ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. New Order ──すでに話題のニュー・オーダー来日情報 (news)
  2. Tunes Of Negation ──音楽にまだ未開の領域はあるのか、シャックルトンの新プロジェクトがすごい! (news)
  3. KODAMA AND THE DUB STATION BAND - @六本木Varit (review)
  4. Laura Cannell - The Sky Untuned / Laura Cannell, Polly Wright - Sing As The Crow Flies (review)
  5. Floating Points ──フローティング・ポインツがDJセット音源を公開 (news)
  6. interview with Taylor McFerrin 僕らはジャズか? (interviews)
  7. Politics 反緊縮候補たちの参院選 (columns)
  8. yapoos ──地球最後のニューウェイヴ・バンド、ヤプーズが再始動する (news)
  9. Solange - When I Get Home (review)
  10. interview with Yutaka Hirose よみがえる1986年の環境音楽 (interviews)
  11. Floating Points ──フローティング・ポインツ、待望の新曲をレヴューします (news)
  12. Columns いまだ眩い最高の夜 ──ニュー・オーダーのライヴ盤『NOMC15』を聴きながら (columns)
  13. Random Access N.Y. vol. 118:2019年のNYで金延幸子の『み空』を聴く Sachiko Kanenobu ‘Misora’ listening party at red wing heritage (columns)
  14. interview with South Penguin サイケデリック新世代が追い求める「美しさ」とは (interviews)
  15. Khruangbin - 全てが君に微笑む / Khruangbin - Hasta El Cielo (review)
  16. Moodymann - Sinner (review)
  17. interview with New Order 我らがニュー・オーダー (interviews)
  18. interview with Vityazz インスト・バンドをなくしたい (interviews)
  19. interview with Phony Ppl NY発 新世代が奏でるソウルの真髄 (interviews)
  20. Jeff Mills ──ジェフ・ミルズが新たな試みをスタート、視覚×聴覚×空間! (news)

Home >  Reviews >  Album Reviews > The Celebrate Music Synthesizer Group- The Celebrate Music Synthesizer …

The Celebrate Music Synthesizer Group

AmbientDubElectronic

The Celebrate Music Synthesizer Group

The Celebrate Music Synthesizer Group

Sun Ark

Amazon iTunes

倉本諒   Oct 08,2013 UP
このエントリーをはてなブックマークに追加

 サン・アロー(Sun Araw)ことキャメロン・スタローンと、待望の再来日のアナウンスで話題のアクロン・ファミリー(Akron Family)やワーム・クライメイト(Warm Climate)でも活動するゲド・ゲングラスはコンゴスとのコラボレーション・アルバム『アイコン・ギヴ・サンク』をブッチー・フーゴー(Butchy Fuego)の協力のもと、2012年で最もチルなレコードに仕上げた。

 その舞台裏@〈グリーン・マシン・スタジオLA〉にて一見、ボングを片手にカウチに沈みこんで弛緩していた僕はその実、彼等のダブ・ミックスにかける情熱とひたむきさに感動していた。一見すると単にストーンしているアホに見えたかもしれんがね。

 ......と同時に彼等の制作の進行ペースのスロ~~~~~ウっぷりにも驚嘆した。当時のゲドの言い訳曰く、そもそもジャマイカにておこなったレコーディングが、コンゴスの連中によってLAに送られてくる過程までがジャマイカ的時間感覚で進行したらしく、そのミックス処理を彼等がLA的時間感覚で作業するとなれば、それはまさしく彼等が放つクオンタイズされないビートとグルーヴの如きズッコケ・スクリュード進行ペースとなるのは必然であろう。

 CMSG(セレブレイト・ミュージック・シンセサイザー・グループ)はそんな"アイコン・ギヴス・サンク"の裏番組とも呼べる豪華なプロジェクト・バンドだ。キャメロンとゲドを一身に浴びるブッチーは、最近ではボアダムズのコラボレーターと言った方が通りがいいが、ピット・エル・パット(Pit Er Pat)のブレインであり、またLAのイケてる楽器屋〈フューチャー・ミュージック〉で働く。そのスーパー・チルな人柄や自らのクリエイティヴィティーによる尽力を惜しまない地元愛ゆえ、ローカル・ミュージシャンからの厚い人望を得ている。

 アイコン~での共同制作にはじまった彼等のジャム。そのゲドとブッチーによる偏執的なシンセジスと職人芸のマスタリングにお馴染みとなったキャメロンのズッコケ感覚がフィーチャーされるサウンドは、決して彼等のファンを裏切ることはないだろう。......というか、ぶっちゃけテクノ盤サン・アローです。

倉本諒