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Mori Wa Ikiteiru

Mori Wa Ikiteiru

──森は生きているのアルバム2枚が新たなミックスでリイシュー

Sep 03,2026 UP

 2010年代東京のインディ・シーンが生み落とした至宝のひとつ、森は生きている。彼らが残した2枚のアルバムがこの秋リイシューされることになった。蘇るファースト『森は生きている』(2013)とセカンド『グッド・ナイト』(2014)は、メンバーだった岡田拓郎の手により新たにミックスしなおされ、格段に音質が向上しているようだ。発売は11月18日、CDとLPの2形態。いまドリーミーな音楽が時代の音となっているのだとしたら、それとつうじる部分ももった森は生きているの復刻はまさに機を得たり。注目しましょう。

10年代東京インディーシーンにおいて比類なき存在感を示したバンド、"森は生きている"の2枚のアルバム『森は生きている』と『グッド・ナイト』がメンバー自らによる新たなミックスで蘇る!

森は生きているとともに過ごしていたあの頃は、それはもう毎日が刺激的でなりませんでした。うまくいかないことも少なくなかったですが、きっと励ましの意味を込めてなのでしょう、「10年後には大きな存在になっているよ」などと、周囲からしばしば声を掛けられたのを記憶しています。

今、こうやって新装版が再発されるというのは、ひょっとすると、彼等の存在が早くも「歴史」の戸棚に属そうとしているということなのかもしれません。けれど、A&Rディレクターを務めた自分にとっては、この二作に刻まれた音は、いつまで経っても「過去」へと押し込まれてしまうことを拒んでいるように響きます。なぜなら、これらの作品自体が、はじめから悠大な過去の時間を内に含み込み、遠い遠い空間への想像力に浸されていたからだと思うのです。改めて今回の新ミックス版で聴き直してみて、これほどまでにみずみずしく芳醇で、なおかつ謎めいていて、「音楽だけ」を(困難なことだとわかりながらも)追い求めようとした作品というのは、本当に稀だと感じます。こういう作品に関われたということ、また、彼等のような音楽家と知り合うことができたことは、誇張ではなく、自分にとって最も大切な財産であり続けています。

「10年後には大きな存在になっているよ」――どうなのでしょう、少なくとも私にとっては、時間を重ねるごとにより「大きな存在」になっていっているのは間違いありません。初めて聴かれるという方も、久々に聴かれるという方も、ぜひじっくりと楽しんでください。

柴崎祐二(評論家)

"森は生きている" は、フォークやサイケデリア、ジャズ、チェンバー・ポップなど多彩な音楽性を独自の感覚で融合させ、日本語による繊細なソングライティングと豊かなアンサンブルで高い評価を得たバンドで、活動期間は短かったものの2010年代の東京インディーシーンにおいて唯一無二の存在感を示し、そして残された2枚のアルバム『森は生きている』(2013)と『グッド・ナイト』(2014)は現在も多くのリスナーから支持されている作品である。

2015年のバンド解散後、メンバーは個々の活動を行う中、中心人物であった岡田拓郎はソロ活動に加えプロデューサー、アレンジャー、ミックス・エンジニアとして数多くの作品に携わりながら独自の音響表現を追求し続けており、今回のニュー・ミックス制作にあたりその経験を経た現在の視点から、録音当時の空気感や演奏の魅力をそのままに、より立体的で奥行きのある音像へとアップデートしている。

10年以上の時を経て実現した今回の再発は、"森は生きている" というバンドの音楽を現在のリスナーへとつなぐ道標となり、当時から作品を知るリスナーはもちろん、初めてこのサウンドに触れる世代にもその瑞々しい音楽は新鮮な響きをもって届くだろう。

[森は生きている]
2012年、リーダーの岡田拓郎を中心に東京で活動を開始。カントリー、ソフトロック、スワンプロック、アンビエント、モンド、トロピカル、ジャズ、ブルース、アフロ、クラシック、現代音楽etc…、数々の音楽遺産を深く咀嚼した有機的且つ先鋭的なプロダクションと卓越した演奏、そして仄かに文学の匂いが薫る歌詞世界で話題となり、同年末に発表した1st CD-R「日々の泡沫」は、自主制作盤にもかかわらず各レコード店にて軒並みソールドアウトを記録している。2013年にはP-VINEより1stアルバム『森は生きている』を発表、東京のインディーシーンを代表する作品として注目を集めリリースツアーも盛況のうちに終える。その後もさまざまなイベントやフェスへ出演するなど活発な活動を繰り広げる中、2014年3月にはバンド初となるワンマン公演を東京渋谷WWWにて開催、同年11月には2ndアルバム『グッド・ナイト』をリリースし1stアルバムからさらに深化したサウンドとプロダクションで高い評価を得ている。2015年10月解散。


1stアルバム
森は生きている / 森は生きている
mori wa ikiteiru / mori wa ikiteiru

Release:2026.11.18
CD ¥2,500+税
LP ¥5,000+税 *帯付き

[Track List]
1.昼下がりの夢
2.雨上がりの通り
3.回想電車
4.光の蠱惑
5.断片
6.ロンド
7.日傘の蔭
8.帰り道
9.日々の泡沫
LP SIDE A:M1-M5 / SIDE B:M6-M9

Mixing engineer: 岡田拓郎
Mastering engineer: 葛西敏彦

*Pre-order
https://p-vine.lnk.to/6E7JiD


②
森は生きている / グッド・ナイト
mori wa ikiteiru / good night

Release:2026.11.18
CD ¥2,500+税
LP ¥5,000+税 *帯付き

[Track List]
1.プレリュード
2.影の問答
3.磨硝子
4.風の仕業
5.痕跡地図
6.気まぐれな朝
7.煙夜の夢(夜が固まる前)
8.青磁色の空
9.グッド・ナイト
LP SIDE A:M1-M6 / SIDE B:M7-M9

Mixing engineer: 岡田拓郎
Mastering engineer: Dave Coley

*Pre-order
https://p-vine.lnk.to/fYp5zF

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