MOST READ

  1. Cornelius - Mellow Waves (review)
  2. Moonchild - Voyager (review)
  3. special talk : ISSUGI × CRAM 特別対談:ISSUGI × CRAM (interviews)
  4. Second Woman - S/W (review)
  5. Columns R.I.P. 佐藤将 (columns)
  6. Cornelius ──別冊ele-king『コーネリアスのすべて』刊行のお知らせ (news)
  7. Columns 即興音楽の新しい波 ──触れてみるための、あるいは考えはじめるためのディスク・ガイド (columns)
  8. リヴァイヴァルじゃないのだ。 - ──行かないと何かを逃すかもしれない、DYGL(デイグロー)・ジャパン・ツアーは明日から! (news)
  9. RAMZA × TAKCOM ──「郊外」という場所が浮かび上がるのは時間の問題だったのかもしれない (news)
  10. yahyel - ──この一風変わった名前のバンドをきみはもう知っているか? ヤイエルが500枚限定の初CD作品をリリース (news)
  11. You me FORESTLIMITで聴いて良いと思った曲 (chart)
  12. interview with YURUFUWA GANGゆるふわギャングがぶっ壊しにキタ! (interviews)
  13. LOW END THEORY JAPAN - ロー・エンド・セオリー・ジャパン再来です! (news)
  14. Arto Lindsay──アート・リンゼイが新作のレコーディング・メンバーを率いて来日 (news)
  15. MAJOR FORCE 25th ANNIVERSARY - メジャー・フォース25周年にリスペクトを (news)
  16. special talk : BES × senninshou特別対談:BES×仙人掌 (interviews)
  17. interview with Formation 壁にパンチする代わりに (interviews)
  18. Japan Blues - Sells His Record Collection (review)
  19. interview with tofubeats インターネットの憂鬱 (interviews)
  20. interview with Cornelius - 星の彼方へ (interviews)

Home >  Reviews >  Live Reviews > HYPERDUB EPISODE 1- featuring KODE9 | KING MIDAS SOU…

Live Reviews

HYPERDUB EPISODE 1

HYPERDUB EPISODE 1

featuring KODE9 | KING MIDAS SOUND | DVA | HYPE WILLIAMS(Dean Blunt and Inga Copeland)

@代官山UNIT

2012 Jun 8

野田 努   Jun 11,2012 UP
このエントリーをはてなブックマークに追加
E王

 会場に到着したのは11時半。ハイプ・ウィリアムスは12時からはじまるという。クラブの入口やロビーでは、素晴らしいことに、ビートインクのスタッフが自主的に風営法改訂の署名活動をしている(自筆でないと効力がないことをまだ知らない人も多いので、郵送が面倒なら、こういう場で署名するのが良いですよ)。入口でくばっていた先着数百名枚のプレゼントCDも合っという間になくなったほど客足は早い! 僕の予想では、やはり、ファンはハイプ・ウィリアムスがどんなものなのか見たかったのだろう。

 12時になってライヴ・ステージの扉が開くと、ほんの10分ほどでフロアは埋まった。すでに妖しいテクノ・ループがこだましている。ステージには異常なほどスモークがたかれ、前後不覚でメンバーの姿は見えない。白い煙のなかを強烈なライトが四方から点滅する。ループは重なり、途中で声がミックスされる。男女の声だから連中がマイクを握っているのだろうか......。いつの間にかライヴがはじまっていた(会場には三毛猫ホームレスのモチロン君もいましたね)。
 ハンパじゃない量のスモークと網膜を容赦なく攻撃するライトのなか、ただ呆然と立ち尽くしているオーディエンスに向けて、脳を揺さぶるようなループ、そしてナレーション、そして歌、そして身体を震わせる超低音、後半からけたたましくなりはじめるドラミング。
 かれこれ何十年もライヴを見てきているけれど、今回のハイプ・ウィリアムスほどすさまじい「トリップ・サウンド」を経験したことは記憶にない。強いて近いニュアンスのライヴを言うならヘア・スタイリスティックスだろうか......、が、しかし、ハイプ・ウィリアムスは異次元からぶっ飛んできたように、あまりにもドラッギーで、言葉が出ないほど陶酔的なのである。ラジカルなまでにドリーミーなのだ。サイケデリックなのだ。誰もその場から離れなかった、離れられなかった......。
 しかし......もし、ライヴ開始から40分後ぐらいに、まったくなーんにも知らずに、このトリップ・ミュージックが響くど真んなかに入ってきてしまったら、そうとうショックを受けるだろう。ここはどこ? 何が起きたの? みんなおかしくなってしまったの? ......そう、みんなおかしくなってしまった。
 この壮絶なライヴで僕は充分だった。この続きは竹内正太郎のレポートに譲ろう。

野田 努