ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Lee "Scratch" Perry & Mouse on Mars ──リー・スクラッチ・ペリーとマウス・オン・マーズによる共作が登場
  2. Interview with Tomoro Taguchi パンクって……何をやったらいいかわからない人、若い人たちにヒントと引き金を与えてくれた音楽であり、考えさせる音でしたね。
  3. butaji - Thoughts of You
  4. 別冊ele-king J-PUNK/NEW WAVE-革命の記憶
  5. Columns 3月のジャズ Jazz in March 2026
  6. ISSUGI ──『366247』のデラックス・エディションが限定プレスのアナログ盤で登場
  7. TechnoByobu ──「攻殻機動隊」テクノ屏風、特典は士郎正宗書き下ろしステッカー
  8. Ego Ella May - Good Intentions | エゴ・エラ・メイ
  9. DADDY G(MASSIVE ATTACK) & DON LETTS ——パンキー・レゲエ・パーティのレジェンド、ドン・レッツとマッシヴ・アタックのダディ・Gが揃って来日ツアー
  10. 別冊ele-king 音楽が世界を変える──プロテスト・ミュージック・スペシャル
  11. Columns 内田裕也さんへ──その功績と悲劇と
  12. Mitski - Nothing's About to Happen to Me | ミツキ
  13. interview with Flying Lotus フライング・ロータス、最新EPについて語る
  14. Koichi Makigami 唯一無二のアーティスト、巻上公一。ヒカシューの新作、ソロ・アルバム、詩集の刊行、2026年は古希記念ライヴなど
  15. Columns The TIMERS『35周年祝賀記念品』に寄せて
  16. RPR Soundsystem with Dreamrec ──ルーマニアからミニマル・アンダーグラウンドの至宝がリキッドルームにやってくる
  17. FESTIVAL FRUEZINHO 2026 ──気軽に行ける音楽フェスが今年も開催、マーク・リーボウ、〈Nyege Nyege〉のアーセナル・ミケベ、岡田拓郎が出演
  18. interview with Autechre 来日したオウテカ──カラオケと日本、ハイパーポップとリイシュー作品、AI等々について話す
  19. Street Kingdom 日本のパンク・シーンの胎動期を描いた、原作・地引雄一/監督・田口トモロヲ/脚本・宮藤官九郎の『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』が来年3月公開決定
  20. Jill Scott - To Whom This May Concern | ジル・スコット

Home >  Reviews > polar M- the night comes down

polar M

polar M

the night comes down

SRCD022 / shrine.jp

Amazon

デンシノオト Feb 26,2013 UP

 エレクトロニカにおけるアンビエント以降の音楽/音響はいかにして成立するのか。京都出身のpolar Mことmuranaka masumが奏でる音のタペストリー/層は、この「難題」に対して柔らかな返答を送っているように思えた。電子音響のクリスタルな響き。ヴォーカル・トラックが醸し出す透明な感情。ロード・ムーヴィのサントラのようなギターの旋律。ガムランでクリッキーなビート。これらの音が緻密にエディットを施され音楽作品として成立するとき、「音楽/音響」の対立は綺麗に無化されていくのだ。まるで氷の密やかに重なり合うような結晶のようなデジタル・サウンド。ずっとずっと浸っていたい。

ギターを中心に奏でられる情感溢れるメロディーと、深いアンビエンスが静かな夜にいざなう。

polar M(ポーラ・エム)こと村中真澄は京都を拠点に活動するミュージシャン、ギタリスト。関西屈指の電子音楽イベントnight cruisingを中心にライブを行い、これまでにHome Normalのサブ・レーベルNomadic Kids Republicよりアルバム『northern birds』をリリースしている。ソロ以外にダンスとの共演、映像作品への楽曲提供など幅広い範囲でコラボレーションをしており、京都の様々な分野のアーティストから信頼を寄せている。
セカンド・アルバムとなる本作では、ギターを中心に奏でられる情感溢れるメロディーと深いアンビエンス、卓越した編集センスで静かな夜に沈み込んでいくようなサウンドスケープを描き出している。また前作や、自主制作CD-R作品『Headlight to Midnight』などを通して確立してきた音質・音圧のクオリティーと、アルバム全体で1つのストーリーを描き出すような構成力が一つの達成をみせている。 ゲスト・ミュージシャンとして"the night comes down"にMille Plateauxのコンピレーション『Clicks & Cuts 5.0』に参加するなど、国内外で評価される京都のユニットrimaconaの柳本奈都子がヴォーカルで参加。polar M初の歌ものとなっている。
(中本真生/UNGLOBAL STUDIO KYOTO)

デンシノオト