Home > News > Powell + LCO - ──ロンドンのコンセプチュアルなプロデューサー、パウウェルがオーケストラとの共作をリリース
パウウェル、ひさびさのリリース情報だ。
コンセプチュアルなエレクトロニック・ミュージックを得意とするロンドンのこのプロデューサーは、2020年にマルチメディア・プラットフォーム「a ƒolder」を始動、しばらくはその関連作に専念しつつ、2021年には〈Editions Mego〉から合成ピアノの作品集を出したりもしていたわけだが……その後しばらく音沙汰が途絶えていた。
このたび2月24日に発売される新作は、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ(LCO)とのコラボレイション。オーケストラ、といってもLCOは柔軟な考えを持つ楽団で、これまでアクトレスやトム・ヨークなどに協力してきている(今回の作品には参加していないが、メンバーのひとりオリヴァー・コーツはソロでも名をあげている)。
『26 Lives』と題された新作は、2022年1月16日にロンドンのバービカン・センターでおこなわれたパフォーマンスを収録(ケージやミカ・リーヴィ、アルヴィン・ルシエ、モートン・フェルドマンらの作品を演奏するコンサートの一部)。コントラバス、チェロ、ヴィオラ、クラリネット、フルート、マリンバが使用されているらしいが、どうやらたんにエレクトロニクスとオーケストラを融合した作品ではないようで、両者の境界は不明瞭、アコースティックなのかデジタルなのかわからないアルバムに仕上がっているとのこと。パウウェルらしく、やはりコンセプトがあるようだ。ちなみにマスタリングはラッセル・ハズウェル。
考える人、パウウェルの新たな試みに注目したい。
artist: Powell + LCO
title: 26 Lives
label: Diagonal
release: 24th Feburary 2023
tracklist:
01. 3
02. 23
03. 6, 8
04. 13, 12
05. 10, 14, 4
06. 14, 23, 18
07. 19
08. 24
09. 20, 25
10. 26