「All We Are」と一致するもの

Chart by STRADA RECORDS 2011.05.26 - ele-king

Shop Chart


1

SADE

SADE THE ULTIMATE COLLECTION(3LP) SONY(UK) »COMMENT GET MUSIC
500セットのみの生産!】Sadeの最新ベスト盤が3枚組アナログで登場!「Smooth Operator」「Love Is Stronger Than Pride」「Kiss Of Life」「By Your Side」「Soldier of Love」等々、Sadeの名曲を完全網羅!

2

VA(LOUIE VEGA)

VA(LOUIE VEGA) MAD STYLES & CRAZY VISIONS 2-PART A(W-PACK) BBE (UK) »COMMENT GET MUSIC
【強力盤!!!】Louie VegaのミックスCDからのアナログ・カット第1弾!Anane,Boddhi Satva,Ian Friday,Jihad Muhammad等、初アナログ化となる音源を多数収録!

3

VA(LOUIE VEGA)

VA(LOUIE VEGA) MAD STYLES & CRAZY VISIONS 2-PART B(W-PACK) BBE (UK) »COMMENT GET MUSIC
強力盤!!!】Louie VegaのミックスCDからのアナログ・カット第2弾!Josh Milan,Black Coffee,Lou Gorbea & Chris Perez,Boddhi Satva等、初アナログ化となる音源を多数収録!

4

KUNIYUKI

KUNIYUKI ALL THESE THINGS-JOE CLAUSSELL REMIX MULE MUSIQ(JPN) »COMMENT GET MUSIC
【遂に発売!初回プレスのみの限定盤!】2008年にリリースされたリミックス盤「kuniyuki-remixed」に収録する為にオファーされていたJoe Claussellのリミックスが待つこと約4年.....、遂に世にリリースされる日が来ました!Joeによって選び抜かれたミュージシャンによって演奏し直された楽曲は美しくも強い珠玉の作品!オリジナルや未発表のアンビエント・ヴァージョンも収録!この12インチ、なんと日本のみの流通!完全限定盤ですのでお見逃し無く!

5

TONY LIONNI

TONY LIONNI LOST SOULS EP MADHOUSE(US) »COMMENT GET MUSIC
WAVE MUSIC等からのリリースで知られるテック系のクリエイターTONY LIONNIがナントKERRI CHANDLERのレーベルMADHOUSEから登場!レーベル&ケリ・チャンに合わせてか、へヴィーで安定感のあるインスト・ハウスを中心に収録しています!

6

LINKWOOD

LINKWOOD FROM THE VAULTS PT1 PRIME NUMBERS(UK) »COMMENT GET MUSIC
LINKWOOD久々の作品は意外や意外、ドライヴ感満点のピアノ・ハウス的作品!安定感抜群のボトムにピアノのバッキングが一気に盛り上げてくれるピーク・タイム対応型12インチ!ディープなB面の2曲もクオリティー高い!

7

MAMPO

MAMPO VILLAGE SACRED RHYTHM MUSIC (US) »COMMENT GET MUSIC
7インチが売れまくっておりますが全ヴァージョン異なる内容の12インチも登場!13分近い怒涛のトライバル・ハウスのA面に加え、浮遊感満点の上モノのみのB1、ビート・トラックのB2という正にDJ仕様の好内容!7インチとの2枚使いもオススメ!

8

TEDDY PENDERGRASS

TEDDY PENDERGRASS CAN'T WE TRY-TIMMY REGISFORD REMIXES SHELTER (US) »COMMENT GET MUSIC
Timmy Regisfordがここ数年DJ時にはほぼ毎回プレイするビック・チューンがナント日本独占にて遂にリリース!今までアナログは勿論のことデジタル配信も一切行っていない門外不出曲だけにこれは絶対見逃せない!故Teddy Pendergrassのバラード「Can't We Try」をオリジナルに忠実に高揚感タップリのハウスに仕上げています!しかも今回は日本独占プレスということでFlower Records主宰にしてエンジニアとしても名高い高宮永徹氏がマスタリングを手掛け、USプレスの片面1ヴァージョンずつ、45回転仕様とこだわりもかなりもの!完全受注生産との事なので後から欲しくなっても手に入らない可能性大!マストです!

9

DELANO SMITH

DELANO SMITH DARK SHADES OF DETROIT SUSHITECH(GER) »COMMENT GET MUSIC
長いキャリアと卓越したセンスで古くよりデトロイトのシーンを支えてきたベテランDELANO SMITHがベルリンのSUSHITECHより登場!今作ではいつものビートダウン・スタイルではなく、黒く研ぎ澄まされた感覚はそのままに疾走感抜群&完全フロア対応のテック・ダブ、テック・ハウスを披露!見逃せない一枚です!

10

HOLY GHOST!

HOLY GHOST! WAIT & SEE DFA (UK) »COMMENT GET MUSIC
DFAを代表する人気ユニットHoly Ghost!によるゴキゲンなヴォーカル入りディスコ・チューン!メロディアスで適度にポップなジャンルを超えた作品!これはヒット確実!

■こだま和文(DUB STATION)
 3月11日、仙台へ向かっていた新幹線の中で立ち往生、真っ暗闇の車窓から見えた星空がきれいでした。 黒い雪降る空の下でも自分の活動続けます。

■松村正人
 私は学生時代、仙台に暮らした。あの街のあの街並みも浜辺も、古本屋もレコード屋もライヴハウスも喫茶店も、古い友人も昔の恋人もその親兄弟や親戚も被害を免れなかったと思うと胸を衝かれる。私にできるのは、彼らに想像を働かせ、風聞に惑わず、懸命に生活するだけである。本を読んだり、音楽を聴いたりもする。そういうと不謹慎だという人もいるだろう。被災者の心情をおもんぱかると音楽など聴いていられない、音楽では腹は膨れないとその人はいうかもしれない。しかし私の知る東北の友人たちは音楽を愛する人たちばかりだ。私は音楽は、彼らだけでなく、私たちのこの息苦しい非日常性を無化できる非日常性をもっていると思う。

■赤間マユリ
 この最大級の災害の中で、見事な団結力で乗り切ろうとしている日本を誇りに思います。地震大国、台風大国、自然の大災害と共に生きて来た中で、今迄培ってきた知恵、技術、そして日本の精神性の総大勢を発揮する時です。被災地でまだ救出されていない方、現地にいる被災者、救出、復旧作業にあたっている方たち、命を顧みずに原発の対応にあたっている方達の無事を祈るばかりです。被災に合わなかった私たちは、歯がゆいばかりですが、今は募金、節電、祈り、秩序を保ち、日常を元気に過ごす事により今後の経済活動に貢献するのが一番だと思います。この惨事が少し落ちついてから、また出来る事をそれぞれしていけば良いのだと思います。今は、皆さんそれぞれ自分の身の安全を第一に考えて、健康な身体は財産ですからそれをもって、今後役立てて頑張れば良いのだと思います。
 日本は、今回身を呈して原発の危険性を世界中に知らせました。今回の災害で、すでにドイツやスイスは原発廃止に向っています。日本のこの災害がある意味、他の国を救っていると言えます。ですから、ここは色々不便があっても頑張って乗り切りましょう。必ず乗り越えられますから。日本の底力を見せましょう! 頑張りましょうね!!

■ALEX FROM TOKYO
 日本の大切な友人や家族でもある皆さんへ、
 今回の大地震で、仙台、宮城と岩手の東北の皆さんをはじめ、心から日本の皆さんに強い思いと祈りをお届けします! 皆さんがまず無事であるように祈っています。
 今回の悲劇で、皆さんが、力強く、お互いに助け合って、冷静に、前向きに動いて一つ一つ対応していることがとても素晴らしく感じていて、本当に感動しています!
 遠くNYCから自分が力とヘルプ不足であることに対して非常にフラストレーションと怒りを感じています。こういったつらい時こそ、皆さんと一緒に居たいからです。皆さんが自分の心の奥にいつもいて、決して一人でいないことを実感してもらいたいです!
 ここ数日間はとても厳しい状況が続くと見られます。確実ではない原子力発電所と放射能の問題がとても危険で気になります。準備して下さい。愛している国である日本の状況に関してとても心配です。
 直ぐに大切な家族と友人と連絡を取り合って、一緒に集まって、頑張って、くれぐれも気を付けて下さい!
 そして、現在、海外と日本からまず具体的に出来ることは東北や被災した人達が一番必要とされる募金をすることです。
 東京のTiny VoiceProduction音楽スタジオが作成した多くの日本の音楽関係の人たちが寄付しているJustgivingでの募金グループをオススメします: https://justgiving.jp/c/1729
 どうぞ皆さんの周りで広めて下さい!
 何か僕の方で出来ることがありましたら、www.alexfromtokyo.comまでメールして下さい。
 皆さんに早く会えるの楽しみにしてます。
 頑張りましょう!

 I am YOUR japanese brother forever!
 All my love from NYC

■world's end girlfriend
 抵抗と祝福を。どんなに姿形を変えながらでもあなたの夢がいつかきっと叶いますように。

■Eccy
 気が滅入るようなニュースも多いけど、みんな負けずに、またいままでのようにPartyを楽しむことを考えましょう!!! 人を責めずにいま自分が出来ることをやろう。

■Q'HEY [MOON AGE / REBOOT]
 ボクはShin Nishimuraとともに「BPM Japan - Be Positive by Music Japan -」というプロジェクトを立ち上げ、チャリティー・コンピレーション・アルバムを作ることにしました。以下が暫定的な内容です。
・日本をはじめ、世界の有志のDJ/アーティストに楽曲を提供してもらい、コンパイルする。
・迅速かつ効果的に世界にアピールすると同時に、素早く売上を回収するために、Beatportからの発売とする(CDでは売上の回収に時間を要する)。
・レーベルが受け取る売上金は、全て東北地方太平洋沖地震の被災者への義援金として寄付する。
・寄付先は精査の上決定する。金額等は流れも透明になるよう公開する。
・Beatportにもバナー設置、メーリングリストでのピックアップ等の協力を仰ぐと共に、売上金の寄付もお願いする。
・また提供していただく曲は、アーティスト本人がコピーライトをコントロールできるものに限る。
・集まった曲数によっては、PART 2、PART 3といった形で分割でのリリースしていく。
 なお、現在までに参加を表明してくれているアーティストは以下の通りです。
※海外アーティスト
Hardfoor Planetary Assault Systems Marco Bailey Mijk van Dijk Tom Hades Loco & Jam Axel Karakasis Alex Bau Monika Kruse Toktok Thomas Schumacher Cristian Varela Redhead Dave DK Dominik Eulberg Joel Mull Jerome Sydenham Frank Muller Pascal FEOS Spektre Gabriel Ananda Steve Rachmad Housemeister DJ Hi-Shock Frank Lorber Mathew Jonson Oxia   
※日本人アーティスト
Ken Ishii A.Mochi Ko Kimura Sugiurumn OMB + Tomomi Ukumori Amiga Hideo Kobayashi Dr.Shingo Akiko Kiyama Salmon
・ダンス・ミュージックで日本を元気にしよう!

■Gold Panda
Just to say that the world is closely watching and we're all very worried here about you but sending you our love and wishes.

■三田 格
 ひと駅違いで計画停電のエリアに組み込まれ、朝になって電池を探しに行ったものの、もはやどこにも見当たらない。しばらく歩いてみたら、普段は使ったことがないスーパーマーケットがちょうど店を開け、沢山の人が詰めかけてきた。もしかして電池が......と思って僕もなかに入ってみると、人々が保存食を中心にありとあらゆるものを買い漁っている。ついでだと思って僕も少しばかり夕飯の買い物をする。そして、長蛇の列に並ぶ。僕の2人前にいたお婆さんは小さなパンとキャベツしか買っていない。それ以外のほとんどの人は商品を山のように盛り上げて列に並んでいる。この人たちはきっと自分も被災地にいるような気分にひたっているだけだろう。興奮が捻じ曲がっている。後から店に入ってきた人たちはその様子を見てパッと顔を輝かせる。興奮が興奮を呼んでいく。
 理路整然とした日本人の行動は各国から賞賛を浴びている。暴動もなければ店の打ち壊しもない。誰かをぶん殴りたい衝動にかられている人もいたかもしれないし、誘導などの不手際があれば怒りをぶつけたい人もいなかったとは思えない。しかし、メディアを見る限り、難民と化した人たちは感情さえ自由に発露させているとは思えない。耐えている。受け入れようとしている。あるいは泣き声を殺している。
 東京で食料品を買い込んでいる人たちは、それだけのことができる経済力を有している人たちなのだろう。彼らは暴動を起こしたわけではないけれど、お金に猛威を震わせることで似たようなことをしているとしか僕には見えなかった。買って、買って、買い倒していく。もう少し物資が少なければ誰かをぶん殴り、店員に怒りをぶつけだす人も出て来たに違いない。これを見て日本人の行動が各国から賞賛を浴びるとは思えない。それともレジには整然と並んでいたので、やはり賞賛されるのだろうか。彼らのなかには被災地に募金をしている人もいるだろう。心からの同情でそのようにした人もいるだろう。それとこれとは別なのだろう。多額の募金をすることも、沢山の食料品を買い込むことも、どちらも僕にはできない芸当だということでしかない。そのようなことができるように僕はいままで鍛錬を積んでこなかったと思うしかない。
 もしも自分には何もできないといって落ち込んでいる人がいたら、僕はこう言ってあげたい。何もできなくて当たり前だよと。できることがあるという人はそれだけで素晴らしいと思うけれど、何もできない人がやれることは「何もできない」と強く思うこと、そして、何もできなかった自分と生きていくことぐらい。仕方がないよ。何もできなかったことは自分だけの秘密にしておけばいいのさ。
(追記 でも、頭を使うことはできるよね。僕がひとつ考えたのは日本中の自動販売機を全部、使用禁止にすること。日本にある自動販売機をすべて動かすためには原子炉がちょうど一基分、必要だと聞いたことがあり、欧米にそれがほとんどないのは組合が労働力を守っているからだという。つまり、缶ジュースなどをすべて手売りにすることで雇用も増えるはずだし、外国で水などを買う時には何か会話をしないといけないように街中でのコミュニケーションが増えるという利点もついてくるのではないかと。考えなければいけないのはいままで自動販売機を製造していた工場などに仕事がなくなってしまうから、その人たちが代わりに何をつくったらいいかを考えること。それは次の人が考えて下さい......もう計画停電の時間になってしまうから......)

■QN from SIMI LAB
冷たさを知らなければ温かさを解らない。
痛さを知らなければ安らぎを味わえない。
悲しさを知らなければ喜びを感じられない。
この震災がたくさんの人に冷たさ、痛さ、悲しさを与えたのなら、
それ以上にたくさんの人がたくさんの温かさ、安らぎ、喜びを感じれる事を祈ります。

■Brendan A. (Eskmo)
To the people of Japan, all of you are in our thoughts over here in the US. Those of us who can help are sending money and constant prayers to the families effected by the recent events. The video of you working together, staying strong and looking to the future is very inspirational to us out here.
Blessings,

■DJ WADA
 震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 亡くなられた方のご冥福を深くお祈りします。
 今私たちは大変な時期を迎えています。
 みんなの愛で新しい復興のイメージを作っていきましょう。

■DE DE MOUSE
 きっと美しい花が咲きます。

■NOBU
 日本国民が助け合い苦しみを分かち合い新しい価値観で再出発する時がきたと思います。
 みんなの気持ちひとつひとつが本当に大切なものです。そして早くみんなが笑えるように!

■EYE
 こういう状況で待ってました! とばかりに踊りだすんが不安、恐怖の類い。勘違いして、そのパーティに行かへんように。常薄氷上、謙虚失即氷裂更広。人和謝。

■Jeff Mills
 I've been to Sendai many times; it is a beautiful place and it is sad to know this is happening there. Japan has been supporting me throughout my career and I like to offer my support in return in this difficult time.
My sincere prayers go out to all those that have suffered and are affected by this natural disaster. I'm are confident that Japan will rise above and surpass this crisis. Stay strong.
 「仙台には何度か(プレイしに)行ったことがあります。美しい街なのに、このような被害にあって残念です。日本の人たちは僕のキャリアを通してずっと僕を応援してくれています。今度はこの大変なときに僕ができるかぎりのサポートをお返ししたい。今回の震災で被害にあったすべての方たちに心からお見舞い申し上げます。日本はこの危機を乗り越えて復活していくと信じています。Stay Strong」

■PUNPEE
 今、日本中が不安の下で暮らしていると思います。でもそれでネガティヴになれば不安は大きくなるばかりです。自分に出来ることを考えて前向きに今、かんじてる気持ちは一生忘れずにポジティヴに。
 あと被災者の方々や周りの友達を心配におもうのはもちろんです。ですが自分のからだにもあまり無理はしないでくださいね。
 自分は音楽に人生を助けられてきました。なのでそれを使って不安な人を元気にさせられたらと思うっす。

■水越真紀
 3月11日の夜、あたしはひとりで都心を歩いていた。
 外国のメディアでは日本人の節度や道徳心やらが賞賛されていて、テレビや新聞は誇らしげにそれを紹介しているけれど、あの夜同じ道を歩いていた人たちからは、たくさんの外国語が聞こえていた。むしろ元気に話しながら歩いてる人達の言葉の多くは外国語だった。賞賛あるいは驚きは、「日本人」ではなくて、これだけたくさんのいろんな人達が暮らしていて、私も住んでいるこの社会に対してのものなのだと、街にいる人達は知ってる。新橋から本駒込まで。全然たいした距離を歩いたわけではなかったけれど、歩いている最中も歩き終わってからも、たくさんの職業的使命感や見知らぬ言葉で笑う声や人間的な思いやりに、心細く歩いていた私は助けてもらってた。
 翌日家についてから、「なにもできない」という思いがたくさん呟かれてるのを見た、聞いた。「なにもできない」「なにもできない」――助けてもらった私の中にも繰り返し渦巻いてた。そして繰り返すうち、「なにもできない」は「なにかをしたい」と同じ意味だって分かってくる。
 「なにもできない」から弾ける「なにかをしたい」があちこちで飛び跳ね始めてる。「したい」という欲望こそ生きる力だ。そして「できない」という苦しみはその卵たちだ。
 不安はたくさんあるけれど、みんなできっと生き残ろう。「できない」と「したい」を行ったり来たりしながら。きっと生き残って、助けてもらったことを誰かに話したいと思っている。

■Mad Mike 040 UR
In times of great trouble and despair when i need my spirit lifted i listen to Marvin Gaye & Tammi Terrel "Aint no Mountain high Enough" this music gives me the strength to carry on. Find your favorite song and ask it for the strength to carry on and realize the true power of music. It will when everything else cant.
also this is a quote from Electrifying Mojo that i use all the time for trouble times!! "When you feel you are nearing the end of your rope, dont slide off, just tie a knot and hang on. And remember aint nobody bad like you!!!" *wisdom for survival taken from "The Mental Machine" Electrifying Mojo
 とてつもない困難と絶望に直面する時、オレは自分を元気づけるために、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルが唄う「エイン・ノー・マウンテン・ハイ・エナフ(越えられない山はない)」を聴く。この曲が、オレに、前を向いて進み続ける力をくれる。ぜひ、みんなも、自分自身を鼓舞してくれる音楽を見つけてください。そして、他の何物にも代え難い、音楽の素晴らしい力に気付いてください。
 そして、これは自分がつらいときに助けてもらっている一節、敬愛するエレクトリファイン・モジョの引用です。『キミを支えるロープの終わりが近くなってきた感じたときは、滑って手を離さなくてもいいように、小さくてもいいから結び目を作って、しっかり持ちこたえるんだ。そして、自分より悪い状況の奴なんかいないと(前向きに)思い出してがんばるんだ !!!』

■Chuck Gibson a.k.a Perception 041 UR/ Hitechfunk
To all my Japanese friends and families, my heart hurts with grief. Each person that has lost someone, mother, dad, son, daughter, uncle, auntie, gran, grandad etc, I'm thinking of you praying that you will find some comfort knowing that this our world is all behind you and your families. Loving prayers and healing energy to all in Japan. Words are simply not adequate enough. I will see you soon. Love.
 日本にいるすべての友人と家族のように親しく思う人々へ、今、僕の心は悲しみに溢れています。みんながそれぞれの大事な人、お母さん、お父さん、子供たち、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんを亡くされたと思うといたたまれない。ただ、ただ、みんなが少しでも気持ちが安らぐように、この世界全体が、世界の人々みんなが、今、あなたたちのために祈っていることを知って欲しい。愛の祈りと、癒しの力を日本にいるみんなへ。言うのは簡単で、決して十分ではないのだろうけれど...。近く、みんなに会える日を楽しみにしています。

■ Lenny and Lawrence Burden / Octave One
To our friends and family in Japan, our love and thoughts are with you. We are hoping for better days for all of you. We shall return again to see you soon and we share our love with music again. Regards,
 日本にいる友達と家族へ、僕らの愛と心は、みんなと共ににあります。みんなに良き日々が、少しでも早く訪れますように。近い将来、きっと、みんなの元に駆けつけて、愛と音楽に溢れた時間を再び持てますように。

■Santiago Salazar / ICAN Productions.
to all the victims in Japan. My heart goes out to you. I hope and pray that  日本の被災者の皆さんへ、僕の心は、あなたたちと共にあります。皆さんの日常が、少しでも早く、元のように戻りますように。神のご加護を。

※Mad Mike 、Chuck Gibson、Octave One、Santiago Salazar からのメッセージはUnderground Galleryから転載させていただきまました。

■E-JIMA(DISC SHOP ZERO)
 みなさん、元気ですか?
 僕も不安は大きいですが、自分の子供たちに支えられながら(子供たちのなんと無邪気なことか!)、家族と日々を送っています。多くのレコード・ショップもそうでしょうが、僕のDISC SHOP ZERO(東京・下北沢)も、いくつかの商品は陳列棚から落ちたりはしたものの、大きな被害はありませんでした。現在、店はひとまず明るい時間帯はつとめて営業しようと考えています。(店頭だけでなく、通販のご注文でも)「店」という場所が、レコードを売るだけでなく、音楽を介して人と交流できる場所なんだなと、当たり前のことを強く実感して、逆に勇気づけられています。
 この週末に東京と大阪でギグをする予定だったSMITH & MIGHTYのROB SMITH a.k.a. RSDから、日本、そして東京・東北の皆さんにメッセージが届きました。彼は今、大阪にいます。 https://discshopzero.blog63.fc2.com/blog-entry-796.html
 ZEROは13時から、外が明るい時間帯は営業をしています(詳細はお問い合わせを)。もし、独りでいるのは不安だという人(僕もです)、無性に音楽を聴きたいという人はどうぞ店に足を運んでください。最新入荷は「スマイル(0円)」です。髭面の坊主のオッサンですが。
 keep Good Energy, then things Go In A Good Way....

■二木 信
 まったく言葉が浮かんでこない。なんと言えばいいのだろうか。不安と恐怖でうろたえている。どこかに逃げ出したい気持ちで、いても立ってもいられない瞬間がある。自分の弱さを痛感している。昨夜、地震が起きてからはじめて友だちと会って酒を飲んで、焼き鳥を食った(この自分が酒を飲むことすら忘れていたのだ!)。家に帰って来て、音楽を聴きながら、明け方までああでもない、こうでもないと語り明かした。久々に酔っぱらった。答えは出なかったけど、ああ、大丈夫だ、この感じだ。戻ってきた。やっと動き出せるぞ。

■長谷川賢司(gallery / 音楽実験室 新世界)
 被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

 今、ele-kingをご覧の皆様へ
 謹んでメッセージを送らせていただきます。

 音楽好きはみんなで力を合わせよう
 音楽好きが音楽からもらった
 果てしない力を伝えよう

 ライフ イズ ミュージック

 音を発し、音を感じ
 楽しい夢の続きを描いていきましょう。

 音楽があるから
 音楽とともに

■Jonny Nash (Discossession)
I am deeply shocked and saddened by recent events in Japan. My thoughts and prayers are with everyone in this difficult time.

■Chee (Discossession)
 とてつもない悲しみとやり場のない怒りで、今も頭の中はぐちゃぐ ちゃです。まともに音楽を聴く気にもならなかったけど、仕事がら 聴かないわけにもいかず。でも、いざ聴いてみると、いつもどおり 心に響いてきました。気持ちを落ち着かせてくれました。正直、今 の自分に何ができるのかよくわからないけど、自分が正しいと思っ たことをしたいと思います。被災された方々の一刻も早い救済と復 興を願っています。

■鴨田潤(イルリメ)
 被災にあわれた方々が今も被害や不安と向き合い頑張っている事や、被災地に行方不明者や家族、親戚、恋人や友人がいる人の辛さ、不安な情報ばかりが入ってきて暗くなってる人、周囲を監視する過敏な雰囲気に鬱屈している人、様々な人の心身を考えると頭がいっぱいになり悲しくなりますが、いやいや被害の少なかった自分がそんな事でどうするんだ、だからこそやらなきゃいけ無い事があるやろ、と奮いたたせながら今これを書いています。
 95年1月17日の阪神淡路大震災で被害にあった街が復興される過程や「がんばろう神戸」とスローガンを掲げて再び同じ場所で生活するんだと生きる姿に励まされた自分はこのカクバリズムのこれからと共に、被災地と長く向きあう事が出来れば思います。勿論個人で出来る事もしていこうと思ってるので皆さん頑張って下さい!
 ほとんど毎日聴いていた曲が今、聴けない事態になり、そういえばと探して聴くと改めていいじゃないかと思ってる曲「ウキウキWACHING」それがまた何時か、何時もの様に何時もの時間で皆が、当たり前の様、聴き流せる日常が来る時、それを再び取り戻せる様、頑張りましょう!
 きっと明日はいいトモロー。
https://www.kakubarhythm.com/ysigblog/archives/...

■Kihira Naoki
 みんなのエネルギーは地震や原発よりも強し! 未来はその無害なみんなのエネルギーで作ろう。

■Monika Kruse

■タケイ・グッドマン
 世田谷区砧公園付近に暮らしています。
 各地で震えてる人、希望を信じて 救助や復旧活動にあたって下さってる勇敢な方々、胸が張り裂けそうな思いでここ砧公園から応援していますよ!
 ここから見える東名高速道路を通っておそらく北上していく数百台(!!)もの緊急救急車両達の大行列が通るたび思わず家族全 員で精一杯 無事を祈って声援を送っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 3/18_AM9:00
「ニコニコしながら街歩き運動」実施。
 さきほど早朝から ガラ縲怎骭€......となったここ世田谷/砧公園 をこの時期にあえて散歩。すれちがった近所の(別々の)お年寄り3人と世間話をしてきました。みなさんこのご時世話の種は尽きませんね。しかしさすが幾多の御苦難を乗り越えてきたご年配方しっかりしてらっしゃる。それぞれみなさんとても元気でした。でも普段はお互い会釈程度の朝の散歩ですがみんなやっぱ不安なのかな......しゃべるしゃべる。「江戸っ子の屁の突っ張り」っていうんですかね、東京の人のそういう「照れ隠し」みたいな感覚がチャーミングで好きです。安心させようとしたこっちが安心させられてしまった。
......こんな状況ならではのひとコマでした。
------------------------------------------------------------------------------
 西日本に在住の方々へ
 あなたがたひとりひとりの最大限の救済の手や心がいたるところで必要とされています。今こそ日本中の人たちが無償の愛を実らせるときです。ひとつになれれば希望の光がより早くはっきり見えてくる事だけは 間違いありません。ひとつになれれば......。
 All Together Now!

■Steve Hillage & Miquette Giraudy - System 7
We love Japan and we love the Japanese people. You have been a great inspiration to us for many years and you are a great inspiration to us now in the way you are dealing with extraordinary crisis. We give you our maximum positivity and support 竏驤€ with special wishes to our Japanese friends and family. Please keep strong.

■G.RINA
 被災地で力を尽くしているひと、苦難に耐えているひと、かわらぬ日常を歩もうとしているひと。哀しみや無力感、それを克服しようとすること。この日々にもたのしみをみつけていこうとすること。すべての営みが良い未来へつながるよう祈っています。
 どんな困難なときも、つねにこの美しい厳しい自然とともに歩んできたわたしたちには、わたしたちにしか創造できない未来があると思うのです。元通りの絵にはなりようがない。自然に逆らうこともできない。でも経験に学ぶこと、より住み良い世界がどんなものであるか手を携えて想像し続けることが、生きているわたしたち全員に託された仕事だと感じています。

■Likkle Mai
 今回の震災で被災された方々に慎んでお見舞い申し上げます。
 私の故郷岩手県宮古市も壊滅的な被害を受けました。
 事の甚大さを痛感し胸が締め付けられる思いです。

 しかし下を向いてばかりではいられません。
 被災地から離れた私達はもはや被害の当事者です(放射能汚染の危惧、経済的被害など)。
 覚悟を決めて責任ある行動をとる必要があります。

 私はRoots Reggaeから生きる力を与えられ、この世の本質・真理を学んだ人間。
 このような状況にこそ、より響く音楽です。
 私もRoots Reggaeのシンガーとして1人でも多くの方を支え励ましたいと思います。
 Roots Reggaeの名の下に......「諦めるな、立ち上がろう!!」

■五所純子
 絶えることなく漏電しよう、自らの躊躇と無力と想像を。
 そうしてあなたもあたしも滅びることなく。
 うろたえよう、端然と。
 生き残ろう、堂々と。

■手塚るみ子(MusicRobita主宰/プランニングプロデューサー)
 まずは今回の震災で被害に遭われた方に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 あまりにショッキングな出来事が次々と起こり、その衝撃に翻弄され、心打ち砕かれ感受性と三半規管がおかしくなっています。けれどそれでも狂わずに心を強くもち、生きようとしている皆がいること。日本人であることが、何より「誇り」であり、大きな力を生み出していると思います。
 子供の頃から、父の漫画を読んで育った自分は、今あらためて『火の鳥』に描かれた人間へのメッセージを感じています。火の鳥は私たち人類の愚行を強く何度も断罪します。滅亡の果て、絶望の淵にある人間の前に現れ、さらに追い討ちをかけるように、別の次元で生きなければならない。また一歩を踏み出さねばならないことを強いるのです。「これでもまだ生きろというのか?!」と、打ちのめされた人類にとって、それは惨い仕打ちかもしれません。けれどたとえ人類が苦しもうとも、火の鳥はそうしてくり返し、新たな道へ進む機会を与えるのです。厳しいながらも、火の鳥は最後まで人類に希望をもっています。見捨てず、むしろ僅かでも期待をもっているのです。たったひとつの生命がある限り、世界は終わらない。いつの日か、やり直せることを願って、私たちを信じているのです。
 火の鳥は燃え盛る炎に身を投じて蘇ります。その身を一度焼いて、再び新たな活力に満ちた鳥となって蘇るのです。『火の鳥』の作中に、赤い炎のなかで、小さな赤い鳥が生きる悦びに溢れ、舞い踊る姿がありました。おそらく今、日本中の誰もが、心のなかに赤い小さな鳥をもち、再び目覚め踊り羽ばたく時を待っているんだと思います。そして今日は明日の為に、明日は未来の為に、くり返しくり返し、生きる。生きていきましょう。

■野田 努
 ここ数日で恐怖の対象は地震から原発へと変わった。福島原発から200キロも離れて、僕のように東京で暮らしている人でさえもその恐怖に晒されている。
 UKでは、ヒップホップ/R&Bのことをときとしてアーバン・ミュージックというタームで括る。アーバン(urban)の語源は、ラテン語のurbs(ウルブス)から来ている。ウルブスとは都城ないしは城郭都市を意味する。つまり何らかの政治的な力によって囲まれたエリア。すなわちアーバン・ミュージックとは、何らかの理由があってそこにとどまらざるをえない者たちが作る音楽。
 3月20日日曜日の夜、ele-king TV@DOMMUNEはアーバン・ミュージックを放映する予定。

■ECD
 生き残ったことへのうしろめたさに押しつぶされることのないように。

■tomad
 まだ状況は良くわからないし、把握できてない。
 だから不安になるのはしょうがない。
 けどそこから少しずつ進んでいくために
 僕らの少しの音楽が役に立つならば幸いです。

■Dave(2562)
When I saw the first images on the news last week I couldn't believe this was happening live, let alone in Japan where I had experienced another wonderful visit only two months ago, with nothing but positivity from so many sweet people I met. My thoughts are with you, I wish everyone in Japan who's going through rough times right now all strength and spirit needed to overcome this. Much love,
 先週のニュースでの映像を初めて見た時、僕はそこで起きていることを信じることが出来なかった。たった2か月前、たくさんの人と会って、みんなポジティブで素晴らしい滞在をしたばかりなのに......。いつも君たちのことを思っています。今つらい時を過ごしている日本のみんなに、この時を乗り越える力と魂を祈ります。

■Greg G(7even) & Yusaku Shigeyasu
 This earthquake brought incredible tragedy to a lot of people. Nothing compare to this but when we were in tragedy, we have been healed by power from people' gathering in great music. The more people gather, the more power. Now a lot of people are sending huge power to you. Everything is gonna be alright soon. /
 今回の地震は多くの人に信じられないほどの悲劇をもたらした。比較にもできないけど、つらい時、僕らは素晴らしい音楽を通じて集う人たちの力に何度も救われてきた。多くの人が集まれば、その力も強くなる。今、多くの人がみんなに力を送ってる。きっとすぐによくなる。

■Kuranaka 1945 (Zettai-Mu)
 昇らない太陽が無いように
 来ない春が無いように
 この雲の隙間から陽がさすのを
 踏まれても踏まれても
 上を向いて咲くタンポンポンの花のように
 待ちたいと思う

 人はそれぞれだから、全然、万人には当てはまらないけど
 今は、自分は、なるべく普段通りの生活をしようと思う

 そして、今後迎えるだろう変革の中
 既存の利権に纏わりつく奴らはこれ迄以上に必死になるだろう

 新たなギミックや巧妙な手法にも欺かれる事無く
 必要以上の欲を駆り立てられる事無く
 今抱える不満や怒りは薄れる事無く

 耳をすまし目を懲らして
 プライドを持って共存出来る
 未来を考え歩みたいと思う

 犠牲者の方々に心からの追悼の念と
 被災者の皆さまには心からのお見舞いを、
 救援救援に務められている方々の努力には深く敬意を
 京都より、心より、

■Charles/ Technasia
I am truly devastated by the event that occurred in the north east region of Japan. I shed many tears when watching those terrifying images rotating on every TV channels: desolation, chaos, which left the inhabitants of the affected areas in such emptiness and despair... My heart and thoughts go indeed first to the family and friends of the victims.

Japan has faced and overcome many tragedies throughout its history, and it will prevail over that one as well, because Japanese people are strong and stand together, and because in every tears lies hope.

■植本一子(フォトグラファー)
 私は今、子ども達と一緒に広島へ帰省している。「働けECD」には、実家に戻った事をすぐに書くべきか迷っていた。東京が混乱しているのは身をもって感じていたので、少なからず読む人に悪い影響があるのではないかと心配があった。もちろん、私達がどう思われるか不安も。帰省して次の日、石田さんがYouTubeに新曲を上げた。その曲に偽りは一つも無かった。自分が恥ずかしかった。改めて、この人とまだまだ一緒に生きていきたい、そう強く思った。

■坂井田裕紀(POPGROUP代表取締役)
 このたびは東北関東大震災により、被害に遭われた皆様には、心からお悔みならびにお見舞いを申し上げます。特に上手な文章をかける訳ではないのですが、僕/POPGROUPの思いを文章にしてみました。伝わりづらい所があるかも知れませんが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

 3.11から色んな事を考えながらUSTREAMを見たりツイッターで最新の災害の動きを確認しながら、通常の業務をおこなっています。色々な意見/情報が飛び交う中、自分がどういう行動をとればいいのか、色んな考えがぐるぐると行ったり来たりを繰り返しています。
 とは言え、僕らは生活するのに何も問題なく元気です。食事も睡眠もしっかりとれる。そんな自分が何も行動しないのは、被災者の方々の事を何も考えていない、ただ怯えているだけだと思いました。僕は甘え過ぎ。
 過酷すぎる環境で、死を現実として覚悟する環境にいる人達の事を考えると、今僕らができる事は、音楽の力を信じて希望を持って、止まらず前に進む事しかないと思いました。

 "HOPE"
 希望を持つ事
 あきらめない事
 進む事
 止まらない事
 1人ではない事
 未来がある事
 助け合う事
 信じる事

 大変なのはこれからです。希望をもって少しづつでいいから前に進む事、決して止まらない事が微力だけど僕らのできる大切な事です。
 POPGROUPのリリースは、予定を変更する事なく下記のリリースを延期させる事なく進めます。
 3/23(水) DJ BAKU『POPGROUP Presents, KAIKOO "Human Being"』
 4/20(水) 環ROY『あっちとこっち』
 5/18(水) あらかじめ決められた恋人達へ 『CALLING』
 来週よりPOPGROUP × TOWER RECORDSの、KAIKOOの5周年を記念しての3ヶ月連続キャンペーンも開催します。こういう時にこそ、音楽の力を信じ、音楽で精神的にも経済的にも被災地の方々を助ける事ができればと思っています。
 売上げからの募金も考えております。音楽活動で生計を立てている僕らにとっても、CDのセールスの減少は避ける事のできない事実だと思っています。その為、小額の寄付にはなってしまう可能性はありますが、できる限り最大限の寄付をしようと思います。アーティスト達とも色々話しをしました。みんな前向きです。お互い助け合って止まらず進んでいく覚悟でいます。基本的にリリース日は変更しませんが、プレス業者/印刷業者/配送業者さんの被災の影響で、リリーススケジュールが遅れる可能性もあります。最新情報はオフィシャルサイトにアップしますのでご覧下さい。
 一歩一歩進めて行きましょう。出来る事からすこしづつ。続けましょう。

■坂本慎太郎
 コメント、難しいです。
 言葉にするとすべて何か違う気がして......。
 以下、昨年5月に作った歌詞ですが、今の自分の心境に一番近い気がするのでコメントの代わりに、転記させていただきます。

 「続きを」

 もう朝 夜は あっという間 あける
 さあ まだ まだ やってみよう
 今から おきる ありとあらゆる現実を
 全部見て 目に 焼き付けよう

 ただの空 ただの雲 ただの見慣れた町
 ただの路地 ただの角 すべてがなぜかまぶしい

 続きを あなたと
 続きを もっと見たい
 続きを 最後まで
 続きを 見とどけたい

 涙の 日々は たった今終わる
 さあ 来て 来て やってみよう
 今目の前の わけのわからぬ現実を
 全部そのまま 受け入れよう

 なぜか空 なぜか雲 なぜか見慣れた町
 なぜか路地 なぜか角 すべてが意味を持ち出す

 続きを あなたと
 続きを もっと見たい
 続きを 最後まで
 続きを 見とどけたい
 続きを たとえば
 続きを 悲劇でも
 続きを あ~
 続きを 目をそらさず

■ロベルト・カルロス・ラング(エプステイン/ヘラド・ネグロ)
Japan brothers and sisters. My heart goes out to you and im here if you need anything.

■七尾旅人
義援金募集のために配信サイト、
DIY HEARTSを立ち上げました。
https://www.tavito.net/
僕たち音楽家に何が出来るのか?
容易に答えは出ないでしょう。

音楽は無力です。
でも音楽は片時もここを離れません。
空気をふるわせ、存在し続けます。
一曲ごとに、一小節ごとに、一拍ごとに、一秒ごとに、
全ての皆さんへ、
絶え間ない幸運が、注ぎますように。

■Abdullah Qadim Haqq
In times of tragedy and despair, the best elements of humanity come out. Sympathy, mercy, grace and hope are all felt and shared among the people. Instead of spirits becoming dim and being blown out, they shine, becoming brighter than ever before.

May your spirit shine in the midst of this disaster.

I hope this is okay. Let me know what you think.
I hope you and your family are doing okay. Please let me know your situation.

Heiwa,

■三毛猫ホームレスから
失われたものも、我々も、生き続けるに決まってるじゃないか。此処か其処かの違いしかない。

■Hell
My heart is bleeding when i follow the news- every day.i hope that Japanese people will overcome this tragedy in the very near future.
Power to people from the land of the rising sun.
Love

■テツジ・タナカ
 とてつもない悲しみや苦労が渦巻いたこの二週間で、局面は原発と食品汚染へ。被災した福島の弟がさらに心配になる。日々、信じられない報道が繰り返されるなか、命懸けで救済している人たちに心から敬意を評します。失われたものは、もう帰ってこない。だが、祈り、希望を持ち、1日1日、今日よりも良くなる事を強く願っている。また東北にポジティヴな音楽の輪が広がるまで....。
 最後に、福島のLOUD HAILERクルーや東北のジャングリストたちへ 「JAPANESE JUNGLIST'S NEVER DIE !!!」

※disk union渋谷クラブ・ミュージック・ショップなど各店で東日本大震災の募金箱設置しております。ご来店の際は、義援金のご協力お願い申し上げます。

■掟ポルシェ
 先日、東京を離れるか家族と相談しました。自分が出した答えは、NOでした。嫁の実家の福岡は全くと言っていいほど被害がなく、我々を受け入れてくれると言ってくれています。お父さんお母さんもとても心配してくれています。でも、東京に住み続けようと決めました。何故なら、この土地を愛しているからです。生まれ育った北海道よりも長く住み続けたこの街はもう自分にとって故郷も同然で、捨て置くことなど考えられないのです。生まれ育った土地と同様に、もしかしたらそれ以上に、東京への郷土愛のようなものを持っていたことに、今回の震災で気付かされました。

 それは、今回の被災で住処を失った皆さんにとっても同じことだと思います。受けた被害が大きければ大きいほど、「この街が以前の姿を取り戻すまで離れるなんて出来ない」「この街が以前のように安全が保証されなくても住んでいたい」という気持ちになっているのではと思います。生まれ育った街が波に流され、瓦礫の山となってしまっても、捨てて出て行くことなんて出来ない。その心が意地でも復興させてやろうと人々を奮い立たせている。人間の意志の力の偉大さに涙が出ます。

 既に眼に見えない二次災害が襲ってきています。片時、いや、しばしの間、愛する土地を離れなければならないかもしれません。でも、生まれ育った町や村を愛する気持ちがあればきっとまた、戻ってくることが出来るはずです。避難生活を余儀なくされている方へ。きっとまた、戻ってこれます。人間には生き抜く力があります。きっと大丈夫です。

■湯山玲子(著述家、ディレクター)
 ツイッターを見る限り、本や映画で見知っていた、第二次世界大戦中の国民反応が、すべからく出揃ったのには驚いた。加えて、土地との抜き差しならぬ深い関係、村八分の恐怖、同調圧力など、そこを回避する生き方を選んだはずの個人も、この災害下には、それらに否応なく巻き込まれてしまうことに恐怖を感じた人も多かったのではないか。
 ひどく落ち込んだ時、悲惨な状況にあるときに、音楽が救いになる、というのは半分本当で半分は嘘。個人的にマックスだったときには、全く音楽を拒否していた耳も、今はもう普通に戻った。
 その端境期に何が心に浸みたかというと、お恥ずかしいがレゲエのロックステディとカウント・ベイシーのビッグバンド。前者はご存じあのジャンルのキモである、心臓の鼓動グルーヴの本気の効能、後者は、何というか、圧倒的に"光量"があって、「ええじゃないか、ええじゃないか」と、大音量のホーンアンサンブルに心を全身指圧されている気がしたものだった。(そして、ちょっと泣いた)
 今後の問題としては、言うまでもなく、原子力発電。
「日本は変わる」というスローガンを、観念的なものではなく、原子力発電からの離脱(すぐではなく順番でもいい)、という困難な具体でもって実現することはできないのか。経済損失を避けたいという経済評論家は、その損失の内容を示すべき。ユートピア発想やイデオロギーからではなく、もう、こっちはいろいろと体験中のリアルな問題なのだからさ。

■戸川純
 わたしは女優・歌手の戸川純という者です。
 この度の大震災における被災者の皆さん、東京にいて今のところ無事であるわたしにとって皆さんの悲しみ苦しみ不安は計り知れなく、またテレビで悪いほうへと刻々と変わり行くようなニュースを見ていると、自分がいかに非力であるかを思い知らされ、悔しいばかりです。右翼的発言と誤解されるのを恐れずに言えば、わたしは本来美しい海や森や山や畑などで彩られたこの国が大好きです。島国だから一丸になりやすいところもです。何年かかっても、またわたしの愛する、静寂も好む美しく平和なこの国は(本来、運動のような共同体意識は苦手だったのですが)一丸となって、必ずや復興を成し遂げると心から信じていますし、成し遂げなければならないと思っています。被災地の方々と被災地に対して、その他の都市部や地方の人が皆きっとそう思っていると思います。復興以前に、まずは今避難なさっている方々に、お悔やみとエールをお送りしたいです。わたしのような非力な個人でも、激しい危機感を持っています。今を乗り切ってどうか頑張ってください。わたしは、何の力もないくせにと自分が社会的なコメントをすることも、名前を出してのボランティア的なことをすることも、自分がなんだか偽善的で売名行為的なことをするようで避けてきたのですが、そんな人間でもこの度のことは「自分でも何かできないか」と思われるほど特別な重いことと受け止めているくらいだから、必ず日本中の人がなんとか力になりたいと思っているはずです。海外の各国の人たちも、今回のことでわたしたちにとてもやさしいですよ。将来的な利害関係のことを期待してとの見方もできますが、そういう意味であっても、世界にとってわたしたちの国は必要とされているのです。わたしは右翼的というより逆に、過去にこれほどインターナショナルな対象の国があっただろうかという驚きさえあるのです。被災地の皆さん、被害はこれからおさまっていくのか、今もこれからも被害がどうなっていくのか正直わたしにはさっぱりわからず、また正直わたしも地震と津波と原発についてはまだまだ不安ではあります。このように、かえって皆さんの不安を煽るようなことを言ってすみません。でもわたし自身注意を怠らないようにしているのです。皆さんもそうしていらっしゃると思いますが、体と心の健康を心よりお祈りしております。こういうコメントでよく外タレが使うわたしの苦手な締めくくりかたがあります。この度は本気と勇気を持って、その締めくくりかたをさせてください。押し付けがましく、うざかったらごめんなさい。ただの非力な個人ですが→愛してます。

■佐藤大(脚本家/ストーリーライダーズ)
 言葉をなくすというのは、こういうことなんだ。言葉で伝えられること、その無力さに打ちのめされた数週間でした。一瞬の圧倒的な力で失われた言葉。そんな時でも僕たちには音楽がありました。言葉で伝えることが難しい気持ちを音楽なら包み込んでくれる。そして物語として語るべき言葉は、まだまだずっと先にやってくるものだとも思います。そのときに力となるのは言葉。いま言葉は無力だけど、人が語ること知ること感じることでのちに大きな力となる。あの日、なくした言葉をいつの日か集めるため。言葉を使って声を出し歌うことや踊ることをあきらめないでいきたいと思います。何も遅すぎることはない。これからも日々の生活は続くのだから。

■DJ BAKU (POPGROUP)
 このたびは東北関東大震災により、被害に遭われた皆様には、心からお悔みならびにお見舞いを申し上げます。  僕は地震の1週間前に、はじめて福島のいわき市にDJで訪れました。地震発生から何日かして共演者の無事を確認しましたが、その時はいわきは避難の対象にはいっていなかったようなのですが、その後原発の避難範囲も広がり、今非常に心配です。仙台のお世話になったClub関係者、友人達とはmailですが安否を確認することができました。「みんな無事ですよ、家のないやつ続出!ですが友達の家で泊まったりしていますよー」なんていう内容ももらって思っていたよりも少し安心しました。今回の出来事は皆の人生を大きく変化させる重大な出来事だと思います。
 POPGROUPのWEBでも発表されましたが、3月中のDJ EVENT 5箇所は全てキャンセルとなりました、楽しみにしてくれていた方々には大変、申し訳ありません。EVENTの件で何人かから、連絡ももらいました、ごめんね、ありがとう数日、今何ができるのかを色々と考えましたが 僕は曲を作ることにしました。DJ KENTAROと共に様々なARTISTに声をかけているところです。完成はまだですが皆に届けばいいな、と思っています。
 様々な情報もいまだにとびかっているかと思いますが、もしも、たとえ、東京に放射能が広がっていったとしても東京で、頑張ろうと思います。気付くと、僕はあまりにも東京に思い入れがありすぎました。東京が好きだったことに気付きました。

■Dubfire (Ali Shirazinia)
My thoughts and prayers are with those who are suffering in the aftermath of the recent earthquake, tsunami and the alarming nuclear crisis which poses a potential long-term impact. The Japanese people deserve our support and financial aid so that they can begin to heal their people and rebuild their lives. They have shown such enormous hospitality on my every visit that I am compelled to return their kindness by pledging a donation, and I ask all of my peers to do what they can to help.

僕の思考と祈りは、潜在的に長きにわたり影響するであろう最近の地震、津波と切迫した核危機の余波で苦しんでいる人たちととにある。日本の人たちは、癒され、そして彼らの一生が立て直されるための援助を受けるに値する。彼らは僕が来日するたびによくしてくれたし、つねに歓迎してくれた。僕は彼らを援助し、そして彼らを助けるように僕の仲間すべてにお願いしている。

※なお、DOMMUNEでは義援金募集しています。→https://justgiving.jp/c/4443

(今後もコメントは、新しく届き次第、発表していきます)

[Electronic, Dubstep] - ele-king

1. Tin Man / Nonneo | Absurd Recordings


 ケン・キージーの『カッコーの巣の上で』から早50年、新年早々L.Aの〈アブサード〉から興味深い「アシッド・テスト」が届きました。〈アブサード〉はセカンド・サマー・オブ・ラヴの当時からU.Kの最前線で活躍するハウスDJのエディー・リチャーズを中心に、タイガー・スキンやデイヴ・DK等、DJの目線からシンプルにグルーヴを追及したテック・ハウスをリリースしています。そして今回新たにスタートしたシリーズがその名も〈アシッド・テスト〉です。
 この〈アシッド・テスト〉はいわゆる「アシッド・ハウス」に焦点を当てたリリースをしていくラインのようです。ハウスもテクノもトランスも音楽自体はDJピエールの"アシッド・トラックス"から地続きのもので、それぞれを音楽から明確に分ける定義は存在しないのですが、TB-303を元にするベース音はこれらの音楽に共通して用いられ重用な役割を担っています。TB-303とは〈ローランド〉が作ったベース・マシンの名称でいわゆる「アシッド・ハウス」の音色を決定付ける楽器のひとつです。
 なぜジャンルの細分化が進んだかと言うと、野田さんのアレックス・パターソンのインタヴューを参考にしていただくとありがたいのですが、80年代にパンクがヒッピーを批判したように、90年代の初頭にジュリアナに代表されるお立ち台のナンパ箱でかかっていたアシッド・トランスとデトロイトやシカゴからリリースされていたアンダーグランドなハウス、テクノを区別する必要があったからです。
 そしてダニエル・スタインバーグ、ミュートロンのレヴューを参考にしていただけるとありがたいのですが、「アシッド」はテクノを構成する基本的な要素であるためにリヴァイヴァルを繰り返しています。そしてまさにいま「アシッド」は再び息を吹き返しつつあるのです。それはクリック、ミニマル以降のテクノ・シーンのなかで音楽性の向上とグルーヴの組み換えに重点が置かれたモダン・ミニマルへの反動によるもので、ベルリンの〈ベルクハイン〉を中心に活動するマルセル・デットマン、このシングルでもリミックスで参加しているミニマル以降のトランスの可能性を追求するドナト・ドッジー、ダブステップとハード・ミニマルを結びつけハードコアの復権を試みるトラヴァーサブル・ワームホールなど、単純でピュアな"シビレ"をフロアがふたたび求めはじめているのです。日本では沖縄在住のイオリがこの流れのなかでディープなトラックをリリースしています。
 〈アブザード〉はロンドンのファブリックを中心としたテック・ハウスのシーンから「アシッド・リヴァイバル」を画策しているようです。シリーズの1番を飾るのはカリフォルニア生まれウィーン在住のアシッド狂、ティン・マンことヨハネス・アウヴィネンです。自ら主宰する〈グローバル・エー〉をはじめ、パン・ソニックの〈キー・オブ・ライフ〉、パトリック・パルシンガーの〈チープ〉、ペンシルバニアの〈ホワイト・デニム〉などから一貫して「ACID」をテーマにしたリリースを続けています。〈エフ・コミュニケーション〉の中核であるヨリ・フルコネンが指揮を執り、10台のTB-303を使用し行われたインスタレーション、アシッド・シンフォニー・オーケストラにも参加していました。昨年〈グローバル・エー〉からリリースされた3枚組みのアルバムでは、全曲ノンビートのドローンやアンビエントが集められ、TB-303のアシッド音響を用いた、従来のハウスとは異なるアシッドへのアプローチをみせていました。
 今回のシングルではメランコリックなメロディーとTB-303の絶妙なヨレ具合が心地よいリラックスした空気のディープ・ハウスとクラシカルで穏やかなアンビエントを聞かせています。ハードな質感ではなく独特の音の歪みを引き出したトラックです。ドナト・ドジーのリミックスはオリジナルのダヴヴァージョンと言えるもので、深いエコーの中で原曲のメロディーが浮き沈みするディープ・ミニマルを聞かせています。
 90年代には激しければ激しいほど良いとされた「アシッド・ハウス」ですが、ゼロ年代以降のミニマルで濾過されて、ほんの少しかもしれませんが変化を遂げているようです。(メタル)

2. Sepalcure / Fleur | Hotflush Recordings


amazon iTunes

E王 その昔......とういか、いまもそうか、マシン・ドラム名義(10年前、プレフューズ73と比較されたアブストラクト系の雄)でならしたトラヴィス・スチュワートがダブステップに転向してからの2枚目のシングルで、はっきり言って素晴らしい。
 ジェームス・ブレイクの"CMYK"の影響を受けながら、IDM系のドリーミーなテイストをダブステップに変換したタイトル曲は、「この手があったか!」と。ソウルフルな"ユア・ラヴ"は『パラレル・ユニヴァース』の頃の4ヒーローというか、アンビエント・テイストの浮遊感が心地よい。とにかくドラム・プログラミングの細かさは見事で、彼の長いキャリアを感じる。もっとも長い"ノー・シンク"は、マウント・キンビーの方法論を、ダブの実験台で引き延ばしている感じ。 (野田 努)

3. George Fitzgerald / Don't You | Hotflush Recordings


amazoniTunes

 スキューバによる〈ホットフラッシュ〉レーベルが、いまダブステップとハウス/テクノの両方にまたがっていることをあらためて証明する1枚。レディオヘッドの新作を聴いたけれど、アントールド以降のダブステップからの影響を受けていることに驚いた。だって......いわゆるハウスやテクノに接近してからのダブステップである。フロアよりのテクノ系ダブステップだ。
 実際、スキューバの〈ホットフラッシュ〉、アントールドの〈ヘムロック〉、ラマダンマンの〈ヘッスル・オーディオ〉、元〈ニンジャ・チューン〉のスタッフによる〈アウス(Aus)〉......このあたりはいまもっとも勢いを感じる。ジョージ・ジェラルドの"ドント・ユー"は、ジョイ・オービソン的なスムーズでソウルフルなグルーヴをさらにミニマル寄りにした感じで、B面のスキューバのリミックスは完全に4/4ビートのテクノ。きっとメタル君も気に入ってくれると思う。(野田 努)

4. Adele / Rolling In The Deep (Jamie XX Shuffle) | XL Recordings


iTunes

 ジェイミー・XXが隠し持っていた才能は、彼のギル・スコット・ヘロンのリミックス(シングル買ってしまったよ......)で充分に証明されたわけだが、アデーレのこのリミックスでもそれは引き続き発揮されている。ジェイミーによるトラックはスローテンポのハウスとエキゾティックなクラップのブレンドで、アデーレのソウルフルなヴォーカリゼーションとの組み合わせが実にユニーク。まさにハイブリッディである。
 しかし......これも「NYイズ・キリング・ミー」と同じ片面プレス。MIAのラマダンマンのリミックスもそうだったけれど、1曲で1100円は高いぞ。(野田 努)

5. Mizz Beats / Are We The Dictators? | Eglo Records- Minimal, Techno -


 これもまた、グライム/ダブステップの新たなる"ネクスト"を象徴する1枚でしょうね。それをひと言で言えば、ブロークンビーツもしくはニュー・ジャズへの一歩。1曲目の"ザ・デイ・ビフォア・トゥモロウ"は4ヒーロー×1990年代初頭のカール・クレイグといった感じのジャジー・フロウを持ったスペース・ファンク。B面の"ソファ・ビート"と"2ビット・ロード"もソウルフルなフュージョン・テイストで、〈ディープ・メディ〉から発表した前作におけるティンバランドとネプチューズからの影響とはずいぶんと離れている。女トラックメイカーのミズ・ビートによる3枚目のシングルは、ある意味予見的な内容となった。(野田 努)

6. SBTRKT / Step In Shadows EP | Young Turks- Drum n Bass -


amazoniTunes

 仮面を被ったサブトラクト――すでにベースメント・ジャックス、MIA、マーク・ロンソン、アンダーワールドといった大物から、ホセ・ジェームスやジーズ・ニュー・ピューリタンズ、タイニー・テンパーなど幅広いジャンルの重要作品のリミックスを手掛けている。いかに彼が期待されているのかを物語っていよう。
 これは4曲入りのシングルで、もっとも人気のあるキャッチーな"ルック・アット・スターズ"が収録されている。"ルック・アット・スターズ"はホントに良い曲、キーボードのメロディはマイク・バンクス調で、ドライヴするベースラインは宇宙を駆け抜ける。
 B面の"コロナイズ"の最初のベースライン、これもまたたまらない。フューチャー・ガラージとかなんとか言われているけど、オジサンの耳にはUKのベース・サウンドとシカゴ・ハウスの融合に聴こえる。
 ちなみにこれ、アナログ盤のレーベル面の曲名がA面B面逆になっている。プリントミスでしょうね。(野田 努)

Chart by JET SET 2011.02.14 - ele-king

Shop Chart


1

RYO KAWAHARA

RYO KAWAHARA GOTTA GIVE IT ALL FEAT. GEORG LEVIN »COMMENT GET MUSIC
2011年に満を持してファースト・フル・アルバムをリリースする、Flower Recordsイチオシの新人クリエイター、Ryo Kawaharaの先行12"シングルが登場!Sonar Kollektivなどで活躍するブルーアイド・ソウル・シンガー、Georg Levinをフィーチャーした"Original Mix"に加え、AtjazzをはじめMasanori Ikeda、Slowlyがリミキサーとして参加。非凡な才能と一流のアーティストの巧みなセンスが融合した、珠玉のアナログ第3弾です!

2

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS I WANT IT / NEXT TO YOU »COMMENT GET MUSIC
Harvey新プロジェクト"Locussolus"シングル第3章!!アルバム・リリース前のラスト・シングル・リリースとなる本作は前2作以上にファンキーでフロア志向の強い2トラックス。特にウォブリーなベースが印象的な"I Want It"はHavey云うところのフューチャー・プリミティヴ感の出たキラーで、多くのDJによるプレイが期待されるところです!!

3

MADLIB

MADLIB MEDICINE SHOW VOL.11 LOW BUDGET HIGH FI MUSIC / »COMMENT GET MUSIC
先日のデラックス盤が即完だったシリーズ第11弾の通常2LP盤が登場。Stones Throw作品でお馴染みのMC陣との楽曲をはじめ、実弟Oh NoとのProfessionalsとしての音源や、Jaylibの未発表曲(!)も含んだ強烈な一枚!

4

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE JAMES BLAKE »COMMENT GET MUSIC
大ヒットを記録した先行カット"Limit to Your Love"に続き、パウダーシュガー・ポップUKG天才James Blakeの1st.アルバムが遂に登場しました!!

5

JACKIE MITTOO

JACKIE MITTOO DISCO JACK »COMMENT GET MUSIC
天才鍵盤奏者Jackie Mittooの名曲"Disco Jack"がリマスターされ再発!!以前同じPressure Soundsから再発され即完売したキラー・オルガン・インスト"Disco Jack"がへヴィ・ヴァイナル仕様で再登場!!

6

TIAGO

TIAGO THE SOURCE »COMMENT GET MUSIC
リリース・ラッシュが止まらないポルトガルの気鋭TiagoがLengに参戦!!Chida氏主宰ene, DFA, Hands Of Timeからのリリースや、Sea Power & Change, TNT Subheadなど別名義での活躍も目覚しいポルトガル/リスボンの気鋭Tiagoによる新作が、Claremont 56のサブ・レーベル"Leng"よりリリース。

7

HAMMON DECKS

HAMMON DECKS FOR DJ BOOKINGS CALL +47 4829 6349 »COMMENT GET MUSIC
Running BackからノルウェーSex Tags Maniaレア音源の鬼ヤバい再発!!姉妹レーベルSex Tags Amfibiaからの近作10"EPも最高だった、ノルウェー随一のカルト・レーベルSex Tags Maniaの前身Sex Tagsより'02年にリリースされていた謎ユニットHammon Decksのアルバムからの抜粋12"再発。Son Of Sam再発といい、Running Backがヤバい動きしてます!!

8

LEWIS PARKER

LEWIS PARKER THE PUZZLE EPISODE ONE : THE BIG GAME »COMMENT GET MUSIC
UKのベテラン、Lewis Parkerのナンバリング入り全世界300枚限定LPが登場!自身も愛用する名機SP1200をNYはクイーンズで掲げるジャケットも印象的なジャジーで土臭くヴィンテージ感溢れるサウンドが堪らない全12曲。レーベル・ステッカー封入。

9

V.A.

V.A. LITTLE LEAF 2 »COMMENT GET MUSIC
クォリティ・リエディット・レーベル"Little Leaf"第2弾も最高でした!!『カラスの飼育』ネタ第1弾も速攻完売、ex. Glossyレーベル主宰Matt Moroderによる新レーベルLittle Leaf第2弾は、彼とMirau発"Endorphinmachine"が大ヒットしたErobiqueによるスプリット。

10

UNER

UNER BASSBOOT »COMMENT GET MUSIC
相方Coyuとのタッグ・リリースでもお馴染みのスパニッシュ・プロデューサーUnerによるDiynamic第3弾リリース。これはジャンルを問わずブレイクしそうなポテンシャルです。

interview with Haiiro De Rossi - ele-king


Haiiro De Rossi
Same Same But Different

Slye Records

Amazon iTunes

 ハイイロ・デ・ロッシとタクマ・ザ・グレイトという若き勇敢なふたりのラッパーによる「WE'RE THE SAME ASIAN」はいわばヒップホップ・アゲインスト・レイシズムである。ラップ・ミュージックによる人種差別や排外主義への強烈かつ的確なカウンター・パンチであり、今日の日本において非常に重要な問題を提起している。

 彼らが昨年の11月28日にYouTubeにアップした「WE'RE THE SAME ASIAN」はすぐさまYAHOO! ニュースへ飛び火し、YouTubeには彼らにたいするアンサー・ソングがアップされる。「日本のラッパーが中国、韓国との差別解消を訴える」と題されたYAHOO!の記事には200件あまりのコメントがポストされ、炎上する。"活発な議論"というよりも誹謗中傷の嵐と言ったほうが正しいだろう。コメント欄は差別意識や悪意をむき出しにした罵詈雑言で溢れた。

 私たちはこのあいだ、領土問題や在日参政権をめぐる問題などで同じような光景に何度も直面している。アジア・カップの日韓戦の奇誠庸(キ・ソンヨン)の猿まねが日本人に対する侮辱だということで日韓のメディア、ネットで賛否両論の議論が展開されている。

 問題なのは、ここぞとばかりに便乗して差別意識や狂信的なナショナリズムを煽ろうとする人びとである。こういうときにこそ私たちは冷静になるべきだ。憎悪や不信や偏見を煽り、争いの火を焚きつけようとする同じ国の人びとよりも、平和と相互理解を求める隣国の人びとのほうが自分たちに近いのではないかと疑ってみることも必要ではないだろうか。ごくごく当たり前の話である。

 そう、ふたりは"当たり前のこと"を静かにラップしている。彼らはがなり立てない。メランコリックなジャジー・ヒップホップの上で叙情と情緒をコントロールしながら、静かな声明を差し出している。
 明確な政治的主張はないが、開かれた社会性があり、多文化主義と平和主義のコンセプトがある。表現が素直過ぎると感じる人がいるかもしれないが、それゆえの力強さがある。
 ヒップホップのアーティストがリスクを背負って、政治的に際どいテーマ(人種差別、排外主義)についての議論の場を作ろうとしたことにたいして私たちは応えるべきだろう。ハイイロ・デ・ロッシとタクマ・ザ・グレイトの勇気ある行動を僕はいまどこまでも肯定しよう。ハイイロ・デ・ロッシに話を訊いた。

オレらは右でも左でもないし、そういう思想は持ってない。ただ、普通に普通のことを言っただけなんですよ。普通にヒップホップだと思うことをやった。そしたら、普通じゃない反応が返ってきたから、ここ(日本)は普通じゃないんだって認知できた。

「WE'RE THE SAME ASIAN」の問題提起はいまの日本でもっともラディカルなもののひとつだと思いました。

ハイイロ・デ・ロッシ:勇気があったのはタクマだけじゃないですか。あいつはハーフで横浜の黄金町っていう町に住んでいる。昔、赤線があった場所です。家族もそうだし、いわゆる日本人以外のエイジアンのコミュニティが近くにある状態で生活している。だから、渋谷であった反中国のデモや朝鮮学校に石が投げられた事件もダイレクトに入ってくる。もし、彼がやってくれるって言わなかったらあの曲は実現しなかった。ハーフだから、リスクもあるじゃないですか。偏見の目で見られるかもしれないし。

YouTubeのコメントや反応は見てますか? 

ハイイロ・デ・ロッシ:あれこそオレらが狙ってたことなんです。あれを起こそうと思ってた。YouTubeのコメント欄だけじゃなくて、『bmr』のウェブ版のニュースに「WE'RE THE SAME ASIAN」のことが掲載されて、YAHOO!にも飛び火しました。そこに中傷コメントが200件ぐらい来て炎上したんです。あの曲を録っている過程もUSTREAMで配信していたんですけど、2時間ぐらいのあいだに300人ぐらいが見ていた。ツイッターでもRTされまくった。そして、次の日にYouTubeにアップしたんです。最初は、USTREAMを見ている人たちとオレたちの曲だった。でも、オレらがYouTubeにアップした時点で、曲が議論の場所に変わる。それがオレらの理想だったんです。最初は悪いコメントが集中したけど、「これがいまの日本なんだよ」っていうのがオレらが言いたかったことなんです。

なるほど。確信犯としてやったんですね。

ハイイロ・デ・ロッシ:でも、最近のコメントでちょっとずつ擁護のコメントが増えているんです。擁護が増えて来ていて、反対派と賛成派のやり取りがはじまっている。これでコミュニケーションが活字でもできるじゃないですか。

いわゆる"ネット・ウヨク"の冷静さを欠いたコメントは酷かったね。

ハイイロ・デ・ロッシ:あれが彼らのベスト・パフォーマンスなんですよ。オレらは音楽でベスト・パフォーマンスをしている。彼らも彼らで、あれがベスト・パフォーマンスだから、オレらもそれを受け入れるべきだと思う。一生懸命考えて、彼らはアレですからね。

相手を傷つけたい一心で書いている感じがするよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:そうです。でも、あれで傷つくんだったら、オレはああいうことは表現していない。それなら表現するのを止めたほうがいい。

素晴らしいね。

ハイイロ・デ・ロッシ:日本人のコンプレックスがすごく問題だと思うんですよ。アジアでいちばんになりたいというのがあからさまに見えるじゃないですか。でも、正直言って、サッカーも韓国のほうが強いし、パク・チソンがなんでスターにならないの? って思う。日本を除外したすべての国から彼はトップ・プレーヤーとして認められていますよ。でも、日本だったら、いいところ中村俊輔と並べられて報道されるぐらいでしょ。それでも日本からすれば妥協じゃないですか。あれほどの選手がアジアから出たことに誇りを持てない。

show-kというラッパーのアンサー・ソングにもちゃんと返していましたね。

ハイイロ・デ・ロッシ:あそこで逃げたら文系ラッパーって舐められたまんまじゃないですか。右翼だろうが、ギャングスタだろうが、オレはラップだったらやりますよ。

僕が、中国人や韓国人にたいする排外主義が嫌なのは単純な話で、その考え方が憎悪や不信や偏見を煽っているからなんですよ。

ハイイロ・デ・ロッシ:話していることが国だったり、自分の手のなかにないものですからね。オレらは普通に人に言っている。オレらは右でも左でもないし、そういう思想は持ってない。ただ、普通に普通のことを言っただけなんですよ。普通にヒップホップだと思うことをやった。そしたら、普通じゃない反応が返ってきたから、ここ(日本)は普通じゃないんだって認知できた。それをずっとshow-kさんへのアンサー・ソングでも言っていたんです。けっきょくは人びとじゃないですか。目の前の人が中国人や韓国人だから態度が変わるわけではない。それを変えようとしてきたのが日本じゃないですか。それがオレらにも染み付いているのはわかるから、ぶっちゃけ自衛でやったのもある。「WE'RE THE SAME ASIAN」はオレらがやらなきゃいけないことでもあった。タクマもいて、いまはLAのヤツらもどんどん絡んできているんです。プロジェクト・ブロウド(LAを拠点とするヒップホップ・コレクティヴ)のヤツらにも日系のアメリカ人やいろんなヤツらがいるんですよ。

[[SplitPage]]

テレビやYouTubeを観て危険だって感じることもあるけど、オレたちの場合は横浜が近いし、中華街があるじゃないですか。タクマの家はモロその辺りなんですよ。オレはヤツのお母さんとも普通に仲良いし。やっぱり危険は感じていましたよ。だから、オレらに何かできることはねーかって考えた。


Haiiro De Rossi
Same Same But Different

Slye Records

Amazon iTunes

これまで僕は、ハイイロくんのラップはどちらかと言えば文学性に重きがあると思っていたから、「WE'RE THE SAME ASIAN」のような曲をああいう形で出したことに驚いたんです。タクマくんたちとの出会いが大きかったんですか?

ハイイロ・デ・ロッシ:もともとそういう考えはありましたね。うちの母親が養護学校の先生なんですよ。そういうことを小学校の先生とかは知っているじゃないですか。だから、特別学級の子が運動会で走る横でいっしょに走る役をお願いされたりとかしていた。オレは良いことをしている気も、悪いことしている気もなかった。だから、友だちの親とかに「すごいね」って言われることに違和感があった。その時点で差別的じゃないですか。家庭内で「差別はまじで止めろ」って言われていた。最初は人種とかじゃなくて、障害に関して親から言われたことが大きかったのかもしれない。

右翼のデモの熱量も凄いじゃないですか。そういう時代の風向きも肌で感じていました?

ハイイロ・デ・ロッシ:やっぱり危険っすもんね。

テレビを観ると、戦争を煽るような報道が平気であるわけじゃないですか。

ハイイロ・デ・ロッシ:テレビやYouTubeを観て危険だって感じることもあるけど、オレたちの場合は横浜が近いし、中華街があるじゃないですか。タクマの家はモロその辺りなんですよ。オレはヤツのお母さんとも普通に仲良いし。やっぱり危険は感じていましたよ。だから、オレらに何かできることはねーかって考えた。なんだかんだ批判のコメントが目立つけど、評価も注目もされているし、議論もされているから、狙い通りじゃないですか。モス・デフがブラックスターの歌詞で、「なんでオレがハスリングもしてないし、ストリート・ファイトもできないのにストリートからプロップスを得ているかわかるか? それはお前らよりラップができるからだよ」というようなことをラップしているんです。オレが音楽やヒップホップに求めているのはそういうことです。たとえば、右翼が絡んできたとしても、オレはラップが上手いからラップで返す。show-kさんとのビーフに関しても、あれはタクマが出るべきじゃない。ふたりで返すのが筋だけど、あれ以上はあいつ以外も傷つける可能性があるじゃないですか。だから、オレがひとりで出たんです。あそこでダサいラップをしたらおじゃんだったし、リスクがあったぶん、返って来たものも大きかった。

あそこでタクマくんを出さなかったことを考えると、今回の曲についてかなり慎重に考えていたってことだよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:そうですね。そこを考えないで行ったら、ただの喧嘩ですからね。

なるほど。ハイイロくんのこれまでのキャリアについて少し教えてもらえますか。

ハイイロ・デ・ロッシ:17歳のときにラップをはじめたんですけど、最初は芽が出る雰囲気がゼロでしたね。20歳のときに活動の場所を地元の湘南から都内に移したんです。ノルマを払うしかない状況を一回作ってみた。そこでエクシーと知り合って、エクシー周りのイヴェントに出はじめました。で、1年ぐらいして〈スライ・レコーズ〉に入った。そこからはとんとんと進みました。去年、セカンドを出して、メンタル的にも身体的にも一度湘南に戻っていますね。湘南でやっていた人も上がってきているし、わりとオレの状態も湘南にフィットしています。

最初に影響を受けた音楽は?

ハイイロ・デ・ロッシ:いちばん最初はコーンやリンプ・ビズキットを聴いていて、そこからエミネムに行きました。で、コモンの『レザレクション』を聴いて、「これもエミネムと同じジャンルの音楽なんだ!」ってことに驚いた。それからいわゆるネイティヴ・タンやソウルクエリアンズ周りを聴くようになった。いわゆる向こうでナードって捉えられているラッパーもアルバムのなかに一曲はバトル・ライムが入っているじゃないですか。そういうところには忠実でいたいですね。

ハイイロくんのアルバムを聴き直して、〈ロウカス〉にもかなり影響を受けているのかなって感じました。どうですか?

ハイイロ・デ・ロッシ:そこはほんとにありますね。僕自身がモス・デフにむちゃくちゃ影響されている。モス・デフとQ・ティップが大きいですね。モス・デフはブルックリンだけど、ボヘミアニズムがあるじゃないですか。ああいう風にありたいと思います。Q・ティップのJ・ディラを発掘したりする、人を見つける力、プロデューサーの力をすごく尊敬してますね。タクマはタリブ・クウェリの超信者なんですよ。

ブラックスターじゃん!(笑)

ハイイロ・デ・ロッシ:そうそう(笑)。あいつと出会って、曲を作るミーティングをしようってなったときに、けっきょく車のなかでタリブのアルバムについて10時間ぐらい話したんです。オレらはタリブのラップに関して超研究していますね。とくにラップの拍の取り方ですね。

タクマ・ザ・グレイトと知り合ったのは去年?

ハイイロ・デ・ロッシ:17歳ぐらいからお互いクラブで見たりして知っていたけど、その頃はみんな尖っているから、タメとは絡みたくないという気持ちがあるじゃないですか。負けたくないというのもあるし。

湘南はどんな町ですか?

ハイイロ・デ・ロッシ:アレステッド・ディベロップメントとか合いますね(笑)。

ゆったりとしている?

ハイイロ・デ・ロッシ:そうですね。良いことかはわからないけど、夢を見て育てる場所ですね。

以前、インタヴューしたときに話していたけど、ギャングスタ系のラップをしようとしていた時期もあったんだよね?

ハイイロ・デ・ロッシ:それがちょうどエミネムを聴いている時期ですね。スリップノットとかも聴いていたから。破壊したかったんですよね。でも、やっぱり違うということに気づいた。

破壊というのはどういうこと?

ハイイロ・デ・ロッシ:すべてをぶっ壊す音楽をやりたかったんです。そういう時期だったんでしょうね。でも、コモンや〈ロウカス〉を聴くようになって変わりました。バイオレンスやイリーガルさを出しても、けっきょくラップが下手だったら、意味がないと思った。クラックだらけのジャケットにしても、そいつからその匂いがしなかったらおかしいじゃないですか。匂いがいちばん大事だと思います。その時期にジャズもスゲェ聴くようになった。オレにとってジャズは匂いがすごく強かった。

どんなジャズを聴いていたの?

ハイイロ・デ・ロッシ:マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』をいちばん聴きました。あと、『サムシング・エルス』ですね。いわゆる有名盤を聴いていました。マイルスは白人のビル・エヴァンスをバンド・メンバーに入れたことで叩かれたじゃないですか。マイルスの自伝も読みましたけど、「いいプレイをする奴なら、肌の色が緑色の奴でも雇うぜ」って言っている。その気持ちはオレらも持っていますね。ファーストを作っている頃は、ジャズのネタでラップをすれば、オレが思うジャズ・ラップになると思っていたけど、それは違うんじゃないかなって。トラックがどういうトラックでもオレがジャズなラップをしとけばいいと思った。だから、いまはジャズにそこまで固執しなくなりましたね。

たとえば、ジェイ・Zのラップを音符にすればジャズに置き換えられるという説もあるけど、そういうのも意識している?

ハイイロ・デ・ロッシ:そうですね。レコーディングのとき、歌詞を読みながらラップするじゃないですか。いくつものヴァージョンを録ってみて、どれがいちばんいいのか、その瞬間生まれるものがある。エンジニアとちゃんと話したほうがいいのか、ひとりで高めてブースに入りっぱなしがいいのか。そのモチヴェーションの作り方はいま現在も研究しています。

ジャズ・バンドを従えてライヴしたいという気持ちなんかもある?

ハイイロ・デ・ロッシ:いずれはやりたいですね。オレが最終的に目指しているのは、日本人がワンマンで〈ブルーノート〉や〈ビルボード〉でやることなんです。武道館とかじゃないんですよ。

[[SplitPage]]

 ハイイロ・デ・ロッシはこれまでに『TRUE BLUES』『SAME SAME BUT DIFFERENT』という2枚のアルバムを出している。音楽的に言えば、流麗なジャジー・ヒップホップを基調としている。タクマ・ザ・グレイトは先日、デビュー・アルバム『TAKUMA THE GREAT』をハイイロ・デ・ロッシ主宰のインディペンデント・レーベル〈forte〉から発表したばかりだ。彼は台湾系ジャパニーズとして横浜の黄金町で育ち、LAで活動していた時期もある。日本語、北京語、英語を巧みに織り交ぜながらスムースにフロウするスタイルには特筆すべきオリジナリティがある。タクマ・ザ・グレイトが黄金町についてラップする"Sumeba Miyako"は、私たちを"もうひとつの日本"へと案内してくれる。町の匂いが伝わってくる素晴らしい曲だ。これを聴けば、彼らが「WE'RE THE SAME ASIAN」へと至った背景もわかるだろう。

メッセージ云々を言っているヤツらがなんでやらないのって思いますよ。オレはあの曲を聴いて欲しかったから、何人かのアーティストにオレのフォロワーにも見えるようにツイッターでリプライを飛ばしているんです。でも、なんの返信もない。オレらがこういうことをやっているのを評価して欲しいんじゃなくて、知って欲しいだけなんですよ。


Haiiro De Rossi
Same Same But Different

Slye Records

Amazon iTunes

ハイイロくんのような音楽主義の人が危機感を持って、ああいう曲を作ったことがまた興味深いね。

ハイイロ・デ・ロッシ:逆に言えば、メッセージ云々を言っているヤツらがなんでやらないのって思いますよ。オレはあの曲を聴いて欲しかったから、何人かのアーティストにオレのフォロワーにも見えるようにツイッターでリプライを飛ばしているんです。でも、なんの返信もない。オレらがこういうことをやっているのを評価して欲しいんじゃなくて、知って欲しいだけなんですよ。

でも、それだけ中国や韓国をはじめとしたアジアの人種問題は多くの人が積極的に触れたくないことだと思う。ある意味タブー視されていることでもあるから。

ハイイロ・デ・ロッシ:でも、それが臭い物に蓋をしていることじゃないですか。反対意見でもいいから反応が欲しかったですね。シカトはないでしょって。

それだけハイイロくんとタクマくんが勇敢だったということですよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:でも、みんなそういうことを言っていませんか? アメリカでもジャマイカでもアーティストは危険と言われるメッセージを伝えようとしているじゃないですか。だから、レベル・ミュージックじゃないですか。一般の人からしたらリスクがあることをやるから、ウォーリアーと言われたり、アーティストと言われるんでしょ。それをやらないでポップス批判していても何にもならないと思うんですよ。

ほんとにハイイロくんの言うとおりだと思いますよ。たとえば、ハイイロくんが日本のアーティストやラッパーでメッセージの部分で共感できる人はいますか?

ハイイロ・デ・ロッシ:(長い沈黙)......みんな自分のことを言いたいことを言っているとは思いますけど、主張という意味ではオレよりちょい若いぐらいのビートメイカーが主張していますね。ラッパーだったら、気になるのはL-VOKALですね。

それはどうして?

ハイイロ・デ・ロッシ:PVを観ると、けっこう際どいですよ。狙いでやっているのかは知らないけど。ほんとに面白いです。

シミラボは知っていますか?

ハイイロ・デ・ロッシ:音源は聴いています。

日本であれだけ多様な人種的背景のある人たちが登場してきたことに僕は希望を感じますね。平気で人種差別的なことを言う人たちがいるけど、彼らのような人たちが出てくる複雑な現実がある世のなかで、オレはそんな短絡的に物事を考えられない。

ハイイロ・デ・ロッシ:中国批判しているラッパーがいてもいいと思うし、いなくなれとは思わない。ただ、ラフ・ライダーズのジンっていうチャイニーズ・アメリカンのラッパーがいたじゃないですか。あいつとかラップが超上手いんですよ。あのラップを聴いて、あまりの格の違いを感じないのかなと思う。さっきのマイルスの話じゃないですけど、いっしょに音楽をやる仲間は言葉が通じなくても、ラップが上手ければ上手いほうがいいし、トラックがヤバければヤバイほうがいいじゃないですか。音楽において優れているヤツを探すのは、日本のなかだけより、世界で探したほうがいいと思う。日本人だけでいちばんを決めたところで、海外にはそいつよりヤバいヤツらがゴロゴロいるから。シンゴ02が"400"のなかで、「同じ文化の違う世代よりも違う文化の同じ世代、そういう時代」って言っていたけど、まさにそうだと思う。ずいぶん前にそう言っていたけど、いまはそういう時代だと思う。

いずれにせよ、ここまで議論になったんだから成功ですよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:これで危ないことがなければいちばんいですね。

それはほんとにそうだね。

ハイイロ・デ・ロッシ:成功したってスゲェ言える出来事があったんです。この前、横浜のクラブに遊びに行ったら話しかけて来てくれた子がいて、彼は中国人のハーフで、お母さんが中国人学校で働いているらしいんです。お母さんにあの曲を聴かせたら、「こういうことを日本人の若い子が言ってくれるのはありがたい」ってことでお礼を伝えに来ましたって言われて。ああ、これだなって。

いい話だね。

ハイイロ・デ・ロッシ:ビーフ云々はほんとにオプションですね。

一方で、show-kのような考え方の人もたくさんいるよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:多いと思いますよ。しかも、それをスゲェ支持する人もいるわけじゃないですか。

もちろんそうだね。

ハイイロ・デ・ロッシ:オレは最後のアンサー・ソングで「クリックはプロップスじゃねーからな」ってラップしていますけど、難しいところですよね。彼らみたいなラップが評価される場所もあって、オレらがボロクソになる場所もある。

そうだね。

ハイイロ・デ・ロッシ:でも、オレは音楽からすべてが出ると思う。匂いとか活動とか発言とかタイミングとか、全部含めて音楽でしか良い悪いは決めさせられない。

うん。それはハイイロくんがアーティストとして地に足をつけているからですよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:そいつらがオレよりラップが上手かったら完全否定はできないですね。そいつらよりヤバいトラックを作って、上手いラップをする自信がいま現在もありますね。でも、クリーンなほうだと思いますよ。右に寄っていたとしても、バイオレンスを持ち込んでいない時点でショーマンシップに則っていると思う。

愛国心や排外主義を歌うようなラッパーも世のなかに危機を感じて本人たちはレベル・ミュージックをやっているつもりだと思うんですよ。そこが難しいところだと思う。たとえば、政治的な集会なんかでもライヴしているAreiRaise (英霊来世)っていうヒップホップ・グループがいるんだけど、彼らの「8 30」という曲のYouTubeのコメントを見ると、彼らとパブリック・エネミーやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを比較しているようなコメントがあって、実際そう考えている人たちは多いと思う。でも、AreiRaiseがやっているつもりの"反抗"は圧倒的にマジョリティの論理なんですよ。彼らの音楽は、イメージとしては"反抗的"だけど、主張は生粋の保守の政治家が言う内容をデフォルメしている。それは、少数派の、これまで抑圧されてきた意見でもなんでもない。だから、少なくともカウンター・カルチャーではない。僕はshow-kのラップにも同じものを感じた。過激に見えるけど、よく歌詞を聴くとすごく凡庸な意見なんだよね。

ハイイロ・デ・ロッシ:でも、オレらがやっているのは反抗じゃないですよ。

反抗じゃない?

ハイイロ・デ・ロッシ:ただ振り回しているだけじゃないから。狙ってカウンターを撃っているから。そうじゃないと当たらないし。

[[SplitPage]]

「アシッド、MDMA、コケイン、オプションがなきゃ語れないペイン」って言ってるんです。やるのはいいけど、オプションのためにドラッグをやるんだったら、意味ないですね。オレは精神安定剤で内臓ボロボロになって、いま病院に行っている状態なんです。そこにイリーガルもリーガルも関係ない。ドラッグは武器でもなんでもないし、マイナスにしかならないから、オレは思いっきり切り離したいです。


Haiiro De Rossi
Same Same But Different

Slye Records

Amazon iTunes

「WE'RE THE SAME ASIAN」は歌詞の内容をめぐって議論できるリアリズムがあるのが素晴らしいと思いましたね。

ハイイロ・デ・ロッシ:抉り方は注意しましたね。わかりやすくするためにラップ的には下手に書いたと思いますよ。音楽的な拍のところなんかを詰めずに当たり前のことを当たり前に言うことだけを考えてやりました。そのぶん、歌詞がシンプルになった。だから、show-kさんから誤解を招いた。「渋谷のデモがテロ」なんて言っていないのに、そういう誤解を招いた。それはオレらの表現の仕方が悪かった。オレらがあの曲を発売しない理由もわかって欲しいですね。あれを500円で売ったら多少の金にはなるじゃないですか。でも、オレはあれを発売する気はない。

それはなぜ?

ハイイロ・デ・ロッシ:あれは曲じゃないから。あれは議論する場ですから。図書館や会議場を作って、そこで金を取るわけにはいかないじゃないですか。

でも、自分たちの曲という意識はあるでしょ?

ハイイロ・デ・ロッシ:オレらが蒔いた種ではあるけど、そこから育てるも枯らすも人びと次第ですね。唯一国が潰しに来ない場所ができたんだから。

主張というより問題提起という気持ちが強い?

ハイイロ・デ・ロッシ:主張できるほどオレらは頭良くないですから。オレらより政治的に理解があるヤツらはいっぱいいるから。

オレはあの曲には十分主張があると思うけどね。

ハイイロ・デ・ロッシ:オレは人としてラップしたし、タクマはそれにたいして勇気を持って協力してくれた。エンジニアやトラックを作ってくれたヤツもそうだし。

政治的な曲をお金にするのはうしろめたいという気持ちがある?

ハイイロ・デ・ロッシ:いや、そういうことではないです。形が変わってしまったからです。曲ではなくなってしまったからです。音楽を売るなら売るけど、音楽ではなくなってしまった。

なるほど。ところで、今年は3枚目のアルバムを出すんですよね?

ハイイロ・デ・ロッシ:12インチを先行で切ります。「グッバイ・キッズ・ヒップホップ」という曲です。いわゆる暴力やドラッグにたいして決別する曲です。

ドラッグを否定するのはどうして?

ハイイロ・デ・ロッシ:オレは歌詞で、「アシッド、MDMA、コケイン、オプションがなきゃ語れないペイン」って言ってるんです。ドラッグを好きにやるのはいいけど、オプションのためにドラッグをやるんだったら、意味ないですね。オレは精神安定剤で内臓ボロボロになって、いま病院に行っている状態なんです。そこまで行っても「ドラッグやってるぜ」なんて言わない。そこにイリーガルもリーガルも関係ない。ドラッグは武器でもなんでもないし、マイナスにしかならないから、オレは思いっきり切り離したいです。「グッバイ・キッズ・ヒップホップ」といっしょに収録するのが、「ドラッグ・バラード」って曲なんです。それがそのチェーンを切ってくれって曲です。

これまでとはまた違う、切迫感のあるアルバムになりそうだね。

ハイイロ・デ・ロッシ:3枚目は自分のレーベルですべてやります。追い込まれて、擦り切れそうな状態で作ったから、聴きづらいかもしれません。でも、満員電車に耐えられないとか、そういうヤツらって意外といっぱいいると思うんですよ。電車を降りないとヤバイ状態だけど、終電だよ、どうしようって。次のアルバムはそういうヤツらがあと10分乗って頑張れるようなアルバムにしたい。エミネムの『リカヴァリー』の6曲目から7曲目の流れがあるじゃないですか。いち度ぐちゃぐちゃになってからもオレはやるんだって。オレ、あそこで超泣いたんですよ。オレがどうやって乗り越えたのかっていうことを見せたいですね、次のアルバムでは。


Chart by JET SET 2011.02.07 - ele-king

Shop Chart


1

KENJI TAKIMI

KENJI TAKIMI LUGER E-GO KEEP »COMMENT GET MUSIC
04年5月、今は無き西麻布Yellowでのプレイを収録したCrue-L主宰Kenji Takimi氏による鬼強烈マッド・ミックス。混沌としたノイズ・サウンドに始まり、ニュー・ウェーブ~ロック~ディープ・ハウス~ディスコ・ダブへと縦横無尽に駆け抜けるまさにオリジナル・サイケデリア。ヤバ過ぎます!!

2

ULYSSES

ULYSSES ACID REFLUX »COMMENT GET MUSIC
ファンキー・アシッド・ハウス推薦盤、Prins Thomasリミックス収録!!2010年はPrins Thomas主宰Internasjonalからのリリースが光っていたNYのヴェテランElliot TaubによるThe Rapture主宰レーベルからの新作は捩れまくり、しかしすこぶるファンキーなアシッド・ハウス!!

3

DIMLITE

DIMLITE MY HUMAN WEARS ACEDIA SHREDS »COMMENT GET MUSIC
アイルランドのウォンキー/ニュービーツ名門All Cityからの7"も当店定番化しているスイスの天才が、USのソウル/ファンク系レーベルから再登場!!

4

ILYA SANTANA

ILYA SANTANA TRANSBORDER »COMMENT GET MUSIC
スペイン・カナリア諸島出身の逸材Ilya Santan。Eskimoからは3作目となる新作ニュー・ディスコ・トラック"Transborder"をMinilogueによるドープ・ミニマル・リミックスを収録した大注目の一枚。

5

CLINIC

CLINIC BUBBLEGUM »COMMENT GET MUSIC
最新アルバム"Bubblegum"からのカット。優しく泣かせるグレイト・ポップ・チューン!!孤高の英国アート・サイケ・バンド、Clinic。前シングル"I'm Aware"も傑作でしたが、これまた超良い!!Radioheadが60'sサイケ・ポップ化したような甘酸っぱく切ない名曲です!!

6

KINK / ADAM PORT

KINK / ADAM PORT DETUNATOR / STALKER »COMMENT GET MUSIC
現代的なアシッド感覚を武器に数々のレーベルから傑作をリリース中のブルガリアの星KiNKと、Rockets & PoniesからのSanteとのコラボ"Own EP"も大ヒットのAdam Portという旬の面子によるスプリット。

7

THE TORTOISE

THE TORTOISE GONNA BE »COMMENT GET MUSIC
メルボルンの新鋭The Tortoiseによる3rd Strike第五弾。ポスト・ビートダウン一押し盤です!!Jisco Music/Under The Shadeクルーが手掛けるビート・ダウン・アプローチの新レーベル3rd Strikeから、前2作を手掛けたドイツの新鋭Erdbeerschnitzelに続く素晴しい逸材を発掘。気鋭Huneeによるリミックスもお見逃し無く!!

8

DANIEL DRUMZ

DANIEL DRUMZ EP »COMMENT GET MUSIC
ポーランドの職人が放つ新作が限定10"ホワイト・ヴァイナルにて登場!まさに匠なビート・シーケンスに流麗なシンセ・ワークが乗るハイ・センスなダウンビート&ディスコ・リエディット全3曲を収録。

9

LAUER

LAUER H.R. BOSS / BANNED »COMMENT GET MUSIC
Brontsaurus中核Phillip Lauerによる傑作ソロ新作、お待たせしました!!Live At Robert Johnson主宰のAta(Playhouse)も相当にお気に入りなのは明白な、Arto Mwambe名義でのミックス・コンピ、シングル・リリースに続くBrontosaurusシリーズ第3弾。

10

GLASSER

GLASSER MIRRORAGE »COMMENT GET MUSIC
Lindstrom主宰Feedelity、約2年振りのニュー・リリースです。Tru Panther、Young Turksからのリリースで注目を集めるUSインディ・シンセ・トリオGlasserの1st.アルバム『Ring』収録曲がLindstromのリミックスを加えてライセンス・シングル・カット。素晴らしすぎます...。

KURANAKA 1945 (ZETTAI-MU) - ele-king

ROOTS and DUB CHART 2010


1
Twilight Circus ft. Gregory Isaacs - Touch Not - M Records

2
Twilight Circus ft. Sugar Minott - Take It Slow - M Records

3
Creation Steppers - King Nebuchadnezzar - Jah Tubbys

4
Shanti-Ites with Emanuel Joseph - Psalms From The Heart - Falasha UK

5
The Disciples - Return To Addis Ababa ft. Dixie Peach - Disciples Vintage

6
Iration Steppas - Dub Arena - Dub (Soon Come)

7
King Alpha feat Turbulence - For Life - King Alpha

8
Zion Train - Rainbow Children - Dub (Soon Come)

9
Masamatix ft. icchie - Vitamine P - Dub

10
Vibronics feat. Cha Cha - Dub (Soon Come)

DIGITAL SOUNDBOY CHART 2010


1
Benga - Ghetto Story - Dub

2
Don Carlos - Favourite Cup (Juju & DJG Remix)- Narco.Hz

3
Tes La Roc - We Nah Run - Dub

4
RSD - Dance Hall Rock - Zettai-Mu (Mar. 2011 On Store !! )

5
Andreya Tariana - A Town Called Obsolete (Mala Remix) - Ninja Tune

6
DJ Trax - Opening Shot feat KJ Sawka (Fanu Remix) - Dub

7
Uncle Sam - Thoughts (Japan Remix) - Dub

8
DJG - Spacecakes - Wheel & Deal

9
Donaeo - Riot Music - Digital Sound Boy

10
Last Jungle - Sub Focus - Pilse Recording

Metal - ele-king

SINGLES OF 2010


1
Maxmillion Dunbar‐Ambient Lemon&Lime‐Ramp Recordings

2
James Blake‐Limit To Your Love‐Atlas

3
Mark Pritchard‐Heavy As Stone‐Deep Medi Musik

4
Wolfgang Voigt‐Geduld (DJ Koze Mix)‐Profan

5
Portable‐ Life Magically Is‐Perlon

6
Mirco Loko‐Tahktok (Villalobos Edit)‐Cadenza

7
Jichael Mackson‐Sugarhill Mountain‐Musique Risquee

8
Margaret Dygas‐PG.21‐Powershovel Audio

9
DJ Rum‐St Martins‐On The Edge

10
To Rococo Rot‐Forwardness (Traversable Wormhole Remix)‐Domino

YOSSY (YOSSY LITTLE NOISE WEAVER) - ele-king

私がリスペクトするキーボーディスト・チャート


1
Mose Allison - This New Situation
軽やかで音楽の喜びにみちている。

2
Gonzales - The Tourist
繊細で美しく、新しい。

3
Dr. John ? Big Chief
ドロくささのむこうに、未来的な宇宙を感じさせるオルガンのリフが最高。

4
Antonio Carlos Jobim - Waters of March
かわいらしくて、明るくて、せつない。こんな曲をいつか書きたい。

5
Gladstone Anderson - Will You Stay
グラディーのピアノ、声は、いなたくて素朴で優雅。優雅っていうのがとても大事。

6
Timmy Thomas - Rainbow Power
とても空間的(スペイシー)

7
Jimmy Smith - All the Things You Are
バロック風のこの曲、いつ聴いても新しい。

8
Avelino Mu?oz - Cuchareta
60年代の南国のホテルのラウンジ。エキゾティックな永遠の近未来。

9
Debussy - Clair De Lune
POP MUSIC。ミステリアスで幻想的で美しい。

10
Money Mark - Pick Up The Pieces
彼のHIP HOP的ザックリ感に憧れる。

Nearest 10


1
VX (Virgil Enzinger & Xavier Morel) - Fiction Remixes Part 2 - Nachtstrom Schallplatten

2
Lucy - Beautiful People - Mote Evolver

3
SAWLIN & MOERBECK - #3 - Vault Series

4
TRAVERSABLE WORMHOLE - The Remixes PT.05 - CLR

5
CLAUDIO PRC - Clear Depth EP - PROLOGUE

6
Jichael Mackson - Just In Time - Musique Risquee

7
GUMMIHZ & NIKOLA GALA - Sapfo - Claap

8
Grand High Priest - Jimmy Go Boom - We-Ze

9
Bakey Ustl - EP1 - Unthank

10
V.A. - 10 Years Anniversary Pt#1 - Neroli
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47