ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Jazzanova - Strata Records (The Sound Of Detroit Reimagined By Jazzanova) (review)
  2. Funkadelic - Maggot Brain (review)
  3. コーネリアス - (review)
  4. Raw Poetic - Laminated Skies (review)
  5. Ron Trent ──シカゴ・ディープ・ハウスの重要人物、ロン・トレントが11年ぶりに新作をリリース (news)
  6. Aldous Harding - Warm Chris (review)
  7. R.I.P. Klaus Schulze 追悼:クラウス・シュルツ (news)
  8. interview with Wool & The Pants 東京の底から (interviews)
  9. The Smile ──トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナーからなる新バンドがついにアルバムを発売 (news)
  10. Undefined ──日本発、気鋭のダブ・ユニットが初のアルバムをリリース (news)
  11. black midi ──ブラック・ミディの新作『Hellfire』がリリース、来日公演も再決定 (news)
  12. Syd - Broken Hearts Club (review)
  13. interview with Mamas Gun (Andy Platts) 70年代ソウルをアップデイトするUKのバンド (interviews)
  14. Thundercat ──サンダーキャット振替公演の日程が決定 (news)
  15. interview with !!! (Nic Offer) 踊れない時代にダンス・パンク・バンドが出した答え (interviews)
  16. Anteloper ──ジェフ・パーカー・プロデュースの新作が話題のユニット、日本限定盤が登場 (news)
  17. interview with Ravi Coltrane 母アリス・コルトレーンの思い出 (interviews)
  18. Hello Skinny - Watermelon Sun (review)
  19. RAINBOW DISCO CLUB 2022 ──日本が誇る野外フェスが3年ぶりに東伊豆へカムバック、ムーディマンも出演 (news)
  20. interview with Seiji Rokkaku 俳優・六角精児、70年代日本の埋もれた名曲を歌う (interviews)

Home >  Regulars >  Random Access N.Y. > vol. 68:変わりゆくウィリアムスバーグ

Random Access N.Y.

Random Access N.Y.

vol. 68:変わりゆくウィリアムスバーグ

沢井陽子 Dec 24,2014 UP

 年の終わりは、何かとバタバタする。たくさんのホリディ・パーティが催され、大量のギフトを交換し、飲んで食べて、この1年はどうだった? などと1年を振り返る。ランダムなパーティに行くと、最近会っていない知り合いに会ったり、ホリディだからとNYに遊びに来ている友だちがいたり、たくさんのサプライズがあるのも、NYと感じる。

 著者は、バンド活動他、アーティストの取材やアテンド、NYのガイドブックを作ったり、地道な執筆作業を続けた1年だった。そして、毎週欠かさず行っていたのがブルックリン•ナイト•バザー。今年から年中オープンしていたので、ショーもたくさん見た。ハイライトは、マック•デマルコ、メン、ザ•メン、ハニー、サイキックTV辺りだろうか。毎週行っているので、ヴェンダーにも知り合いがたくさんできた。先週見に行ったRatkingでは久しぶりに列に並んだ! Run The Jewels(El-P & Killer Mike)とツアーをした、いまブルックリンで大人気のヒップホップ集団である。
 著者は、ヒップホップには詳しくないので、大きなことは言えないが、Todd Pがサマー・スクリーンでブックしていたのを見たとき、これぞ新世代バンド! と目をつけていた。
 この日はヴェンダーもぎゅうぎゅうで、ホリディギフトショッピングが飛び交うなか、誘惑を潜り抜け、ステージ横へ。すごい人である。メンバー3人だったのが、サックスプレイヤーが入ったり、トータル5人ぐらいがステージをウロウロしていた。相変わらずカジュアルで、客からのサーフィンが起こっていた。面白かったのが客層。2/3は褐色男20代前半。外で並んでいるとき、隣にいた人たちと喋っていたら、ニュージャージーから来たやら、ブロンクスから来たなど、「ブルックリンに来たの初めて!」という感じの人たちばかり。「ウィリアムスバーグに15年住んでる」と言ったら、途端に尊敬の眼差しで見られ「ブルックリンはどんなところ?」とガンガン質問されてしまった。

 そうなのである。著者が遊んでいた層や世代は、いまはウィリアムスバーグにはほとんど残っていないのである。いるのは、最近コンドに引っ越してきたリッチキッズやヤッピー。まわりのレストランもハイエンドで、最近行った日本食レストランSalt + Charcoalやゼブロンの跡地に出来たThe Heywardはいまのウィリアムスバーグを象徴している。今年は1月から285 Kentがクローズする〜と大騒ぎし、デス・バイ・オーディオ、グラスランズ、スパイク・ヒルのクローズで閉められた、ウィリアムスバーガーにとっては辛い1年だった。

 著者のまわりは、すでに西海岸やクイーンズに引っ越し、新たなコミュニティと共存しはじめている。とは言っても、NY、ブルックリンは広い。人も多いし、若い世代が、いまも違う形で新しい物を作り出しているのだ。

 実は、住んでいる場所について考えることがある。こんなに劇的に変わってしまった近所だが、いまでも大好きである。マンハッタンに行くことを考えたら、ウィリアムスバーグというアクセスの良さに勝るものはない。が、地価の高騰ぶりは半端ないのが現実である。

 さて、ホリディは、ウィリアムスバーグに、一体どんな層が出歩いているのか。新しい発見があることを願って。

 最後に、2014年もお世話になりました。


Random Access N.Y. - Back Number

Profile

沢井陽子沢井陽子/Yoko Sawai
ニューヨーク在住20年の音楽ライター/ コーディネーター。レコード・レーベル〈Contact Records〉経営他、音楽イヴェント等を企画。ブルックリン・ベースのロック・バンド、Hard Nips (hardnipsbrooklyn.com) でも活躍。

COLUMNS