「DJ DON」と一致するもの

KURANAKA 1945 (ZETTAI-MU) - ele-king

ROOTS and DUB CHART 2010


1
Twilight Circus ft. Gregory Isaacs - Touch Not - M Records

2
Twilight Circus ft. Sugar Minott - Take It Slow - M Records

3
Creation Steppers - King Nebuchadnezzar - Jah Tubbys

4
Shanti-Ites with Emanuel Joseph - Psalms From The Heart - Falasha UK

5
The Disciples - Return To Addis Ababa ft. Dixie Peach - Disciples Vintage

6
Iration Steppas - Dub Arena - Dub (Soon Come)

7
King Alpha feat Turbulence - For Life - King Alpha

8
Zion Train - Rainbow Children - Dub (Soon Come)

9
Masamatix ft. icchie - Vitamine P - Dub

10
Vibronics feat. Cha Cha - Dub (Soon Come)

DIGITAL SOUNDBOY CHART 2010


1
Benga - Ghetto Story - Dub

2
Don Carlos - Favourite Cup (Juju & DJG Remix)- Narco.Hz

3
Tes La Roc - We Nah Run - Dub

4
RSD - Dance Hall Rock - Zettai-Mu (Mar. 2011 On Store !! )

5
Andreya Tariana - A Town Called Obsolete (Mala Remix) - Ninja Tune

6
DJ Trax - Opening Shot feat KJ Sawka (Fanu Remix) - Dub

7
Uncle Sam - Thoughts (Japan Remix) - Dub

8
DJG - Spacecakes - Wheel & Deal

9
Donaeo - Riot Music - Digital Sound Boy

10
Last Jungle - Sub Focus - Pilse Recording

Chart by JET SET 2011.01.31 - ele-king

Shop Chart


1

MOODY AKA MOODYMANN

MOODY AKA MOODYMANN FREEKI MUTHA F CKER »COMMENT GET MUSIC
エレクトロ大御所2組によるリミックスを収録したKDJ最新作が到着!!KDJ37番"Det.riot '67"収録の大人気トラック"Freeki Mutha F cker"の未発表エクステンデッドVer、さらにModel 500 & Egyptian Lover(!)による2リミックス、'07年にデトロイトにてライブ・レコーディングされた"California"の計4トラックスを収録。ファン待望のKDJ最新作です。お見逃し無く!!

2

TIN MAN

TIN MAN NONNEO »COMMENT GET MUSIC
Donato Dozzyによるウルトラ・ディープ・リミックスは必聴!!L.Aの注目レーベルAbsurd Recordingsが新シリーズ"Acid Test"をラウンチ。第1弾はGlobal A、Keys of Lifeといったレーベルからの作品がカルト人気のマニアック・アシッド・メーカーTin Man。

3

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS HOLIDAYS / PROPS »COMMENT GET MUSIC
Slow Motion Replayによるマッシュアップ専科プロジェクト第1弾!注目のシリーズ第1弾は、"Holiday Rap"ミーツ・サルサ的ラテン・ヒップホップと、"Props Over Here"のウェストコースト・ファンク・ミックス!

4

SKYMARK

SKYMARK DEEP SOUL REVISITED VOL.2 »COMMENT GET MUSIC
バルセロナのビートメイカー/鍵盤演者=Skymark待望のサードアルバムが登場。J Dilla『Donuts』を彷彿とさせるソウルフル・ショートトラック集は、良質なサンプリングソースを独自に料理した職人技が垣間見ることができます。

5

CUT COPY

CUT COPY TAKE ME OVER »COMMENT GET MUSIC
待望のニュー・アルバムからの先行シングル・カット、UK流通盤12インチ!!アルバム"Zonoscope"は2月初頭のリリース予定。こちらは約1ヶ月早く発売のリード・シングルです!!オリジナルに加え、Azari & III、Thee Loving Hand(Tim Goldsworth)によるリミックスを収録!!

6

ALTZ

ALTZ SLOWCRAPZ »COMMENT GET MUSIC
Black Smokerミックス・シリーズの2011年1発目は奇才、Altzが担当!2010年にHoncho Soundからリリースされたミックスとは対極に位置するかのうような、エレガントで大人な一時を演出するユル~い1枚です。

7

CHROMEO

CHROMEO HOT MESS »COMMENT GET MUSIC
最新アルバム"Business Casual"からのカットとなる、La RouxのElly Jacksonの甘いヴォーカルをフィーチャー!!UK/Backyard盤12インチです。

8

CRIMEA X

CRIMEA X RE:PROSPECTIVE »COMMENT GET MUSIC
Bjorn Torske Remix収録の前作に続く、鬼豪華陣営によるグレイト・リミキシーズ!!Ajelloの片割れDJ RoccaとJukka Reverberiによるレフト・フィールド/コズミック・ディスコ・デュオ"Crimea X"の過去作リミキシーズ。Luke Abbott(Border Community), Daniele Baldelli, Alex Smoke,Tempelhofの大御所~新鋭四方が手掛けた、コズミック~テック・ハウスまで即戦力必至かと思われるクロスオーヴァーな楽曲ズラリ!!

9

SOFT MEETS PAN

SOFT MEETS PAN ICHIGOICHIE / LUNAR REMIX »COMMENT GET MUSIC
久々GrooveboyのEP第2弾は何と"Is It Good to You"のリワーク!そしてさらに、Side-BにはSade"Love is Stronger Than Pride"をスムーズなビートダウンに仕立てた技ありリワークも収録。

10

THOMAS FEHLMANN

THOMAS FEHLMANN TITAN ONE / DFM »COMMENT GET MUSIC
マーラー"交響曲第1番ニ長調-巨人"リメイク!!昨年10月にカナダはモントリオールにて行われた地元の交響楽団とのジョイント・ライヴ音源をベースとした荘厳なオーケストラル・アンビエント"Titan One"。おずおずと4/4ビートが現れる瞬間には鳥肌が立ちます。

Rick Wilhite & Theo Parrish JapanTour - ele-king

 デトロイトのソウルフルなハウス・ミュージックのファンには待ちきれない週末をふたつ紹介しよう。待望のアルバム『アナログ・アクアリウム』を発表したリック・ウィルハイトが1月末に来日する。そして、昨年の暮れに地味にリリースされたアルバム『スケッチーズ』(IGカルチャーやラリー・マイゼルもフィーチャーされたジャズ・アルバム)がじわじわと話題のセオ・パリッシュが2月のなかばに来日。どちらもブラック・ミュージック・ラヴァーズにとってはトーナメントのベスト4並みの重要なパーティ、翌日のことをいっさいに考えずに飲んで、踊ろう。

Rick Wilhite "ANALOG AQUARIUM" Release Tour

■2011.01.29(SAT) 東京 南青山 @Trigram
MAIN ROOM:
Rick Wilhite, Billion Dollar Boys Club (4 the love), Kenta (Time & Space)
SIDE ROOM:
Ken Hidaka (hangouter/Wax Poetics Japan), musiqconcierge (dB UKi/casablanca), Dave Clark III (UCC)
open : 23:00
Discount : 2500yen (contact : info@4thelove.net for discount)
Door : 3000yen
INFO : 4 the love https://www.4thelove.net
Trigram https://www.trigram.jp TEL 03-3479-2530

■2011.01.30(SUN) 横浜 @ Jack Cafe Bassment
- Freedom School presents THE DANCER vol.6 -
Special Guest DJ: Rick Wilhite
Special Guest Dancers: Stax Groove and Broken Sport
DJ: Downwell 79's(14catherine/Jazzy Sport Brooklyn), Kentaro Kojima(Freedom School), Keisuke Matsuoka
Live Painting: Tadaomi Shibuya
Food: Donuts and Hot Dog
Sake: Dareyame
Flower Decoration: Natsu
open 14:00 - close 21:00 再入場、出入り自由です。
Door 2000yen
INFO: Freedom School info@freedom-school.net
https://www.freedom-school.net/
045-664-0822(JACK CAFE BASSMENT) https://www.jcbassment.com/

RICK WILHITE (The Godson/3Chairs/From Detroit)
デトロイト・ハウス最強のユニット3 Chairs(スリーチェアーズ)。メンバーのセオ・パリッシュ、ムーディーマンと並ぶ第3の男が、Rick Wilhite(リック・ウィルハイト)だ。ムーディーマンが運営するKDJレーベルから96年にSoul Edgeでデビュー。デトロイトのレコードショップ『Vibes Rare & New Music』のオーナーを勤める傍ら、ソロ名義"Godson"としてもシカゴのStill Musicからシングルをリリース。昨年末にオランダのRUSHHOURレーベルからリリースしたショップと同名のコンピレーションはカルトヒットとなった。ファーストアルバム『ANALOG AQUARIUM』を2月9日にリリース予定。プログラミングソフトを用いずキーボードやハンドクラップをあえて「アナログ」な手法で取り込み、ディスコ、ジャズやアフロなど様々なサウンド・マテリアルを呪術的なビートに重ね合わせることによって「濃厚な黒さ」を感じさせる作品となっている。


Theo Parrish "SKETCHES" Release Tour

■2.18(FRI) Kyoto @club Metro
STILL ECHO meets Theo Parrish

Special Guest DJ: Theo Parrish
LIVE: daichi(based on kyoto)
DJ: KAZUMA(MO'WAVE), DJ PODD
LIGHTING: YAMACHANG(POWWOW, □)
FOOD: THE GREEN
open/start 22:00
Advanced 2500yen
Door 3000yen
Advanced Ticket at チケットぴあ (0570-02-9999 / 0570-02-9966 P-code:128-554)
ローソンチケット(ローソンLoppi L-code 52254)にて1/8より発売
JAPONICA music store(075-211-8580) newtone Records(06-6281-0403) Transit Records Kyoto(075-241-3077)
INFO: 075-752-4765(Club METRO) https://www.metro.ne.jp

■2.19(SAT) Gunma Takasaki @WOAL
DJ: Theo Parrish, K, ara
open 22:00
With Flyer 4000yen with 1Drink
Door 4500yen with 1Drink
INFO: 027-326-6999(WOAL) https://members3.jcom.home.ne.jp/woal
access: 湘南新宿ライン高崎駅(新宿/渋谷駅から乗り換えなし)

■2.20(SUN) Niigata @Under Water Bar Praha
DJ: Theo Parrish, 中沢将紫, HONDA(VINYLITE) and more
open 22:00
Advanced 3000yen with 1Drink
Door 3500yen with 1Drink
INFO: 025-249-2121(praha) https://www.peacemaker-inc.com/praha

■2.25(FRI) Hiroshima @SACRED SPIRITS
DISCO UNION "ROUTINE 9th ANNIVERSARY PARTY"
Special Guest DJ: Theo Parrish
Guest DJ: KZA(Force Of Nature)
DJ: DJ ABU
open 22:00
Advanced 4000yen with 1Drink
Door 4500yen with 1Drink
INFO: 082-544-4427 info@routine-net.com (ROUTINE) 
082-240-0505(SACRED SPIRITS)

■2.26(SAT) Tokyo @AIR
DJ: Theo Parrish(open-last set)
open 22:00
With Flyer 3000yen
AIR Member 3000yen
Door 3500yen
INFO: 03-5784-3386 (AIR) https://www.air-tokyo.com
Total Tour Info AHB Production 06-6212-2587 https://www.ahbproduction.com

WE DON'T CARE
ABOUT MUSIC ANYWAY...
- ele-king

 現在、渋谷のユーロスペースで公開されている映画を紹介したい。『WE DON'T CARE ABOUT MUSIC ANYWAY...』という日本の実験音楽/即興音楽のアーティストたちを追ったドキュメンタリー・フィルムだ。坂本弘道、大友良英、山川冬樹、L?K?O、Numb&Saidrum、Kirihito、Umi no Yeah!!(竹久圏、嶋崎朋子)、Goth-Trad、Hikoといったさまざまなジャンルのアーティストが出演している。
 『WE DON'T CARE ABOUT MUSIC ANYWAY...』は音楽主義を貫いていると言える。フランス人を中心とした制作クルーは、アーティストの歴史や背景を追うことよりも、彼らの一度きりの即興を捉えることに情熱を傾けている。画面は音の立ち上がる過程と瞬間をリアルに映し出し、4年という歳月をかけてパフォーマンスの現場に拘りつづけた努力は素晴らしい結果を生み出している。
 この映画はすでに、スイス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、ポーランド、カナダ、アメリカ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、シンガポールといった世界各地の映画祭などで上映され、国内では昨年、吉祥寺バウスシアターで開催された爆音映画祭で先行上映された。
 とにかく面白い音を出して、未知の領域を開拓したいというアーティストたちの無邪気で原始的な動機に痺れる作品だ。実験音楽/即興音楽に普段は親しみのない音楽ファンも必ずや振り向かせることだろう。それだけ魅力のある"音楽映画"だ。DVD化するかは未定なので、いま映画館で体感しておいたほうがいい。(二木信)

WE DON'T CARE ABOUT MUSIC ANYWAY
https://www.wedontcareaboutmusicanyway.com/ja/

劇場情報
2011年1月15日(土)より、3週間レイトショー!!
21:00(連日)
渋谷ユーロスペース www.eurospace.co.jp
渋谷・文化村前交差点左折
03-3461-0211
特別鑑賞券 1,400円(税込) 発売中!
○劇場窓口・プレイガイドにて
○劇場窓口、各プレイガイドにてお求めください。
○ご鑑賞当日、劇場受付にて入場整理番号とお引き換え下さい。
当日:一般1,700円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,200円/高校生800円/中学生以下500円

出演者

●坂本弘道
1962年、広島生まれ。チェロ奏者、他にボイス、ノコギリを奏する。様々なエフェクター類を駆使し、叩く、こする、回す、果ては電動ドリルやグラインダーでチェロから火花を散らすパフォーマンスまで、イメージの氾濫ともいうべき演奏は常に刺激に満ちている。
「midori」(88年~92年)、少年マルタとの「echo-U-nite」(90年~01年)、石塚俊明(ex頭脳警察)の「シノラマ」を経て、ロケット・マツ主宰「パスカルズ」、チェロのみ3人のユニット「COTU COTU」、Lars Hollmer(from Sweden)と日本人音楽家とのユニット「SOLA」、大熊ワタル主宰「シカラムータ」等数々のバンドに名を連ねる。滝本晃司(from たま)、Mika PUSSE(from Paris)、十時由紀子、あかね、大谷氏・とっちゃん(from 富山)、高橋CAZ、火取ゆき、遠藤ミチロウ、等ボーカリストとの共演も多く、02年11月?03年1月にかけてUAの全国ツアー「空の小屋」に参加した。03年にはHacoとの共同プロジェクト「Ash in the Rainbow」を発表。
また、インプロヴァイザーとしての活動を中心に、様々な音楽家とのセッションを精力的に行っている。過去の共演者?さがゆき、風巻隆、おおたか静流、横川タダヒコ、鬼怒無月、ライオン・メリー、林栄一、向島ゆり子、沢井原兒、小山彰太、とうじ魔とうじ、梅津和時、サム・ベネット、HONZI、不破大輔、中尾勘二、大友良英、内橋和久、黒田京子、千野秀一、安藤明(from Berlin)、故・井上敬三、ARFIの「32 JANVIER」(from Lyon)、Jonathan Segel(from California)、等々。ジョン・ゾーンの「コブラ」「ベジーク」(プロンプター:巻上公一)等の集団即興にも度々参加している。
近年は精力的にソロライヴを行っており、99年にソロアルバム「零式」を発表している。
https://home.catv.ne.jp/dd/piromiti

●大友良英
1959年生まれ。ターンテーブル奏者 / ギタリスト / 作曲家として、日本はもとより世界各地でのコンサートやレコーディング等、常にインディペンデントなスタンスで活動し、多くのアーティストとコラボレーションを行っている。
また、映画音楽家としても、中国 / 香港映画を中心に数多くのサウンドトラックを手がけ、ベルリンをはじめとした多くの映画祭で受賞、高い評価を得ている。
近年はポスト・サンプリング指向を強め、「Ground-Zero」のプロジェクトに代表されるようなノイズやカット・アップ等を多用した大音量の作品から、音響の発生そのものに焦点をあてたスポンティニアスな作品へと、ドラスティックに作風を変化させている。
Sachiko Mと結成した電子音響系プロジェクト「Filament」で徹底した脱メモリー音楽を指向する一方で、伝統楽器とエレクトロニクスによるアンサンブル「Cathode」や、60年代のジャズを今日的な視点でよみがえらせる「大友良英 New Jazz Quintet」等をスタート。他にも邦楽器の為の作品の作曲、多方面でのリミックス、プロデュース・ワーク等、多忙を極める。
https://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj

●山川冬樹
ホーメイ歌手、あるいは『全身美術家/全身音楽家』。 1973年、ロンドンに生まれ。横浜市在住。音楽、美術、舞台芸術の分野で活動。
身体内部で起きている微細な活動や物理的現象をテクノロジーによって拡張、表出したパフォーマンスを得意とする。電子聴診器で心音を重低音で増幅し、さらに心臓の鼓動の速度や強さを意図的に制御し、時に停止させながら、それを光の明滅として視覚化。己を音と光として空間に満たすことで、観客との間の境界線を消滅させることを試みる。また、骨伝導マイクを使った頭蓋骨とハミングによるパーカッシブなパフォーマンスは、ソニーウォークマンのコマーシャルで取り上げられ話題を呼んだ。
活動の範囲は国内にとどまらず国際的に展開。2007年、ヴェネツィア・ビエンナーレ・コンテンポラリーダンスフェスティバルから前年に引き続き二回連続で招聘を受け、同年秋に行った米国ツアーは各地で公演がソールドアウト。ヨーロッパ、アメリカ、アジアのライブハウス、劇場、美術館でライブ・パフォーマンスを行う。
こうしたパフォーマンス活動の一方で展示形式の作品を制作。遺された声と記憶をテーマにした、映像・サウンド・インスタレーション「The Voice-over」を、釜山ビエンナーレ(2008)、東京都写真美術館(2008)、ヨコハマ国際映像祭(2009)、などで発表する。同作品は東京都現代美術館のコレクションに収蔵され、現在常設展示室で公開されている。
歌い手としては、日本における「ホーメイ」の名手として知られ、2003年ロシア連邦トゥバ共和国で開催された「ユネスコ主催 第4回国際ホーメイフェスティバル」に参加。コンテストでは「アヴァンギャルド賞」を受賞。その独自のスタイルは、現地の人々に「авангардное хоомей(アヴァンガルド・ホーメイ)」と称される。同年東京で開催された「第2回日本ホーメイコンテスト」では、第1回大会(2001年)に引き続きグランプリと観客賞をダブル受賞。「ホーメイ」の伝統と、現代の等身大の感覚からなるハイブリッドなスタンスで、独自の境地を切り開く。2004年よりシタール奏者ヨシダダイキチが結成したバンド「AlayaVijana」に参加。バンドのフロントマンをつとめ、フジロックフェスティバルをはじめ多くのフェスティバルに出演、2枚のアルバムを発表。
また、声ついての連載エッセイを、「未来(未來社)」誌上で2007年より2年間執筆。複数の大学入試において国語科目の長文問題に採用されている。
現在、東京藝術大学先端芸術表現科、多摩美術大学情報芸術コース非常勤講師。
https://fuyuki.org/

●L?K?O
1974年、東京生まれ。
ターンテ-ブリストとして早くから様々な音楽フォーマットをスクラッチにより解体、再構築するスタイルをベースに活動。Moodman、Original Love、ooioo、灰野敬二氏などあらゆる分野のアーティストとのセッションを経て、近年では、海外でのイベントにも度々招聘されるまでに至る。スクラッチとリアルタイムのDSP処理によって常に変化を生み出す唯一無二のDJスタイルは多数の音楽家から評価を受け、各種コンピレーションアルバムに自身の楽曲を提供、数々のRemixを手掛けるなど、多岐に渡る活動を続けている。
https://m-hz.com/lko/index.html

●Numb
1992年、ニューヨークのINSTITUTE OF AUDIO RESEARCHでエンジニアリングを学び、帰国後の1995年、CALMと共にレーベルKARMA MUSICを立ち上げ、シングル「FILE#2 /深脳」をリリース。
1997年にはレーベル、リヴァースの立ち上げに携わり「BEGINNING OF THE END」「ILLFUSION」「89」といった12インチシングルをリリースする。そして、2002年にリリースしたファースト・アルバム『NUMB』は、鋭さと荒々しさの裏に静寂さを合わせもつ奥深いサウンドで、聴く者のすべての感覚を振動させた。
NUMBはサウンド・パフォーマンスにおいて、ラップトップを用い、MIDIコントローラーでビートやヴォリューム、エフェクトや曲の構成をリアルタイムに操り、フィジカルに演奏する。そして、その音が身体に吸収されると、退化していた器官は開き、細胞が音を聴き始める。その霊妙な演奏は、パリで行われたBATOFARやアムステルダムのSONIC LIGHT、日本のFUJI ROCK FESTIVAL、そしてデンマークのROSKILDE FESTIVAL、同じくデンマークのFUTURE SOUND OF JAZZ FESTIVAL等、国内外で高い評価を得ている。
2003年5月、それらのサウンド・パフォーマンスをパッケージしたライヴ・アルバム『東京』をリリースし、凄まじい勢いで変貌する東京の街に疑問を投げかけた。そして、消費やスピードと引き換えにしてきたものを取り戻したいという彼の強い念が、ラップトップに魂を宿らせた。 2004年、そのサウンドはエレクトロニカ、テクノ、ブレイクビーツ、トランス、ヒップ・ホップと総てを網羅しながら、新たなグルーヴの創造を続けている。
https://www.ekoune.org/

●Saidrum
NOIZEから削り出される緻密な音響工作、そしてミニマルに展開されてゆくダブ・ワイズなスタイルで、ラディカルかつ、ディープなリズム・サウンドを演出するSound Innovationist。
96年にNUMBと出会い、サンプリング・マシーンを軸に、ジャングル、ダブ、D&B、ハードコアブレイクビーツを中心としたトラック制作を開始。その後、1999年にファーストシングル「MATADOR」をリリース。
以来、情報過多な社会の中で発生するカオティックなリズム、自然の中で脈々と流れ続ける普遍的なリズム、それら対極的な要素を音に混在させ、独自のバランス感覚でトラックを構築する。又、2004年には待望のファースト・アルバム『deadpan rhythm』(RECD-010)をリリース。圧倒的なまでの密度と緊張感が支配するデジタル・オーディオの急先鋒とも謳われたそのサウンドメイキングは、聴けば聴くほどに引きずりこまれてゆく孤高のインダストリアル・サウンドを演出した。そして、音の洪水で満たされるライブ・パフォーマンスは、その空間を時に不規則に、時に規則的に、徐々に変化をつけ、サブリミナル・催眠的とも言える魔性のグルーヴを紡ぎだす。
https://www.ekoune.org/

●Kirihito
1994年結成。GROUPのメンバーでもあり、UAのライヴ・バンドや、一十三十一やFLYING RHYTHMSの作品に参加している竹久圏(g, vo, key, etc)と、GAKIDEKA、高品格でも活動する、THE BACILLUS BRAINSのサポートも務める早川俊介(ds, vo, etc)のデュオ。ライトニング・ボルトよりも、ヘラよりも、あふりらんぽよりも早かったデュオ、である。ギターをかき鳴らしながら足でカシオ・トーンを弾き、歌う竹久、スタンディング・スタイルでドラムを叩く早川という、見世物的というか、アクロバティックなライヴ・パフォーマンスの楽しさも然ることながら、ポップでダンサブルでありながらもキテレツかつ凶暴なその音楽はまさにワン&オンリー。これまでにホッピー神山のGOD MOUNTAINレーベルより2枚、DMBQの増子真二のナノフォニカ・レーベルより1枚のアルバムをリリースしている。1996年から98年にかけて4 回、アメリカ・ツアーを敢行し、ダブ・ナルコティック・サウンド・システム、アンワウンド、モデスト・マウス等と共演している。日本国内においても全国各地で精力的なライヴ活動を展開している。ミュージシャンのシンパも多い。
https://www.kirihito.com/

●Umi no Yeah!!
神奈川県、油壺マリンパークで出会った2人が 意気投合し結成。 商売繁盛トロピカルサウンドをモットーとする 常夏の伊豆(ノイズ)ユニット。 マズくてもウマく感じるカレーライス。 摩訶不思議、海の家。 貸ボートはありません。 竹久圏(KIRIHITO/Group/younGSounds)と女優の嶋崎朋子による常夏トロピカル・ノイズユニット! 最近ではバイト(メンバー)にシロップさん(aka コンピューマ)藻JAH先生(aka KUJUN)加わり、年中無休開店中!
https://umi-no-yeah.com/

●Goth-Trad
ミキシングを自在に操り、アブストラクトなアプローチでダンス・ミュージックを 生み出すサウンド・オリジネイター。
2001年12月にフランスの船上パーティ"Batofar(バトファー)"で海外イベントに初登場。独自のサウンド・コラージュで話題を集めた。2001年、秋本"Heavy"武士とともにREBEL FAMILIAを結成。
ソロ、GOTH-TRAD(ゴス・トラッド)として、2003年4月に 1stソロ・アルバム「GOTH-TRAD I」を発表。国内でソロ活動を本格的にスタートする。同年秋にフランス・ツアーを敢行。
翌2004年1月、THE MARS VOLTA東名阪ツアーの オー プニングアクトを務めた。5月~6月にもヨーロッパ・ツアーを敢行。11月にはアート・リンゼイの東京公演にオープニングアクトとして出演。
2005年1月、2枚目のソロ・ アル バム「The Inverted Perspective」をリリース。同年3月、韓国ソウルで開催された日韓友情年イベントの"KOREA-JAPAN Road Club Festival 2005"に出演。マッド・レイヴと称した新たな音楽性を打ち出し、3枚目のソロ・アルバム「Mad Raver's Dance Floor」を発表後、ベルリン,パリ,メッツ,ロンドンそして国内8都市でリリース・ツアーを行なった。
2006年1月、限定アナログ盤12"シングル「Paranoia/Acid Steps」のリリースをかわきりに、現在
進行形Mad Raverに送る、新たなフロアチューンを製作中。
https://www.gothtrad.com/index_j.html

●Hiko
国内外で活躍中のパンクバンド「GAUZE」のドラマー。その活動と平行して、「あらゆる芸術、芸能、表現活動」の、「最も攻撃的な、破れかぶれな」部分と自己のドラミングスタイルとの融合をもって「在りそうで無かった"ハードコア的パフォーマンス、音楽」の実現を標榜し、各種表現者らと共闘中。過去の共闘者は、舞踏家、格闘家(立ち技打撃系)、バリガムラン奏者及びダンサー、俳優による朗読、薩摩琵琶奏者、ホーメィ歌手、コンテンポラリーダンサー、フェンシング競技者、暴走族のバイクのアクセルミュージック等。

Chart by UNION 2011.01.11 - ele-king

Shop Chart


1

LONE

LONE Emerald Fantasy Tracks(国内仕様盤) MAGIC WIRE / JPN / »COMMENT GET MUSIC
FLYING LOTUSミーツBOARDS OF CANADAと騒がれた逸材LONEが新たなるステップへと歩みを進めた傑作サードアルバム!!ACTRESS主宰のWERK DISCSからセカンド・アルバムをリリースし、FLYING LOTUSとBOARDS OF CANADAのミクスチャーと評され話題をさらった、ノッティンガム出身のMATT CUTLERによるプロジェクト・LONEのサード・アルバムが早くも登場!

2

DJ COLE MEDINA/SOCIAL DISCO CLUB

DJ COLE MEDINA/SOCIAL DISCO CLUB Glove Money AMERICAN STANDARD / US / »COMMENT GET MUSIC
西海岸地下から良質なディスコ~バレアリック~ビートダウンハウスをリリースするAmerican StandardからのNewシングル! Mindless Boogieでも活躍するポルトガルNu Discoシーンの新鋭Social Disco Club、そしてDJ Cole MedinaによるMJトリビュート!

3

SKOOBY LAPOSKY

SKOOBY LAPOSKY Timpani Waves EP(Theo Parrish Remix) ORATAI SOUND SALON / US / »COMMENT GET MUSIC
02年にリリースされ、現在廃盤となっている12インチをCD化したものでNYはブルックリンのとあるギャラリーでしか入手できないハンドメイドの限定盤。カードボードジャケットにハンドスタンプ、何より注目なのは当時の12インチにも収録されなかった、この1枚でしか聴くことが出来ないTheo Parrishによる完全未発表リミックス!

4

THEO PARRISH

THEO PARRISH Sketches SOUND SIGNATURE / US / »COMMENT GET MUSIC
からはこれまでの作品にも参加しているDumminie Deporres、そしてUKからはNew Sector Movements としても活動してきたベテランIG Culture、さらには名門Blue NoteにおいてBobbi HumphreyやDonald ByrdをプロデュースしてきたLarry Mizellもフィーチャーしている。

5

RYOSUKE & KABUTO

RYOSUKE & KABUTO Paste Of Time Vol.2 JPN / CD / »COMMENT GET MUSIC
一晩の流れを40分に詰込み再現したかのようなRYOSUKEのミックスは心地よくハウシーな入り口。幅を持たせた選曲に体を揺らされながらも次第にタイトになる音に体の自由を奪われ、終盤に向けて沼と化す!そしてKABUTOは時間と重力を操るように、捻じ曲がるサイケデリックなハメを演出。40分という制限では再現不可能と思われる展開を、見事に凝縮。比較的ウワものと抜き差しに重点を置いた前半~中盤と、ベースラインでグルーヴを作り出した中盤~後半への流れも完璧。

6

MIKE PARKER

MIKE PARKER Aquaplano Ltd. 02 AQUAPLANO LTD. / GER / »COMMENT GET MUSIC
MIKE PARKER最新作!!DONATO DOZZYとNUELによるアンダーグラウンド・ミニマル・レーベルAQUAPLANOの更にリミテッドなシリーズ"AQUAPLANO LTD. "、その名の如く完全生産限定盤の第二弾にあのNYで気を吐くミニマリスト、GEOPHONEレーベル主宰のMIKE PARKERが登場!!!超絶にヘビーな硬質インダストリアル・グルーヴはとことんタフでソリッド。時折ブチブチと走るノイズや鬼気迫るアシッドなシンセ、力強くしなるビートと強烈なフロア・トラック。ノン・ビート・トラックA-1に至るまで終始一貫した硬派なサウンドにシビれます。

7

OMAR S & KAI ALCE

OMAR S & KAI ALCE Jive Time FXHE RECORDS / US / »COMMENT GET MUSIC
Kai Alceサイドは初期KMSのMarc Kitchenの1stシングルを彷彿とさせるオールドスクール・ハウスなトラックに、1つ1つのディティールは綿密に磨かれたウワもの、特にドリーミーな響きのキーボードリフが深く弾ける作品!一方のOmar Sは初期Daniel Bellのように空間を意識させる「間」を重視したディープ・アシッド・ミニマル。全体に散りばめたシカゴ影響下のラフなクラップの下で、淡々と響くアシッドシンセのリフはメンタルを奥深くまで誘うドープなトラックに仕上がっている!

8

DJ NOBU

DJ NOBU On MUSIC MINE / JPN / »COMMENT GET MUSIC
Future Terror主宰、今日本のアンダーグラウンドで最も勢いのある話題のDJ、DJ NOBUの100%現場を詰め込んだ最新DJミックスが登場。脳の「ある部分」へ染み渡るような快楽性を持った音に、張り詰めた緊張感を持たせた独特な雰囲気は、もはや比較できるMIX-CDは殆ど存在しない。突き詰めて到達した「究極の音世界」、DJ Nobu自身がいま最も伝えたいであろう「世界観」を体感すべし。

9

SHACKLETON / シャックルトン

SHACKLETON / シャックルトン Fabric 55 FABRIC / UK / »COMMENT GET MUSIC
ロングセラーを記録中のこちらは全22曲シャクルトンの楽曲のみでミックスされ、うち14曲が未発表音源という超豪華な内容! 既に解散している APPLEBLIM とのレーベル・SKULL DISCO からのリリース曲や、Perlon、Hotflush からの既存リリース曲も、オリジナルからかなり形を変えて収録されたSHACKLETON節全開の怪作。

10

SCHERMATE

SCHERMATE Schermate 011 + CD Card SCHERMATE / ITA / »COMMENT GET MUSIC
とてつもないリリース・ペースで2010年を駆け抜けたSCHERMATEの最新作11番! 今回は12"に名刺サイズのカードCD(R)を付属した特別仕様! シンプルで強靭なキックとヒプノティックかつ麻薬的なウワモノのループによりすさまじいグルーヴを生み出すA面、地下深くを突き進むようなくぐもった極悪ベースと冷気漂うウワモノが交錯するヘビー・テクノB面と、今回も一部の隙もない完成度!

Lyoma - ele-king

ちかっぱ好いとう10曲たい


1
Winx - Don't Laugh - Sorted Records

2
Planetary Assault System - Surface Noise - Peace Frog

3
Green Velvet - Flash - Relief Records

4
Beroshima - Electronic Disscussion - Muller Records

5
Toktok - Who Dares Wins - Bpitch Control

6
Blake Baxter - One More Time (Red Planet Remix) - Tresor

7
Surgeon - Atol - Downwards

8
Adverse Match - Conundrum - Jelicho

9
G-Man - Quo Vadis -i220

10
Perry & Rhodan - The Beat Just Goes Straight On & On - Rising High Records

WHY (酔人 / SWEET) - ele-king

MY SWEET 10 (2011.01)


1
STEREOCiTI - tsukayga - Mojuba

2
Nutty featuring Daddy - mdali(Charles Webster dub) - Miso

3
Lerosa&Donato Dozzy - Neon Snake - Apnea

4
Ordell - Untitledmann - Minuendo

5
Oskar Offermann&Moomin - Hardmood/Joe Macdaddy - Aim

6
Ralph Sliwinski - Thorn Until Gate - Below

7
Trickski - The Warm Up - Delusions Of Grandeur

8
Tommaso Cappellato - The Knight - Elefante Rosso

9
Adultnapper featuring Big Bully - Low Point On High Ground(Rock Bottom Mix By DJ Sprinkles) - Simple Records

10
Leo Gunn - Untitled - Deep Explorer

#3 "アガる音を求めて" - ele-king

2010/11/20
Soundcrash Presents
"プラッド vs レッド・スナッパー"@KOKO, London

 〈ワープ〉の重鎮、プラッドとレッド・スナッパーをヘッドラ イナーに据えたパーティにて、サポート・アクトのひとりとして出演しました。
 この日トップバッターとして出演したのは、〈ニンジャ・チューン〉から 1stフルアルバム を発表したばかりのエスクモ。レーベルメイトであるアモン・トビンを彷彿とさせるグリッチサウンドを基軸としながらも、ダブステップやウォンキーといった、現在のUKアンダーグラウンドシーンにも共鳴するビートを鳴らす彼の音楽は、ここロンドンでも多くのリスナーの耳を惹きつけはじめています。彼のパフォーマンスはその音楽性に負けず劣らず個性的なもので、 ラップトップをメインにしながらも、マイクを通してその歌声を惜しげもなく披露したり、缶ジュースの開栓音やペットボトルを握りつぶす音をその場でサンプリングしてループさせるなど、ライブならではの演出がたくさん用意されていて、彼を観るために早い時間から来場していた大勢のオーディエンスを 湧かせていました。


来日も果たしたエスクモ

 続いて登場したのは、来年2月に同じく〈ニンジャ・チューン〉から 2ndアルバムの発表が予定されているリーズ出身のバンド、ステイトレス。かつてのトリップホップを彷彿とさせるビートに、美麗なメロディ が絡むそのスタイルはDJシャドウをして「過去数年に耳にしたもののなかで、もっとも完璧に近い音のひとつ」と言わしめ、ヴォーカリストであるChris Jamesは実際にDJシャドウの3rd アルバム『The Outsider』の数曲で、その歌声を披露しています。当日はギター/ヴォーカル、ベース、ドラム、そしてラップトップの4ピースバンドとして出演し、先行シングル「Ariel」を含む、来るフル・アルバムに収録され る楽曲の数々を披露していました。グリッチーでダークでありながらも、ロック・バンドとしてのダイナ ミックなサウンドも同時に期待できる彼らのサウンドは、今年20周年を迎えた〈ニンジャ・チューン〉が提示する、新たな方向性を象徴していると言えるかも知れません。


盛りあがるオーディエンス

 午後11時30分、僕は3番手として出演しました。今回はとくにゲストを迎えず、基本のスタイルであるソロとして演奏しました。よくも悪くも、僕はどのイヴェントに出演しても、音楽的にアウトサイダーになることが多く、前後の出演者との流れを考えてセットリストを組むことが多いのですが、この日は文字通りの異種混合ラインナップで、とくにそういった必要がなかったため、個人的にいま現在モチベーションの高い曲のみをチョイスして演奏しました。必然的にミニマルをテーマにした新曲群が大半を占めたのですが、フロアからの好意的なリアクションに、大きな手応えを感じました。


いつものように熱演するアンカーソング

 ヘッドライナーとして先陣を切ったのはレッド・スナッパー。かつてはいかにも〈ワープ〉のアーティストらしい、ミニ マルでエレクトロニックな音楽性を標榜していた彼らですが、現在はウッドベース、サックス、ギター、ドラム、エレクトロニクスという5人編成のバンドとして活動しており、音楽的にはテクノというよりは、プログレッシブなジャズに近いと言えます。メンバーの平均年齢は40代前半~後半といったところです が、彼らの若干渋めの演奏に対しても、フロアを埋め尽くした若いオーディエンスはとても素直に反応していました。


ダブルベースが目印のレッド・スナッパー

 深夜1時半、もう一組のヘッドライナー、プラッドの登場。アンディ・ターナー、エド・ハンドレイのふたりによるユニットは、10年以上に渡って〈ワープ〉から作品を発表し続けているほか、メンバーがそれぞれ他名義で方向性の異なる作品を発表したり、日本でも2006年に『鉄コン筋クリート』にサウンドトラックを提供したりと、その活動は多岐に渡ります。当日は巨大なデジタル・コンソールをステージに持ち込み、それを2台のラップトップでコントロールするという大がかりなものでしたが、セット内容はフロアを意識したミニマルなテクノに終始し、最 高潮を迎えたフロアのオーディエンスは一心不乱に踊り続けていました。


つねに最高のエレクトロニック・ミュージックを演奏するプラッド

 そしてこの日のトリを飾ったのはルーク・ヴァイバート。別名儀のワゴン・クライストとしての作品を含め、非常に多作なこ とで知られる彼は、〈ワープ〉と〈ニンジャ・チューン〉の両方から作品を発表している数少ないアーティストのひとりです。かのエイフェックス・ツインをして、「尊敬できる数少ないアーティストのひとり」と言わしめたりと、少しインテリジェント気味のテクノやブレイクビーツをトレードマークとしている彼ですが、当日はすっ かり酔いが回ったオーディエンスの気分を察してか、自身の曲はいっさい披露せず、ミニマルなテクノにベタベタのサンプリングネタを絡ませるという、いかにも明け方のクラバーたちが喜びそうなセットで、大いに盛り 上げていました。


貫禄充分のルーク・ヴァイバート

 音楽性という面では、一見あまり一貫性のないラインナップでは あったものの、蓋を開けてみれば興行的には大盛況で、耳の肥えた週末のロンドンっこの間では、音楽性うんぬんよりも、「アゲてくれる音ならなんでもいい」という、とても健康的でオー プンマインドな姿勢が共有されているのだということを、改めて気付かせてくれた夜でした。

peechboy (SWC) - ele-king

最近自宅や人前などでかけることが多い曲たちをご紹介します


1
Kenton Slash Demon - Sun - Tartelet

2
Sound Stream - Tease Me - Sound Stream

3
Gay Marvine - Lost In Music - It's Bath House Etiquette

4
A Forest Mighty Black - Back Up Days - Drumpoet Community

5
Cherryboy Function - Tornado - ExT

6
Don Froth - 10,000cc - Phonica

7
Steller - Terrence(Johnny D Remix) - Soweso

8
Timmy Regisford - At The Club - Tribe

9
Ikeda X - P-212.515 - -

10
Orange Muse feat. Ania - Psychedelic Behaviour - Colorful

DJ FUKUBA (Smoker, Gallery, Junk) - ele-king

ティーンエイジなボクのハートに深い爪痕を残した愛しの10曲 "ディスコ編"


1
Leif Garrett - I Was Made For Dancin' - Atlantic

2
Claudja Barry - Boogie Woogie Dancin'Shoes - Chrysalis

3
Skatt Bros. - Walk The Night - Casablanca

4
Gazebo - Lunatic - Quality

5
Philip Bailey&Phil Collins - Eazy Lover - CBS Sony

6
Magazine 60 - Don Quichotte - Baja

7
Evelyn Thomas - High Energy - TSR

8
Expose - Point of No Return - Arista

9
Lime - Unexpected Lovers - TSR

10
Mary Jane Girls - In My House - Motown
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