Home > News > Brian Eno, Robert Del Naja, and more - ──ブライアン・イーノ、ロバート・デル・ナジャらが英フェスティヴァル〈Field Day〉に公開書簡、親会社の問題めぐり
イギリス・ロンドンの音楽フェスティヴァル〈Field Day〉は今年も開催される。が、しかし、2024年にその運営企業であるスーパーストラクチャ・エンターテインメント(Superstruct Entertainment)は世界最大級の投資会社のひとつであるKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ社)へ買収された。〈Boiler Room〉へのキャンセルと同じく、この買収に端を発する抗議の声が各所で上がっているようだ。
というのも、スーパーストラクチャ社の親会社であるKKRは、FIDF(Friends of the Israel Defense Forces、イスラエル国防軍友の会)への寄付、軍事関連企業の所有など、さまざまな問題を抱えているからだ。つまりは音楽フェスで生まれる利益が、結果的にはアパルトヘイトとジェノサイドを支援することにつながっている、という構図になる。
そこで、〈Field Day〉へKKRと可能な限り公的に距離を置くことを求める公開書簡が提示され、50名以上のアーティストが署名している。現時点ではブライアン・イーノやロバート・デル・ナジャ(マッシヴ・アタック)をはじめ、ベン・UFO、アイ・ジョーダン、ミスター・スクラフ、TSVI、オム・ユニットといった音楽家たちが賛同を示したようだ。
公開書簡では、この買収がけっして〈Field Day〉の選択ではないことに理解を示しつつも、
「可能な限りKKRから公的に距離を置くこと」
「倫理的なプログラミングおよび提携方針を採用すること」
「BDS(ボイコット、投資撤退、制裁)のガイドラインを尊重し、遵守すること」
「上記すべてに関してアーティストや従業員と対話すること」
などが求められている。 公開書簡の原文については、こちらの署名フォームを参照いただきたい。