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WXAXRXP Sessions - ele-king

 きゃああっ。──失礼、あまりの驚きと喜びに声を漏らしてしまいました。ここしばらく続々と〈Warp〉30周年をめぐる動きが活発化していっていますが、新たなお知らせです。なななななんと、30周年を記念した特別12”シリーズ『WXAXRXP Sessions』の発売が決定しました! 往年の「Peel Session」を彷彿させるタイトルにもあらわれていますが、これがまたとてつもなくそそられるラインナップなのです。さて、腰を抜かす準備はいいですか? 参加しているのは……エイフェックスビビオボーズ・オブ・カナダフライング・ロータスケリー・モーラン、LFO(!!)、マウント・キンビーOPNプラッドシーフィールの10組です。詳細は下記をご確認いただきたいですが、すべて貴重な音源ばかりでめまいがします……なお、この秋開催される《WXAXRXP DJS》の会場では同シリーズが先行販売され、10作すべてを収納した限定ボックスセットも売られるとのこと。デザインもめちゃんこクールです。また、今回の発表にあわせBOCのレア音源“XYZ”も公開されています。テープの逆再生音とシューゲイジィなギターが織り成す、なんとも夢幻的なノスタルジア……間違いなくBOCですね。〈Warp〉30周年、アツすぎんよ!

[9月24日追記]
 本日、11月15日発売予定の『WXAXRXP Session』からビビオの“Lovers Carvings”が公開されました。ちょうど10年前、2009年の『Ambivalence Avenue』に収録されていた名曲の新ヴァージョンです。中盤、ヴォーカルが入ってくるところで鳥肌が立ってしまいました。ずるい、このアレンジはずるいって……(Apple Music / Spotify)。なお同時に、ビビオが最新作『Ribbons』収録の3曲を新たに演奏しなおしたセッション映像も公開されています(YouTube)。

[10月10日追記]
 BOCとビビオに続き、今度はマウント・キンビーの音源が公開されました。2017年の『Love What Survives』に収録されていた曲の新ヴァージョンで、6月のオンライン・フェスで放送された音源です。このセッションはステレオラブのアンディ・ラムゼイのスタジオで録音され、ミカチューも参加したとのこと。

[10月23日追記]
 続々と解禁が増えてきました。今回はシーフィールです。曲名は“Rough For Radio”。1994年、彼らがジョン・ピールの番組『Peel Session』に出演したときに録音されたものだそう。貴重!

[11月11日追記]
 一気に大盤振る舞いです。去る先週末、まもなくリリースとなる『WXAXRXP Sessions』から、10曲入りのサンプラーが配信されました。これまでに公開された3曲に加え、LFO、エイフェックス・ツイン、フライング・ロータス、OPN などのレア音源が解禁されています。発売は11月15日。試聴は下記リンクをご参照ください。なお、〈Warp〉30周年を特集した『別冊ele-king』最新号の情報はこちらから。

WXAXRXP Sessions Sampler
Apple Music: https://apple.co/2oXapD5
Spotify: https://spoti.fi/2WRTkHp

〈WARP RECORDS〉30周年記念作品
『WXAXRXP SESSIONS』発売決定!

Aphex Twin / Bibio / Boards of Canada / Flying Lotus /
Kelly Moran / LFO / Mount Kimbie / Oneohtrix Point Never /
Plaid / Seefeel

ボーズ・オブ・カナダの超貴重音源“XYZ”が公開!

先鋭的アーティストを数多く輩出し、クリエイティブかつ衝撃的なMVやアートワークの分野においても、音楽史に計り知れない功績を刻み続け、ついに今年30周年を迎えた〈WARP RECORDS〉。その偉大なる歴史を祝した30周年記念12"作品シリーズ『WXAXRXP SESSIONS』発売決定! 合わせてこれまで当時の放送でしか聴くことのできなかったボーズ・オブ・カナダの超貴重音源“XYZ”が今回公開された。

Boards Of Canada • ‘XYZ’
https://youtu.be/JZYnw3GBAlU

『WXAXRXP (ワープサーティー)』をキーワードに、様々なイベントが行われている2019年。いよいよ来週に迫ったフライング・ロータスの3Dライブ公演を皮切りに、10月30日よりスタートする!!!(チック・チック・チック)ツアー、それに続くバトルスのツアーに加え、スクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオが一堂に会するスペシャルDJツアー『WXAXRXP DJS (ワープサーティーディージェイズ)』の開催も発表され、盛り上がりを見せている。

今回発表された『WXAXRXP Sessions』は、BBCの伝説的DJ、ジョン・ピールの番組『Peel sessions』で放送されたスタジオ・セッション音源や、30周年特別企画の一つとして〈WARP〉が「NTS Radio」とコラボレートし、実に100時間以上に渡って貴重な音源をオンエアするという前代未聞のオンライン音楽フェス『WXAXRXP』で放送された貴重な音源などを収録した12"作品シリーズとなっている。

Aphex Twin
Peel Session 2

放送:1995.4.10
エイフェックス・ツインが披露した2つのラジオ・セッションのうちの1つ。すべてが当時のオリジナル音源で、披露された全音源がそのまま収録されている。アナログ盤でリリースされるのは今回が初めて。

Bibio
WXAXRXP Session

放送:2019.6.21
ビビオが、ブレイクのきっかけとなったアルバム『Ambivalence Avenue』に収録された3曲と、2016年の『A Mineral Love』収録の1曲を、ミニマルで美しいアコースティック・スタイルで再表現した4曲を収録。『WXAXRXP x NTS』の放送用にレコーディングされたもの。

Boards of Canada
Peel Session

放送:1998.7.21
ボーズ・オブ・カナダによる唯一のラジオ・セッションが、オリジナルの放送以来初めて完全版で収録。これまで当時の放送でしか聴くことのできなかった貴重な音源“XYZ”が今回公開された。
https://youtu.be/JZYnw3GBAlU

Flying Lotus Presents INFINITY “Infinitum”
Maida Vale Session

放送:2010.8.19
フライング・ロータスの出世作『Cosmogramma』リリース当時、『Maida Vale Session』にて披露されたライブ・セッション音源。サンダーキャット、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、そして従兄弟のラヴィ・コルトレーンらによる生演奏。ここ以外では聴くことのできない楽曲“Golden Axe”が収録されている。

Kelly Moran
WXAXRXP Session

放送:- / - / -
今回の『WXAXRXP Sessions』用にレコーディングされ、唯一過去放送もされていない超貴重音源。

LFO
Peel Session

放送:1990.10.20
デビュー・シングルを〈WARP〉からリリース直後に『Peel Session』に出演した際のパフォーマンスで、長年入手困難かつ、ここでしか聴くことのできない音源を収録。

Mount Kimbie
WXAXRXP Session

放送:2019.6.21
『WXAXRXP x NTS』企画で初披露されたパフォーマンスで、マウント・キンビーがライブを重ねる中で、どのように楽曲を進化させていくのかがわかるセッション音源。ミカ・レヴィもゲスト参加している。

Oneohtrix Point Never
KCRW Session

放送:2018.10.23
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(OPN)率いるバンド、Myriad Ensembleが『KCRW session』で披露したスタジオ・セッションから4曲を収録。OPN以外のメンバーは、ケリー・モーラン、イーライ・ケスラー、アーロン・デヴィッド・ロス。

Plaid
Peel Session 2

放送:1999.5.8
プラッドが『Peel Session』に出演した際に披露したパフォーマンスを収録。『Rest Proof Clockwork』リリース当時のオリジナル音源で、ライブで高い人気を誇る“Elide”も含まれる。

Seefeel
Peel Session

放送:1994.5.27
アルバム『Succour』リリース当時に『Peel Session』で披露されたセッション音源。ここ以外では聴くことのできない“Rough For Radio”と“Phazemaze”も収録。

なお11月に東京、京都、大阪で開催されるスペシャルDJツアー『WXAXRXP DJS』の会場では、一般発売に先駆け、『WXAXRXP Sessions』が先行発売され、全作品を収納した超限定ボックスセットも販売予定。

WARP30周年 WxAxRxP 特設サイトオープン!
〈WARP〉の30周年を記念した特設サイトが公開中! これまで国内ではオンライン販売されてこなかったエイフェックス・ツインのレアグッズや、大竹伸朗によるデザインTシャツを含む30周年記念グッズなどが好評販売中。その偉大なる歴史を祝し、アーティストや著名人など識者たちがそれぞれのテーマで〈WARP〉楽曲をセレクトした“MY WXAXRXP”プレイリスト企画がスタート!
WWW.BEATINK.COM/WXAXRXP/

!!! - WALLOP JAPAN TOUR -
前売りチケット絶賛販売中!

東京公演:2019年11月1日(金) O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 ¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
主催:SHIBUYA TELEVISION
INFO:BEATINK 03-5768-1277 / www.beatink.com

京都公演:2019年10月30日(水) METRO
OPEN 19:00 / START 20:00
前売 ¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:METRO 075-752-2787 / info@metro.ne.jp / www.metro.ne.jp

大阪公演:2019年10月31日(木) LIVE HOUSE ANIMA
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 ¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 / smash-jpn.com

[チケット詳細]

label: WARP RECORDS/BEAT RECORDS
artist: !!!
title: Wallop
release: 2019.08.30 FRI ON SALE

国内盤CD BRC-608 ¥2,200+tax
国内盤特典:ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

[ご購入はこちら]

BATTLES - JAPAN TOUR 2019 -
SUPPORT ACT: TBC

前売 ¥6,800 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可

東京公演:2019年11月4日(月・祝日) GARDEN HALL
OPEN 17:00 / START 18:00
主催:SHIBUYA TELEVISION
INFO:BEATINK 03-5768-1277

大阪公演:2019年11月5日(火) UMEDA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 / smash-jpn.com

名古屋公演:2019年11月6日(水) NAGOYA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:BEATINK 03-5768-1277

[チケット詳細]

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: BATTLES
title: Juice B Crypts
release date: 2019.10.11 FRI ON SALE
日本先行リリース!

国内盤CD BRC-613 ¥2,200+tax
国内盤CD+Tシャツ BRC-613T ¥5,500+tax
ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

輸入盤CD WARPCD301 ¥OPEN
輸入盤2LP カラー盤 WARPLP301X ¥OPEN
輸入盤2LP WARPLP301 ¥OPEN

[ご予約はこちら]


タイトル:
WXAXRXP DJS
ワープサーティーディージェイズ

出演:
SQUAREPUSHER (DJ Set), ONEOHTRIX POINT NEVER (DJ Set), BIBIO (DJ Set) and more

その他コンテンツ:
WXAXRXP POP-UP STORE, 30 YEAR VISUAL HISTORY OF WARP and more

東京
公演日:2019年11月1日(金)
会場:O-EAST / DUO

京都
公演日:2019年11月2日(土)
会場:CLUB METRO

大阪
公演日:2019年11月3日(日)
会場:SUNHALL

OPEN / START:23:00
料金:前売¥5,500(税込)
※20歳未満入場不可。入場時にIDチェック有り。写真付き身分証をご持参ください。

[チケット発売]

イープラス最速先行:
東京 [抽選] 9/17 (火) 正午12:00 〜 9/22 (日) 18:00
京都 [先着] 9/17 (火) 正午12:00 〜 9/22 (日) 18:00
大阪 [先着] 9/18 (水) 正午12:00 〜 9/22 (日) 18:00

一般発売:9/28 (土)〜
イープラス、ローソンチケット、チケットぴあ、BEATINK、iFLYER 他

Nkisi - ele-king

 チーノ・アモービエンジェル・ホらとともに〈NON〉の設立に関わったことで広くその存在が知られるようになった新世代テクノ・プロデューサーのキシ。その後〈MW〉や〈Arcola〉といった気鋭のレーベルから着実にリリースを重ね、ついに今年待望のファースト・アルバム『7 Directions』をリー・ギャンブルの〈UIQ〉から送り出したUKアンダーグランドの希望の星が、来る9月20日、ついにこの列島の地を踏む。その初来日を祝し、これまでの彼女の経歴に迫ったインタヴューをお届けしよう。

コンゴ民主共和国出身で、ベルギーで育ったそうですが、コンゴで過ごしたのは何歳くらいまでなのですか?

キシ(Nkisi、以下N):私はコンゴのキンシャサで生まれて赤ちゃんのときにベルギーに引っ越した。その後ルーヴェンに落ち着いて、そこで幼少時代を過ごしました。

どのような幼少期を送っていたのでしょう?

N:よく独りでいる子で、子どものころはよくいじめられていた。自分みたいな境遇の子たちは周りにそんなにいなかったから、ほとんど音楽に逃避していて、あまり目立たないようにしていた。

音楽に興味を持つようになったのはいつから? きっかけは?

N:音楽に興味を持ったのはとても若いときで、親が社交的だったからよくハウス・パーティをやっていて、コンゴのルンバ、ズーク、ドンボロ(Ndombolo)で一晩中踊っていたのをよく覚えている。それがきっかけでコンゴのギターのリフにのめり込んでいった。

とくに影響を受けたアーティストや作品を教えてください。

N:私の音楽のテイストはつねに人生のあらゆる場所で並行して進んでいて、それは感情的であってスピリチュアルであって、コンゴの偉大なギタリストのフランコにとても影響を受けてるし、オウテカの『Amber』は人生を変える瞬間だった。J・ディラ、スラム・ヴィレッジ、エリカ・バドゥにハマった時期もあるし、スリー・6・マフィア、ギャングスタ・ブー、ロード・インファマスを出している〈Hypnotize Minds〉もそうだし、Liza 'N' Eliaz、(ジョーンズ&スティーヴンソンの)「The First Rebirth」、(ブルー・アルファベットの)「CyberTrance」を出していた初期の〈Bonzai Records〉や、あと〈Thunderdome〉も。とくに『Thunderdome』の「I」と「II」のコンピレーションが好きで、パトリック・カーリー(Patrick Curley)を紹介してもらったのも人生の変わるひとつのポイントだった。あとは最近だと the Future、Gabber Modus Operandi、〈Nyege Nyege〉、Kilbourne、House of Kenzo、ツアーで出会ったアーティストからたくさんの希望と刺戟を受けてる。

ロンドンへ移った理由は?

N:ロンドンへ引っ越した理由は、その歴史とエナジーに惹かれたところかな。初めて来たときになんでもできるような自由を感じて、自分にとって音楽をやるのに居心地のいい唯一の場所だと思ってる。もう7年経つけど、そのサイクルもそろそろ終わりを感じていて、次の場所を見ているところ。

2014年にハンブルクの〈Doomcore Records〉からリリースされた『16』が、最初に世に出たあなたの作品という認識で合っていますか?

N:そう。〈Doomcore Records〉からデビューしてる。レジェンドのロウ・エントロピー(Low Entropy)がやってるハンブルクのレーベルです。

翌年には同レーベルから『21』も発表していますが、ドゥームコア/ハードコア・テクノに興味を持つようになったきっかけは?

N:私はいつもダークなヴァイブスとメランコリックなエモーションに惹かれるから、ドゥームコアがまさにそれね!

あなたの音楽には、90年代前半のジェフ・ミルズのハード・ミニマルを想起させる部分があります。彼の音楽には触れていましたか?

N:ジェフ・ミルズの作品は大好きだし、敬愛している。リズムを操るモンスターだと思う!

ウェイトレスでアンビエント的なシンセの使い方は、やはりデトロイト・テクノ由来なのでしょうか?

N:どうかな。これまでいろんなものを聴いてきたすべての音楽のハイブリッドなものから生まれていると思うけど。

2015年には〈NON〉が始動します。あなたはその共同設立者のひとりですが、チーノ・アモービやエンジェル・ホとはどのように知り合ったのでしょう?

N:チーノ・アモービには2014年の終わりに出会って、《Endless》ってパーティで一緒にプレイした。その流れでエンジェル・ホをすぐに紹介された。

〈NON〉をはじめた動機や意図、野心を教えてください。

N:〈NON〉はパーソナルなアンビションというよりコレクティヴなヴィジョンで、そのとき音楽や世界に感じていた変化を求めるヴィジョンがあって、私たちのような存在に世界や業界が期待するものを拒否することを示したパワフルなものだったと思う。

2016~2017年の『DJ KITOKO VOL.1』『DJ KITOYO VOL.2』にはどのようなコンセプトがあったのでしょう?

N:DJ Kitoko のプロジェクトは自分が音楽を作りはじめたときのオマージュで、より自由なプロジェクトとでもいうのか、とくに何かあるって感じでもない。

2017年には〈Rush Hour〉傘下の〈MW〉からEP「Kill」をリリース、昨年は〈Warp〉傘下の〈Arcola〉から「The Dark Orchestra」をリリースしています。それはどういう経緯で?

N:「Kill」はこれまでつくってきたトラックのコレクション的なもので、「The Dark Orchestra」はよりライヴ・セットからできあがった感じ。

そして今年はリー・ギャンブルの〈UIQ〉からアルバム『7 Directions』をリリースしています。これはどういう経緯で? 彼とはどのように出会ったのでしょう?

N:リー・ギャンブルは共通の友だち経由で知り合った。私のNTSのショウを聴いてくれたのがきっかけで、そのときちょうどつくっていたものがそのまま『7 Directions』のリリースになりました。

それらをリリースしていく過程で徐々に名が知られるようになっていったと思いますが、この5年ほどであなたの音楽活動をとりまく状況にはどのような変化がありましたか?

N:とても変わった。みんな自分の音楽を楽しんでくれてるし、音楽にたいしてもよりスピリチュアルでいられるし、音楽を信じている私にとってそうなることは最高で、ほかにやることもないしね! 最近はみんなダンス・フロアで速くて暗いものを求めてるからそれも最高!

DJをするときにもっとも心がけていることは?

N:つねにダンス・フロアをリズミックなトランスに持っていくことに集中してるし、同じ心臓の鼓動を一緒に感じていたい。

Nkisi(キシ)来日情報

未来へ向かう熱狂のアジア&アフロ・フューチャリズム! ハードに燃え盛る中国地下の先鋭 Tzusing とコンゴ生まれ、ベルギー・ハードコア/ガバ育ちのアフリカン・レイヴなロンドンの新鋭 Nkisi (UIQ)、同じくロンドンのゴス・ダンスホール等で話題となったディストピアン・ラッパー/シンガー GAIKA (WARP)、日本のアヴァンギャルドから己の身体をテクノロジーによって音や光に拡張する現代美術家/ホーメイ歌手 Fuyuki Yamakawa をゲストに迎え、ローカルから WWWβ のコア・メンバー Yousuke Yukimatsu、Mars89、Mari Sakurai、speedy lee genesis が一同に揃い、世界各地で沸き起こる “第3の力” をテーマとした WWW のシリーズ・パーティ《Local World》のアニヴァーサリーとして開催。

WWW & WWW X Anniversaries
Local X5 World - Third Force -
2019/09/20 fri at WWW X

OPEN / START 24:00
Early Bird ¥1,800 / ADV ¥2,300@RA | DOOR ¥3,000 | U23 ¥2,000

Tzusing [Shanghai / Taipei]
Nkisi [UIQ / Arcola / London] - LIVE
GAIKA [WARP / London] - LIVE
Fuyuki Yamakawa - LIVE
Yousuke Yukimatsu [TRNS-]
Mars89 [南蛮渡来]
Mari Sakurai [KRUE]
speedy lee genesis [Neoplasia]

※ You must be 20 or over with Photo ID to enter.

Bon Iver - ele-king

 これは嬉しいお知らせです。先日待望のニュー・アルバムを発売したばかりのボン・イヴェールが、4年ぶりに来日公演をおこないます! 少し先ですが、年が明けた2020年の1月21日(火)と22日(水)の2日にわたり、Zepp東京にて開催。前作『22, A Million』を出したときは来日がなかっただけに、今回新作が出たあとに観られるのは僥倖。見逃せません。

奇跡の初来日から4年……
ボン・イヴェール第1章を締めくくる来日公演が決定!

米国ウィスコンシン出身のシンガー・ソング・ライター、ジャスティン・ヴァーノンによるプロジェクト、「ボン・イヴェール」の来日公演が決定しました。2008年のデビュー・アルバム「For Emma, Forever Ago」を発表して以降、これまで3枚のアルバムをリリース。2ndアルバム『Bon Iver』は全米チャート2位/全英チャート4位を記録、また第54回グラミー(2012年)最優秀新人賞・最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞の2冠を達成するなど10年代のオルタナティブシーンを代表する最重要アーティストとなりました。

2016年2月に初来日公演を開催し東京公演がソールドアウト。先日発表された新作『i, i(アイ、アイ)』でひとつのサイクルを締めくくったボン・イヴェールが4年ぶりに日本に帰ってきます。10年代を代表するアーティストの新たなディケイドの始まりにふさわしい公演をお見逃しなく!

アーティスト:
ボン・イヴェール / Bon Iver

公演概要:
2020年1月21日 (火)・22日(水)Zepp東京
OPEN 18:00 / START 19:00
2階・指定席:¥9,600(別途1ドリンク代)
1階・スタンディング:¥8,600(別途1ドリンク代)

お問合せ:info@livenation.co.jp

※価格は全て税込み
※未就学児(6歳未満)入場不可

企画・制作・招聘: Live Nation Japan
協力: Big Nothing
公演リンク: www.livenation.co.jp/artist/bon-iver-tickets

BON IVER “ i, i ”

2019年を象徴する1枚。前作『22, A Million』から3年、現行のミュージック・シーンを牽引し、更新し続けるボン・イヴェール、待望のニューアルバムがリリース。

2019.8.28 ON SALE[日本先行発売]

■アーティスト:BON IVER(ボン・イヴェール)
■タイトル:i, i(アイ、アイ)
■品番:JAG350JCD
■定価:¥2,400+税
■その他:
 ①日本盤特殊仕様:日本オリジナル・アートワーク、ワイドケース、36Pブックレット(全ぺージ、ニス・コーティング)、投げ込み解説
 ②Laura Barton(ローラ・バートン)による解説、歌詞/対訳(中村明美)付
 ③日本先行発売(海外:2019年8月30日)
■発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
■収録曲目:
 01. Yi
 02. iMi
 03. We
 04. Holyfields
 05. Hey, Ma
 06. U (Man Like)
 07. Naeem
 08. Jelmore
 09. Faith
 10. Marion
 11. Salem
 12. Sh'Diah
 13. RABi

vol. 119:玄人インディ・ロック界の王子たち - ele-king

 ディアハンターとダーティ・プロジェクターズ、ブラッドフォード・コックスとデイヴ・ロングストレス、どちらも20年弱の経歴を誇る玄人インディ・ロック界の王子である。メンバーチャンジや音楽変化を経て、去年の夏、ダーティ・プロジェクターズは『Lamp Lit Prose』、この夏ディアハンターは、『Why Hasn’t Everything Already Disappeared?』をリリースした。どちらもよりマイルド路線だが、ストラグルしている不安定な「いま」を感じさせる作品だった。
 その2組が、7/17のロスアンジェルスから9/13のボストンまで(8月はお休み)、北アメリカ・ダブル・ヘッドラインツアーをしている。NYは9/10の1日から9/11が加わって2日間になった。1日目はディアハンターがオープン、2日目はダーティー・プロジェクターズがオープン。2018年からメンバーが一新したダーティ・プロジェクターズには、アヴァルナのフェリシアがバックコーラスで参加している。

 ダーティ・プロジェクターズは見逃してしまったが、ニュー・アルバムからの曲と、 “Impregnable Question”や“Socialites”などの定番曲を披露したということで、新曲では3人の女性ヴォーカルが際立っていたという。バルコニーで、フェリシアに会ったが、彼女はアロハシャツをタックインし、ビビッドなオレンジタータンチェックのパンツというアウトフィット。長身の彼女にとても似合っていた。「スタイリストに返さないとダメなのよね」と言っていた。

 ディアハンターは、安定の6ピース。真っ赤な革靴と黒のウインドブレーカー、バンダナ、シャツのブラッドフォード。“Cover me (slowly)”でスタート。最新アルバムからの曲と“Desire lines (Lockett!)”、“Revival”、“Take Care”などの古い定番曲をミックスした王道セット。会場のウェブスターホールにブラッドフォードはとても思い入れがあるらしかった。今夜ニューヨーカーにとって大きな意味のある9/11にプレイするのも何かの縁で、その日ブラッドフォードはとにかくダウンタウンを歩き回ったそうだ。

 今回は、ステージ・マネジャーとして、エミリオという男性がいた。とても働き者で、ブラッドフォードのマイクコードやマイクスタンドを直したり、ベースの音が出なかったらすぐにケーブルの繋ぎを確認したり、ギターのチューニングをしたり、ギターやベースを渡したり、最後はヴィオラで数曲参加していた。そんな彼は、ダーティ・プロジェクターズのマネージャーの旦那さんでもあった。

 NYは2日ともソールドアウトで、バルコニーから見ているとシンガロングがよく見える。あらためて、の2組の人気の強さを感じた。

Laraaji - ele-king

 もう二度とチャンスはないだろうと思っていた。それがまさかの再来日ツアー、決定である。しかも今回は、彼がブライアン・イーノと一緒につくりあげた出世作『Ambient 3: Day Of Radiance』のセットを本邦初披露とのことで、またも見逃すわけにはいかない公演になりそうだ。ゲスト陣もかなり豪華で、11/3 の静岡にはカルロス・ニーニョとサム・ゲンデルが、11/4 の東京には Takao と、まもなく発売される『和レアリック・ディスクガイド』にも参加した Chee Shimizu が、11/9 の大阪には ENITOKWA が、そして 11/10 の岡山には YoshimiO和泉希洋志のデュオが出演する。いやこれ、全部観に行きたいぞ……。
 なおララージの経歴についてはこちらを、彼が昨年来日したときのインタヴューはこちらを。

Aphex Twin - ele-king

 速攻で完売になったという。9月14日にロンドンで開催される《Red Bull Music Festival》への出演を控えるエイフェックスだけれど(彼がロンドンでライヴをするのは10年ぶりだそう)、なんとその模様が急遽ライヴ配信されることになった。例によって Weirdcore が頑張るようだ。日本時間では9月15日(日)の午前6時からスタート。早起きすべきか、いやむしろ夜更かしすべきか、じつに悩ましい時間帯ではあるが、リピート放送はないとのことなので、これは絶対に見逃せない(ちなみにリチャードの前にはカテリーナ・バルビエリと Nihiloxica が、彼の後にはアフロドイチェが出演する模様。そっちも配信しておくれ~)。

Aphex Twin
エイフェックス・ツインの即完プレミアショー、ライブ配信決定!
リピート放送なし! リアルタイムのライブ配信でしか観ることのできない最新A/Vライブはまさに必見!

今年設立30周年を迎えた〈WARP RECORDS〉の代表的アーティスト、エイフェックス・ツインの最新A/V(オーディオヴィジュアル)ライブセットが日本時間の9月15日(日)午前6:00からライヴ配信することが急遽決定した。会場は、今ロンドンで最も注目を浴びている、元印刷工場をリノベーションした巨大クラブ「Printworks」で、エイフェックス・ツインがロンドンのクラブでライブを披露するのは実に10年振りとなる。

今回のA/Vライブは、長年彼のヴィジュアルエフェクトを担当している Weirdcore が300枚以上のLEDパネルとレーザーを駆使して、この夜のためだけにフルカスタムした特別仕様のステージになるとのこと。

Red Bull Music によるライブ配信は、10台以上の定点カメラと観客の中を動き回るカメラを会場内に配置。視聴者にその場にいるような没入感を与え、エイフェックス・ツインのパフォーマンスを余す事なく楽しむことができる。

本公演は、現在ロンドンで行われているレッドブルの都市型フェス「Red Bull Music Festival」のフィナーレイベントで、チケットは発売後10分で即完。チケット争奪戦となったプレミアショーを Red Bull Music のチャンネルを通じて、世界中のファンに同時体験してもらうための取り組みとなっている。

リピート放送なし、リアルタイムのライブ配信でしか観ることのできない貴重な機会をお見逃しなく!

━━━━━━━━━━━━━━
ライブ配信詳細
━━━━━━━━━━━━━━
名 称:
RED BULL MUSIC FESTIVAL LONDON
APHEX TWIN LIVE STREAM

日 時:
日本時間 9月15日(日)午前6:00

視聴方法:
https://youtu.be/CQI3m8gefQk

オフィシャルサイト:
redbull.com/aphextwin

レッドブル・ミュージック・フェスティバルとは?
20年以上にわたって革新的な音楽フェスティバルやワークショップなどを行なってきたレッドブルの都市型音楽フェス「Red Bull Music Festival」。2017年の東京初開催を皮切りに、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、サンパウロ、トロント、イスタンブールなど現在では世界各都市に広がりをみせています。
https://twitter.com/redbullmusicjp

なお、エイフェックス・ツインなど先鋭的アーティストを輩出してきた〈WARP RECORDS〉の30周年を記念し、スクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオが一堂に会するスペシャルDJツアー『WXAXRXP DJS (ワープサーティーディージェイズ)』が、2019年11月に東京・京都・大阪で開催決定! 詳細は特設サイトをチェック!
https://www.beatink.com/user_data/wxaxrxp.php


タイトル:
WXAXRXP DJS
ワープサーティーディージェイズ

出演:
SQUAREPUSHER (DJ Set), ONEOHTRIX POINT NEVER (DJ Set), BIBIO (DJ Set) and more

その他コンテンツ:
WXAXRXP POP-UP STORE, 30 YEAR VISUAL HISTORY OF WARP and more

東京
公演日:2019年11月1日(金)
会場:O-EAST / DUO

京都
公演日:2019年11月2日(土)
会場:CLUB METRO

大阪
公演日:2019年11月3日(日)
会場:SUNHALL

OPEN/START:23:00
料金:前売¥5,500 (税込)
※20歳未満入場不可。入場時にIDチェック有り。写真付き身分証をご持参ください。

[チケット発売]
先行発売:
主催者WEB先行 9/14 (土) 0時~
BEATINK (e-ticket) https://beatink.zaiko.io/_buy/1kVr:Rx:ac436

9/17 (火) ~
イープラス最速先行:9/17 (火) 正午12:00 ~ 9/22 (日) 18:00

一般発売:9/28 (土)~
イープラス、ローソンチケット、チケットぴあ、BEATINK、iFLYER 他

WARP30周年 WxAxRxP 特設サイトオープン!
音楽史に計り知れない功績を刻み続ける偉大なる音楽レーベル〈WARP〉の30周年を記念した特設サイトが公開中! これまで国内ではオンライン販売されてこなかったエイフェックス・ツインのレアグッズや、大竹伸朗によるデザインTシャツを含む30周年記念グッズなどが好評販売中。完売のアイテムも出始めているため、この機会をぜひお見逃しなく!
https://www.beatink.com/user_data/wxaxrxp.php

interview with (Sandy) Alex G - ele-king

 ベッドルームにいるあなたはいまも混乱しているだろうか。もしそうならば、いま聴いてほしいのが(サンディー)・アレックス・Gの音楽だ。ここには何か、いまだ解決していない、ある純粋なエモーションの混沌が生々しく立ち現れているからだ。

 フィラデルフィア育ちのアレックス・ジアンナスコーリは、10代のころから bandcamp に多数の音源を発表している。エリオット・スミス直系のフラジャイルな弾き語りと、いくつかのハチャメチャなエレクトロニカのようなトラック。それは本当にベッドルームから繋がっていたもので、ジアンナスコーリはそうやって世界との回路を繋いでいく。
 そうしているうちに彼の繊細な歌たちは〈Domino〉に見出され、さらにはフランク・オーシャンにも発見されることとなる。カントリー的な意匠を大きく取り入れた『Rocket』(2017)でその評価を確実に高めると、歌い手、作曲家として熱い注目を集めつつ現代に至っている。エレキング読者のなかには、OPN による“Babylon”のアコースティック・ヴァージョンで歌っていた若者だと言えばピンとくるひとが多いかもしれない。

 もはや9作めとなる『House Of Sugar』には、様々な感触の音が詰まっている。オーヴァーダビングした音の重なりから「いつの日か 僕はあなたから離れよう/今日じゃなくて」とビターなメロディの繰り返しが聴こえてくる“Walk Away”、カントリー風のギターが爪弾かれる“Hope”、どこかジョン・ブライオンを彷彿させる室内楽風の“Southern Sky”、といったように。驚かされるのは中盤だ。2分台の曲がズラッと並び、声のエフェクト、サイケデリックなエレクトロニカ、スペース・ロック、大仰なオーケストラなど……が、次々に現れては消え去っていく。その震える声や管弦楽風のアレンジにスフィアン・スティーヴンスを思わせる瞬間もあるが、アレックス・Gの音楽はもっとまとまりがなく、解決しない感情の昂ぶり、あるいは憂鬱を、ところ構わず撒き散らしていくようだ。
 90年代ギター・ロック最良のメランコリーを遠景で眺めるような“In My Arms”、やはりエリオット・スミスが降りてくるかのように切ない“Cow”、かと思えば驚くほど甘い調べを持った“Crime”や“SugarHouse”……。それらはいまらしくジャンルが融解した歌だと言えるのかもしれないが、ベッドルーム・ミュージックと言えなくなった現在も、アレックス・Gの音楽は彼自身の内側からダイレクトに生まれているように感じられる。それはこんなにも複雑に、壊れそうに、ときおりしなやかに鳴っている。

僕が「シュガー」や「ソルト」といった言葉をよく使いがちなのは、それらの言葉が示唆に富んだ言葉だから。そのふたつは普遍的な意味を持っているし、世界中の誰もがその言葉から何かを連想できる。味覚的なものというより、誘惑に近いものの象徴かな。

新作『House Of Sugar』、ブレイクスルーとなった前作『Rocket』からさらにあなたの個性が深まった素晴らしい作品だと感じました。 ただ今回ははじめてのインタヴューなので、基本的なことからいくつか訊かせてください。
 ペンシルヴェニアのフィラデルフィアで育ったとのことですが、あなたから見てフィラデルフィアはどんな街で、あなたのパーソナリティにどのような影響を与えましたか?

アレックス・ジアンナスコーリ(Alex Giannascoli、以下AG):すごくいい街だよ。僕はツアーで訪れる以外はほかの街に行ったことがないから比べようがないけど、フィラデルフィアはすごく住みやすい。パーソナリティにはどう影響しているかわからないけど、フィラデルフィアには僕が10代のころからDIYやパンクのミュージック・シーンが存在していた。それがあったから僕が音楽にハマったというのはあると思うね。周りが皆そういうシーンにいたし、音楽に近づきやすい環境だったから。

4歳ごろから音楽をはじめたそうですが、そのなかでも、あなたが音楽をよりシリアスに捉えるようになったきっかけとなったミュージシャンや音楽はありますか?

AG:その4歳の情報ってウィキペディアじゃない(笑)? あれは、誰かが勝手に書いたデマ(笑)。音楽ははじめたのは14、15歳のとき。音楽にものすごく興味のある姉と、音楽の才能のある兄がいたから、家にはたくさん楽器があって、それを弾いてみたりしているうちにハマっていったんだ。周りにバンドをやっている友だちもたくさんいたし、そのグループの一員になりたかったんだよね。モデスト・マウスレディオヘッドは大好きで、よく聴いてコピーしていたよ。

すいません、ウィキペディアの情報を鵜呑みにしたらダメですね! 音楽以外のアート――文学、映画、美術といったもので強い影響を受けたものはありますか?

AG:映画、本、あらゆるものから影響を受けているから、何かをピックアップすることはできないな。最近だと、『アナイアレイション』(註:アレックス・ガーランドによるSF映画。Netflix で視聴可)っていう映画をみたんだけど、エイリアンが出てくる作品で、音楽がめちゃくちゃクールでヴィジュアルが素晴らしかったんだ。今回のアルバムは、そこに影響を受けている。オルタナティヴ系のものなら何でも影響されていたね。昔の僕は、ほかとは違う何か変わったものが好きな自分がクールだと思っていたし(笑)。

あなたは10代の間、つまり『Trick』(2012)まで、多くの作品を bandcamp を中心に発表しています。いまから振り返って、それほどの原動力は何だったと思いますか?

AG:ただ、気づかれるということが好きだったんだと思う。とくに意識的だったわけではなくて、自由時間にひたすら音楽を作って、それをひとが評価してくれること、ひとがそれをリスペクトしてくれることに無意識にハマっていたんじゃないかな。

当時のあなたの音楽はエリオット・スミスと比較されることが多いと思いますが、それはあなたにとってフェアなことですか? 実際、彼の音楽から影響を受けることはあったのでしょうか。

AG:エリオット・スミス! さっき音楽をシリアスに捉えるようなきっかけになったミュージシャンは? っていう質問のときに答えるのを忘れていたよ。彼の作品は若いときに散々聴いていた。インターネットで昔は彼も自分自身でレコーディングをしていたと読んだから、自分も彼みたいにレコーディングしようと思って彼の作品をたくさん聴いていたんだ。彼みたいにレコーディングしたければ、それが不可能なことではないとわかっていたからね。

通訳:そのなかでも、おもにどのような点で影響を受けたと思いますか?

AG:ヴォーカルやギターをダブル・トラックしていたと読んだから、僕も同じことをしていた。プロっぽくレコーディングすることよりも、彼に近づこうとしていたね。彼のテクニックを自分のレコーディングに取り入れたかったから、それをコピーしていたよ。

ほかに10代のころ影響を受けたソングライターはいますか?

AG:10代のころは、ふたつのまったく異なるタイプの音楽を作っていた。ヴォーカルの入った音楽と、超エクスペリメンタルなぶつ切りサウンド。後者のほうでは、エイフェックス・ツインにかなり影響を受けていた。彼みたいなめちゃくちゃ変な実験的サウンドを作るのが好きだったんだ。

ほかにあなたの音楽がよく比較されるのは、ペイヴメントやあなたとツアーも回ったビルト・トゥ・スピルといった90年代のインディ・ロック・バンドです。彼らと精神的に共感する部分はありますか?

AG:じつは、比べられる前は彼らの存在も知らなかったんだよね。だからわからない。自意識を持って音楽を作るという哲学は共通しているかもしれないけど。気取らずに素直なギターが好きという部分は同じかもしれない。

彼ら(90年代のインディ・ロック勢)の「ローファイ」という価値観についてはどうでしょう? あなたの音楽からは、荒さや未完成な部分を意図的に残すことで生々しさが感じられるので、何か通じるところがあるのではないかと思ったのですが。

AG:僕はあまりローファイには拘っていない。昔は好きだったけど、それはちゃんとした機材へのアクセスがなかったから。でもいまはちゃんとしたスタジオでいろいろな機材を使える機会がある。僕は、機会があるならそういうものを取り入れたい派だね。

パッと見るとわかりやすい感じなんだけど、見れば見るほど新たな面が見えてくる。一見アニメっぽくておバカっぽいんだけど、じつは深い。僕の音楽も同じで、シンプルそうで捻りがある。

あなたを有名にしたのは何と言ってもフランク・オーシャンの『Blonde』『Endless』への参加です。彼とのコラボレーションが実現したことに対してあなたはかつてその驚きを語っていますが、ただ、あなたのアングルではあなたの音楽とフランクの音楽のどのような部分が共鳴したのだと思いますか?

AG:わからない(笑)。あれは彼のアイデアで、彼の作品。僕はただ彼が流してくれた曲に合わせてギターを乗せただけだから(笑)。

前作『Rocket』ではとくに、カントリーの要素が見られました。あなたはルシンダ・ウィリアムスを好きなソングライターのひとりとして挙げているそうですが、カントリーというアメリカ的な音楽のどういったところに魅力を感じるのでしょうか?

AG:カントリーは、聴く作品すべてに内容がある。ほかのジャンルでは曲の内容が曖昧なものも多いけど、カントリーはそれが明確で、しっかりとしたコンテンツがある。サウンドだけではなく、曲に存在するキャラクターも加わるから、パフォーマンスがすごく濃いものになるのがカントリーの魅力だと思うね。

では『House Of Sugar』について訊きたいのですが、曲はいまも基本的にギターの弾き語りをベースにして作曲するのでしょうか?

AG:そう。ギターではじめることが多いよ。それかキーボード。

そのなかで、曲の音色はどのように決めていくのでしょうか? というのも、『House Of Sugar』でわたしがもっとも驚かされたのが、曲ごとの音のテクスチャーのヴァラエティの豊かさです。シンプルな弾き語りもあれば、室内楽のアレンジ、エレクトロニカもあり、声に極端にエフェクトがかけられたものもある。その曲に合った音の質感を決めるのは直感的なものなのか、それとも試行錯誤の末にたどり着くものなのか、どうなのでしょうか。

AG:自然の流れでできあがるんだ。ギターではじまり、メロディが決まってくると曲の基本の形ができあがる。それができあがってから数週間、ときには1ヶ月くらいいろいろ試していくうちにそれが進化して厚くなっていくんだ。「進化」という言葉が合っていると思う。

たとえば“Sugar”は壮大なオーケストラのアレンジとエフェクト・ヴォイスが重なる、アルバムでも異色の楽曲です。このトラックがアルバムにおいて果たしている役割は何でしょう?

AG:たしかに、アルバムのほかの曲とはちょっと違うよね。今回のアルバムは、前のアルバムと繋がったサウンドではじまり、中盤にいくにつれどんどんそれと離れていき、最後のトラックでまた地に足がつく、といった流れになっている。“Sugar”は、アルバムの中でもいちばんこれまでのサウンドとかけ離れた曲なんだ。

『Beach Music』には“Salt”という曲がありましたが、今回のアルバムでは、アルバム・タイトル『House Of Sugar』、曲としては“Sugar”や“Sugar House”、ほかにも“Taking”で砂糖(Sugar)が多く登場しますよね。あなたの音楽において、あるいは本作において、砂糖は何を象徴しているのでしょうか? 言い換えれば、「甘さ」はあなたの音楽において、なにかとても重要な要素に感じます。

AG:曲によって何を象徴するかは違うけど、僕が「シュガー」や「ソルト」といった言葉をよく使いがちなのは、それらの言葉が示唆に富んだ言葉だからだと思う。そのふたつは普遍的な意味を持っているし、世界中の誰もがその言葉から何かを連想できる。だからさ。味覚的なものというより、誘惑に近いものの象徴かな。

歌詞では多くで人間関係における複雑なエモーションや痛みが表現されているようですが、フィクションと詩が混ざり合ったような抽象度の高いものとなっています。直接的に感情を表すのではなく、比喩的な言葉づかいやアウトプットをするのはなぜですか?

AG:せっかく好きな言葉を使って自由に表現する機会があるんだから、それだったら自分が創り出したい世界を創り出したいと思う。でも毎回ではないよ。ときにはそのまま率直にストーリーを語る方がいいと思う。でも同時に、思いっきりエンターテイメントにしてもいいなと思うときもあるんだ。僕の歌詞は、僕の音楽と同じで進化する。だから、もっと直接的に仕上がるときもあれば、数週間から1ヶ月かけて広がっていくものもあるんだ。

たとえば、“In My Arms”の「良い音楽を聴くと悪い事がしたくなるんだ(good music makes me wanna do bad things)」というフレーズが非常に印象的ですが、ここでの「悪いこと」とは何を指しているのでしょうか?

AG:ははは(笑)。友だちといっしょに車に乗っていたときに、トゥルー・ウィドウ(True Widow)っていう友だちのバンドの曲をかけていたんだけど、「聴くと悪いことがしたくなる曲だぞ」って言いながら彼がその曲をプレイしはじめたのがおかしかったから、それを引用したんだ(笑)。

通訳:たとえばどんな悪いこと? 最近何か悪いことはしましたか(笑)?

AG:もしもしていたとしても、ここで言うわけないだろ(笑)?

そういったこととも関係しているかもしれませんが、あなたの音楽のエモーションは、あなたの世代――いまの若い世代をリプレゼントしていると感じることはありますか?

AG:それはわからない。自分自身をリプリゼントしているということしか確信は持てないな。それは、聴いているひとが決めることだと思う。

“Southern Sky”のミュージック・ヴィデオのイラストやこれまでの作品を担当してきたエリオット・ベックについて紹介してください。彼の作品のどういったところがあなたの音楽と共鳴するのでしょうか?

AG:彼は5年来の友人で、カズン・ブライアン(Cousin Brian)というバンドにいたんだけど、昔そのバンドといっしょにプレイしたことがあって、それで出会ったんだ。彼は素晴らしいヴィジュアル・アーティストでもあって、僕はヴィジュアル・アーティストとしての彼をすごくリスペクトしている。彼のアイデアはいつも新鮮で素晴らしい。彼のアートの魅力は、パッと見るとわかりやすい感じなんだけど、見れば見るほど新たな面が見えてくるところ。一見アニメっぽくておバカっぽいんだけど、じつは深い。僕の音楽も同じで、シンプルそうで捻りがある。そこが共通点だと思うね。

すでに多作なあなたですが、あなたにとって『House Of Sugar』がこれまでの作品ともっとも異なるのはどういうところでしょうか?

AG:つまらない答えだとはわかっているけど、いちばんの違いはサウンドのクオリティ。これまでのレコードではすべて同じマイクを使っていた。USBで直接コンピューターに使うタイプのやつ。でも今回は、インターフェイスにつなげるマイクを使ったんだ。今回のレコードでは機材がアップグレードされている。そこがいちばんの違いだね。もう前のマイクには戻れない(笑)。

通訳:ありがとうございました!

AG:ありがとう。いまのところ予定はないけど、日本でショウができることを願っているよ。

Squarepusher, Oneohtrix Point Never & Bibio - ele-king

 ついに来た! 設立30周年を迎える〈Warp〉のアニヴァーサリー・イヴェント《WXAXRXP DJS》が開催決定! スクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオの3組が一堂に会する。すごい! 同3組は11月1日~3日にかけて東京・京都・大阪をツアー、DJセットを披露する予定。いやあ、これはかなり胸が熱くなるぜ……しかもその直前にはチック・チック・チックの来日が、その直後にはバトルズの来日が控えているので、えーっと、つまり、10月30日から11月6日までの8日間、誰かしら〈Warp〉のアクトが列島のどこかで公演をおこなっているという状況だ(さらに、その約1ヶ月前の9月26日にはフライング・ロータスも来日する)。これはもう祭りと呼んで構わないだろう。みんなで盛大に〈Warp〉30周年を祝おうではないか。

 10/30 (水) !!! [LIVE] @京都
 10/31 (木) !!! [LIVE] @大阪
 11/01 (金) !!! [LIVE] @東京
 11/01 (金) Squarepusher / OPN / Bibio [DJS] @東京
 11/02 (土) Squarepusher / OPN / Bibio [DJS] @京都
 11/03 (日) Squarepusher / OPN / Bibio [DJS] @大阪
 11/04 (月祝) Battles [LIVE] @東京
 11/05 (火) Battles [LIVE] @大阪
 11/06 (水) Battles [LIVE] @名古屋

[10月29日追記]
 本日、《WXAXRXP DJS》の全出演者とタイムテーブルが発表されました。詳細は下記をチェック!

■11.1 TOKYO
Squarepusher / Oneohtrix Point Never / Bibio
agraph / Seiho / 真鍋大度 / Licaxxx

■11.2 KYOTO
Squarepusher / Oneohtrix Point Never / Bibio
原 摩利彦 / Ken'ichi Itoi

■11.3 OSAKA
Squarepusher / Oneohtrix Point Never / Bibio
原 摩利彦 / D.J.Fulltono



[10月31日追記]
 なんと! 開催直前になって新たな情報が届けられた。いよいよ明日スタートとなる《WXAXRXP DJS》の東京公演にて、エイフェックス・ツインの最新ライヴ映像が世界初公開される! 9月20日にマンチェスターでおこなわれたライヴの映像で、昨年“T69 Collapse”のMVを手がけた Weirdcore がわざわざ今回のイベントのために制作、90分以上にもおよぶ作品になっているとのこと。上映は会場1階の DUO にて。いやはや、なんとも贅沢な一夜になりそうだ。

〈WARP RECORDS〉30周年!
"ワープサーティー" の全貌が明らかに!
スクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオが日本に集結し、3都市を巡るスペシャルパーティー開催決定!
スペシャルDJセット、ポップアップストア、映像作品上映などなど、偉大なる歴史をセレブレート!



先鋭的アーティストを数多く輩出し、クリエイティブかつ衝撃的なMVやアートワークの分野においても、音楽史に計り知れない功績を刻み続け、今年30周年を迎えた〈WARP RECORDS〉。その偉大なる歴史を祝し、スクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオが一堂に会するスペシャルDJツアー『WXAXRXP DJS (ワープサーティーディージェイズ)』を東京~京都~大阪で開催決定!

『WXAXRXP (ワープサーティー)』をキーワードに、様々なイベントが行われている2019年。6月には、東京、大阪、 京都の3都市でポップアップストアが開催され、本国では「NTS Radio」とコラボレートしたオンライン音楽フェスも行われた。今回開催が決定した『WXAXRXP DJS (ワープサーティーディージェイズ)』は、同じくレーベルの主要アーティストであり、いずれも待望の最新作をひっさげて来日するフライング・ロータス、!!!(チック・チック・チック)、バトルスの単独来日公演に続くもので、『WXAXRXP (ワープサーティー)』シリーズの集大成となる。

本イベントではスクエアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、ビビオが集結し、スペシャルDJセットを披露する他、限定作品やグッズが買えるポップアップストア、30年にわたるレーベルの歴史を彩る映像作品の上映なども予定されており、まさに〈WARP RECORDS〉の祝祭!

これにより、10月30日よりスタートする!!!(チック・チック・チック)ツアー、それに続くバトルスのツアーと合わせ、全9公演が8日間に渡って、東京、名古屋、京都、大阪の4都市を駆け巡ることとなる。完売必至。チケットの確保はお早めに!

なお、フライング・ロータス公演/!!!(チック・チック・チック)ツアー/バトルスツアー/『WXAXRXP DJS』ツアーより2公演以上にご参加の方を対象に、各会場のポップアップストアにてお買い上げの合計金額からプライスオフとなるクーポンプレゼントキャンペーンも実施!

■2公演 ⇨ 10% OFF!
■3公演 ⇨ 20% OFF!
■4公演以上 ⇨ 30% OFF!

詳しくは、CD・レコードショップ、ライブハウス、クラブなどで配布される『WXAXRXP』フライヤーおよび冊子、WXAXRXP特設サイトをチェック!


タイトル:
WXAXRXP DJS
ワープサーティーディージェイズ

出演:
SQUAREPUSHER (DJ Set),
ONEOHTRIX POINT NEVER (DJ Set),
BIBIO (DJ Set)

and more

その他コンテンツ:
WXAXRXP POP-UP STORE,
30 YEAR VISUAL HISTORY OF WARP

and more

東京
公演日:2019年11月1日(金)
会場:O-EAST / DUO

京都
公演日:2019年11月2日(土)
会場:CLUB METRO

大阪
公演日:2019年11月3日(日)
会場:SUNHALL

OPEN / START:23:00
料金:前売¥5,500 (税込)
※20歳未満入場不可。入場時にIDチェック有り。写真付き身分証をご持参ください。

[チケット発売]
先行発売:
主催者WEB先行 9/14 (土) 0時~
BEATINK (e-ticket) https://beatink.zaiko.io/_buy/1kVr:Rx:ac436

9/17 (火) ~
イープラス最速先行:9/17 (火) 正午12:00 ~ 9/22 (日) 18:00

一般発売:9/28 (土) ~
イープラス、ローソンチケット、チケットぴあ、BEATINK、iFLYER 他

WARP30周年 WxAxRxP 特設サイトオープン!

音楽史に計り知れない功績を刻み続ける偉大なる音楽レーベル〈WARP〉の30周年を記念した特設サイトが公開中! これまで国内ではオンライン販売されてこなかったエイフェックス・ツインのレアグッズや、大竹伸朗によるデザインTシャツを含む30周年記念グッズなどが好評販売中。完売のアイテムも出始めているため、この機会をぜひお見逃しなく!

https://www.beatink.com/user_data/wxaxrxp.php

!!! - WALLOP JAPAN TOUR -
前売りチケット絶賛販売中!

東京公演:2019年11月1日(金) O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
主催:SHIBUYA TELEVISION
INFO:BEATINK 03-5768-1277 / www.beatink.com

京都公演:2019年10月30日(水) METRO
OPEN 19:00 / START 20:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:METRO 075-752-2787 / info@metro.ne.jp / www.metro.ne.jp

大阪公演:2019年10月31日(木) LIVE HOUSE ANIMA
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 / smash-jpn.com

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: !!!
title: Wallop
release: 2019.08.30 FRI ON SALE

国内盤CD BRC-608 ¥2,200+tax
国内盤特典:ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

BATTLES - JAPAN TOUR 2019 -
SUPPORT ACT: TBC

前売¥6,800(税込/別途1ドリンク代/スタンディング)
※未就学児童入場不可

東京公演:2019年11月4日(月・祝日)
GARDEN HALL

OPEN 17:00 / START 18:00
主催:SHIBUYA TELEVISION
INFO:BEATINK 03-5768-1277

大阪公演:2019年11月5 日(火)
UMEDA CLUB QUATTRO

OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 / smash-jpn.com

名古屋公演:2019年11月6日(水)
NAGOYA CLUB QUATTRO

OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:BEATINK 03-5768-1277

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: BATTLES
title: Juice B Crypts
release date: 2019.10.11 FRI ON SALE
日本先行リリース!

国内盤CD BRC-613 ¥2,200+tax
国内盤CD+Tシャツ BRC-613T ¥5,500+tax
ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

輸入盤CD WARPCD301 ¥OPEN
輸入盤2LP カラー盤 WARPLP301X ¥OPEN
輸入盤2LP WARPLP301 ¥OPEN

FKA Twigs - ele-king

 先日、来るべき新作にニコラス・ジャーが参加しているとの情報をお届けしたばかりですが、ついに正式な発表がありました。FKA・トゥイッグス、5年ぶりのニュー・アルバム『Magdalene』、10月25日リリース決定です。「イヨ~~~ッ!」という「和」な叫びからはじまる新曲“Holy Terrain”のMVも公開されました。例のフューチャーをフィーチャーした曲ですね。長らく待たされただけに、どんなアルバムに仕上がっているのか、ひじょうに楽しみです。

FKAツイッグスが5年ぶりにリリースする待望の最新アルバム『MAGDALENE』から新曲“holy terrain ft. Future”のMVを公開。

胸が張り裂けるような悲痛がここまであらゆるものに影響してくるなんて考えたことなかったわ。

私がこれまでいつも愛してきたように、たくさんの慰めを見つけてきたように、私自身を身体で表現することができなかった。

そこまで私の身体が動かなくなってしまうなんて思ってもみなかったの。

私はいつも出来る限りベストでいることを私なりに追求していたけれど、今回ばかりは出来なかったわ。これまで頼ってきた全ての歩みを突き崩さなくてはならなかった。

私が最も醜くて混乱していて壊れてしまっている時に、このアルバムを作っている過程は初めて、そして最も本当の意味で、私に思いやりの心を見つけさせてくれた。自分に厳しくすることはやめたの。その時に“Magdalene”に希望を見つけたわ。彼女に永遠の感謝を込めて。

──FKA twigs, September 2019

英国グロスタシャー出身でジャマイカとスペインにルーツを持つシンガー・ソングライターのFKAツイッグスは、英マーキュリー賞やブリット・アワードにもノミネートされた衝撃のデビューアルバム『LP1』の発表から5年ぶりとなる待望の2ndアルバム『MAGDALENE』から新曲“holy terrain ft. Future”のMVを公開した。最新アルバムは10月25日に〈Young Turks〉からリリースされる。

FKA twigs - holy terrain ft. Future
https://youtu.be/WEJRyBWpuvA

新曲“holy terrain ft. Future”には米ヒップホップ界を牽引するアトランタ発のラッパー、フューチャーが参加。昨夜のアルバム発表に合わせてMV公開のカウントダウンが開始され、話題となっていた。同曲のプロデュースにはFKAツイッグス本人だけでなく、スクリレックスやテイラー・スウィフトなどを手掛けるジャック・アントノフも参加している。

最新アルバム『MAGDALENE』は、FKAツイッグスの心が張り裂けるような辛い体験や子宮の腫瘍を取り除く手術をするという経験によって彼女が自信を喪失していた時期に生み出されたという。アルバムに収録されている“Mary Magdalene”にも歌われているように、同アルバムのサウンドには心と身体の再生に向かっている彼女の姿が映し出されている。デビュー・アルバム『LP1』と同様に『MAGDALENE』は、FKAツイッグス自身が制作/プロデュースを手掛けている。また、エレクトロニック・ミュージック界を代表するプロデューサーのニコラス・ジャーら多数の著名アーティストが、コラボレーターとして名を連ねている。

待望の2ndアルバム『MAGDALENE』は、10月25日(金)にリリース決定。国内盤CDには、歌詞対訳と解説書、そしてボーナストラック1曲とオリジナルステッカー1枚が封入される。また、数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売も決定している。現在 iTunes Store でアルバムを予約すると、既に公開されている“cellophane”と本日公開された“holy terrain ft. Future”がいち早くダウンロードできる。

FKA twigs BIO
ファッション・アイコンとしても頭角を表し、音楽とファッション、アート、テクノロジーを繋いで“未来から来たR&B”とも表現されるFKAツイッグスは、2012年にセルフ・リリースEP『EP1』を発表。2013年にはザ・エックス・エックスやカマシ・ワシントンらを擁するロンドンの先鋭レーベル〈Young Turks〉から『EP2』をリリースし、米音楽メディア Pitchfork などのメディアから絶賛されたほか、英BBCの Sound of 2014 にも選出された。その後デビュー・アルバム『LP1』を2014年に発表し、同年の英マーキュリー賞やブリット・アワードにもノミネートされた。2015年には初来日を果たしフジロックにも出演している。FKAツイッグスは4月、シングル「cellophane」を公開、世界各地で突如巨大ポスターが登場し話題となった。MVでは数カ月も訓練を重ねたというポールダンスを披露するなど話題となっていた。

FKA twigs - cellophane
https://www.youtube.com/watch?v=YkLjqFpBh84

label: Young Turks / Beat Records
artist: FKA twigs
title: MAGDALENE
release date: 2019/10/25 FRI ON SALE

国内盤CD YT191CDJP2 ¥2,200+tax
ボーナストラック追加収録/ステッカー/歌詞/解説封入


封入ステッカー


CD+Tシャツセット

国内盤CD+Tシャツセット TBA : 価格など詳細は後日発表

TRACKLISTING
01. thousand eyes
02. home with you
03. sad day
04. holy terrain ft. Future
05. mary magdalene
06. fallen alien
07. mirrored heart
08. daybed
09. cellophane
10. cellophane, Live at The Wallace Collection *Bonus Track for Japan

interview with For Tracy Hyde - ele-king

 前作『he(r)art』(2017年)から2年弱、For Tracy Hyde の新作が届けられた。New Young City――SUPERCAR の同名曲から取られたというタイトルのもと、変わらぬ大作志向とコンセプト志向はますます研ぎ澄まされ、夏bot のメロディメイカー(彼の Twitter のプロフィールには一言目にそう書かれている)としての才は、その繊細な旋律とは裏腹に大輪の花を咲かせている。

 『New Young City』にはふたつのトピックがある。ひとつは、ヴォーカリストの eureka がギターを持ち、ギタリストが3人並び立つようになったこと。これは結果的にバンドの音像を変え、作曲にまで影響を及ぼした。そしてもうひとつは、ふたつの曲で英語詞に挑戦したこと(“麦の海に沈む果実”では日本語詞と英語詞が両方歌われるので、実際は「ふたつ半」かもしれない)。

 拡大解釈されながら人口に膾炙した「日本語ロック論争」なるものから約50年。当初の事情はともかくとして、ミュージシャンやシンガーに話を聞けば聞くほど、日本語とロックやポップスの関係性についての問題意識というのは、まだまだアクチュアルなものであるように感じてならない。私が特に気になったこのトピックについては、アメリカ育ちゆえに日本語へのこだわりを持つ夏bot に少し深く聞いてみた。

 「ひとりでインタヴューを受けるのは初めてなんです」と語る夏bot との対話では、(ときに意地の悪い質問もしたかもしれないが) For Tracy Hyde のリアリズム、インターネットとの関わり、そして音楽文化や音楽そのものへの態度といった深いところにまで話が及んだ。それらを記録したこのテキストが For Tracy Hyde というバンドや『New Young City』という作品、夏bot という音楽家の姿、そのありかたを少しでも浮かび上がらせるものになっていればと思う。

もともと僕は根っからのアメリカ人だと思っていて。なので、日本人らしさや季節観、日本的な無常観は後天的に学習して身につけた部分があって。でも若手のインディ・バンドは英語で歌うのが当たり前で、日本語で歌うのはダサいという風潮すらあったり。僕が苦労して身に付けたものをそんなに易々と手放すなよ、みたいな意識があって。

For Tracy Hyde は毎回、映画的なコンセプトや映画のモティーフを使っていますよね。どうして映画というフォーマットをなぞったアルバムを作るんでしょう?

夏bot:深い理由があるようで、特にないというか……。コンセプト・アルバムを作るうえで「架空の映画のサウンドトラック」というのは、わりと月並みな手法ではあると思うんです。
 やっぱり僕は古典的なアルバム・リスナーなので、音楽をアルバム単位で、CDで通して聞くということにこだわりがあって。いまの時代はシングル単位で、(曲を)飛ばして聞くというのが主流になってきていると思うんですけど。ちゃんとCDで、アルバムを通して聞く意味がある作品を提示したいと思ったときに、「トータル性のあるコンセプト・アルバム」というのがフォーマットとしてはいちばん適しているのかなと考えていて。
 で、同じく最初から最後まで通しで見ないと意味がないものとして映画というものがあると思うんですよね。なので、消費のプロセスとして一致するものがあるというか。映画になぞらえてアルバムを作ることで「これは一枚通して、一度に聞いてほしい」という意思表示やストーリーの演出が明確にできるのかなと。
 それともうひとつは、このバンドが全国デビューしたタイミングで僕が好きだった人が、すごく映画を好きだったという理由もあります(笑)。その人を好きになったことをきっかけに、けっこう映画を見られるようになって。ちょうどそのとき大学院に通っていて――英文科にいたんですけど。でも、僕はもともと文学にまったく興味がなくて(笑)。

なんで大学院にまで通ったんですか(笑)?

夏bot:就職に失敗したから、逃げるように進んだんです(笑)。文学に興味ないし、苦痛だなあと思ったので、単位を稼ぐために映画の授業を取ったんです。それがだいたいさっき言ったタイミングで、めちゃくちゃ映画を見るようになったという。

なるほど。さっき「消費」って言葉を使ったのがおもしろいなと思って。夏bot さんは作品を消費する感覚があるんですか?

夏bot:いや、そういうわけではないんです。僕はもともと生まれてすぐアメリカに渡って、幼少期はそこで過ごした関係で、日本語は一言もしゃべれなかったんですよね。なのでいまでも習慣として、日本語と英語の両方で同時にものを考えるところがあって。
 いま、完全に英語の「consume」っていう単語が念頭にあって、それで日本語で「消費」って言ってしまったんだと思います。言われてみると、ちょっと不思議な感じがするな、自分でも(笑)。

細かいことを聞いてしまって失礼しました。このまま言語の話題にいくと、For Tracy Hyde はこれまで日本語詞にこだわっていました。それはどうしてなんですか?

夏bot:もともと僕は根っからのアメリカ人だと思っていて。大人になったら軍隊に入るつもりでいたぐらいなんです(笑)。なので、日本人らしさや季節観、日本的な無常観は後天的に学習して身につけた部分があって。
 でも現代の日本社会においては、そういった部分はおろそかにされがちというか。若手のインディ・バンドは英語で歌うのが当たり前で、日本語で歌うのはダサいという風潮すらあったり。メインストリームのポップスも、サビでいきなり英語になるとか――もともとそういったものにすごく抵抗があったんです。僕が苦労して身に付けたものをそんなに易々と手放すなよ、みたいな意識があって。
 あとは、日本的な情緒を表現するには日本語が言語としていちばん適しているという。僕は日本語の響きやニュアンスがすごく好きでもあるんです。なので、そういったことをトータルでひっくるめて日本語詞に対するこだわりがあるのかなと。

夏bot さんは日本語に対して「エイリアン」みたいな感覚がありますか? それとも、ご自身の一部としてある?

夏bot:はっきりどちらとも言い難いんですけど……。言語に限らずにいまでも自分は、多少はアウトサイダー的な感覚はあるのかなと思います。東京にずっと暮らしていて、この街並みは当たり前のものだと思うんですけど、いまだに夜景がきれいだなあと感動することがあったり。

前作『he(r)art』についてのインタヴューでもそうおっしゃっていましたね。

夏bot:ええ。だから、いまも日本の社会や風景を美化して見ている部分は少なからずあるんです。

異邦人のような感覚?

夏bot:多少はありますね。潜在(意識)レヴェルかもしれないんですけど。

それを踏まえてお聞きすると、新作では“Hope”と“Can Little Birds Remember?”の2曲で英語詞に挑んだことがトピックだと思うんです。これはどうしてなんですか?

夏bot:ここ数年、SNSを通じて世界各地に点在するファン層の存在を意識することがすごく多くって。WALK INTO SUNSET という日本語詞で活動しているインドネシアのバンドがいるんですけど、そのメンバーが一昨年の夏ぐらいに来日して遊ぶ機会があったんです。それを皮切りにして、インドネシアやシンガポールのインディ・バンドとつながるようになって。

今年の1月にツアーで共演した Sobs も?

夏bot:ええ。Sobs のレーベル・メイトの Cosmic Child とか Subsonic Eye とかとは一通り会いました。それで、自分たちの音楽が日本語詞のままで世界に根付いていっている感じがあって。
 それ以降、日本語詞でこれだけ浸透するんだったら、英語で歌うとどうなるのかなって気になりだしたというのはありますね。これでもし僕らの音楽がもっと海外に浸透して、いろいろなひとの人生の一部になっていったらすごく素敵だなあと。
 同時に、以前から日本のインディ・バンド全般について英語がぜんぜん正確ではないというのがすごく疑問で(笑)。文法も正しくないし、発音も明瞭じゃない。英語がうまい部類に入るバンドでも脚韻に対する意識がすごい甘かったり、英語のアクセントがメロディーのアクセントに合致していなかったり。
 なので、日本語にこだわりがあるイメージが強い自分たちが、ものすごくしっかりした英語の曲を出したら、それを日本のシーンがどう受け止めるかのかはちょっと検証してみたいなと。

その視点はおもしろいですね。韻って詩/詞の音楽的な要素なので。たしかに海外のポップ・ソングってがっつり韻を踏みますよね。夏bot さんは昔から歌詞の韻を気にしていたんですか? それとも英語圏のものをずっと聞いていたから?

夏bot:気にする気にしないというよりはもう、海外で育つと「そういうもんだよな」という(笑)。韻を踏んだ歌詞というものが当たり前すぎて、逆に英語の歌詞で韻を踏まないというのがぜんぜん考えられない。そのあたりが日本語と英語の作詞面での分断というか。
 日本は意味性重視で、響きにこだわらない部分が大きいと思います。そこに対して疑問があるとか、こうでなくてはいけないみたいな考えはぜんぜんないんです。実際、僕の日本語の歌詞はそんなに韻を意識して書いていないので。英語の詞は韻を踏まないといけないと感じているのと同じぐらい、日本語の詞は韻を踏まないのが当たり前だと受け止めているので、違和感はないんです。

「エイリアン」「異邦人」なんて勝手に言ってしまいましたけど、夏bot さんの話を聞いていると、どこか冷めた視点で客観的に日本の音楽を眺めているように感じます。そういう感覚はありますか?

夏bot:特別冷めた視点があるという意識はないんですけれど……。国外の音楽に対しても国内の音楽に対しても、同じぐらい俯瞰的に見ている部分は少なからずある気がします。
 もともと僕は渋谷系がすごく好きで。音楽そのものはもちろん、音楽に対する批評性というか、アティテュードの面でもすごく惹かれているんです。なので、当時のインタヴューが載っている雑誌を読み漁ったりしていた時期があるぐらいなんですけれど。彼らの根底には常に批評性や俯瞰的な視点があるので、無意識下にそれがかっこいいものとして刷り込まれているのかもしれません(笑)。
 一歩引いて客観的な視点から見てるからこそ、これは使う/使わないとか、選択肢が広がる気がして。逆に当事者意識が強すぎると、そういう冷静な判断って絶対にできない。なので、意識的に俯瞰しようとか、批評意識を持とうとかしているわけではないんですけれども、結果的にそれで得るアドバンテージは少なからずあるような気がしていますね。

100パーセント・リアルではないし、非常に美化されてもいるけれども、これは間違いなく現実だし、現実で起こりうることだという。そういう意識を持って歌詞を書いて、曲を作っています。

夏bot さんは元ネタをけっこう明かしますよね。それも渋谷系というルーツがあってこそなのかなと。「サンプリング感覚」というとまたちょっとちがうのかもしれませんが。

夏bot:「サンプリング感覚」は近いかもしれませんね。僕は Shortcake Collage Tape 名義でチルウェイヴのトラックメイカーをやっていた時期があって。図書館でシティ・ポップとか民族音楽とかのCDを適当に借りて、それを非圧縮音源として取り込んで、切り刻んで、エフェクトをかけて、みたいな遊びを延々とやってたんです。
 その頃は自分の iTunes のなかにある曲を片っ端から聞いて、この曲の何分何秒から何秒まではドラムがバラで鳴ってるとか、ここは雰囲気が素敵とか、そういったものを箇条書きでメモして、それをサンプリングするっていうのをやってたんです(笑)。

それはだいぶヤバいですね(笑)!

夏bot:なので、自分がかっこいいと思ったものを切り貼りして組み立てていくっていう感覚はその頃からあるんです。

For Tracy Hyde にもそういうアティテュードはある?

夏bot:そうですね。僕もそうだし、ベースの Mav にしてもそういう部分が少なからずありますね。

夏bot さんが最初に渋谷系に触れたのは?

夏bot:僕はもともとザ・ビーチ・ボーイズがすごく好きなんです。それこそ小学生の頃から(笑)。

For Tracy Hyde のコンセプトが「Teenage Symphony for God」で、これって『スマイル』の“Teenage Symphony to God”へのオマージュですよね。

夏bot:僕、小6のときの誕生日プレゼントが『スマイル』のブートレッグだったんです(笑)。

ええっ(笑)!?

夏bot:当時は西新宿にブートレッグの店がすごい密集してたので、僕がインターネットであたりをつけて、「この店にこれがあるから買いに連れていってくれ」って(笑)。もう本当に大好きだったんですよ。
 当時、まるっと一冊ビーチ・ボーイズの話をしているムックが宝島から出ていて、それを読むと『ペット・サウンズ』の項目で“God Only Knows”をフリッパーズ・ギターがサンプリングしているなんて書いてあったんです。ただ、いかんせん小学生だったので、「サンプリング」がなんなのかをよく理解していなくって。すごくアヴァンギャルドな手法だという認識はあったので、怖い人たちがビーチ・ボーイズをもてあそんでいる、なんかやだなあとか思って(笑)。

たしかに当時のふたりには怖いところもあったらしいので、まちがってはいないですけど……(笑)。

夏bot:その後、「NHKへようこそ!」の主題歌で聞いた、ROUND TABLE featuring Nino の“パズル”(2006年)がすごくいいなと思って。これはなんてジャンルで、どうインターネットで調べたら他に似たような曲が聞けるんだろうって調べていたら、「渋谷系」というワードにぶちあたって。それが中学生くらいかな。
 渋谷系のウィキペディアを見ると、真っ先にフリッパーズ・ギターのことが書いてあるわけです。当時はまだ YouTube ができたばっかりだったんですが、とりあえず「フリッパーズ・ギター」と調べてみたら、なぜか“カメラ!カメラ!カメラ!”のMVはすでに上がっていて。そのとき初めて聞いて、かっこいいなあと思いました。それから渋谷系にのめりこんでいきましたね。

なるほど。「インターネット」というキーワードが出てきました。もしかしたら言い方が悪いかもしれませんが、For Tracy Hyde ってインターネットで人気があるバンドだと思うんです。

夏bot:まあ、そうですね(笑)。

バンドとインターネットの関係性ってどう捉えていますか?

夏bot:そもそもこのバンドはメンバーが全員 Twitter で集まったんです。もちろんリアルなつながりもあったんですけれど、核になるメンバーは本当に Twitter で知り合った人たち。当初は作品の発表の場も Twitter で、Twitter の台頭と共にこのバンドが成長したという意識があるんです(笑)。
 なので、インターネットで支持を集めているというのは当然のことだし、ぜんぜん悪い気はしません。むしろ、7年前に初めてこのバンド名義で音源を出してから、ずーっと Twitter で言及してくださっている方々がいらっしゃるというのは本当にありがたいし、うれしいことだと思いますね。
 あと、僕が宅録を始めた頃に作品を発表していたのが2ちゃん(ねる)の楽器・作曲板のシューゲイザー・スレなんですよね。

あはは(笑)! 掲示板で曲を発表していた tofubeats にも似ていますね。

夏bot:そもそも音楽活動の出発点が2ちゃんという時点で自分とインターネットは切っても切り離せないというか。なので、自分たちがインターネットで人気があるということに対してはぜんぜん負の感情はないんです。
 一方でいま、周りで台頭しつつあるバンドはもっとリアルに根差した活動とファンベースを持っているように思うんです。なので、「実体」のあるファンがたくさんいるバンド、っていう言い方をすると問題があるかもしれないんですけど……。彼らのことが無性にうらやましくなる瞬間があるのは否めませんね。

For Tracy Hyde のファンはゴーストみたいな(笑)。

夏bot:ただ、自分たちには海外に熱烈なファンがいるというのも完全にインターネットがもたらした恩恵でもあるんです。そこは一長一短だし、現状にめちゃくちゃ不満があるわけでもない、というのが正直なところですね。

でも、For Tracy Hyde の音楽にはインターネットというモティーフは出てこないですよね。それはなぜなんでしょう?

夏bot:逆に、歌詞には当たり前ではないものを書いている部分が少なからずあるかもしれませんね。東京の都心に住んでいると海はそんなに当たり前ではないし、自然も当たり前ではないし。そういう普段の生活のなかに当然のようには存在してはいないものが歌詞に頻出してくる傾向があると思っていて。そう思うときっと、インターネットはあまりにも当たり前すぎて、逆にもう存在が見えないというか。歌詞に書きようがない場所にある気はしますね。

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僕はシティ・ポップ・リヴァイヴァルをかなり批判的に見ている部分があって。都市の一側面しか捉えていないというか、上辺だけをすくって都市を肯定していると思うんです。僕は美しい部分も醜い部分も含めて都市生活と東京という街を本当に愛している。だから、「シティ」という言葉をシティ・ポップ・リヴァイヴァルから奪還したかった。

なるほど。ところで The 1975 って好きですか?

夏bot:ああ……。1975 はもう、神のようにあがめています。

そうなんですね。というのも、昨年末に出たアルバムが……。

夏bot:あれは明確にインターネットありきの作品ですね。タイトル(『A Brief Inquiry into Online Relationships』)からしてもう(笑)。

ああいったリアリズムも表現の方法としてありますよね。

夏bot:ああいう露悪性や社会性にも関心はあるんですが、自分が作品として形にするのは少しちがうなというのがあって。

For Tracy Hyde はもっとロマンティックなもの、美しいものを表現しようとしているのかなと思います。

夏bot:そこはもう一貫しています。そう考えたときに、やっぱりインターネットってちがうなと(笑)。1975 のアルバムにしても、歌詞が好きかといわれるとそうではない。あれを自分がやりたいと思う瞬間がまったくない。やろうとしてもできないんですけど。

それに関連してお聞きすると、For Tracy Hyde の音楽は逃避的なものだと思いますか?

夏bot:それについては、ぜんぜんそう思ってはいないんです。以前、Night Flowers というイギリスのバンドと対談する機会に恵まれたんですけど、そのときに話していたのはバンドを逃避的なイメージから切り離したいということでした。その意識は完全に共通しているというか、共鳴しているように感じます。
 逃避した先にあるものって現実ではない、我々の生活ではないわけでしょう。なので、人の生活に寄り添うような、人生の一部やそのサウンドトラックになるような音楽をつくりたいと思ったときに、現実逃避的な志向に対して真っ先にノーを突きつけないといけない。もっと現実と結びつきやすいものを作らないといけないなというふうに感じていて。
 アートワークの面でも具体的なモティーフをずっと使い続けていて、そこには逃避的な志向や抽象性への拒絶という意味合いが少なからずありますね。

では、夏botさんたちの音楽は For Tracy Hyde としてのリアリズムを表現している?

夏bot:そうですね。僕はリアリズムのつもりで書いています。100パーセント・ノンフィクションではぜんぜんないんですけれども、ある程度は自分の実体験だとか、友だちから聞いた話だとか、SNSを通じて見えた人の暮らしだとか、そういったものを歌詞に落とし込むようにしているので。100パーセント・リアルではないし、非常に美化されてもいるけれども、これは間違いなく現実だし、現実で起こりうることだという。そういう意識を持って歌詞を書いて、曲を作っています。

どんな音楽でもやっぱり芸術だと思っているんです。なので、いま改めて芸術としての音楽を問い直したいというか。ある意味では、「市民宗教的」というか、日本の八百万の神みたいな――そこにいるのが当たり前だけれども、大事にしなきゃいけないというか。なんとなく見守ってくれる存在というか。「いてくれて、ありがとう」という感じです。

なるほど。それも踏まえてオーソドックスな質問をすると、今回の『New Young City』にはどういうコンセプトがあったんですか? 前作には「東京」というテーマがあったわけですが、今作のタイトルは具体的な街ではないところが気になっていて。

夏bot:実はリリース前にインタヴューを受けるという経験がいままであまりなくって、今回が初めてなんです。やっぱり、リリースして初めて見えてくるものが少なからずあるというか。

まだ未整理な部分がある?

夏bot:そうなんですよね。自分のなかで具体的に見えてない部分も大きいんです。もともと僕はシティ・ポップ・リヴァイヴァルをかなり批判的に見ている部分があって。あれは都市の一側面しか捉えていないというか、上辺だけをすくって都市を肯定していると思うんです。あとはパーティ・ライフとか、都市生活の享楽的な部分をもてはやしている印象があります。
 なので、前作はシティ・ポップの意匠を取り入れて、シティ・ポップ・リヴァイヴァルの体を装って、その都市幻想を内側から瓦解させることを目標にしていたんですけれども。でも、そのコンセプトが伝わりきらなかったというか――自分たちの音楽を形容する時に「シティ・ポップ」という言葉が使われだりとか。「あいつ、あんなにシティ・ポップを馬鹿にしてたのに、自分たちのアルバムのキャッチコピーに『シティ・ポップ』って使ってるやんけ」みたいなことをネットで書かれたりとか(笑)。
 自分の力不足もあると思うんですけど、そこを表現しきれなかったことがすごく悔しかった、悔いが残ったんですよね。

アンチテーゼとしてやったのに、ベタに取られてしまった?

夏bot:そうなんですよ。表層しかすくわれなかったことに傷つきつつも、やっぱりシティ・ポップ・リヴァイヴァルに対する憎しみが消えないというか(笑)。

あはは(笑)。今回もそれを引きずっている?

夏bot:そうですね。僕は美しい部分も醜い部分も含めて都市生活と東京という街を本当に愛している。だから、「シティ」という言葉をシティ・ポップ・リヴァイヴァルから奪還したかった。一旦そこをまっさらにして、非シティ・ポップ的な文脈で都市生活を肯定してみたかったというのが、少なからず意識的にありますね。
 なんで“New Young City”っていうタイトルにしたかというと、文字通りあらゆる文脈とか含意とかを一旦切り離して、まっさらに新しく街を、都市生活を表現したかったというのがあるんです。
 同時にこれは、SUPERCAR の『Futurama』の収録曲のタイトルでもあって。もちろん SUPERCAR からはたくさん影響を受けてるし、先人たちの音楽の上に自分たちの音楽が成り立っているという意識は常にあるので、そういうリスペクトの表明でもあります。
 あるいは文化が堆積して、ある程度並列化され、古今東西の文化に同時に触れられる場として都市が存在してるというのも表現したくて。……というのがおおまかな概要ではあるんですけど、まだちょっと細かいところが見えていなくて。

とはいえ For Tracy Hyde って、外的な状況にそこまで音楽的にヴィヴィッドに反応するバンドではないと思うんです。そこはどうですか?

夏bot:ものによりますね……。セカンド(『he(r)art』)ではシティ・ポップ的な意匠や1975 的なサウンドを取り入れたり、インディR&Bの流行に反応してそういった要素を取り入れたりとかしていて。

でも、そこまでわかりやすい形ではやらないですよね?

夏bot:まあ、露骨にはやらないんですけど、伝わる人には伝わる感度でやっています。
 今作に関していうと、今年来日した Turnover が所属している〈Run for Cover Records〉とか、あの周りのエモとシューゲイズのクロスオーヴァー的な音楽をやっているバンドであったり、Alvvays であったり、いまUSインディで流行っているサウンドに感銘を受けている部分がかなりあるんです。もちろんそれをそのままやることはしないし、それは自分の美学には反するというか。あくまでも邦楽の文脈で洋楽的なサウンド・デザインを取り入れることに一貫して取り組んでいるので。
 わかりやすい形で反映しているわけではないと思うんですけども、トレンドから自分たちを完全に切り離しているかというと、もうそれは絶対にノーですね。だからこそ、今作を作ったことでいろいろ見えてくるものがあった。セカンドを作った後は、自分がこの先何をしたらいいのかを完全に見失ってしまって。

それはやりきったから?

夏bot:やりきったし、どうしたらこの作品以上のものを作れるのかとかがぜんぜん自分のなかで見えなくって。その結果活動が停滞して、このアルバムも約2年ぶりの新作になりました。一時期、このバンドはこのまま終わってしまうんじゃないかって……。

そこまで考えていたんですか?

夏bot:そういう懸念がリアルになっていました。でも今作ができて、それなりにトレンドに呼応しつつも自分たちらしい作品としてまとまって、かつ前作より自信を持って提示できるものになった。なので、この先も数年にわたって、少なくとも数年単位で、その時々のトレンドに向き合って、適度に取り入れつつもちゃんと自分たちらしい作品を作っていけるっていう自信が芽生えた感じがありますね。
 それはたぶん、他のメンバーも同様なんですけど。前作で一回終わりかけたけども、今作で持ち返したし、あと数年はぜんぜん戦っていけるっていうのが共通認識としてあるはずですね。

バンドのモードが変わったのはどうしてなんですか?

夏bot:明確に因果関係があるかはわからないんですけれども、やっぱりトリプル・ギターになったというのがあって。

ヴォーカルの eureka さんがギターを弾くようになったんですよね。

夏bot:ギターが1本増えて、従来のシンセをいっぱいレイヤリングして、アトモスフェリックな音像を作るっていう手法が使えなくなった。なので、シンプルに削ぎ落とす必要が出てきたんですよね。音像がシンプルになったぶん、もっとちゃんと歌を聞かせないといけないし、それには当然歌詞とメロディーを大事にしないといけない――そういう基本的な部分に立ち返ることができたというのも多少あるような気がしていて。
 音像を見つめ直したらソングライティングが変わったっていうのは絶対ある。かつ、シンプルに歌と向き合うっていうことを考えたときに、さっき名前を挙げた Turnover とか、昔から好きな Jimmy Eat World とかが持っている歌心や情感が、かなり自分のなかでしっくりきたんです。それがいまやろうとしていることとすごくマッチしているなっていう実感が湧いた。あとは、もっとストレートなギター・ロックっぽいアプローチをしようと考えたことで、PELICAN FANCLUB や mol-74 のような、いま邦ロックのメインストリームにいるバンドの音楽とも向き直るきっかけになって。

最後にひとつお伺いします。夏bot さんのブログを読んでいると、聞き手やシーンのことをすごく考えていらっしゃいますよね。先日は「僕は本気で自分のルーツに当たるインディ音楽にメインストリームでのポピュラリティを獲得させたくてバンドをやっています。そうすることでメインストリームの音楽は多様化してより豊穣になり、インディからメジャーに至るまでバンド・シーン全体の活性化/延命に繋がると思っているのです」と書いていました(https://strawberry-window.hatenablog.com/)。でも、バンドで音楽をやる、曲を作るって、世のため人のためにやるわけじゃない。なのに夏bot さんがこれほど聞き手や周りのことを考えているのはどうしてなのかなって思ったんです。ご自身が音楽文化から恩恵を受けてきたからなのか、あるいは思いやりが深い方だからなのか……。

夏bot:ああいうのは大概まあ、はったりですよ(笑)。

そうなんですか? でも、心にもないことを言っている、という感じではないですよね。

夏bot:でかいことを成し遂げたいな、一旗揚げたいと思ったときに、できっこないよなと思ってたら、絶対できないので。やっぱり、ある程度大きな目標を成し遂げようと思ったら、ちゃんと大きいことを言っていかないといけない。でも、本当に思ってないことはやっぱり絶対言えませんよね。
 自分は作り手以前にいちリスナーとして、本当に音楽に救われてきたり、生活を支えられたりした部分があるんです。Ride のような80年代、90年代の、決して演奏はうまくないんだけれども、とにかく曲が抜群によくって、かつ複雑なことをしていないから自分でも似たようなことができるかもしれないって思えるバンドと出会ったことが、いまの自分の人生にかなり大きな影響をもたらしている。いまバンドでこんなことをやってられるのも、高校時代に Ride とかと出会って、野球部を辞めたからで(笑)。

あはは(笑)。野球部を辞めてギターを持ったんですか?

夏bot:いえ。野球部をやりながら宅録をしてたんですけど、宅録のほうが楽しいなと思ったっていう、それだけの理由なんです。自分は音楽に人生を変えられたので、同じように音楽で人生が変わる方がいらっしゃるとうれしいなあという気持ちは少なからずあります。そこを目標にして音楽に取り組んでいるのは、事実ではありますね。

安っぽい言い方ですけど、「音楽カルチャーへの恩返し」というか。

夏bot:そうですね。何かしら恩返し、寄与したいというのはあるし。そうやって自分の音楽を聞いて育ったバンドが将来出てきたとして、そのバンドが同じようにシーンへの寄与だとかリスナーへの貢献とかを意識した音楽を作るようになって――そういうサイクルが生まれたらそれはすごく素敵だと思う。一時しのぎとか商業主義とかではない、ちゃんとした遺産というか、伝統というか。そういう精神性が継承されていくことで、ポピュラー・ミュージックの寿命は少しでも延びていくと思うので。

ポピュラー音楽は死にかけていると思っています?

夏bot:そうは思っていないんですけど、少なくとも音楽は芸術だという認識はどんどん薄れていっている。(違法音楽アプリの)Music FM のように、音楽は無料でそこらに転がってるのが当たり前で、崇高な表現を目指して作られているものではないとか、一時的な流行の消費物だとか――そういう認識をされているように感じる瞬間がすごく多くって。
 でも僕は、どんな音楽でもやっぱり芸術だと思っているんです。なので、いま改めて芸術としての音楽を問い直したいというか。そういう認識を広めて、受け継いでいきたいという気持ちは少なからずありますね。ただ、いかんせん自分にそんな影響力はないので、それがどこまでできるのか、まだわからないんですけど。ゆくゆくはそういう視点から発信できるような立場にいけたらなあと思いますね。

でも、「芸術」としてしまうと権威主義になる可能性もあると思うんです。ポピュラー音楽は私たちに近いものであるからこそすばらしいのであって、崇高なものだと思われ過ぎるのもおかしい……。そこはどうですか?

夏bot:そうなんですよね……。ある意味では、「市民宗教的」というか、日本の八百万の神みたいな――そこにいるのが当たり前だけれども、大事にしなきゃいけないというか。

お地蔵さんとかお稲荷さんとか?

夏bot:お地蔵さんを蹴ったらバチが当たるでとか、唾を吐きかけたらあかんでみたいな。

それがポップ・ミュージック?

夏bot:それぐらいの感じで、そんなに恭しく接する必要もないし、畏れる必要もないけれども、なんとなく見守ってくれる存在というか。「いてくれて、ありがとう」という感じです。それぐらいの立ち位置に収まるとちょうどいいのかなあと。
 音楽を芸術だと捉えるのが権威主義的というよりは、逆に旧来の絵画や彫刻のようなファイン・アートや、映画とか写真とか、ああいったものが位置として上にいすぎるのかなという意識もあるんです。なので、そのへんがもうちょっと平らになって、その中間地点ぐらいの位置に音楽も収まって、身近に接することができるものだけれども、ちゃんと価値があるし、人の心を動かしたり人生を変えたりする力があるものとして並び立つと、ちょうどいいのかなという気がします。

わかりました。では、この『New Young City』を聞いて、野球部を辞めて、ギターを持ったり宅録をはじめたりする少年少女たちがいればいいなって思いますね。

夏bot:べつに野球は続けてくれてもいいんですけどね(笑)。

For Tracy Hyde『New Young City』 Release Tour 『#FTHNYC』東京公演

 2019年10月16日(水)
 会場: 渋谷WWW
 出演: For Tracy Hyde
 guest / warbear
 opening act / APRIL BLUE
 時間: 開場 18:00 開演 19:00
 料金: 前売り 3000円 当日 3500円
 *ドリンク代別
 チケット
 e+にて発売中
 https://eplus.jp/sf/detail/3042780001-P0030001

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