ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. PAS TASTA - GRAND POP
  2. Columns Squarepusher 蘇る00年代スクエアプッシャーの代表作、その魅力とは──『ウルトラヴィジター』をめぐる対話 渡辺健吾×小林拓音
  3. PAS TASTA - GOOD POP
  4. Columns エイフェックス・ツイン『セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム2』をめぐる往復書簡 杉田元一 × 野田努
  5. Tyler, The Creator - Chromakopia | タイラー、ザ・クリエイター
  6. Jabu - A Soft and Gatherable Star | ジャブー
  7. Tomoyoshi Date - Piano Triology | 伊達伯欣
  8. Shabaka ──一夜限り、シャバカの単独来日公演が決定
  9. interview with Kelly Lee Owens ケリー・リー・オーウェンスがダンスフロアの多幸感を追求する理由
  10. interview with Loraine James 路上と夢想を往復する、「穏やかな対決」という名のアルバム  | ロレイン・ジェイムス、インタヴュー
  11. DUB入門――ルーツからニューウェイヴ、テクノ、ベース・ミュージックへ
  12. Columns Nala Sinephro ナラ・シネフロの奏でるジャズはアンビエントとしての魅力も放っている
  13. 工藤冬里『何故肉は肉を産むのか』 - 11月4日@アザレア音楽室(静岡市)
  14. Columns 11月のジャズ Jazz in November 2024
  15. 音楽学のホットな異論 [特別編] アメリカの政治:2024年に「善人」はいない
  16. aus, Ulla, Hinako Omori ──インスタレーション「Ceremony」が東京国立博物館内の4つの茶室を舞台に開催
  17. People Like Us - Copia | ピープル・ライク・アス、ヴィッキー・ベネット
  18. 変わりゆくものを奏でる──21世紀のジャズ
  19. interview with Squarepusher あのころの予測不能をもう一度  | スクエアプッシャー、トム・ジェンキンソン
  20. VMO a.k.a Violent Magic Orchestra ──ブラック・メタル、ガバ、ノイズが融合する8年ぶりのアルバム、リリース・ライヴも決定

Home >  Interviews > interview with NRQ - のーまんずらんどすけーぷ

interview with NRQ

interview with NRQ

のーまんずらんどすけーぷ

――NRQの言葉なき歌

松村正人    文:松村正人 写真:塩田正幸   Mar 12,2012 UP

高三まではフュージョン青年でした。そのとき「この先には未来はない」と思ってやめました。「フュージョンは終わった!」って、それでSPに行きました(笑)。(中尾勘二)

松村:湯浅さん、"ボストーク"はPVがあるんですよ。

湯浅:YouTubeかなんかで観られるの?

松村:観られるらしいですよ、私は拝見していませんが。 

牧野:インタヴュアーがふたりとも観てないなんて......。メールしておけばよかったですね。でもPVたって、U2みたいにメッセージは入れてないですよ(笑)。

湯浅:アムネスティとかじゃないの(笑)?

松村:戦争の映像とか入ってないの?

牧野:入ってないです(笑)。

「ボストーク」PV




NRQ
のーまんずらんど

マイベスト!レコード

Amazon iTunes

湯浅:牧野くんはつくってから何回か聴くの?

牧野:僕は死ぬほど聴きますよ。

湯浅:中尾さんは録ったら聴かないでしょ?

中尾:聴かないですね。

松村:いままでもそうだったんですか?

中尾:自分の多重録音以外は聴かないですね(笑)。

松村:自分の多重録音はどこかから出す予定はないですか?

中尾:出さないですよ。

松村:どうでしてですか?

中尾:個人的趣味だから(笑)! 誰がそんなもの聴かせますか! 自分で聴いておもしろいのはそれくらいですね。CDは聴かない、というかイヤです。とくに自分が参加した曲だと気になるところが出てくるので、落ち着かないです。

牧野:僕は何回も聴いて、気になるところをコンパウンドで磨くかのように、自分で慣れるようにします。何回も聴けば気にしなくなるじゃないですか。こういうもんだと。製品の耐久チェックみたいなものですかね。

松村:吉田くんや服部くんはどうだろうか?

牧野:どうなんだろう。吉田さんは聴いていると思いますし、服部さんも今回は聴いているんじゃないですかね。最終的にこれ、1日であげたマスタリングが決定稿になったんだけど、そのあと宇波さんが別途修正版をつくってくれたんです。でもそれを僕と服部さんは「前の方がよいので戻してください」ってお願いしました。だから服部さんもかなり聴いているのではないでしょうか。

松村:中尾さんは?

牧野:聴かせてない。

中尾:たぶんどうでもいいっていったでしょうね。でもチラッと仮のヤツを聴いたら問題なかったんので、それは大丈夫だということですよ。それから全面的にちがうことにはならないだろうと。

牧野:単純に音圧が出ていたんですね。

松村:1回目の方が?

牧野:2回目の方が。整備されてしまっていたんです。だから1回目にしたんです。

松村:それは何かわからないものを出したかったからですか?

牧野:1回目のに慣れていたからというのはあるかもしれないです。それと、音圧によって楽器の響きも変わっちゃいますからね。

湯浅:ギターだと(音圧があがると)ゲージ(弦の種類)が変わっちゃうからね。

牧野:楽器の位置、というか定位も変わっちゃうから。さっきの何かわからないものを出したい、というのはおもに外側の話であって、中身はたんに演奏しただけなんです。つねにただ演奏するだけです。まだそれに飽きてないんです。

松村:曲のつくり方はファーストとセカンドではちがわないんですか?

牧野:変わらないです、僕は。

松村:ギター周辺で何か変えたことはありますか?

牧野:前回は弦がフラットワウンド(巻き方による弦の種類。フラットワウンドとラウンドワウンドがあり、一般的にフラットワウンドは丸い温かみのある音といわれる)だけだったんですが、今回はそうじゃないんです。ラウンドワウンドが多かったです。

湯浅:ラウンドだったんだ。

牧野:はい。それはなぜかというと、いつも使っていたギルドのギターが調子が悪く、ノイズが出ていて、レコーディングで使えなかったんです。だからグレコのセミアコを主に弾きました。それはラウンド弦。一部フラットワウンドで弾いている曲もあるけど、そのギターは常さん(鈴木常吉)から借りたフルアコでした。弾き慣れてない楽器だったので大変でした。いいわけです(笑)。奏法的にはどうこういう感じじゃないですね。ただ、もうほぼエフェクターは使わなくなりました。聴けばわかると思いますけど! エフェクターを踏む前に右手と左手でもっともっとできることがある、という気がしています最近は。......というかもっと、中尾さんに聞きたいことはないんですか? 松村さん。

中尾:ないないない! 答えることないから(笑)。

牧野:いっぱいあるんじゃないですか。

中尾:NRQに関係ないから。

牧野:関係なくてもいいですよ。

中尾:そんなことないでしょ。

松村:せっかくきていただいたんだから。

牧野:ロング・インタヴュー録っておいた方がいいですよ。NRQもそこそこに(笑)。

松村:そうですね。場が温まったことだし、次は中尾さんのインタヴューへうつりましょうか。(続く)


NRQツアー情報

NRQ『のーまんずらんど』発売記念ツアー

愛知・名古屋
3/9(金) 鶴舞KDハポン 
open19:00/start19:30
前売¥2000/当日¥2300+drink
出演:NRQ、ツクモク、HADA 

愛知・一宮
3/10(土) com-cafe三八屋
open18:30/start19:00
投げ銭 +drink
出演:NRQ、カタリカタリ

兵庫・神戸
3/11(日) 塩屋旧グッゲンハイム邸
IKITSUGI / SHOS / HOP KEN 合同企画
open14:00/start14:30
予約¥2500/当日¥3000
出演:NRQ、半野田拓、ju sei+江崎將史、ett+パーパ、真夜中ミュージック、片想い、三田村管打団?、テニスコーツ......ほか多数
 
京都
3/12(月) 京都拾得
open17:30/start18:30
前売¥1800/当日¥2000
出演:NRQ、井上智恵トリオ、泊、ゆすらご(黒田誠二郎+翠娘)

東京
3/20(火・祝) 吉祥寺MANDA-LA2 
open18:00/start19:00
前売¥2500/当日¥2800+drink
出演:NRQ、片想い、mmm 
※前売券SOLD OUTです。当日券の有無は会場までお問い合わせください。
TEL:0422-42-1579

NRQインストアライブ
3/15(木)
タワーレコード新宿店
19時ごろより
出演:NRQ、mmm、トンチ

取材:湯浅学、松村正人(2012年3月12日)

1234

INTERVIEWS