ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. interview with Autechre 来日したオウテカ──カラオケと日本、ハイパーポップとリイシュー作品、AI等々について話す
  2. IO ──ファースト・アルバム『Soul Long』10周年新装版が登場
  3. HELP(2) ──戦地の子どもたちを支援するチャリティ・アルバムにそうそうたる音楽家たちが集結
  4. heykazma ──2010年生まれ、アルファ世代の新星DJがデビューEP『15』をリリース
  5. 別冊ele-king 坂本慎太郎の世界
  6. MEITEI ──ニュー・アルバム『瑪瑙』より、先行シングル“新花魁”がリリース
  7. Shintaro Sakamoto ——坂本慎太郎LIVE2026 “Yoo-hoo” ツアー決定!
  8. DADDY G(MASSIVE ATTACK) & DON LETTS ——パンキー・レゲエ・パーティのレジェンド、ドン・レッツとマッシヴ・アタックのダディ・Gが揃って来日ツアー
  9. ele-king presents HIP HOP 2025-26
  10. interview with Autechre 音楽とともにオーディエンスも進化する  | オウテカ、独占インタヴュー
  11. KEIHIN - Chaos and Order
  12. Columns Stereolab ステレオラブはなぜ偉大だったのか
  13. 坂本慎太郎 - ヤッホー
  14. Thundercat ──サンダーキャットがニュー・アルバムをリリース、来日公演も決定
  15. CoH & Wladimir Schall - COVERS | コー、ウラジミール・シャール
  16. ロバート・ジョンスン――その音楽と生涯
  17. shotahirama ──東京のグリッチ・プロデューサー、ラスト・アルバムをリリース
  18. interview with Shinichiro Watanabe カマシ・ワシントン、ボノボ、フローティング・ポインツに声をかけた理由
  19. DIIV - Boiled Alive (Live) | ダイヴ
  20. Columns なぜレディオヘッドはこんなにも音楽偏執狂を惹きつけるのか Radiohead, Hail to the Thief Live Recordings 2003-2009

Home >  Reviews >  Sound Patrol > 屍体×埋葬=?- Zomby X Burial - Sweetz

屍体×埋葬=?

ExperimentalPost Post DubstepPost Referendum

屍体×埋葬=?

Zomby X Burial - Sweetz

Hyperdub

Amazon

野田努   Aug 04,2016 UP

 ゾンビー=屍体、ベリアル=埋葬というわけで、この10インチは墓場のダンスホール、この10年間のUKアンダーグラウンド・シーンにおいて、そのダークさ、そのアンダーグラウンドさでもって、先へ先へ行こうという態度によって、リスナーを魅了してきた2人のキーパーソンによる大注目の曲だ。ベース・ミュージックがどこに行くのかという点、そしてポスト国民投票/ブリグジットのアンダーグラウンド・ミュージックを聴くという点において、まったく興味深い。聴かなければならない1曲である。

 シカゴ・ゲットー・ハウス的な声ネタの反復とベース・ミュージックのもっとも精鋭的な響きとが溶接する。テクノと呼ぶにはダンスを欠いて、ベース・ミュージックと呼ぶにはビートはミニマリスティック。そしてそれは深く深く沈んでいく。BPM的にはクラブでかけられるが、動くのは腰ではなく頭だろう。ひとつ言えるのは、このきつい社会からこぼれ落ちた者たちの居場所を拡張するのは、たとえばこういう音楽だということ(ここまでやってもいいんだという意味で、はみ出すことを恐れないという意味で)。とにかく、まあ格好いい。UKのアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック、動いてますねー。

 なお、この曲は9月初旬に〈ハイパーダブ〉からリリースされるゾンビーの4枚目のアルバム『Ultra』からの先行リリース曲。そのアルバムには、ダークスターやテクノ系のRezzett(トリロジー・テープスからの作品で知られる)も参加している。否応なしに期待は高まる。

野田努