ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. ポピュラー文化がラディカルな思想と出会うとき──マーク・フィッシャーとイギリス現代思想入門
  2. R.I.P. Jimmy Cliff 追悼:ジミー・クリフ
  3. ele-king vol.36 特集:日本のシンガーソングライター、その新しい気配
  4. Columns 2025年のFINALBY( )
  5. Sorry - COSPLAY
  6. interview with LIG (Osamu Sato + Tomohiko Gondo) 至福のトリップ体験 | 佐藤理+ゴンドウトモヒコ、インタヴュー
  7. Geese - Getting Killed | ギース
  8. Quadeca - Vanisher, Horizon Scraper | クアデカ
  9. K-LONE - sorry i thought you were someone else | K-ローン
  10. VMO a.k.a Violent Magic Orchestra ──ブラック・メタル、ガバ、ノイズが融合する8年ぶりのアルバム、リリース・ライヴも決定
  11. interview with NIIA 今宵は、“ジャンル横断”ジャズ・シンガーをどうぞ | ナイア、インタヴュー
  12. Kamasi Washington, Bonobo and Floating Points ──アニメ『LAZARUS ラザロ』のサウンドトラックがリリース
  13. SCARS ──来年のデビュー20周年を祝しワークジャケットが発売
  14. Oneohtrix Point Never - Tranquilizer | ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
  15. Oklou - choke enough | オーケールー
  16. claire rousay - a little death | クレア・ラウジー
  17. interview with Black Country, New Road ブラック・カントリー・ニュー・ロード、3枚目の挑戦
  18. Columns Oneohtrix Point Never 『Tranquilizer』 3回レヴュー 第二回目
  19. P-VINE ──設立50周年を迎えるPヴァインが特設サイトをオープン、記念キャンペーンも開始
  20. アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜

Home >  Regulars >  Random Access N.Y. > vol.44 新年はファースト・サタデイズ!- ――ハッピー・ニュー・イヤー 2013 with Lez Zeppelin

Random Access N.Y.

Random Access N.Y.

vol.44 新年はファースト・サタデイズ!

――ハッピー・ニュー・イヤー 2013 with Lez Zeppelin

沢井陽子 Jan 07,2013 UP

 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 2013年最初は、去年の11月にアクシデント(ハリケーン・サンディで家から出れず、自力で歩いて行った。往復4時間!)で、初めて行った、ファースト・サタデイズをレポートする。
ファースト・サタデイズは、その名前の通り毎月最初の土曜日にブルックリン・ミュージアムで行われるイベントで、スポンサーはターゲット。入場料からアトラクションすべてがフリー。
http://www.brooklynmuseum.org/visit/first_saturdays.php


ブルックリン・ミュージアム外観

 前回は、そこでブルックリン・バンドのSavoir Adore(サヴォア・アドア)を観たり、展示作品やシアター上映も体験でき、一日いても飽きず、もういちど行きたくなるイヴェントである。

 今回のメイン・バンドはDas Racist (ダス・レイシスト)のheemsのソロ。その他、東ヨーロッパのジプシー・ミュージック、ダンス・パフォーマンス・アート、ヒップホップ・ワークショップ、アートの新しい見せ方、「ウォール街を占領せよ」についてのトークなど、盛りだくさん。
筆者の目当ては、Prince Rama(プリンス・ラマ)とLez zeppelin(レッズ・ツェッペリン)。


本イヴェントのフライヤー

 プリンス・ラマは美人姉妹によるサイケデリック・アートなブルックリン・バンド(http://princerama.tumblr.com/)。レッズ・ツェッペリンは、レッド・ツェッペリンの女の子カヴァー・バンド(http://www.lezzeppelin.com/)。
残念ながらプリンス・ラマは逃してしまったのだが、レッズ・ツェッペリンのパフォーマンスに圧倒され、すべてがぶっ飛んでしまった。実際のレッド・ツェッペリンを観たことがないのでとやかく言えないのだが、理解できたのは、ツェッペリンの音楽を男女の壁を超えて最もパワフルに、情熱的に表現したのが、彼女たちであるということだ。


終演後のレッズ・ツェッペリン

 この現代において、パンタロンである。ソバージュである。ヘソ見せである。フラワー・チルドレンである。王道を行く音楽は、観客(+子供たち)にとどまらず、ミュージアム中の人たちをトリコにし、至るところでダンスに狂喜している集団が見えた。終わった後の取り巻きの多さもさすが(警備員も総出)。小さな女の子3人が、「あなたたちみたいなロック・バンドになりたいです!」とみんなで挨拶に行っていたのが微笑ましかった。これぞ、正しいロック・バンドの姿。


4Fからの眺め

 ミュージアムのなかを散策すると、4Fまで、展示物やペインティング、家一軒のミニチュアなど、目の保養、発見で有意義な時間を過ごせ、4Fからは吹き抜けの3Fが見え、ダンス・パフォーマンスを観ることもできるので、ミュージアム鑑賞だけでも十分楽しい。人が多すぎるのと、ドリンクが高い(缶のハイネケンが$6!)のが難点だが、フリーだし、月1回の娯楽として大いに利用させていただきたい。こんなイヴェントを開催してくれるブルックリン・ミュージアムとターゲットに感謝。


展示されたスケートボード

 さて、2013年。スポンサーの助けを借りて娯楽を提供しながら、DIYの本拠地はよい方向に動いている。
サイレント・バーン(http://m.facebook.com/silentbarn)が再オープンし、マーケット・ホテル(http://markethotel.org/)もそれに追いつく勢い、さらにブルックリンのブッキング王、トッド・Pも新しい会場をブシュウィックにオープン予定。2013年もいろんなDIY音楽情報他、ランダムにお届けできるように走り回る予定ですので、サポートよろしくお願いします。

Random Access N.Y. - Back Number

Profile

沢井陽子沢井陽子/Yoko Sawai
ニューヨーク在住20年の音楽ライター/ コーディネーター。レコード・レーベル〈Contact Records〉経営他、音楽イヴェント等を企画。ブルックリン・ベースのロック・バンド、Hard Nips (hardnipsbrooklyn.com) でも活躍。

COLUMNS