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Home >  News > Brian Eno - ──ブライアン・イーノがレーベル〈Opal〉を再始動、あわせて00年代の2作品がリイシュー

Brian Enophoto by Guido Harari

Brian Eno

──ブライアン・イーノがレーベル〈Opal〉を再始動、あわせて00年代の2作品がリイシュー

Sep 19,2026 UP

 ブライアン・イーノが自身のレーベル〈Opal〉を再始動する。1988年、イーノ当人によって〈Warner〉傘下に設立された同レーベルは、自身の『Nerve Net』(1992)や『The Shutov Assembly』(同)、ジョン・ケイルやハロルド・バッド、ダニエル・ラノワ、弟ロジャーらの諸作、『Music for Films』の第3弾などを送りだし、80年代末から90年代初頭にかけてのイーノおよびその友人たちのアイディアを実現する場として機能していた。これが30年以上のときを経て、いま蘇る、と。
 復活にあわせ、2作品のリイシューもアナウンスされている。ひとつは、2001年に〈Virgin〉傘下の〈Venture〉からリリースされたJ・ペーター・シュヴァルムとの共作『Drawn from Life』(ホルガー・シューカイやローリー・アンダーソンも参加)。もうひとつは、2005年に〈Rykodisc〉傘下の〈Hannibal〉からリリースされたソロ・アルバム『Another Day on Earth』だ。どちらも音声合成~オートチューンの実験を含んでいるのはさりげないポイントで、ボカロもオートチューンもあたりまえになったこんにちの観点から聴いてみると、少なからぬ発見があるにちがいない。
 両作とも10月16日、CD、LP、デジタル配信の全フォーマットで世界同時リリース。とくに『Drawn from Life』は初アナログ化とのことで、チェックしておきたい。


BRIAN ENO

ブライアン・イーノが自身のレーベル〈Opal Records〉を再始動
あわせて2000年代のカルト的名作『Another Day on Earth』と
『Drawn From Life』が初ヴァイナル化も含め全フォーマットで再発決定
フジロック出演時の映像を含む2001年の貴重なライブパフォーマンス映像を初公開

ブライアン・イーノが、1988年に自身の芸術的世界観を追求する場として設立したレーベル〈Opal Records〉を、30年以上の時を経て再始動させることを発表した。

レーベルの復活を記念して、2000年代にイーノが発表した二つのカルト的名作『Another Day on Earth』(2005年)と、J・ペーター・シュヴァルムとの共作『Drawn From Life』(2001年)の再発が決定。2作同時で、10月16日 (金)に発売される。あわせて『Another Day on Earth』から「Caught Between」と、『Drawn From Life』より「Persis」が、これまで未公開の貴重なライブパフォーマンス映像とともに解禁された。今後は、レーベルの歴史を称える作品のリリースに加え、その未来を切り拓く新作も予定されている。

「Persis」のライブ映像は、2001年7月29日にフジロックのホワイトステージで披露された幻のパフォーマンス。「Caught Between」は、同年6月16日にポルトガルのポルトにある歴史的な劇場・コンサートホール、コリセオ・ド・ポルトで演奏され、ツアーの初日公演としてライブで初披露された。

Brian Eno / J. Peter Schwalm - ‘Persis’ (Live)
YouTube https://youtu.be/Fxjon777wXI
配信リンク https://brian-eno.lnk.to/opal-records

Brian Eno - ‘Caught Between’ (Live)
YouTube https://youtu.be/4TgMsWzMLUw
配信リンク https://brian-eno.lnk.to/opal-records

〈Opal Records〉は、従来のレーベルとは一線を画す存在だった。1988年から1991年までの短い活動期間に、ブライアン・イーノをはじめ、ロジャー・イーノ、ハロルド・バッド、ララージ、ジャヴァン・ガスパリヤン、ヒューゴ・ラーゴ、ズヴーキ・ムー、ダニエル・ラノワ、ジョン・ハッセル、ジョン・ケイルらの作品をリリース。アンビエントやジェネラティブ・ミュージック、そしてジャンルの境界を越える音楽が後に発展していく流れを形づくったアーティストたちが〈Opal Records〉から作品を発表した。1991年、イーノは自身の制作活動に専念するためレーベルを休止。〈Opal Records〉のカタログは〈All Saints Records〉へと引き継がれた。

1988年、ブライアン・イーノは〈Opal Records〉について次のように語っていた。

〈Opal Records〉のアーティストたちに共通するものは何か、と聞かれると、簡単な答えを見つけるのは難しい。あえて言うなら、彼らは互いに似ているのではなく、それぞれが独自であり、現代音楽のさまざまなメインストリームからも距離を置いている存在だ。つまり、アウトサイダーのためのレーベルなのだ。そう言うと、彼らは永遠に日の目を見ない存在だと思われるかもしれない。しかし、ポピュラー音楽は常に、ビートルズのような中心からも、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのような周縁からも、その力と豊かさを得てきた。そして時には状況が一変し、かつて周縁にあったものが、いつの間にか中心に非常に近い場所へと移っていることもある。 - Brian Eno (1988)

2026年の今、その最後の言葉は何度も歴史の中で証明されてきた。〈Opal Records〉でイーノが先駆者となったアンビエントやジェネラティブ・ミュージックは、今や音楽文化の中心に位置している。ムードや集中をテーマにしたプレイリスト、アンビエントを広く取り入れたライフスタイルやスリープカルチャー、さらには生成音楽やAI音楽をめぐる現在の議論に至るまで、その影響は広範囲に及んでいる。イーノ自身は、こうした領域にすでに1970年代半ばから取り組んでいた。

〈Opal Records〉は1991年以降、新たなアーティストと契約することはなかったが、レーベルそのものが消滅したわけではない。レコード・ストア・デイ限定作品やアプリ、さまざまな実験的プロジェクトを断続的に発表してきた。今回リイシューされる2作品はいずれも当初から〈Opal Records〉の作品であり、オリジナル発売時には他レーベルにライセンスされていた。『Another Day on Earth』は2005年に〈Hannibal Records〉からイギリスおよびヨーロッパで発売され、『Drawn From Life』は2001年に〈Virgin Records〉からリリースされた。その後、両作品の権利は〈Opal Records〉へ戻り、それ以来長らく流通されていなかった。

『Drawn From Life』は、ハロルド・バッドやダニエル・ラノワ、ジョン・ハッセルらの作品に象徴される、〈Opal Records〉初期のコラボレーションを重視した創作姿勢を受け継ぐ作品。一方、『Another Day on Earth』は、10年以上にわたるアンビエント作品やプロデュース活動を経て、イーノが再び歌の世界へ戻ったアルバム。この2作品は〈Opal Records〉が常に掲げてきた幅広い音楽性を示している。

●ANOTHER DAY ON EARTH

壮大で広がりのあるコーラス……記憶の奥深くへと忍び込みながら、一方で囁くような親密さの瞬間もある。★★★★★ - The Observer (2005)
イーノの宇宙をぐっと広げる傑作。
数十年ぶりとなる、歌を軸にしたソロ・アルバムは、絶えず動き続ける"Another Green World”のような別世界から生まれたものだ。彼が自分の故郷と呼ぶ惑星地球へ帰ってしまうまで、私たちはただ彼が生み出すアンビエント・ポップの珠玉を聴こう。 - SPIN (2005)
息を呑むようなメロディと、パッセンジャーズ時代を思わせる完璧なプロダクションによって、イーノの最高傑作群に自然と並び立つ。『Another Green World』にも通じる、幽玄なサウンドスケープを生み出している。 - Filter (2005)

2005年の『Another Day on Earth』は、当時、『Nerve Net』(1992年)以来となるブライアン・イーノの本格的なソング・アルバムであり、現在も彼の代表的なソロ作品の一つとして高く評価されている。若きジョン・ホプキンスをはじめ、長年のコラボレーターであるネル・キャッチポール、J・ペーター・シュヴァルム、レオ・アブラハムズらが参加。歌詞は、オランダの小説家ミッシェル・フェイバーと、アメリカの発明家ダニー・ヒリスとの共作である。「And Then So Clear」「Caught Between」「Bottomliners」「Bonebomb」などの楽曲は、イーノが滅多に行っていないライブでも演奏するほどファンに人気の高い楽曲であり、そのうちのいくつかは、2021年のロジャー・イーノとのアテネのユネスコ世界遺産アクロポリス公演、2010年のブライトンフェスティバルで行われたアイスブレーカーとの共演、2023年のイーノ史上初のソロライブ・コンサート・シリーズ『Ships』でも披露された。

●DRAWN FROM LIFE

マイルス・デイヴィスの“大聖堂のような音響空間”を思わせる質感……濃密な香煙のような空気感の中に、音の光点がきらめく。 - The Wire (2001)
日々の暮らしのリズムを讃える、豊かで、驚くほど情景を喚起する音のタペストリー 。
4.5/5 - Rolling Stone (2004)
感覚をやさしく癒やす、まさに極上の“ヘッド・ミュージック”。横になって、くつろいで――あなたは今、“イーノ・ゴールド”にチューニングしている。 - Uncut (2001)

2001年にリリースされた『Drawn From Life』は、ブライアン・イーノとJ・ペーター・シュヴァルムによるレアなアンビエント・インストゥルメンタル・プロジェクトである。2人はイーノの長年の友人ロルフ・エンゲルを通じて知り合い、1998年にホルガー・シューカイと一緒にドイツのボンで伝説的な即興ライヴを披露した。また、2000年にイーノとシュヴァルムは、夢枕獏の小説を原作とした岡野玲子の漫画作品『陰陽師』を音楽的に解釈したアルバム『Music for Onmyoji』を日本のみでリリースした。『Drawn From Life』にはホルガー・シューカイ、ローリー・アンダーソン、ネル・キャッチポール、レオ・アブラハムズらが参加し、2001年にポルト、ランサローテ、そしてフジロック・フェスティバルでのヘッドライナー出演を含むツアーも行われた。本作以来、イーノとシュヴァルムは、ジョン・タトゥーロとデボラ・カーラ・アンガーが出演したニコラス・ウィンディング・レフン監督(『ドライヴ』『ブロンソン』)の初期作品『Fear X』(2003年)のサウンドトラックも作曲した。

〈Opal Records〉の再始動を記念して再発される『Another Day on Earth』(2005)と『Drawn From Life』(2001)は、CD、LP、デジタル配信で世界同時リリース。国内盤CDには解説書が封入。LPは通常盤に加え、日本限定カラー・ヴァイナルを発売。さらに、日本語帯と解説書が付属する日本限定カラー・ヴァイナルも発売される。なお、『Another Day on Earth』の国内盤CDと日本語帯付き日本限定カラー・ヴァイナルには、歌詞対訳も封入される。また、両タイトルのすべてのフォーマットの初回生産盤には、今回リイシューされる2作品をつなぐ、イーノ本人による最新エッセイを特典として封入。※特典エッセイは両タイトル共通となります。

label : BEAT RECORDS / Opal Records
artist : Brian Eno
title : Another Day on Earth
release:2026.10.16
https://linktr.ee/brianeno_lifeonearth
Tracklist
01. This
02. And Then So Clear
03. A Long Way Down
04. Going Unconscious
05. Caught Between
06. Passing Over
07. How Many Worlds
08. Bottomliners
09. Just Another Day
10. Under
11. Bone Bomb
12. The Demon of The Mines


CD


日本限定盤LP
(トランスルーセント・グレー)


輸入盤LP

label : BEAT RECORDS / Opal Records
artist : Brian Eno / J. Peter Schwalm
title : Drawn From Life
release:2026.10.16
https://linktr.ee/brianeno_lifeonearth
Tracklist
01. From This Moment
02. Persis
03. Like Pictures Part #1
04. Like Pictures Part #2
05. Night Traffic
06. Rising Dust
07. Intenser
08. More Dust
09 Bloom
10. Two Voices
11. Bloom (Instrumental)


CD


日本限定盤LP
(トランスルーセント・イエロー)


輸入盤LP

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