Home > News > Chihei Hatakeyama - ──アンビエントの旗手、畠山地平がUKの〈Gearbox〉から新作を発表
日本のアンビエント界を牽引するひとり、畠山地平が4月7日に新作『Late Spring』をリリースする。レーベルはUKの〈Gearbox〉で、これまでビンカー・ゴールディング&モーゼス・ボイド、サラシー・コルワル、ドゥワイト・トリブル、チミニョなど、ジャズ寄りの作品を多く手がけてきたところだ。同レーベルが初めて送り出す日本人アーティストが畠山というのはじつに興味深い。ふだんは仕事の早い畠山が今回はだいぶ時間をかけたそうで、その面でも注目すべき1枚といえよう。来たれ、春。
●日本のアンビエント/ドローン・ミュージック・シーンを牽引する畠山地平、英〈Gearbox Records〉からの第一弾作品をリリース!
●ファースト・シングル「Sound of Air」のアニメーション・ビデオも公開中!
国内外のレーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表し、日本を代表するアンビエント/ドローン・ミュージック・シーンを牽引する存在となったChihei Hatakeyamaこと畠山地平。 Spotifyの2017年「海外で最も再生された国内アーティスト」ではトップ10にランクインするなど、これまでも海外での人気が高かった彼が、4月7日(水)にイギリスの〈Gearbox Records〉からの第一弾作品となるアルバム『Late Spring』を日本先行発売する。
〈Gearbox Records〉初の日本人アーティストとなったChihei Hatakeyamaの新作は、一連の豊かで傑出した出会いを通して、共有された旅の経験を穏やかに展開していく。大聖堂のオルガンを思わせる1曲目 “Breaking Dawn” の鳴り響く水中の反響から、アルバムを締めくくる “Twilight Sea” の巧妙なドリフトに至るまで、レコードは緻密で美しいメロディが詰まった傑作に仕上がっている。広がっていくシンセサイザーのサウンド、そして光り輝くスローモーションのギターに引き寄せられ、それが時折現れる音響要素と結びつく。その様は、まるで人工血液のように機械の脈を流れるコンピューター・コードを想起させる。
1949年の映画でタイトルを共有している日本の映画監督小津安二郎の作品に示されている通り、 風景の循環運動の美しさと日常生活の下に横たわる季節の変化に触発されて、『Late Spring』は古い映画の印象を投影している。円運動のコンセプトは、畠山がデイヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス The Return』を観ていた時に思いついたという。
通常は仕事が早い方だというが、今回の作品は自身のキャリアの中で最も時間のかかった作品の 一枚だったとか。2018年に始まった制作作業は、作品が完成した2020年まで続いた。彼は、ギターとシンセの再生と録音に新しいアンプとマイクのセットアップを使用して、自身の演奏へのア プローチを再検討した。メロディとトーンを単純化するために、彼はトラックごとに1種類の楽器 のみを使用し、1つはシンセのみ、もう1つはエレキ・ギターのみを使用したという。
早速本日配信開始となったファースト・シングル「Sound of Air」のアニメーション・ビデオが公開された。
「Sound of Air」のアニメーション・ビデオはこちら
畠山いわく、“Sound of Air” は、ストラトキャスターの音色を活かした楽曲で、フェンダーのギター・アンプを使って収録。4月に録音した曲で、ギター演奏のインプロヴィゼーションでループを作り、編集したもの。Mel9という特殊なギター・エフェクトを使ってメインのギターの背後にあるストリングスのような音色を作った。爽やかな春の空気をイメージしているという。
世界に先駆けて日本先行発売されるアルバム 『レイト・スプリング』に期待が高まる。
[リリース情報]
アーティスト名: Chihei Hatakeyama (畠山地平)
タイトル名: Late Spring (レイト・スプリング)
発売日: 2021年4月7日(金)
レーベル: Gearbox Records
品番: GB1565CDOBI (CD) / GB1565OBI (LP)
※特別仕様盤特典:日本先行発売、ライナーノーツ付き
[トラックリスト]
01. Breaking Dawn
02. Rain Funeral
03. Butterfly's Dream
04. Sound of Air
05. Sound of Air II
06. Spica
07. Thunder Ringing in the Distance
08. Memory in the Screen
09. Butterfly's Dream II
10. Long Shadows
11. Twilight Sea
アルバム『Late Spring』予約受付中!
https://orcd.co/latespring
シングル「Sound of Air」配信中!
https://orcd.co/soundofair
【バイオグラフィー】
Chihei Hatakeyamaとして2006年に前衛音楽専門レーベルとして定評のあるアメリカの〈Kranky〉より、ファースト・アルバムをリリース。以後、オーストラリア〈Room40〉、ルクセンブルク〈Own Records〉、イギリス〈Under The Spire〉、〈hibernate〉、日本〈Home Normal〉など、国内外のレーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表し、ライヴ・ツアーも行なっている。デジタルとアナログの機材を駆使したサウンドが構築する、美しいアンビエント・ドローン作品を特徴としており、主に海外での人気が高く、Spotifyの2017年「海外で最も再生された国内アーティスト」ではトップ10にランクインした。独自の楽曲制作の他、映画などにも楽曲を提供している。ソロ以外では伊達伯欣とのエレクトロ・アコースティック・デュオOpitope、ヴォーカリスト佐立努とのユニットLuis Nanookでとしてアルバムをリリースしている。加えて、世界的に支持される日本の電子音楽家ASUNAやアンビエント・アーティストHakobune等ともコラボレーション・アルバムを発表している。2021年4月、イギリス〈Gearbox Records〉からの第一弾リリースとなるアルバム『Late Spring』を発売。
4月に出るChihei Hatakeyamaの新譜、国内盤がディスクユニオンレーベルから出るっていうのが感慨深い。沢山の人に触れて欲しいなぁ。ジャケットも凄く綺麗。 アンビエントの旗手、畠山地平がUKの〈Gearbox〉から新作… https://t.co/l474wysP2E@ziofabric 03.6 21:44