね(笑)。

一同:(笑)。

■ソウタくんは、ツィッターのシーンでは有名人だという話をうかがっていますが。

Sota:いやもう、行き詰まりました。

Ackky:ハハハハ。

Sota:思ったようにいかないです。何にも伝わらない。

■つねに議論を提供しているんでしょ?

Sota:言いたいことはなんでも言う主義なんで。

■マキちゃんから見て、このバンドのメンバーはどんな集まりなんですか?

Maki:酒場で出会った人たちですよね。

■シュガー・プラントを見ていたとか?

Maki:でもホント、友だちって感じですよ。自然に集まっていたという感じです。

■僕、HBが好きなんですけど、あのバンドはもうはじまっていたんですか?

Maki:HBは、2004年にははじまってましたね。

■それ以前は?

Maki:違うバンドをやってました。METRO999っていう、サンプラーとドラムのユニットだったり、その前は淺野忠信くんとLMっていう、LちゃんMちゃんっていう、双子の女の子がヴォーカルのバンドをやったり。

Ackky:ナチュラル・カラミティとかもやってるんでしょ?

Maki:レコーディングにちょっと参加した。

■へー、すごい輝かしいキャリアじゃないですか。ソウタくんはシュガー・プラントみたいなバンドにいながら、日本のアンダーグラウンドなシーンをずっと見てきていると思うんですけど、ラヴ・ミー・テンダーはどういう風に位置づけられますか?

Sota:ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを砂浜に連れ出したようなバンドじゃないですか。

■たしかに(笑)。......しかし、結局、他のメンバーの人は来なかったですね。

Ackky:来るとしたらアラタくんなんですけどね。

■アルバムの発売日は決まってますか?

Maki:春ぐらいにはってテッペイが言ってたよね。

■けっこう先なんですね。

Sota:俺は昔から録音してからリリースまでがなんでこんなに時間がかかるのかわからない。モータウンなんか、月曜日に会議して、火曜日に録音して、水曜日にミックスして、金曜日には出荷していたわけでしょ。あのスピード感が欲しいですね。

■ジャマイカもすごいよね。

Sota:店の奥で録音したものを店先で売るみたいなのがいいですね。

■じゃあ、そろそろ撮影しましょうか?

Ackky:結局、アラタくん、来なかったね。

Maki:アラタくん、携帯持ってないんですよ。

■いまどき携帯持ってないってすごいね。思想でもあるのかね。

Sota:アーミッシュと言いますかね。そういえば、最近、渋谷の街自体が移動していると思いませんか? どんどん神泉とか、そっちのほうに移動しているというか。

■ああ、たしかにセンター街や宇田川町あたりに個人商店を出すのって、もう難しいもんね。この10年で、そうした渋谷の文化もどんどん辺境へと移ってるよね。

Sota:バーの数で言えば三茶がすごいですよ。最強ですね。いま、バー・シーンは三茶ですね。

Maki:三茶はいますごいね。

Sota:音楽関係とかアート関係とか、来ない。鬱病のシステム・エンジニアとか、気が狂ったAV監督とか、そういう人たちがぶいぶい言わせている町で、オラオラの感じもあって最高です。

Ackky:不良が多いんですよ。

Sota:バビってますよ。

■なるほど。じゃあ、今日はどうもありがとうございました。

Sota:えー、もう終わりなんですか。

■アッキーは昨年、ソロ・アルバム出しているけど、ソウタくんは出す予定はないんですか?

Sota:自分の死後、いくらでも出せるようにプリンス並みに録りダメしています。

■まあ、とにかく、ラヴ・ミー・テンダーの今後が楽しみです。今日はどうもありがとうございました。

取材:野田 努(2011年10月05日)

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